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新天地を! 227
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春になったら婚約者のご令嬢が来るのに困ったお兄様です。
そちらにはちゃんと贈り物なり何なり用意されてるのかしら?
「どうしたんだいエリーゼ?」
あら?キャスバルお兄様ったら、私以外の事にはとんとお鈍さんなのかしら?
「ほほほ……キャスバルお兄様、春になったら婚約者様が来られるのでしょう?そちらの用意はされてますの?」
笑顔で言ってやりましたわ!私にばっかり構ってないで婚約者様にも気を遣え!
「ああ……そうだったな。ふむ……適当に見繕って……」
「キャスバルお兄様っ!適当とは何ですかっ!私、キャスバルお兄様がそんないい加減な殿方だったなんて知りませんでしたわ!」
ついムキになって言ってしまった……しかも被せ気味に……
って、キャスバルお兄様のお顔が……ちょっと凹んだわ。
「……済まなかった……どうやら俺はもう少しで過ちを犯す所だったな……」
早っ!反省が早過ぎやしませんか、キャスバルお兄様よ!分かってるの?
「よ……良かったですわ……婚約者に不誠実な殿方なんて……お兄様でも許せませんもの……」
本当ですよ。かつての婚約者が実に不誠実でしたからね。
……あ……ルークもお母様もお父様も押し黙っちゃった。うん、きっと皆理解しちゃいましたよね……
勿論、キャスバルお兄様もしまった!みたいなお顔になりました。
うん、第三王子みたいな目で見られたくありませんよね?
「済まなかった。そうだったな、不誠実なのは良くないな。きちんと選んで用意するよ」
「お願いします。私の素敵なお兄様で居続けて下さいませ……」
うん、本心ですよ。いつまでも格好いいお兄様でいて欲しいんですもの。
「エリーゼ。キャスバルもああ言ってるし、そろそろ食事にしないか?」
ハッ!そうだった!キャスバルお兄様のしょっぱい発言で荒ぶってる場合じゃないわ!
「そうでしたわ!お腹空いてましたわ!」
「では食事にしましょう」
お母様が場を仕切り直してくれました。
ホッと一安心です。
そして運ばれて来る食事の数々……
和食でした。煮魚に具沢山豚汁(ボアだろうけどキニシナイ!)青菜の炒め物にダイコンの浅漬けにホカホカご飯でした。
うん、ホッコリ系晩ご飯。イイ♡
「いただきます」
まずは豚汁行こう!浮いてる脂も沢山の具材もイイ!……唐辛子欲しいかもだけど、食堂暖かいから別にいいや。
煮魚はキンメみたいな魚でした。
美味しかった……私の荒ぶる気持ちが美味しい晩ご飯で宥められました(笑)
そちらにはちゃんと贈り物なり何なり用意されてるのかしら?
「どうしたんだいエリーゼ?」
あら?キャスバルお兄様ったら、私以外の事にはとんとお鈍さんなのかしら?
「ほほほ……キャスバルお兄様、春になったら婚約者様が来られるのでしょう?そちらの用意はされてますの?」
笑顔で言ってやりましたわ!私にばっかり構ってないで婚約者様にも気を遣え!
「ああ……そうだったな。ふむ……適当に見繕って……」
「キャスバルお兄様っ!適当とは何ですかっ!私、キャスバルお兄様がそんないい加減な殿方だったなんて知りませんでしたわ!」
ついムキになって言ってしまった……しかも被せ気味に……
って、キャスバルお兄様のお顔が……ちょっと凹んだわ。
「……済まなかった……どうやら俺はもう少しで過ちを犯す所だったな……」
早っ!反省が早過ぎやしませんか、キャスバルお兄様よ!分かってるの?
「よ……良かったですわ……婚約者に不誠実な殿方なんて……お兄様でも許せませんもの……」
本当ですよ。かつての婚約者が実に不誠実でしたからね。
……あ……ルークもお母様もお父様も押し黙っちゃった。うん、きっと皆理解しちゃいましたよね……
勿論、キャスバルお兄様もしまった!みたいなお顔になりました。
うん、第三王子みたいな目で見られたくありませんよね?
「済まなかった。そうだったな、不誠実なのは良くないな。きちんと選んで用意するよ」
「お願いします。私の素敵なお兄様で居続けて下さいませ……」
うん、本心ですよ。いつまでも格好いいお兄様でいて欲しいんですもの。
「エリーゼ。キャスバルもああ言ってるし、そろそろ食事にしないか?」
ハッ!そうだった!キャスバルお兄様のしょっぱい発言で荒ぶってる場合じゃないわ!
「そうでしたわ!お腹空いてましたわ!」
「では食事にしましょう」
お母様が場を仕切り直してくれました。
ホッと一安心です。
そして運ばれて来る食事の数々……
和食でした。煮魚に具沢山豚汁(ボアだろうけどキニシナイ!)青菜の炒め物にダイコンの浅漬けにホカホカご飯でした。
うん、ホッコリ系晩ご飯。イイ♡
「いただきます」
まずは豚汁行こう!浮いてる脂も沢山の具材もイイ!……唐辛子欲しいかもだけど、食堂暖かいから別にいいや。
煮魚はキンメみたいな魚でした。
美味しかった……私の荒ぶる気持ちが美味しい晩ご飯で宥められました(笑)
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