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夢の様な婚姻式 (ラーラルーナ視点)
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今は公国として独立したシュバルツバルド公国の次期公主となるキャスバル・フォン・シュバルツバルド様との婚姻式の為に少し早く公都入りした我が家。
婚約者となって数年、絵姿と噂話でしか知らなかった婚約者キャスバル様はビックリする程の美丈夫でうっかり目がギラついて仕舞いそうな男性でした。
この世界が乙女ゲームの世界だと、すぐに気がついたけど私はモブだからと安心してた時期もありました。
でも悪役令嬢の兄と婚約して、気がつけばリアルな顔合わせもして、もう婚姻式……結婚する訳ですよ。
キャスバル様もモブな筈なのにシャレにならないイケメンで、しかも推し声優(誰にも言った事ない)のイケボ……頭がおかしくなるかと思ったけど、シュバルツバルドの側近制度に狂いそうになったわ……だって!イケメンの側近もイケメンで二人ともイケボでしかも肉体関係アリ!とかご馳走以外の何でも無いじゃない!
でもちゃんと結婚して家庭も持って子供も作るって、え?マジで?え?ってなったけど、元々側近って女性禁止の討伐期間の性欲発散の相手で……って事だったけど、その時だけだと都合が悪いから永久就職的に縛り付けようって側仕えさせたんだとか。
色々勉強して知ったのは魔物のサイズが大きいものは大型と呼ぶのだけど、これが人間の女性が好物でうっかりその辺を出歩いてたりしたら食われるとか……怖っ!てなるよね。私はなったわよ。
魔物もピンキリだけど、シュバルツバルド公国の中央部に広大な草原があって、そこは大草原と呼ばれ、大型の餌場的な場所でもあるとか。
大型の基本生息地が大草原ではなく、大山脈と呼ばれる高地で多分だけどヒマラヤ山脈とか何かあんな感じなのよ。
天辺から五合目辺りまで万年雪に覆われた山脈とか遠目で見ただけで気を失うかと思ったわ。
魔物も図鑑を取り寄せて見たけど、何だか見た事あるようなのがチラホラあって困惑したわよ。
とにかく、その大型を討伐する部隊があってキャスバル様はその部隊を一つ持っていて、討伐の旅の間は側近のレイを片時も離さないと聞いて、やっぱり吠えたわね。
魂が……キャスバルとレイとかどんだけご馳走にしたら良いのよぉう!想像するだけでご飯モリモリ食べれるじゃないの!ってね。
キャスバル様の見た目は、まぁ……赤い彗……みたいなね、イケメンですよ。で、ですね……レイは昭和の名作風と木……のセルジュですよ!見た目がっ!クルクルの天パで優しげな顔!やだ!これで戦闘力も高いとか良い!
見た目に美味しい二人がイチャイチャしてるの?雪原の中の天幕で?ドチャクソ美味しい♡
でも目の前で二人がイチャイチャしてる姿はありませんでした。むしろ滅茶苦茶仕事出来る上司と部下みたいなやり取りしか見せて貰えませんでした。
ご馳走お預けです……
そして、私に施されてたお手入れは甘々の激甘だったらしくシュバルツバルドの精鋭(としか思えない手練の専属メイド?)によってくる日もくる日も頭っからつま先までお手入れされました。
どんどん綺麗になってく肌に髪……技術の凄さにガクブルです。
爪も気がつけばピカピカになってましたし、産毛も剃られてました。
え?エステだよね?これ?
私がそんなこんなでお手入れザンマイされてる間、お父様もお母様も接待されてたり、温浴施設でリラックスしてたりお手入れされてたりでエンジョイしてたようです。
キャスバル様はずっと忙しくしてらして、朝にちょっとだけお顔を合わせる程度で引き離されて……気がつけば婚姻式。
怒涛の様なお手入れエブリデイで婚姻式……公国内や近隣の領主一家とかの前で婚姻のお祝いをして貰って……こっちの婚姻式ってアッサリよね。
でも美味しい食事最高です!
お腹も膨れたし、暫くのんびりしたら退出かな~?とか思ったら、さっさと追い出されました。
「今から初夜の準備に入るが可能な限り丁寧にするから怯えないで欲しい」
イケメンがイケボで初夜とか丁寧にするとか、凄いパワーワードを真顔で囁いてきておかしくなりそうです!
「は……はい……」
余りの事に言葉が出ないわよ!いや!貴族令嬢として生まれたからには跡継ぎ生むのが本懐だって理解してますよっ!でもね!スッゴイイケメンがイケボで囁いてくるとか致死量の猛毒ですよ!
鼻血ブシャーにならなかっただけ褒めて欲しいわよ!
恥ずか死ぬかも知れん……兄(こちらでは義理の弟だわね、ウケる)よ骨は拾ってくれ!私はリアルイケメンに致されて腹上死する覚悟でござる!
……とか思ってた自分がとっても恥ずかしくて死にそうです。いえ、身体的にも死にそうです。
何アノ凶器……めっちゃデカくて心の中で『ムリムリムリ!死んじゃう!死んじゃう!』ってずっと叫んだわ……そりゃあ優しく丁寧にはして貰ってたとは思いますよ。でもねサイズ!サイズが凶器でしかなかったのよ!
だって子供の腕みたいなのがおっ勃ってたのよ!思わず凝視して確認したわよ!レイはアノ凶器をちっさいSiriに出し入れしてんの?想像したら燃え滾るわ!いや、受け入れるのに時間のかかった事かかった事……
朝日が昇っても元気なキャスバル様のキャスバル様には驚きしかありませんでした。
おかげで数日はベッドの住人ですよ。
足腰に力は入らないし、何もかもベッドでお世話して貰う事決定で、何かもう居た堪れないっていうね……
そりゃあお風呂も一人じゃなくても平気になったけど、下の世話もやって貰う恥ずかしさよ……せめて病院のベッドみたいのなら救われたかもしれないけど、滅茶苦茶豪華なキングサイズのベッドでお世話されるのってどうなの?
そして届けられたエリーゼちゃんからのサクランボが、これまた滅茶苦茶美味しくて……
高級フルーツの一つのアメリカンチェリー(名前は知らないけど黄色とピンクで可愛いやつ)とどこからどう見てもやっぱり高級フルーツの佐藤錦!こっちはテレビでしか見た事ないやつ!
「美味しそうだな。せっかくの見舞い品だから食べようか」
クッ!イケメンのイケボが言うと破壊力バツグンだな!こんな高級フルーツ食べるに決まってるでしょう!
体の節々どころか筋肉痛もあって上手く動かせない……とか思ったらヒョイ!ってヒョイってキャスバル様が姿勢を整えてくれたわ。
しかも背中にクッション入れて食べやすい姿勢にしてくれたわよ。
差し出されたサクランボを……佐藤錦から食べよう!佐藤錦の方が酸味と甘味のバランスが~とか聞いた事あるし。アメリカンチェリーは酸味が少ないって言うしね!
「うわぁ……ツヤツヤで宝石みたいだわ……」
遠慮なく!いただきます!
……甘っ!酸味とか……え?いや、高級フルーツの威力よ!
「美味しい……」
お次はアメリカンチェリーよ!……モグぅ……甘い……甘くて美味しい。
「とても美味しいですわ、キャスバルもお食べになったら?」
「いただこう」
佐藤錦を食べた瞬間、目がカッ!と開いたのを見て内心ビックリです。
次にアメリカンチェリーを食べて、やっぱり目をカッ開きました。
あ!種はいかにも安そうな木綿っぽいハンカチにペッしましたよ。
「エリーゼめ……こんなに美味しい果実を隠し持ってたとは……よし!エリノユで栽培して貰うか!ラーラルーナも気に入ったみたいだしな!」
決定ですかそうですか。
チラリと見た凶器は大人しくぶら下がってます。一安心です。
パンパンと手を打ち鳴らすとレイがヒョッコリ扉の向こうから顔を出して来ました。
え?そこにずっといた?
「お呼びですか?」
「ああ、エリーゼにこのサクランボを栽培したいと伝えておいてくれるか」
「誰かやっておきましょう。キャスバル様はそろそろお支度しませんと」
「ああ、ゆっくりする事も出来ないが仕方ない。ラーラルーナ、君はゆっくり体を休めててくれ」
「はい」
そう言って消えて行くキャスバル様の背中を見送って、サクランボを堪能しました。
ええ、美味しゅうございました。
夜中帰って来たキャスバル様がガックリしてましたが、何も言われなかったので完食しました!
ただ、まぁ……なんというか、どこもかしこも素敵なお城でイケメンでイケボな王子様(立場的にはそうよね!)と華やかな結婚式(こちらでは婚姻式だけど)に信じられない位素敵なドレスとアクセサリーでお姫様気分になって……
甘く優しくリードされて処女喪失ではなかったけど、一生忘れられない夜で……うん、乙女の夢を堪能させて貰ったわ。
いまだ足腰ガタガタで立ち上がる事も出来ないけどね!
婚約者となって数年、絵姿と噂話でしか知らなかった婚約者キャスバル様はビックリする程の美丈夫でうっかり目がギラついて仕舞いそうな男性でした。
この世界が乙女ゲームの世界だと、すぐに気がついたけど私はモブだからと安心してた時期もありました。
でも悪役令嬢の兄と婚約して、気がつけばリアルな顔合わせもして、もう婚姻式……結婚する訳ですよ。
キャスバル様もモブな筈なのにシャレにならないイケメンで、しかも推し声優(誰にも言った事ない)のイケボ……頭がおかしくなるかと思ったけど、シュバルツバルドの側近制度に狂いそうになったわ……だって!イケメンの側近もイケメンで二人ともイケボでしかも肉体関係アリ!とかご馳走以外の何でも無いじゃない!
でもちゃんと結婚して家庭も持って子供も作るって、え?マジで?え?ってなったけど、元々側近って女性禁止の討伐期間の性欲発散の相手で……って事だったけど、その時だけだと都合が悪いから永久就職的に縛り付けようって側仕えさせたんだとか。
色々勉強して知ったのは魔物のサイズが大きいものは大型と呼ぶのだけど、これが人間の女性が好物でうっかりその辺を出歩いてたりしたら食われるとか……怖っ!てなるよね。私はなったわよ。
魔物もピンキリだけど、シュバルツバルド公国の中央部に広大な草原があって、そこは大草原と呼ばれ、大型の餌場的な場所でもあるとか。
大型の基本生息地が大草原ではなく、大山脈と呼ばれる高地で多分だけどヒマラヤ山脈とか何かあんな感じなのよ。
天辺から五合目辺りまで万年雪に覆われた山脈とか遠目で見ただけで気を失うかと思ったわ。
魔物も図鑑を取り寄せて見たけど、何だか見た事あるようなのがチラホラあって困惑したわよ。
とにかく、その大型を討伐する部隊があってキャスバル様はその部隊を一つ持っていて、討伐の旅の間は側近のレイを片時も離さないと聞いて、やっぱり吠えたわね。
魂が……キャスバルとレイとかどんだけご馳走にしたら良いのよぉう!想像するだけでご飯モリモリ食べれるじゃないの!ってね。
キャスバル様の見た目は、まぁ……赤い彗……みたいなね、イケメンですよ。で、ですね……レイは昭和の名作風と木……のセルジュですよ!見た目がっ!クルクルの天パで優しげな顔!やだ!これで戦闘力も高いとか良い!
見た目に美味しい二人がイチャイチャしてるの?雪原の中の天幕で?ドチャクソ美味しい♡
でも目の前で二人がイチャイチャしてる姿はありませんでした。むしろ滅茶苦茶仕事出来る上司と部下みたいなやり取りしか見せて貰えませんでした。
ご馳走お預けです……
そして、私に施されてたお手入れは甘々の激甘だったらしくシュバルツバルドの精鋭(としか思えない手練の専属メイド?)によってくる日もくる日も頭っからつま先までお手入れされました。
どんどん綺麗になってく肌に髪……技術の凄さにガクブルです。
爪も気がつけばピカピカになってましたし、産毛も剃られてました。
え?エステだよね?これ?
私がそんなこんなでお手入れザンマイされてる間、お父様もお母様も接待されてたり、温浴施設でリラックスしてたりお手入れされてたりでエンジョイしてたようです。
キャスバル様はずっと忙しくしてらして、朝にちょっとだけお顔を合わせる程度で引き離されて……気がつけば婚姻式。
怒涛の様なお手入れエブリデイで婚姻式……公国内や近隣の領主一家とかの前で婚姻のお祝いをして貰って……こっちの婚姻式ってアッサリよね。
でも美味しい食事最高です!
お腹も膨れたし、暫くのんびりしたら退出かな~?とか思ったら、さっさと追い出されました。
「今から初夜の準備に入るが可能な限り丁寧にするから怯えないで欲しい」
イケメンがイケボで初夜とか丁寧にするとか、凄いパワーワードを真顔で囁いてきておかしくなりそうです!
「は……はい……」
余りの事に言葉が出ないわよ!いや!貴族令嬢として生まれたからには跡継ぎ生むのが本懐だって理解してますよっ!でもね!スッゴイイケメンがイケボで囁いてくるとか致死量の猛毒ですよ!
鼻血ブシャーにならなかっただけ褒めて欲しいわよ!
恥ずか死ぬかも知れん……兄(こちらでは義理の弟だわね、ウケる)よ骨は拾ってくれ!私はリアルイケメンに致されて腹上死する覚悟でござる!
……とか思ってた自分がとっても恥ずかしくて死にそうです。いえ、身体的にも死にそうです。
何アノ凶器……めっちゃデカくて心の中で『ムリムリムリ!死んじゃう!死んじゃう!』ってずっと叫んだわ……そりゃあ優しく丁寧にはして貰ってたとは思いますよ。でもねサイズ!サイズが凶器でしかなかったのよ!
だって子供の腕みたいなのがおっ勃ってたのよ!思わず凝視して確認したわよ!レイはアノ凶器をちっさいSiriに出し入れしてんの?想像したら燃え滾るわ!いや、受け入れるのに時間のかかった事かかった事……
朝日が昇っても元気なキャスバル様のキャスバル様には驚きしかありませんでした。
おかげで数日はベッドの住人ですよ。
足腰に力は入らないし、何もかもベッドでお世話して貰う事決定で、何かもう居た堪れないっていうね……
そりゃあお風呂も一人じゃなくても平気になったけど、下の世話もやって貰う恥ずかしさよ……せめて病院のベッドみたいのなら救われたかもしれないけど、滅茶苦茶豪華なキングサイズのベッドでお世話されるのってどうなの?
そして届けられたエリーゼちゃんからのサクランボが、これまた滅茶苦茶美味しくて……
高級フルーツの一つのアメリカンチェリー(名前は知らないけど黄色とピンクで可愛いやつ)とどこからどう見てもやっぱり高級フルーツの佐藤錦!こっちはテレビでしか見た事ないやつ!
「美味しそうだな。せっかくの見舞い品だから食べようか」
クッ!イケメンのイケボが言うと破壊力バツグンだな!こんな高級フルーツ食べるに決まってるでしょう!
体の節々どころか筋肉痛もあって上手く動かせない……とか思ったらヒョイ!ってヒョイってキャスバル様が姿勢を整えてくれたわ。
しかも背中にクッション入れて食べやすい姿勢にしてくれたわよ。
差し出されたサクランボを……佐藤錦から食べよう!佐藤錦の方が酸味と甘味のバランスが~とか聞いた事あるし。アメリカンチェリーは酸味が少ないって言うしね!
「うわぁ……ツヤツヤで宝石みたいだわ……」
遠慮なく!いただきます!
……甘っ!酸味とか……え?いや、高級フルーツの威力よ!
「美味しい……」
お次はアメリカンチェリーよ!……モグぅ……甘い……甘くて美味しい。
「とても美味しいですわ、キャスバルもお食べになったら?」
「いただこう」
佐藤錦を食べた瞬間、目がカッ!と開いたのを見て内心ビックリです。
次にアメリカンチェリーを食べて、やっぱり目をカッ開きました。
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「エリーゼめ……こんなに美味しい果実を隠し持ってたとは……よし!エリノユで栽培して貰うか!ラーラルーナも気に入ったみたいだしな!」
決定ですかそうですか。
チラリと見た凶器は大人しくぶら下がってます。一安心です。
パンパンと手を打ち鳴らすとレイがヒョッコリ扉の向こうから顔を出して来ました。
え?そこにずっといた?
「お呼びですか?」
「ああ、エリーゼにこのサクランボを栽培したいと伝えておいてくれるか」
「誰かやっておきましょう。キャスバル様はそろそろお支度しませんと」
「ああ、ゆっくりする事も出来ないが仕方ない。ラーラルーナ、君はゆっくり体を休めててくれ」
「はい」
そう言って消えて行くキャスバル様の背中を見送って、サクランボを堪能しました。
ええ、美味しゅうございました。
夜中帰って来たキャスバル様がガックリしてましたが、何も言われなかったので完食しました!
ただ、まぁ……なんというか、どこもかしこも素敵なお城でイケメンでイケボな王子様(立場的にはそうよね!)と華やかな結婚式(こちらでは婚姻式だけど)に信じられない位素敵なドレスとアクセサリーでお姫様気分になって……
甘く優しくリードされて処女喪失ではなかったけど、一生忘れられない夜で……うん、乙女の夢を堪能させて貰ったわ。
いまだ足腰ガタガタで立ち上がる事も出来ないけどね!
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