婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

目指せ!義実家! 10

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「主……主!だいじょうぶにゃ?」

「ハッ!一体何が……」

見渡す限り黒いアレの死体がゴロゴロと……

「にゃんか大きいのがくるにゃ!」

マップでもチョイ大きめの赤い点。割と早い……ヤバイ……

ガッサァ!

「「ヒッ!」」

思わずアニスと一緒に叫んでしまった……けど、許して欲しい。
目の前に現れたのは脚が細長い茶色い蜘蛛……巨大な軍曹来た……

「タッ……タマ……あの蜘蛛に何しに来たのかお話し出来る?」

「できるにゃ!」

タマが軍曹の前に行ってニャゴニャゴ言ってる。うん、可愛い。

「主~!このくろいのたべていいかっていってるにゃ!」

あ……納得。軍曹は食べますもんね。益虫ですから!軍曹は!

「勿論よ。好きなだけ食べて良いって言ってくれる?」

「わかったにゃ!」

フフッ……にゃんにゃん言ってる可愛い~♡

「エリーゼ様、我等の分も考えて下さい……」

黙れ犬めぇ……いや、犬だけでは無いか。ふんどしたいの面々がしょんぼりしてるわ。

「自分達の分はサッサと取り置きなさいよ。私は触りませんよ、絶対に!ルークに頼んで仕舞って貰いなさい」

「はい……」

しょんぼりしてもダメェ!絶対ムリなんで!

「アイツとたたかっちゃダメチュウ?」

「うん。ダメ」

「ざんねんチュウ。つよそうだからたたかってみたかったチュウ」

「あれは森の益虫なのでダメです。あの黒いのは皆殺しで良いですけどね。繁殖率も高そうだし……」

「しかたないチュウ……」

バリッ!バリバリッ!

ん?どこから豪快な音が……?ってヒナとユキが分解してる!そして柔らかそうな部分にニャンコ達が食いついてる!あっ!ピカ太郎もスラ道もリコまでっ!

「オイシイにゃ!」

「じみあふれるあじにゃ!」

「ちょっとあまくてオイシイコン!」

「ホントチュウ!」

「うむ!初めて食すがこれは中々!」

ねぇ……かわい子ちゃん達、何言ってるの……私、泣いちゃうわよ……
視界の端でふんどしたいの面々がルークにじゃんじゃんアレの腹?みたいなの渡してる。
ルークも困ったような笑顔でじゃんじゃん仕舞ってる……
森の中だから餌も森で取ってたと思うけど、フォルムで拒否反応出ちゃう……勘弁して……

ガサガサガサァ!

え?軍曹が私目がけて走って来た?え?ヤバ……

シャアアアアアァァッ!

ヤラれる!……あれ?ヤラれてない……

私の斜め後方に移動して緑色の牙の生えた青虫?(約一メートル位?)に噛みついてました。

「危なかったな。アイツは粘着質な糸で獲物を捉えて食べる巨大蛾の幼虫なんだ」

「そう……軍曹に助けられたわ。ありがとう軍曹。コレカラも黒いヤツを食べて生きてね」

ムシャムシャ青虫食べてる軍曹はチラリと私を見て、青虫を完食すると手つかずの黒いヤツを食べに来る戻って行きました。

「じゃあ、俺は素材入れて来るよ」

「行ってらっしゃい」

森は危険がいっぱいだわ……主にメンタル的な意味で……
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