婚約破棄されまして(笑)

竹本 芳生

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連載

春だ!芽吹き時だ!やってやるぜ! 20

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「そういえばなんだけど、こっちってマダニ被害とか聞かないね。いないのかな?」

「いるだろ。吸血系魔物が」

「……?吸血系?」

「ほら、デカいGみたいな虫も巨大化してんじゃん」

!!そうだった!サイズ感バグってた!

「え?じゃあ……」

「デフォルメマダニが森の中とかに生息してるぞ。基本小型の魔物狙ってるから見ないけど」

「……え?待って……デフォルメしたマダニが森の中で小型の血を吸ってるって事……?」

「正解。中々エグくて即座にぶった切ろうとしたら、腹の卵が散らばって増殖するから燃やすか凍らせるかの二択推奨魔物だったぞ」

「マダニ……エグ……卵散らばる設定とかリアルじゃん……エグ……」

「やっぱそう思うよな。蚊もデカけりゃヒルも……ヒルは更にデカいという嫌な魔物だけどな」

「ヒルもなの?」

「軽トラ位のヒル見て卒倒しかけた。あれも切り刻むと増殖するから面倒だったな……やっぱり焼くのがベストっていう」

「どいつもこいつも……軽トラ位って吸った後?」

「後。吸う前だと一瞬ヘビかな?って位の細長いミミズみたいな見た目だったな」

「気をつけよう……」

「ああ、まったくだな。あれだけデカいからか、おとなしく寄生して吸血行動ってわけにはいかないみたいだな」

「そりゃあ目立つし、襲われてる方は命かかってる……んだよね?」

「かかってるかかってる。小型や小さめ中型なら干からびて絶命するからな」

「こっわ!出会いたくない!」

「……?こっちで見かけた事無いな……ひょっとしていないのか?」

「どうなのかしら?魔物図鑑にも載って無かった気がする……」

うーん?と二人して考え込んでしまった。

「で、何でマダニの事が出てきたんだ?」

「あ、あぁ。野生動物の場合、生きてても死んでてもマダニがくっついてる事が多いから死んでても近づかないって教えるからね」

「へぇ……死んでてもいるのか……」

「しばらくはくっついてるから近寄らないで役場に電話して対処が慣れてる人にお任せよ」

「なるほどなぁ。マダニ、怖いもんな」

「うん……怖いよね、マダニ。やられてるって気がついたら病院に駆け込んでたもん。自力で取ろうとして失敗すると目も当てられない」

「だなぁ……子供の頃、近所の犬が咬まれててさ……動物病院でたまたまかち合ってさ……可哀想な鳴き声聞いててブルったな」

「あー……それはねぇ……うっかり草むらとかに突っ込まないようにしないとやられちゃうんだよね……」

田舎の草むらは危険なのだ!いや、山ん中も危険なんだけどさぁ……前世の田舎の厳しさよ……
魔法があって良かった……とりあえず魔法でガード出来るのはありがたい。
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