婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 34

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お祖母さまもお母様もルークの説明を聞いて、目をキラキラさせながらテーブルの上にあったイチゴを三粒シャンパングラスの中にポンポンと入れていった。
溢れない程度になったシャンパングラスにマドラーを突っ込んで、キャッキャしながらイチゴを潰してくお祖母さまとお母様。
あっという間にピンク色になるシャンパン……をお母様がマドラーを抜いてクイッと煽った!
お母様の顔がパァッ!と分かりやすく喜びましたよ……
それにしても躊躇いなく飲んだわね……片手にマドラー、片手に空になったシャンパングラス。
ガッ!とシャンパングラスを天に掲げ……

「美味しいですわ!」

そう叫びました。お母様……凄く気に入ったんですね。杏のお酒も梅酒も気に入ってましたが、それよりも気に入ったんですね。
ご機嫌でエミリにシャンパン注がして、イチゴもポンポン入れてます。
そんなお母様を見たお祖母さまもマドラーを抜いて、上品にコクリと……コクリ、コクリと一気に飲み干しました!
お祖母さまも気に入ったんですね!
ニコニコしながらお祖母さまもシャンパンとイチゴのおかわりしてます。

「そんなに美味しいのかしら?」

「あー……まぁ、前世の妹も凄いハマってたからな。イチゴのフルーティさと甘さがマリアージュがどうたら言ってたな……」

マリアージュがどうたら……そんなに合うんでしょうか?

「まあ……ブドウとイチゴですものね、合うとは思うわ。いつか試したいわね」

「その時は二人きりで楽しもう」

うん?なんか、急に甘い雰囲気がマシマシになったような……
さり気なく肩抱かれましたし、顔……近いです。

「映画がどう……とか言ってたけど、ひょっとしてラブロマンス系?」

「え?あー……うん、まぁ」

そっか、ラブロマンス系の映画でムードあったんだろうな……リア充め!

「リア充め……」

つい本音がポロリしてしまったわよ。

「そんなリア充なんかじゃないよ」

嘘です!そんな目を逸らして言われても信じられません!

「嘘くさ……」

「いや、本当だから。……そりゃあ彼女はいたけどさ、その程度だよ」

「ふぅん……彼女ねぇ……」

前世の彼女に嫉妬なんてしないけど……

「今世は?」

「エリーゼだけだよ」

「ホント?」

「身持ちが堅くてナンボだろ?こっちはさ」

「あー……」

そうだった。私もルークも自由に恋愛とか無理だったわ。
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