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ウナス伯爵家の夫人と令嬢
「ヒルダ、ここでウジウジしていても仕方ないでしょう。」
「お母様はお父様がいるから良いでしょう。私だってトール様やエリーゼ様とお話したいって思うけど……トール様はフレイ様とご一緒だし、エリーゼ様に至ってはあの可愛らしい生き物が常に周りにいて近寄れないのよ!あんなに可愛らしい生き物と戯れるエリーゼ様は尊すぎて近寄れないわ!」
「尊すぎて……そうね、エリーゼ様は尊いわよね。」
「お母様!お母様はエリーゼ様の尊さを分かって下さるの?」
「勿論よ。あのフェリシア様をメロメロにするのよ。そんな力を持ったエリーゼ様は尊くて当たり前よ。」
「お母様!」
「ヒルダ!」
ガシィッ!
豪華な馬車の中、母と娘は力強く抱き締め合った。
この馬車の主はシュバルツバルト領の隣にあるウナス伯爵領領主夫人クリスティーナの馬車だった。
この旅路において、娘と二人で使っていた。
クリスティーナはシュバルツバルト侯爵夫人フェリシアを慕って慕って慕いまくりの半ストーカーレベルの追っかけだが、王妃陛下グレースの威圧に常に負け続けどうにかもっと近付けないかと画策するも潰され続けた敗者だった。
今回、エリーゼ様の婚約破棄事件の余波でシュバルツバルト侯爵家が領地に引っ込むと聞いてクリスティーナが狂喜乱舞した事はウナス伯爵家では極秘扱いとなり決して口に出してはいけないと徹底された。
このフェリシアに対するクリスティーナの行動は、フェリシアは特に気にせず又関与せずに生きてきた。
実はこの母クリスティーナのこの気質は娘ヒルデガルドにも受け継がれ、ヒルダはエリーゼを慕って慕って慕いまくりの影でのお姉様宣言の後本当の姉妹になるのよ!と鼻息荒く他所の令嬢に声高らかに言いまくっていた。
「いつまでも馬車にいたら尊いフェリシア様を拝む時間が減るわ。」
「そうね、私のお姉様をしっかりと目に焼き付けておかないと!」
「「邪魔者がいますけどね。」」
クリスティーナが思う邪魔者は侯爵その人で、ヒルダが思う邪魔者は帝国の皇子だった。
二人はイソイソと馬車から出て、今日も麗しで憧れの方を見る為に歩いて行く。
だが、決して近付かない。尊すぎて自ら近寄れない……ということらしい。
今日も今日とて、遠くから見つめる似た者親子である。
「お母様はお父様がいるから良いでしょう。私だってトール様やエリーゼ様とお話したいって思うけど……トール様はフレイ様とご一緒だし、エリーゼ様に至ってはあの可愛らしい生き物が常に周りにいて近寄れないのよ!あんなに可愛らしい生き物と戯れるエリーゼ様は尊すぎて近寄れないわ!」
「尊すぎて……そうね、エリーゼ様は尊いわよね。」
「お母様!お母様はエリーゼ様の尊さを分かって下さるの?」
「勿論よ。あのフェリシア様をメロメロにするのよ。そんな力を持ったエリーゼ様は尊くて当たり前よ。」
「お母様!」
「ヒルダ!」
ガシィッ!
豪華な馬車の中、母と娘は力強く抱き締め合った。
この馬車の主はシュバルツバルト領の隣にあるウナス伯爵領領主夫人クリスティーナの馬車だった。
この旅路において、娘と二人で使っていた。
クリスティーナはシュバルツバルト侯爵夫人フェリシアを慕って慕って慕いまくりの半ストーカーレベルの追っかけだが、王妃陛下グレースの威圧に常に負け続けどうにかもっと近付けないかと画策するも潰され続けた敗者だった。
今回、エリーゼ様の婚約破棄事件の余波でシュバルツバルト侯爵家が領地に引っ込むと聞いてクリスティーナが狂喜乱舞した事はウナス伯爵家では極秘扱いとなり決して口に出してはいけないと徹底された。
このフェリシアに対するクリスティーナの行動は、フェリシアは特に気にせず又関与せずに生きてきた。
実はこの母クリスティーナのこの気質は娘ヒルデガルドにも受け継がれ、ヒルダはエリーゼを慕って慕って慕いまくりの影でのお姉様宣言の後本当の姉妹になるのよ!と鼻息荒く他所の令嬢に声高らかに言いまくっていた。
「いつまでも馬車にいたら尊いフェリシア様を拝む時間が減るわ。」
「そうね、私のお姉様をしっかりと目に焼き付けておかないと!」
「「邪魔者がいますけどね。」」
クリスティーナが思う邪魔者は侯爵その人で、ヒルダが思う邪魔者は帝国の皇子だった。
二人はイソイソと馬車から出て、今日も麗しで憧れの方を見る為に歩いて行く。
だが、決して近付かない。尊すぎて自ら近寄れない……ということらしい。
今日も今日とて、遠くから見つめる似た者親子である。
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