婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春だ!芽吹き時だ!やってやるぜ! 19

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「どうした?眉が寄ってる」

ルークが心配そうに私の顔を覗き込んでる。

「あー……前世のお母さん達の大変さを思い出してブルーになってた」

「それなぁ……地域差はあったと思うけど、田舎の方がある程度は助け合いとかあったな……と思ってる。都会は便利だけど行政の助力とか理解してない人もいるなって思った事結構あったもんな……」

「は?行政の助力知らないって……え?何かあったら役場に駆け込むってのは基本じゃないの?」

「都会は基本じゃないな。むしろ役場からは離れてたんじゃないか?」

「嘘でしょう……めちゃくちゃ大変じゃない……」

「だな。俺も妹も田舎育ちだからさ、アレ?って思ったら役場突っ込んで行ってアレコレ聞いて回ってたな」

「そうなんだ……」

「窓口行って、コレはどこの担当なのか?って聞いて行って質問したりとかな……どれだけ助けて貰ったか分からんな。言い換えればイメージだけで毛嫌いして助けて貰わずに苦労するのは可笑しな話しだろう?とは思ってたな」

「確かに」

私とルークでは田舎具合が段違いなので、ちょっと違う気もするけど気にしないでおこう。
前世では良く電話してたなぁ……どこそこの道路に動物の死骸があるんですけど~ってさぁ……山ん中だから野生生物が車にはねられたり、野生動物同士のアレコレで転落やケガが元で転がってたりしたなぁ……

「ひょっとして割と相談してた口か?」

「ん?ん~……主に動物の死体とかがねぇ……山ん中だったからね……」

「あー……実家市内の滅茶苦茶端の山間部とどっこいだったっけか……」

必死に地図を思い出す……確かにめちゃくちゃ山ん中だった……なら、ある程度は分かるのか……

「後は害獣被害相談とかね……いや、実際はお爺ちゃん猟師に頼んだりとかなんだけど」

「あー……分かる。市内山間部は猪増えすぎて追いつかないって母親から愚痴混じりの話し聞いたわ」

「え?ルークの前世のお母さんって山間部だったの?」

「いや、山間部寄りだったんだけど親戚は山間部にもまばらにいるし、猟師もやってる人もいたんだよ。それで増えすぎて撃っても撃っても減らねぇって愚痴電話が来てたっていう……あっちこっちで話してもストレス発散になったんだか……いや、母さんが大変ですねぇとか助かってるんですよとか言うと暫く電話が来なくなるんだから、発散出来てたのか?」

「それは出来てるでしょ。報われないと疲れるし、何のためにやってるんだか分からなくなるもの」

そりゃあねぇ……誰だって大変な思いしてるのに、ハイハイって蔑ろにされたらやる気無くすもんね。
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