婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

元日! 35

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ちょっくら真剣な話しをしないと!

「五月になったら婚姻式でしょ。その時にはルーク、四番隊隊長になると思うのよ」

ルークは神妙な顔で頷く。

「でもね、いきなり領主隊隊長は無いのよ。キャスバルお兄様もトールお兄様も隊長になる前に側近を連れて隊に一月程入っていたんですって。その前に合同訓練等をして連携が上手くとれるようにするらしいし、その期間を考えたら今月中に決まらないと慌ててしまうでしょ」

「なる程……」

考え込むルーク。
ついでに言っとく。

「婚姻式のリハーサルもあるけど、衣装合わせ……の前に採寸とか色々あるのは向こうでも一緒だったと思うのだけど、大丈夫?披露宴は言わずもがなの夜会に雪崩れ込む事請け合いだし。お客様もどれ程になるのかも予想出来てないのだけど」

帝国からお客様がかなりの数来るのは予想してるから、領内の人達に寄子貴族と……何千人規模だよね?
領都はお祭り騒ぎになるだろうから(お父様とお母様の時も凄かったと領歴に載ってたわ!)領都にも大勢の領民が雪崩れ込んで来るだろうし……

「……エリーゼは言わば領主の一人娘でお姫様以外の何者でもないからお祭り騒ぎになるのも頷ける。それは領都に入った時の領民の歓喜振りを思い出せば良く理解出来る。側近が必要不可欠なのは理解したし、早急な事案なのも理解してる。ただ、その時にならないと分からない……後、ギラギラした目で見るのは止めてくれ。妹を思い出してツラい……色んな事が」

ルーク……そうよね、妹さんは向こうで元気になったのかしら?
日本は先進医療も受けれるし、先生も腕が良いから大丈夫よね!

「きっと日本で元気でいらっしゃるわよ、ね!だから辛いとか言わないで」

あれ?スッゴく残念な目で私の事見たわよ!

「そうだな……もし元気だったらルーク×ジークフリートの薄くて熱い本ダシテルかもな……」

あ……灰になった……

「良いじゃない!ジークフリート×ルークだったらジークフリート打ち殺しに行くとこだったわ♡」

真心込めて言ってみた♡
今度は泣きそうな顔で私を見たわよ。

「物騒だな。でも、そうか……逆だったらリアルジークフリート殴りに行っちゃうのか……エリーゼ、その気持ちは嬉しいけど打ち殺すとか言ったらダメだよ……」

注意されました。テへ♡
でも、ジークフリート殿下が攻めとか絶対許さない!
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