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学園編
ヒロイン様の訪問
しおりを挟むクラス分けの結果がAクラスだったのは不本意だったけど、今は正直ラッキーだったと思っている。
まず、何故か知らないけどSクラスの担任だったはずのルデア様がAクラスの担任だし。
それに何より。
あのアルカティーナが同じクラスじゃないってだけで、こちとら万々歳よ!
だって何故だか知らないけどあの子、滅茶苦茶人気なんだもの。早くもファンクラブの会員は数百人になるって噂で聞いたし…アイドルかっての。
兎に角、そんな子が同じクラスだったら私の存在感が薄れちゃうから、逆にAクラスで良かったと言うわけだ。それに、同じクラスに聖女候補が2人なんて、ちょっとバランスが悪すぎるし。
でもひとつだけ不満な点がある。
それは……
「ねえロゼリーナさん、他の聖女候補様とはお話ししたことはあるの?」
「例えばそう!アルカティーナ様とか!!」
「私、実はアルカティーナ様のファンクラブ会員No.11なの!」
「えっ二桁!?凄い!俺、頑張ったけど127だったぞ」
「いや、僕なんて…」
「あたしだって…」
毎日毎日、よく飽きもせずアルカティーナ様アルカティーナ様。騒がしいったらありゃしない、全く!
それもわざわざ私の周りに集まってするもんだから、もうたまったもんじゃあない。
他所でやれ、他所で。
そもそも、アルカティーナ・フォン・クレディリア。あの子自体が何だか気にくわない。
ゲームにはそんな設定無かったはずなのに何故か聖女候補だし超人気だし頭良いし!
何より、ヒロインである私より目立ってるってのが1番気にくわない。
でも。
そんなことは言ってられない。
気に食わないから、何?
私より目立ってるから、何?
頭が良いから、何?
そんなの関係ない。
私は、私のすべきことをするだけ。
「あ、ごめんね皆んな。そのことなんだけど、私今からアルカティーナ様に話があるから、ちょっと外すね」
出来るだけ可愛らしく。ヒロインらしく。
精一杯の困り顔で謝ると、皆は当然のように道を開けてくれる。
幸い、Aクラスの皆は良い人ばかりだった。
私だけ出生が庶民だから、最初は敬語を使っていた。でも皆口を揃えて言ってくれた。
「堅苦しいのはやめよう。同じ歳で同じ学年なんだから、身分なんて関係ないよ」
これが、Aクラスで良かったと思えるようになった最初のきっかけ。
皆良くしてくれるし、優しい。
でも、なんで皆口を揃えて『アルカティーナ様、アルカティーナ様』って言うの?
そんなに聖女候補が好きなの?
だったら私だって…………………
やめよ。
何だか惨めな気分になってくるわ。
ふるふると思考を遮るように首を振り、ロゼリーナはSクラスへと向かった。
そして、教室のドアを開けて尋ねる。
「すみません、アルカティーナ・フォン・クレディリア様はいらっしゃいますか?」
第一印象は大事だし、出来る限りいい子ぶっておこう。アルカティーナ本人はこの際好きでも嫌いでもどうでもいい。
彼女はきっと転生者だろうから、取り敢えずまぁ私の仲間になってもらわないとね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
と言うことでヒロイン様が動きました。
いよいよです。
でも、ヒロイン様の素晴らしさはこれからが見せ場です。ヒロイン様には本作の他のキャラクター同様、抱えきれない大きな爆弾………ではなく、印象的な特徴がありまして。
それがそろそろバレるかと思われます。
エライコッチャ~\\\\٩( 'ω' )و ////
先に言っておきます。
ヒロインはヤバイですw
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