婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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new world 41

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シルヴァニア公爵領での道程は順調で、行く先々で歓迎され……お母様がとてもモテモテでした。
シルヴァニアの里のお姫様は別格なんですって。
で、私も里入りして儀式?かなんかやらないとお姫様認定貰えないらしい。
うーん……謎でござる。
でも、純粋に里には興味あるので行けるの嬉しい。
お母様も里に行けるの楽しみにしてるし、今回新婚旅行とご挨拶行脚だけど、そう中々領外に行けないから貴重な体験よね。

「エリーゼ様!そろそろ里入りする為の門をくぐりますよ!この先は関係者以外立ち入り禁止で私兵は全員ここで待機です。待機者用の宿もありますし、里の者以外は山に入る事自体困難なので安心なさって下さい」

うん。里の者以外って、今の私達も里の者以外なんですけど……お母様がいるから大丈夫って事?いや、大婆様が先導してくれてるから大丈夫って事なんでしょうけど……

「ハッ!ねぇ!大婆様の里への移動って見る事出来るの?」

「もう少しで上がりますから、見るならすぐに外に出ませんと!」

ワタワタとアニスと一緒に馬車から出ると、お父様とお母様とルークが既に出てました。
私が最後とかショックですわ~。

「話しには聞いていたけど、どんなか凄く気になってさ~」

「私も!今、思い出して慌てて出て来ちゃった」

……ん?馬車が違う。

「馬車乗り換えてたんだよ。でも、あれって馬車って言うより牛車みたいに見えてさ……」

「ハゲドウ……でも馬もいない……」

牛車本体のみから窓?窓よね。そこから大婆様が顔を見せて手を振ってくる。
お返しに手を振りますけど、カーテンじゃなくて御簾?御簾に見えるなにかが上部で纏められてるんですけど。
何だろう……平安時代仕様なの?お着物着てたりとか、どうなってるの?謎が謎呼ぶ仕様で混乱しそう。

「では、大婆様後ほど」

「待っておるのじゃ~」

……お母様と大婆様のトークがなんか……なんかこう……ちょっと……

「おじゃる様上がってくな……」

するするとではなく、シューッと上がってく牛車……シュールです。あれ、めっちゃスピードあるんじゃない?あっという間に豆粒なんですけど。

「脅威の上昇速度だな……」

「そうね……」

ルークの驚きに私も同意です。

「あら、大婆様が乗ってるからゆっくりなのよ。荷物だけの時はもっと速いわよ」

「「えっ!!」」

私とルークの気持ちと声が重なった様です。以心伝心っ!

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