婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

文字の大きさ
426 / 1,492
連載

元日! 36

しおりを挟む
そんな私のイケない考えをやんわりと止めるルーク!優しい!
あんな弱々しい男が攻めとかあり得ませんから!受けはギリ許せるけど(笑)
アンネローゼやミネルバが知ったら笑うかしら?いえ、あの二人はお母様の信者みたいなものだから殿下M奴隷に調教されるかもだわ。
……やだ、似合いすぎて怖い……

「今度は何を想像してる?」

キャッ♡と笑っておく。

「大した事じゃないのよ。ちょーーっとジークフリート殿下がM奴隷調教される姿を想像しただけよ」

ガチ本気の答えをサラリと言ってみる。

「……確かに似合うだろうな……でも俺が攻めとかはダメだ。想像でも止めてくれ。頼む……」

真剣だし!頼むとか言ってきたし!
王様なルークは……

「無理!ボンテージで鞭持つルークは想像でも無理!」

「何でボンテージ!?」

必死ですな!

「王様だから!ピチピチの黒革短パンとか最終兵器っぽいからダメ!」

「どこの稲葉浩〇だよ!」

「ビーーズ♡」

テンポ良いやり取りでした。
何故かルークもやり切った!って笑顔です。

「エリーゼ様、そろそろお声を抑えて下さい」

アニスの注意に小首を傾げるとアニスが指である場所を指し示す。
毛足の長いラグの上、カワイコちゃん達が団子のようにくっついてた。
ユキが寝そべってるお腹を枕にピカ太郎とルチルを真ん中にするみたいにタマとトラジとノエルが寝てる。
その端っこにリコがくっついて寝てる。
ヒナはユキの頭に寄り添うように蹲って寝てる……スラ道は……ユキの枕になってた!

「なんて平和……尊い……」

「天国があそこにあるな……シャメりてぇ……」

「ハゲドウ……」

「お二人共、何言ってるか分かりません」

声のトーンを落としてヒソヒソと語り合う。
それにしてもスラ道枕、気持ち良さそう……
夏場、アイスノン代わりに枕にしたら寝付き良さそう。

「ハフ……何か、私も眠たくなっちゃった……」

「少し寝たら良いよ。ずっと頑張ってたしな」

そう言うとグイと肩を引き寄せられ、ルークの胸に頬がくっついてしまう。
トクトクと聞こえるルークの心音。
サラリと頬に当たる正絹の肌触り、ルークの体温。

「ありがとルーク……ちょっとだけ……」

「ん、気にすんな」

頭にルークの手が優しくポンポンと軽く撫でるように叩かれ目を瞑る。
頭ポンポン良いってテレビで言ってたの分かる。
気分が落ち着く……
しおりを挟む
感想 5,648

あなたにおすすめの小説

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?

水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」 「はぁ?」 静かな食堂の間。 主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。 同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。 いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。 「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」 「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」 父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。 「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」 アリスは家から一度出る決心をする。 それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。 アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。 彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。 「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」 アリスはため息をつく。 「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」 後悔したところでもう遅い。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです

との
恋愛
結婚して12年目のシエナは白い結婚継続中。 白い結婚を理由に離婚したら、全てを失うシエナは漸く離婚に向けて動けるチャンスを見つけ・・  沈黙を続けていたルカが、 「新しく商会を作って、その先は?」 ーーーーーー 題名 少し改変しました

婚約破棄 ~家名を名乗らなかっただけ

青の雀
恋愛
シルヴィアは、隣国での留学を終え5年ぶりに生まれ故郷の祖国へ帰ってきた。 今夜、王宮で開かれる自身の婚約披露パーティに出席するためである。 婚約者とは、一度も会っていない親同士が決めた婚約である。 その婚約者と会うなり「家名を名乗らない平民女とは、婚約破棄だ。」と言い渡されてしまう。 実は、シルヴィアは王女殿下であったのだ。

三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します

冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」 結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。 私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。 そうして毎回同じように言われてきた。 逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。 だから今回は。

彼女にも愛する人がいた

まるまる⭐️
恋愛
既に冷たくなった王妃を見つけたのは、彼女に食事を運んで来た侍女だった。 「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日は経過しているだろうとの事でした」 そう宰相から報告を受けた俺は、自分の耳を疑った。 餓死だと? この王宮で?  彼女は俺の従兄妹で隣国ジルハイムの王女だ。 俺の背中を嫌な汗が流れた。 では、亡くなってから今日まで、彼女がいない事に誰も気付きもしなかったと言うのか…? そんな馬鹿な…。信じられなかった。 だがそんな俺を他所に宰相は更に告げる。 「亡くなった王妃様は陛下の子を懐妊されておりました」と…。 彼女がこの国へ嫁いで来て2年。漸く子が出来た事をこんな形で知るなんて…。 俺はその報告に愕然とした。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。