婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

文字の大きさ
1,244 / 1,517
連載

new world 43

しおりを挟む
……キャイキャイ言いながら着替えました。
ピッタリした黒革のボンテージスーツは伸縮性が良く、着心地はとても良いです。

「エリーゼ様は魅惑の体型ですね!殿方達の視線を釘付けにできますね!」

「ルーク以外はどうでも良いのだけど」

「ほほほ……本当、エリーゼの武装姿を見たら皆土下座すると思うわ」

……!なんてこった!私のこのシルヴァニア武装の格好は犬共のみならず他の男性をもドゥゲザーさせるのか!

「じゃあ行きましょうか」

「はい」

馬達の元に向かいます。

「ん?何、あの黒いコートの集団?」

「ああ、旦那様達よ。馬で登る時はコートを着せないと傷だらけになってしまうから」

「傷だらけに?!」

「エリーゼ様、この山は地面から首の下あたりまで鋭い葉を持つ草が生えてるんです。秋になると見応えのある感じになるんですけど」

「え?馬達は無事なの?」

そんな鋭い傷だらけになるような草が道ばたに生えてるなら、馬だって無事に済まないんじゃない?

「シルヴァニア産の馬は大丈夫なんですよ。だから、心配しなくても大丈夫ですよ」

「そうなんだ……」

「はい!」

ニコニコ笑顔で言われては何も言い返せない。
信じるしかない。アニスの言葉を……お母様達も落ち着いてるしね……
それにしてもザワつきが凄いんですけど……

「エリーゼェェェ!」

ルークが走り込んで来てドゥゲザーしてきました。ドゥゲザーと言うより五体投地なのかしら?私の笑顔も引きつります。

「女王様乙ゥゥゥ!」

「ぶっ叩くわよ!」

「ごめん!」

「ホホホホホ!」

「フフフフフ……」

お母様が高らかに笑い、アニスがたまらずに笑いを漏らしたみたいになってます。

「シルヴァニアの武装……そんなになの……?」

「ああ。とんでもなく似合ってる!破壊力はバツグンだ!」

「なんの破壊力よ」

「惜しむらくは鞭を持ってない所かな?」

「うん。鞭とかホント、ダメだからね?」

「分かってる」

凄く……凄く残念そうな顔で分かってるとか言われてもさぁ……

「ん?エリーゼもシルヴァニアの武装を着たのか。ならこれを持っておきなさい」

お父様がやって来て差し出したのは殺意の高そうな一本鞭でした。
しかも狙ってるのか何なのかバラの装飾が持ち手と鞭の境目にあります。

「なにゆえにバラ……?」

「やはり可憐な娘にはバラが似合うと思ってな!いやぁ、中々凝った造りで良いだろう!さ、腰のベルトに着けなさい」

無言で受け取り腰のベルト(脇にちゃんと取り付け用の小さいベルトがあります)に装着しました。

「さすが義父上は分かってらっしゃる!」

正座したまま満面の笑みでお父様に深々と頭を下げ、完璧なドゥゲザーを披露したルークを無言で見つめてしまった……
しおりを挟む
感想 5,674

あなたにおすすめの小説

【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。

BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。 父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した! メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!

私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。 

さら
恋愛
 私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。  そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。  王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。  私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。  ――でも、それは間違いだった。  辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。  やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。  王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。  無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。  裏切りから始まる癒しの恋。  厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。

【完結】私は側妃ですか? だったら婚約破棄します

hikari
恋愛
レガローグ王国の王太子、アンドリューに突如として「側妃にする」と言われたキャサリン。一緒にいたのはアトキンス男爵令嬢のイザベラだった。 キャサリンは婚約破棄を告げ、護衛のエドワードと侍女のエスターと共に実家へと帰る。そして、魔法使いに弟子入りする。 その後、モナール帝国がレガローグに侵攻する話が上がる。実はエドワードはモナール帝国のスパイだった。後に、エドワードはモナール帝国の第一皇子ヴァレンティンを紹介する。 ※ざまあの回には★がついています。

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

公爵夫人は愛されている事に気が付かない

山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」 「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」 「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」 「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」 社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。 貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。 夫の隣に私は相応しくないのだと…。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

お姉さまが家を出て行き、婚約者を譲られました

さこの
恋愛
姉は優しく美しい。姉の名前はアリシア私の名前はフェリシア 姉の婚約者は第三王子 お茶会をすると一緒に来てと言われる アリシアは何かとフェリシアと第三王子を二人にしたがる ある日姉が父に言った。 アリシアでもフェリシアでも婚約者がクリスタル伯爵家の娘ならどちらでも良いですよね? バカな事を言うなと怒る父、次の日に姉が家を、出た

悪女と呼ばれた死に戻り令嬢、二度目の人生は婚約破棄から始まる

冬野月子
恋愛
「私は確かに19歳で死んだの」 謎の声に導かれ馬車の事故から兄弟を守った10歳のヴェロニカは、その時に負った傷痕を理由に王太子から婚約破棄される。 けれど彼女には嫉妬から破滅し短い生涯を終えた前世の記憶があった。 なぜか死に戻ったヴェロニカは前世での過ちを繰り返さないことを望むが、婚約破棄したはずの王太子が積極的に親しくなろうとしてくる。 そして学校で再会した、馬車の事故で助けた少年は、前世で不幸な死に方をした青年だった。 恋や友情すら知らなかったヴェロニカが、前世では関わることのなかった人々との出会いや関わりの中で新たな道を進んでいく中、前世に嫉妬で殺そうとまでしたアリサが入学してきた。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。