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イリンと神獣
342:二度目の告白
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イリンとの夜を過ごしてから一週間が経った。明日は予定の出発する日だ。
「……じゃあイリン。本当にいいんだな?」
既に日は沈み魔術具の明かりが照らす自室で、俺はイリンと二人だけで話していた。
「はい。あの者であれば…………まあ、認められます」
「わかった。……ごめんな。それとありがとう。後で」
「でしたら、その……頭を撫でていただけませんか?」
「そんなことでいいのか? もっと別のことでもいいんだぞ? 俺にできる限りはするから」
流石に今すぐ体を求められても時間がないし、覚悟もないからアレだが、それ以外に俺に出来ることなら大抵のことはするつもりだ。
でも、イリンは首を振って俺に笑いかけた。
「いえ、それでいいのです。……それが、いいのです」
「そうか。ありがとう」
俺はそう言いながらイリンの頭を撫でる。
色々と誤魔化すようで嫌だったが、イリンがそう言うのなら俺がこれ以上言うのも違うだろう。
そうして俺がイリンの頭を撫でてから少しの時間が経つと、イリンは自身の頭の上に乗っている俺の手に自身の手を重ねてそっと下ろした。
「それでは、呼んでまいります」
最後にそう笑いかけて、イリンは静かに部屋を出て行った。
「あの彰人さん? 何かようがあるって聞いたんですけど……」
少しすると、小さくドアをノックする音が響き、外から環ちゃんの声が聞こえた。
「ああ、入ってくれ」
俺がそう言うと、環ちゃんがおずおずと部屋の中に入って来た。
「イリンの様子が少しおかしかったんですけど、それって私を呼んだ『用』が何か関係してますか?」
……ああ、やっぱりイリンは無理をしてたか。後で改めて礼を言っておかないと。
「環ちゃん。君に伝えたいことがある」
けど、それよりも今は環ちゃんのことだ。せっかくイリンが無理をしてまで作った機会なんだ。俺が失敗して台無しにするわけにはいかない。
「どうしたんですか、彰人さん?」
俺は深呼吸をして正面から環ちゃんのことを見据える。が、なかなか言葉が出てこない。
そんな俺のことを不思議に思ったのか、環ちゃんが首を傾げて訪ねてくる。
「……あー、その、なんていうか……」
俺にかけられたその言葉のお陰でなんとか声を出すことはできたが、それでもまだ俺の意思を、想いを伝えられるようなものではなかった。
一度イリンの時に体験しているとは言っても、こればっかりは流石に慣れるようなものではない。むしろ慣れちゃいけない類のものだ、これは。
それに、今回はイリンの時とは違った意味での緊張もある。
とは言え、いつまでもこのままでいるわけにはいかない。
まだ完全に覚悟が決まったわけじゃないが、それでも俺は口を開く。自分の想いを伝えるために。
「こんな俺でも良ければ、これからも一緒にいてほしい」
「……え?」
俺の告白を聞いた環ちゃんはたったそれだけの言葉をもらすと、そのまま石化でもしたかのように動かなくなってしまった。
「え、あの、その、えっと……それって……?」
そしてしばらくしてから、彼女は訳が分からないと言うように混乱しながら言葉にならない言葉を口にしている。
環ちゃんが意識を取り戻し、しっかりと聞いていることを確認した俺は言葉の続きを話す。
「俺は、イリンのことが好きだ。俺の中の一番は君じゃなくてイリンなんだ」
目の前で立っている環ちゃんは俺の言葉を聞いて、その混乱度合いを強めてポカンとしている。
告白だと言うのに、その言葉はなんだ。今の言葉を聞いている人ならそう思うかもしれない。自分でもそう思う。
けど、これを言わずにいたらそれは滝谷環という少女に対して不誠実すぎる。
「いろんな人に相談して、いろいろ考えて、そうしていると、いつのまにか、俺の中で君の存在は簡単に切り捨てられるような小さなものでは無くなっていたんだ」
最初は同情だった。もっと言えば俺の自己満足だった。
彼女達をあのまま王国に置いておけば、いつか苦しむ事になるだろう。だから助けてあげよう。
彼女達を助けることができたら、あの時逃げ出した俺は胸を張って生きていられるから。
そんな身勝手な理由。
でも、助けることができたのは勇者三人のうち環ちゃんだけで、それ以外の二人は王国に残したままとなり、そのせいで環ちゃんと共に生活することとなった。
最初の頃は違ったが、次第に彼女と離れるのが、離れるための理由を考え、そのために行動するのが、俺は嫌になっていた。
いつの間にか、俺は彼女から向けられる好意に、どこか心地良さを感じていた。そして、俺自身そんな彼女に好意を抱くようになっていたのだ。
今まで培って来た日本の常識では、複数の女性を囲うのはダメなことだとわかってる。でも、それでも、俺はそう思ってしまった。
「俺の好きな人は変わらない。俺の一番も変わらない。……けど、俺は君のことも手放したくないと思っている。こんなことを言うなんて、不誠実なことだとは理解しているよ。何言っているんだとも思う」
自分のことが好きになってくれた女性に、二番目の女になってくれだなんて、馬鹿にしていると怒られても仕方がない。と言うかそれが当然だ。
「でも、君以外の人のことを好きになっている俺だけど、そんな俺でも良ければ、これからも一緒にいてほしい」
でもこれが今の俺の偽らざる俺の気持ちだ。
今回の事は、イリンと話して……いや、イリンから話されて決めたことだった。
正直言って、イリンに言われたから告白するだなんて理由は情けないと自分でも思う。男ならスッパリと決めて自分から言い出すべきだって、そう思う。
でもそう思いながらも俺はそうできなかった。そして結果として、俺はイリンに言い出されることで環ちゃんを受け入れることを決めた。
「滝谷環。俺は、君のことが好きだ」
そして俺は滝谷環に告白をする。
それは確かにイリンに言われたからかもしれない。けど、イリンからそう言われたことが理由だったとしても、最後にこの選択を選んだのは俺の意思だ。
理由はどうあれ、きっかけはどうあれ、環ちゃんを受け入れるという選択をしたのは俺で、そのことに後悔はないし、これから先も後悔するつもりはない。
「……じゃあイリン。本当にいいんだな?」
既に日は沈み魔術具の明かりが照らす自室で、俺はイリンと二人だけで話していた。
「はい。あの者であれば…………まあ、認められます」
「わかった。……ごめんな。それとありがとう。後で」
「でしたら、その……頭を撫でていただけませんか?」
「そんなことでいいのか? もっと別のことでもいいんだぞ? 俺にできる限りはするから」
流石に今すぐ体を求められても時間がないし、覚悟もないからアレだが、それ以外に俺に出来ることなら大抵のことはするつもりだ。
でも、イリンは首を振って俺に笑いかけた。
「いえ、それでいいのです。……それが、いいのです」
「そうか。ありがとう」
俺はそう言いながらイリンの頭を撫でる。
色々と誤魔化すようで嫌だったが、イリンがそう言うのなら俺がこれ以上言うのも違うだろう。
そうして俺がイリンの頭を撫でてから少しの時間が経つと、イリンは自身の頭の上に乗っている俺の手に自身の手を重ねてそっと下ろした。
「それでは、呼んでまいります」
最後にそう笑いかけて、イリンは静かに部屋を出て行った。
「あの彰人さん? 何かようがあるって聞いたんですけど……」
少しすると、小さくドアをノックする音が響き、外から環ちゃんの声が聞こえた。
「ああ、入ってくれ」
俺がそう言うと、環ちゃんがおずおずと部屋の中に入って来た。
「イリンの様子が少しおかしかったんですけど、それって私を呼んだ『用』が何か関係してますか?」
……ああ、やっぱりイリンは無理をしてたか。後で改めて礼を言っておかないと。
「環ちゃん。君に伝えたいことがある」
けど、それよりも今は環ちゃんのことだ。せっかくイリンが無理をしてまで作った機会なんだ。俺が失敗して台無しにするわけにはいかない。
「どうしたんですか、彰人さん?」
俺は深呼吸をして正面から環ちゃんのことを見据える。が、なかなか言葉が出てこない。
そんな俺のことを不思議に思ったのか、環ちゃんが首を傾げて訪ねてくる。
「……あー、その、なんていうか……」
俺にかけられたその言葉のお陰でなんとか声を出すことはできたが、それでもまだ俺の意思を、想いを伝えられるようなものではなかった。
一度イリンの時に体験しているとは言っても、こればっかりは流石に慣れるようなものではない。むしろ慣れちゃいけない類のものだ、これは。
それに、今回はイリンの時とは違った意味での緊張もある。
とは言え、いつまでもこのままでいるわけにはいかない。
まだ完全に覚悟が決まったわけじゃないが、それでも俺は口を開く。自分の想いを伝えるために。
「こんな俺でも良ければ、これからも一緒にいてほしい」
「……え?」
俺の告白を聞いた環ちゃんはたったそれだけの言葉をもらすと、そのまま石化でもしたかのように動かなくなってしまった。
「え、あの、その、えっと……それって……?」
そしてしばらくしてから、彼女は訳が分からないと言うように混乱しながら言葉にならない言葉を口にしている。
環ちゃんが意識を取り戻し、しっかりと聞いていることを確認した俺は言葉の続きを話す。
「俺は、イリンのことが好きだ。俺の中の一番は君じゃなくてイリンなんだ」
目の前で立っている環ちゃんは俺の言葉を聞いて、その混乱度合いを強めてポカンとしている。
告白だと言うのに、その言葉はなんだ。今の言葉を聞いている人ならそう思うかもしれない。自分でもそう思う。
けど、これを言わずにいたらそれは滝谷環という少女に対して不誠実すぎる。
「いろんな人に相談して、いろいろ考えて、そうしていると、いつのまにか、俺の中で君の存在は簡単に切り捨てられるような小さなものでは無くなっていたんだ」
最初は同情だった。もっと言えば俺の自己満足だった。
彼女達をあのまま王国に置いておけば、いつか苦しむ事になるだろう。だから助けてあげよう。
彼女達を助けることができたら、あの時逃げ出した俺は胸を張って生きていられるから。
そんな身勝手な理由。
でも、助けることができたのは勇者三人のうち環ちゃんだけで、それ以外の二人は王国に残したままとなり、そのせいで環ちゃんと共に生活することとなった。
最初の頃は違ったが、次第に彼女と離れるのが、離れるための理由を考え、そのために行動するのが、俺は嫌になっていた。
いつの間にか、俺は彼女から向けられる好意に、どこか心地良さを感じていた。そして、俺自身そんな彼女に好意を抱くようになっていたのだ。
今まで培って来た日本の常識では、複数の女性を囲うのはダメなことだとわかってる。でも、それでも、俺はそう思ってしまった。
「俺の好きな人は変わらない。俺の一番も変わらない。……けど、俺は君のことも手放したくないと思っている。こんなことを言うなんて、不誠実なことだとは理解しているよ。何言っているんだとも思う」
自分のことが好きになってくれた女性に、二番目の女になってくれだなんて、馬鹿にしていると怒られても仕方がない。と言うかそれが当然だ。
「でも、君以外の人のことを好きになっている俺だけど、そんな俺でも良ければ、これからも一緒にいてほしい」
でもこれが今の俺の偽らざる俺の気持ちだ。
今回の事は、イリンと話して……いや、イリンから話されて決めたことだった。
正直言って、イリンに言われたから告白するだなんて理由は情けないと自分でも思う。男ならスッパリと決めて自分から言い出すべきだって、そう思う。
でもそう思いながらも俺はそうできなかった。そして結果として、俺はイリンに言い出されることで環ちゃんを受け入れることを決めた。
「滝谷環。俺は、君のことが好きだ」
そして俺は滝谷環に告白をする。
それは確かにイリンに言われたからかもしれない。けど、イリンからそう言われたことが理由だったとしても、最後にこの選択を選んだのは俺の意思だ。
理由はどうあれ、きっかけはどうあれ、環ちゃんを受け入れるという選択をしたのは俺で、そのことに後悔はないし、これから先も後悔するつもりはない。
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