婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春が来た! 101

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「ヤンニョム?チキン……?」

「あ……ええ、そう言う名前の料理がありますのよ。我が家の辛い物好きな料理人と作ったんですの。辛い物好きな使用人にはとても好評ですのよ。ラーラルーナ様にも一度食べて貰いたいわ」

私にはちょっと辛いけど、あれだけ食べるラー油を乗っけてるなら平気よね?

「あ……あら……そんなに辛い物が好きそうに見えたかしら?」

儚げな微笑みで少し困り顔で小首を傾げるラーラルーナ様可愛い!

「うわ……」

「は?」

隣からの不審げな声につい目を鋭くしてルークを見てしまう。思わず出ちゃった『は?』には目を瞑ってほしい。

「あ……いや……」

どこか歯切れが悪い気がするから、後でしっかり事情聴取だ!
それにしても恥じらってるラーラルーナ様可愛い!こんなに可愛い方がお姉様になるの?や~ん!嬉し~い!
そうこうしてる内にヤンニョムチキンがラーラルーナ様の前に置かれたわ!

「あ……あら?美味しそう……」

目をキラキラさせてヤンニョムチキン見てる!

「どうぞ食べて下さいませ」

もう!笑顔になっちゃう!
上品にフォークで刺して齧る姿も可愛らしいわ!お口にしてるのがいかにも辛そうなヤンニョムチキンなのが残念だけど(笑)

「ん?ん~~♡んまっ♡」

ん?今、んまって聞こえた気がしたけど……気のせいかしら?

「その反応……」

ラーラルーナ様に聞こえない様に呟いたルークが、信じられないモノを見る様なお顔で見てます。ルーク……女性をそんな目で見たら失礼なのよ。

「いや……まさか……」

少し震えてるのは気のせいかしら?いやぁね。
フイとラーラルーナ様を見ない様に食事を進めるルークは不審者極まりないです。
晩ごはん後、ギッチギチに事情聴取です!絶対です!夫婦になる前から絞めます!隠し事なんて許しませんからね!

「エリーゼ……目がマジで怖い……」

「まあ?オホホホホ……後でゆっくりお話ししましょう。私の部屋までいらしてね」

ルーク、そんなに怯えた顔しなくても私はお母様と違って優しいですよ。

「エリーゼ、今何か失礼な事思わなかったかしら?」

「いえ!お母様。私、失礼な事なんて一つも思ってませんわ!」

ええ!事実真実を思っただけですから!
お母様の真っ黒い笑顔チョー怖いです。

「……よろしい。そう言う事にしておきましょう。ホホホホホ……」

「ありがとうございますお母様、オホホホホ……」

とりあえず助かった……
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