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儂の海!(マクスウェル)
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エリーゼがおらんのならと港街の別荘にやって来た。
料理人やメイドは必要最低限で良いと言い、アナスタシアと一緒にこっちに来た。
「やはり潮風は良い!シュバルツバルトの海は儂の海だ!」
*違うと思います(作者)
港に行けば漁師達が儂の顔を見て大喜びしとるじゃないか!
アナスタシアの為に漁船に乗せて貰い、大きな魚を釣って帰る毎日だ!
勿論、別荘に居る連中の分は賄える量だけ貰って残りは漁師にやっちまってる。
乗せて貰ってる駄賃だと思えば安いもんだろう。
「それにしても、そろそろ新年も間近なんだから連絡ぐらいくれれば良いのにな。ハイルのヤツめ。」
朝の漁を終えて大きなトゥナを一尾持って別荘に帰る。
頭と尾を落とし、ナイフで腹を捌き腸を捨てる。
ぶ厚い皮もいらんから身と分けて捨てる。
アナスタシアは腹辺りの脂のトロトロした所を炙ったのが好きだが、ここに来てダイコンを細かく切り刻んだようなのとショウの木から取った汁を付けて食べるのがお気に入りでやたらと食欲が増したようだ。
最近は食が細くなってきてたから嬉しい限りだ。
どうやらエリーゼの発案で様々な調理や味付けが開発され、新しい料理が次々と生み出されているとの事だった。
「こんなに美味しいとついつい食べてしまうわ。」
アナスタシアの喜ぶ顔に儂も笑顔が溢れる。
二人っきりの食卓は寂しいとカイルとオリーの二人も一緒に食事を取っている。
食堂からは青い海を眺める事が出来る。
この美しい海を眺め……
「うん?儂の海が何か……」
海面から何かニョロニョロと出とる。
「旦那様、魔物です。」
「あいつは……クラーケンか?赤い方の。」
カイルと二人、立ち上がり窓辺へと近寄り見る。
「デカイな……」
「港に向かってるようです。」
カイルの言葉にハッとする。
「いかん!ちと出かけてくる。何、危ない真似はせん!」
「お支度を!」
「おう!」
カイルを連れ、部屋へ飛び込む。
こんな事もあろうかと武装も武器も持って来ておる!
支度を整え、厩に繋がれた軍馬に跨がる。
「カイル!支度が出来たら来い!」
「畏まりました!ご武運を!」
カイルに見送られ軍馬を走らせる。
儂の海で暴れるなぞ許さん!
待っておれ!
料理人やメイドは必要最低限で良いと言い、アナスタシアと一緒にこっちに来た。
「やはり潮風は良い!シュバルツバルトの海は儂の海だ!」
*違うと思います(作者)
港に行けば漁師達が儂の顔を見て大喜びしとるじゃないか!
アナスタシアの為に漁船に乗せて貰い、大きな魚を釣って帰る毎日だ!
勿論、別荘に居る連中の分は賄える量だけ貰って残りは漁師にやっちまってる。
乗せて貰ってる駄賃だと思えば安いもんだろう。
「それにしても、そろそろ新年も間近なんだから連絡ぐらいくれれば良いのにな。ハイルのヤツめ。」
朝の漁を終えて大きなトゥナを一尾持って別荘に帰る。
頭と尾を落とし、ナイフで腹を捌き腸を捨てる。
ぶ厚い皮もいらんから身と分けて捨てる。
アナスタシアは腹辺りの脂のトロトロした所を炙ったのが好きだが、ここに来てダイコンを細かく切り刻んだようなのとショウの木から取った汁を付けて食べるのがお気に入りでやたらと食欲が増したようだ。
最近は食が細くなってきてたから嬉しい限りだ。
どうやらエリーゼの発案で様々な調理や味付けが開発され、新しい料理が次々と生み出されているとの事だった。
「こんなに美味しいとついつい食べてしまうわ。」
アナスタシアの喜ぶ顔に儂も笑顔が溢れる。
二人っきりの食卓は寂しいとカイルとオリーの二人も一緒に食事を取っている。
食堂からは青い海を眺める事が出来る。
この美しい海を眺め……
「うん?儂の海が何か……」
海面から何かニョロニョロと出とる。
「旦那様、魔物です。」
「あいつは……クラーケンか?赤い方の。」
カイルと二人、立ち上がり窓辺へと近寄り見る。
「デカイな……」
「港に向かってるようです。」
カイルの言葉にハッとする。
「いかん!ちと出かけてくる。何、危ない真似はせん!」
「お支度を!」
「おう!」
カイルを連れ、部屋へ飛び込む。
こんな事もあろうかと武装も武器も持って来ておる!
支度を整え、厩に繋がれた軍馬に跨がる。
「カイル!支度が出来たら来い!」
「畏まりました!ご武運を!」
カイルに見送られ軍馬を走らせる。
儂の海で暴れるなぞ許さん!
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