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今日のログボはチケット2枚
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…と、そんなある日のこと。
「…あ、おはよ朱瀬。」
「はざーす」
(…毎朝会う度に挨拶して下さるのも、だいぶ慣れてきたな。)
(いやー学校に毎日ログインするだけでこのボーナスか、やってんな運営。)
「………、」
「…あのさ、」
「?」
「どうされた?」
「いや、その…急なんだけどさ、」
「……水族館とか、興味無い?」
「!」
目の前に、2枚にチケットが差し出される。
(待って待って待って、)
(……待って??)
「…えっと、」
「良かったら…一緒にどうかなって。」
(ですよねその流れですよね!!!!)
(よく見ます!!!(※2次元では) )
「…え、え、」
「……私、と?」
「えっ?当たり前だろ、他に誰が居るんだよ…w」
海山がふわっと笑う。
(…これ、コイツの癖かな。)
(ふわっと笑うの…楽譜の時もやってたっけ。)
(え??可愛すぎか??)
「…朱瀬?」
「!」
「ご、ごめん」
「えっと…水族館?」
「うん。…どう?」
(……おいやめろそんな顔すんな、)
──上目遣いでコッチを見るんじゃねぇぇえ~!!!
(コレ私への選択肢あって無いようなモンだろ!!)
「…スゥーーーーー(深呼吸)」
「…?」
「…うん、分かった。」
「──行こっか、水族館。」
「!」
「…ありがとう、朱瀬。」
嬉しそうにふわっと笑う海山。
(…推しの幸せは私の幸せってな!!!)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
──そうして、約束の日が訪れた。
(髪型…ヘンじゃないかな。)
推しの隣に並ぶのであれば、自分の身なりにも気を遣わねばならない…。
「……っあ、朱瀬。」
「!」
…私を見るなり、嬉しそうに笑いコチラに駆け寄ってくる我が推し。さながらワンコでしんどい。
(……いやもうそれだけでとうとい、それはそうなんだが、)
「…ヒェア……」
(推しの私服えっっっ…ぐ!!!!)
(後光差してるわ…)
「?」
「…朱瀬?」
「あ、失礼。ちょっとオタクの鳴き声が…」
「…??」
「まあ、お前が楽しそうならいっか…。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「わぁ…いや、すごいな…」
「水族館来たの、小学校の研修とか以来かも。」
「そうなの?俺は結構定期的に来るんだよな~」
「えっ…魚好きなの?」
「うん、なんか…可愛くてw」
海山が口元に手を当て、ふわっと笑う。
(うわ~~~水族館背景の推しも映える~~~)
(写真撮っていいかな怒られるかそうだなやめとくか)
「…あ、あっちにシロイルカいる!」
(嬉しそう、かわいい)
「あかせ、あかせ!」
(目キラキラ、かわいい)
「あっち行こーぜ!」
(腕掴んできた、かわ…)
(…?!?!)
待って待って待って、
──推しに腕引かれてる?!?!
「み、海山、うで…」
「…っあ、ごめ、つい無意識で…w」
…と、私の腕を離したかと思いきや、
「──嫌なら振り払ってくれていいよ。」
「っ…!?」
あろう事か、…私の手を握り直した。
「さて、行こうか。魚は待ってくれないから!」
(私はちょっと待って欲しいけどね?!?)
そして今度は私の手を引き、歩き始める。
(…いや、待って、)
(なんか、え、うん)
(供給過多で倒れそうなのは勿論だけど、)
「…顔あっつ、私…熱なんてあったっけ?」
「…あ、おはよ朱瀬。」
「はざーす」
(…毎朝会う度に挨拶して下さるのも、だいぶ慣れてきたな。)
(いやー学校に毎日ログインするだけでこのボーナスか、やってんな運営。)
「………、」
「…あのさ、」
「?」
「どうされた?」
「いや、その…急なんだけどさ、」
「……水族館とか、興味無い?」
「!」
目の前に、2枚にチケットが差し出される。
(待って待って待って、)
(……待って??)
「…えっと、」
「良かったら…一緒にどうかなって。」
(ですよねその流れですよね!!!!)
(よく見ます!!!(※2次元では) )
「…え、え、」
「……私、と?」
「えっ?当たり前だろ、他に誰が居るんだよ…w」
海山がふわっと笑う。
(…これ、コイツの癖かな。)
(ふわっと笑うの…楽譜の時もやってたっけ。)
(え??可愛すぎか??)
「…朱瀬?」
「!」
「ご、ごめん」
「えっと…水族館?」
「うん。…どう?」
(……おいやめろそんな顔すんな、)
──上目遣いでコッチを見るんじゃねぇぇえ~!!!
(コレ私への選択肢あって無いようなモンだろ!!)
「…スゥーーーーー(深呼吸)」
「…?」
「…うん、分かった。」
「──行こっか、水族館。」
「!」
「…ありがとう、朱瀬。」
嬉しそうにふわっと笑う海山。
(…推しの幸せは私の幸せってな!!!)
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──そうして、約束の日が訪れた。
(髪型…ヘンじゃないかな。)
推しの隣に並ぶのであれば、自分の身なりにも気を遣わねばならない…。
「……っあ、朱瀬。」
「!」
…私を見るなり、嬉しそうに笑いコチラに駆け寄ってくる我が推し。さながらワンコでしんどい。
(……いやもうそれだけでとうとい、それはそうなんだが、)
「…ヒェア……」
(推しの私服えっっっ…ぐ!!!!)
(後光差してるわ…)
「?」
「…朱瀬?」
「あ、失礼。ちょっとオタクの鳴き声が…」
「…??」
「まあ、お前が楽しそうならいっか…。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「わぁ…いや、すごいな…」
「水族館来たの、小学校の研修とか以来かも。」
「そうなの?俺は結構定期的に来るんだよな~」
「えっ…魚好きなの?」
「うん、なんか…可愛くてw」
海山が口元に手を当て、ふわっと笑う。
(うわ~~~水族館背景の推しも映える~~~)
(写真撮っていいかな怒られるかそうだなやめとくか)
「…あ、あっちにシロイルカいる!」
(嬉しそう、かわいい)
「あかせ、あかせ!」
(目キラキラ、かわいい)
「あっち行こーぜ!」
(腕掴んできた、かわ…)
(…?!?!)
待って待って待って、
──推しに腕引かれてる?!?!
「み、海山、うで…」
「…っあ、ごめ、つい無意識で…w」
…と、私の腕を離したかと思いきや、
「──嫌なら振り払ってくれていいよ。」
「っ…!?」
あろう事か、…私の手を握り直した。
「さて、行こうか。魚は待ってくれないから!」
(私はちょっと待って欲しいけどね?!?)
そして今度は私の手を引き、歩き始める。
(…いや、待って、)
(なんか、え、うん)
(供給過多で倒れそうなのは勿論だけど、)
「…顔あっつ、私…熱なんてあったっけ?」
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