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学園編
実は私、(以下略)
しおりを挟むリサーシャはゆっくりと息を吸い込むと、アメルダを真っ直ぐ見つめて、静かに告げた。
「聞いて、アメルダ。実は私、変態なの」
何処かで聞き覚えのあるその内容に、アメルダは「はぁ?」と間抜けな声を漏らした。だがそれも無理はない。誰だって、こんな告白をされたら「はぁ?」と言いたくなるだろう。だがその一方で、「はぁ?」と言われようが「こっちこないでよ変態!」と言われようが、とにかく何と言われようが、めげないのがリサーシャの鬱陶し…………めんどくさ………………いや、良いところである。
リサーシャは真剣な面持ちで尚も続けた。
「だから私、変態なら知っておくべき単語は何だって覚えているの。『変質者の好む用語105』も読んだし『春に読みたくなる本 ~春…それは変質者の湧く季節~ 』だって読んだ。勿論、専門家だって読まないような本、それこそ『覚えるべきではない異世界語 ~変態編~』もね……」
リサーシャは、まるで真夜中のバーでママに悩み事を相談する男のような、暗くてどんよりとした雰囲気を醸し出している。
が、アメルダは違った。
口をあんぐり開け、驚きのあまり声も出ないのだろうか、パカパカと口の開閉を繰り返している。開いた口が塞がらないとはまさにこのことだろう。
そして、店長に染み抜きという仕事を奪われ(?)たアルカティーナはというと、しょぼしょぼトボトボ元いた場所…つまりアメルダたちのところへ戻った時に、タイミングよくリサーシャの『聞いて、アメルダ。実は私、(以下略)』を耳にしたため、その発言に至るまでの経緯や状況が全く理解できずにいた。アメルダ同様ぽかんとしている。
まあ、アルカティーナは常に「ぽやや~ん」とか「ほわ~~ん」とかいう癒し系の擬態語が背景に書き足されていそうな少女だから、普段と大差ないかもしれないが。
「ごめんね……突然こんなこと言っちゃって。びっくりするよね………」
リサーシャは、こういう何とも言えない空気になった時によくアニメではこんな感じのしんみりしたセリフが次に出てきていたと思い出しながら、それを口にした。
普通なら、このどうしようもない状況でこんなことは言わない。が。
リサーシャの判断基準は全てアニメ、ゲーム、漫画、ネット、といずれかである。
要するに、どうしようもない。
「あ……えっと、アメルダにリサーシャ?取り敢えず、お店を出ましょうか。なんにせよ、ここでする話ではないと思うのですよ」
酸素を求める金魚のようになったアメルダと、何故かドヤ顔とリサーシャは、アルカティーナに促されるまま、カフェテリアを後にしたのだった。
その後、アメルダの動揺ぶりがあまりにもひどかったため、すぐに解散となった。
そのせいでどうなったかと言うと、まあ言うまでもないだろう。
単純なことだ。
アメルダの中でのリサーシャのポジションが『変な子。でもお友達!だ、大好きとかじゃないんだからね!』から、『変態。かなりのマニア。ひ、引いてないんないんだからね!でもおともだち』に移行したというだけである。
因みに、アルカティーナの中でのポジションは変わらず『春になったらよく見かける人に行動が似てる女の子。可愛いお友達!』であった。
結果的には、前世のことはバレずに済んだのだが……その代償にしては少々キツイものがある。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
こうして、リサーシャは変態を極めるのです。ふっ…バカですね、リサーシャって。
そろそろヒロイン様が動きやす。
ほんなことより最近副タイトルが変すぎるって?
ご安心ください皆様。
私自身、そう思っておりますww
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