235 / 756
男達は語らう 3
しおりを挟む
酒に逃げる訳にも行かないか……
「エリーゼは友人思いだと、私は思ってますよ。王宮で婚姻式に来ていらした令嬢同士で仲良く話をしていたようですしね。」
多分、あの二人の内の一人はキンダー侯爵家令嬢だろう。見た目も似てる。話しはしなかったが仲は良さそうだったな。
「ええ、アンネローゼ嬢とミネルバ嬢と三人で仲良くしてましたよ。先日も何やら手紙と贈り物を頼んでいましたしね。」
ナイスアシスト!キャスバル!贈り物の内容も言わない所が特に良い!
「そうですか、エリーゼ嬢が……ありがとうございます。きっと妹は喜んだ事でしょう。」
ハインリッヒ殿は嬉しそうだな。キンダー侯爵家は家族の仲が良いんだな。
「時にシュバルツバルト侯はルーク様に側近を付けるおつもりですか?」
「当然だ。側近無しではシュバルツバルト領ではやっていけん。」
ごく当たり前のように聞いて、即答されたよ。しかもやっていけないと来たか、どう言う意味か聞いてみたいが聞くのが怖い気もするな。
「そうだな、確かにやってはいけないな。まぁ、候補が何名か上がって来るからそこから選べば良い。」
あっさり言うな!こっちはそんなの無くて生きてきたんだぞキャスバル!
「まぁ、そうだな。俺は候補から選んだ口だが、優秀だぞ。」
トールは候補から選んだのか……
「不安そうですね、ですがシュバルツバルト侯爵領は王国一の領地故に領主に掛かる負担も尋常ではない。大地図を見た事は皇室の一員ならばあるでしょう、シュバルツバルト領と寄子貴族の領地を合わせれば公爵領二つ分よりも広い。いや、寄子貴族も新旧と分かれていて旧寄子貴族はシュバルツバルト侯に忠誠を誓っているから寄子貴族と呼んで良いのか分からないな。そう言った者達から自分の腹心を選び側に置く。彼等だとてシュバルツバルト侯爵家に連なる者の側に選ばれる為に、血の滲むような努力を行う。誰の目から見ても優秀でなければ、候補には上がれない。」
ハインリッヒ殿の言葉にドキリとする。他領の領主代行が負担は尋常じゃないとか言う……そりゃあ帝国で座学で勉強したとき、王国を支えてる大貴族の一つはシュバルツバルト領だと思っていたけどそんなにか……いや、ちょいちょい思ってたけど。武装一つ取っても、俺のより凄いしな。
「書類仕事だけでも、中々の量だぞ。領地に帰り次第候補者を募る。まぁ、絞るまで日数は掛かるから仕事を手伝いながら待っていれば良い。」
侯がニヤニヤ笑いながら宣告した。どっちにしろ、仕事を手伝わないとダメなようだな。仕方ない、側近をつけないと仕事も回らない可能性が高い以上選ぶしかない。
「分かりました。側近は候補が上がり次第選びます。側近な仕事内容は理解しきれてませんが、いつか説明して頂けると信じてます。」
「良い返事だ。そうでなければ我が息子と迎えれなかったよ。」
ヤバかった……
「エリーゼが選んだ以上、息子にするしか無かったのだが。それでも気持ちは受け入れれるか不安だった、側近無しでは仕事は殆ど回せないからな。量も多いが多岐にわたってはいるのも一因だ。今回の旅で新たな産業が発展するだろう?ルークはそっちを頑張って欲しいからな。今日は良い話が出来た、そろそろお開きにしようか。」
「そうですね。エリーゼ様の婚姻式には是非ともお呼び下さい。皆でお祝いに参ります。」
ダブルハインリッヒが立ち上がり、固い握手を交わした。
キャスバルとトールは楽しそうに笑って、立ち上がって同じく立ち上がった俺の肩を叩く。
「頑張れよ。」
キャスバルに小さく囁かれて、ちょっとドキドキした。なんで『さすおに』の声なんだよ……乙女ゲーのキャスティング一覧には乗っていなかった事をちょっとだけ恨んでいた。
「エリーゼは友人思いだと、私は思ってますよ。王宮で婚姻式に来ていらした令嬢同士で仲良く話をしていたようですしね。」
多分、あの二人の内の一人はキンダー侯爵家令嬢だろう。見た目も似てる。話しはしなかったが仲は良さそうだったな。
「ええ、アンネローゼ嬢とミネルバ嬢と三人で仲良くしてましたよ。先日も何やら手紙と贈り物を頼んでいましたしね。」
ナイスアシスト!キャスバル!贈り物の内容も言わない所が特に良い!
「そうですか、エリーゼ嬢が……ありがとうございます。きっと妹は喜んだ事でしょう。」
ハインリッヒ殿は嬉しそうだな。キンダー侯爵家は家族の仲が良いんだな。
「時にシュバルツバルト侯はルーク様に側近を付けるおつもりですか?」
「当然だ。側近無しではシュバルツバルト領ではやっていけん。」
ごく当たり前のように聞いて、即答されたよ。しかもやっていけないと来たか、どう言う意味か聞いてみたいが聞くのが怖い気もするな。
「そうだな、確かにやってはいけないな。まぁ、候補が何名か上がって来るからそこから選べば良い。」
あっさり言うな!こっちはそんなの無くて生きてきたんだぞキャスバル!
「まぁ、そうだな。俺は候補から選んだ口だが、優秀だぞ。」
トールは候補から選んだのか……
「不安そうですね、ですがシュバルツバルト侯爵領は王国一の領地故に領主に掛かる負担も尋常ではない。大地図を見た事は皇室の一員ならばあるでしょう、シュバルツバルト領と寄子貴族の領地を合わせれば公爵領二つ分よりも広い。いや、寄子貴族も新旧と分かれていて旧寄子貴族はシュバルツバルト侯に忠誠を誓っているから寄子貴族と呼んで良いのか分からないな。そう言った者達から自分の腹心を選び側に置く。彼等だとてシュバルツバルト侯爵家に連なる者の側に選ばれる為に、血の滲むような努力を行う。誰の目から見ても優秀でなければ、候補には上がれない。」
ハインリッヒ殿の言葉にドキリとする。他領の領主代行が負担は尋常じゃないとか言う……そりゃあ帝国で座学で勉強したとき、王国を支えてる大貴族の一つはシュバルツバルト領だと思っていたけどそんなにか……いや、ちょいちょい思ってたけど。武装一つ取っても、俺のより凄いしな。
「書類仕事だけでも、中々の量だぞ。領地に帰り次第候補者を募る。まぁ、絞るまで日数は掛かるから仕事を手伝いながら待っていれば良い。」
侯がニヤニヤ笑いながら宣告した。どっちにしろ、仕事を手伝わないとダメなようだな。仕方ない、側近をつけないと仕事も回らない可能性が高い以上選ぶしかない。
「分かりました。側近は候補が上がり次第選びます。側近な仕事内容は理解しきれてませんが、いつか説明して頂けると信じてます。」
「良い返事だ。そうでなければ我が息子と迎えれなかったよ。」
ヤバかった……
「エリーゼが選んだ以上、息子にするしか無かったのだが。それでも気持ちは受け入れれるか不安だった、側近無しでは仕事は殆ど回せないからな。量も多いが多岐にわたってはいるのも一因だ。今回の旅で新たな産業が発展するだろう?ルークはそっちを頑張って欲しいからな。今日は良い話が出来た、そろそろお開きにしようか。」
「そうですね。エリーゼ様の婚姻式には是非ともお呼び下さい。皆でお祝いに参ります。」
ダブルハインリッヒが立ち上がり、固い握手を交わした。
キャスバルとトールは楽しそうに笑って、立ち上がって同じく立ち上がった俺の肩を叩く。
「頑張れよ。」
キャスバルに小さく囁かれて、ちょっとドキドキした。なんで『さすおに』の声なんだよ……乙女ゲーのキャスティング一覧には乗っていなかった事をちょっとだけ恨んでいた。
152
あなたにおすすめの小説
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
ふたりの愛は「真実」らしいので、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしました
もるだ
恋愛
伯爵夫人になるために魔術の道を諦め厳しい教育を受けていたエリーゼに告げられたのは婚約破棄でした。「アシュリーと僕は真実の愛で結ばれてるんだ」というので、元婚約者たちには、心の声が聞こえる魔道具をプレゼントしてあげます。
〈完結〉八年間、音沙汰のなかった貴方はどちら様ですか?
詩海猫(8/29書籍発売)
恋愛
私の家は子爵家だった。
高位貴族ではなかったけれど、ちゃんと裕福な貴族としての暮らしは約束されていた。
泣き虫だった私に「リーアを守りたいんだ」と婚約してくれた侯爵家の彼は、私に黙って戦争に言ってしまい、いなくなった。
私も泣き虫の子爵令嬢をやめた。
八年後帰国した彼は、もういない私を探してるらしい。
*文字数的に「短編か?」という量になりましたが10万文字以下なので短編です。この後各自のアフターストーリーとか書けたら書きます。そしたら10万文字超えちゃうかもしれないけど短編です。こんなにかかると思わず、「転生王子〜」が大幅に滞ってしまいましたが、次はあちらに集中予定(あくまで予定)です、あちらもよろしくお願いします*
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる