婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

新天地を! 200

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今日の卵焼きは何味かしら?料理長の気分でちょいちょい変わるのよね。
パクッと食べて噛んだ瞬間にジワッと溢れるお出汁の味に今日はだし巻きタマゴでした!と笑顔になってしまった。
お浸しはホウレンソウだったし、何も言う事無しの和定食でした。
ペロリ平らげた後、お母様にしじみ汁が出されました。料理長、仕事が早いって大事です。
お母様が嬉しそうにお椀を手に取りしじみ汁を堪能してます……一口飲む毎に幸せそうな顔になってく……本当に飲みたかったんだ……

「あ~……染みるわぁ~……」

!!!お母様が仕事帰りに一杯どころか十杯位引っかけたキャリアウーマンの翌日の朝みたいな事言った!
ルークもビックリ顔でお母様見てる!

「あら……フフッ……私ったら。でも本当、何故かしらつい言ってしまったわ」

「え……と、きっと心の声が出たのでは……?」

「そうなのかしら?」

コトリとお椀を置いて、フゥと一息ついたお母様はぬか漬けに箸を伸ばして緑茶と共にパリポリと食べ始めた。
厚みがあるから良い音するわねぇ……
そんな事考えながらモグモグと食べ進め……完食でーす!

「こちらお下げ致します。少々お待ち下さい」

朝ご飯のラストの甘味が出たら、本当にお終いです。
出されたのは黄色い羊羹……芋羊羹かしら?一度チョロッと言っただけの事を遂行する男ジム!なーんちゃって(笑)
添えられた黒文字を手に取り芋羊羹にしか見えない黄色いブツのムニュッとした感触を楽しみながら切って食べる。

「あ……芋羊羹だわ。上品な味に仕上げてあるわ……」

ゾクゥ……ドキッとして寒気の元を見ればお母様がジッと見てます。芋羊羹を。

「ふふ……美味しそうね。芋羊羹って言うのね」

「お……お母様も朝ご飯が済んだら出ると思いますわ……」

うう……怖すぎて声が震えそうよ。
ってお母様ったら無言でサクサク食べ始めたわ!芋羊羹に興味津々なんですね!

「エリーゼ。そんなに美味しいのか?」

「あー……有名所とは違うけど、でもまろやかで美味しいわよ」

「へぇ……じゃあ、サッサと食べ終えるか」

「そうね」

さて、ここで一つ言っておきましょう。
カワイコちゃん達とノエル・ルチルは食堂の片隅に専用コーナーが作られ、子供用の低いテーブルと椅子と更に低いローテーブルが置かれカワイコちゃん達皆はそこで食べるようになりました!
食堂は広いので特に邪魔になるような場所じゃないですが、会話とかは出来ない距離です。
……ちょっと寂しいですけど顔は見えるので贅沢言ったらダメですね。
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