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第一章 俺は母を殺してしまったのだろうか。
007
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事務所の奥にある小部屋に通された。一体何をするのだろうか。
「これを握ってもらえるかな?」
そういって渡されたのは、A4サイズくらいの透明な板だった。アクリルでできているような透明度だ。でも傷はついていない。アクリルであれば多少なり傷がついていると思うのだが。
「握ったあとは何すればいいですか?」
「そのまま5分位まってくれれば大丈夫だよ。直にわかる。」
透明だったアクリルが鮮やかな色を放った。薄めの黄色だ。板自体が光源のような薄い黄色を放っている。
「これはなんですか?」
「これはメリデメの系統を確認できるものだよ。板が放つ色によって大体の系統分けができる特殊なものだよ。」
「そんな物があるんですが?授業とかでは使ったことないんですけど。」
「そうだろうね。これは僕のメリデメで作ったものだからね。」
「え?では、水面さんは生成系ってことですか?」
「あ、そうか、僕のメリデメの説明をしていなかったね。そう僕は生成系のメリデメ保有者。デメリットは話せないけど、メリットは僕が想像可能なモノを手のひらサイズまでであれば生成することができるメリデメだね。」
「す、すごいメリデメですね。基本的に何でもできるんじゃないですか?」
「まぁ銃とか、小型爆弾とか想像ができて、手のひらに収まるものなら何でも作れるんだけど、デメリットがあるからね。そうそうには使わないよ。」
「そ、そうですよね。すみません。ちょっとロマンというか、憧れるようなメリデメだったので。」
「あははっ。ありがと。褒め言葉として受け取っておくよ。」
「あ、で、この光はなんなんですか?」
「その色は精神干渉系と操作系のハイブリットだね。枠として精神干渉系に分類されると思うよ。この板に触れると各系統に応じて光る色が決まっているんだよ。
能力強化系 は 赤
移動系 は 青
操作系 は 黄
精神干渉系 は 白
生成系 は 緑
特異系 は 黒っぽいなにか
ってところかな。そして君が放った色は薄い黄色。ほぼ光だね。精神干渉系がメインで操作系の素質もあるってところだよ。」
「え!!!2つの系統を持つことってできるんですか?」
「基本的には、保有者はみんな複数の系統を持っているんだよ。例えば水生成の生成系の場合、単に水を生成するだけでは、生成した水は地面に落ちて終わりでしょ。でも実際はそうじゃない。生成した水をいのままに操作していると思うんだ。これは操作系の系統も保有していないと意味がないって話だね。」
「なるほど・・・。では俺の母や父はどうなるんですか?」
「まず母親の水流操作は、操作系がメインの生成系に分類されると思う。デメリットは水分の1%を対価とする。って説明したと思うんだけど、これは生成系のデメリットの特徴と一致する。確か洗い物をするのに使ったことを有るのを見たことがあると言っていたね。」
「はい、数える程度ですが・・・。」
「おそらく水に似ている物質の生成も同時に行っていたと考えられる。」
「どういうことですか?」
「水だけで食器の汚れを落とすのは限界がある。つまり水流操作をすると同時に無意識に洗剤のような物質を生成したと考えられる。でもそれは洗い物をするときだけだそうね。」
「つまり複数の能力を行使できるのですか?」
「そうだよ。でも父親の座標指定型瞬間移動は少し特殊だね。これはおそらく移動型の1系統だと思うよ。実際に見たことがあるわけじゃないからなんとも言えないけどね。」
「そうなんですか?」
「移動系はそもそもが特殊なんだよね。実は数十年前までは移動系を除いた5つの系統だったんだよ。」
「え?世界基準が直近が変わったってことですか?」
「実はそうなんだよ。びっくりだよね。移動系は概念が違っていてね。元は生成系と操作系の複合と考えられてたんだよ。」
「どういうことですか?」
「今となっては瞬間移動できることが証明されたんだけど、その前までは移動させる物質を生成して、それを操作し瞬間移動先となるところで発現させることで瞬間移動を実現していると考えられてたんだ。」
「へぇー。そうだったんですね。」
「だから移動系はもともと2系統と思われていたモノを1系統にまとめたって感じなんだよね。だからといって本当に1系統ってわけじゃないよ。能力強化系の系統と同時に使われていると睨んでる。」
「と、いいますと?」
「ん~、今日はこの辺にしようか。今日は君のメリデメの実験を優先したいからね。」
「あ、そうでした。すみません、いろいろ勉強になってつい・・・。」
「いやいや、僕も楽しくてつい話し込んでしまったよ。」
「本当は話すのが好きなんですか?」
「え?」
「車内とか基本的に無口だったので、最初はよくわからなかったんですけど、話すと意外にも多くを語ってくださるので、実は話すのが好きなんじゃないかと思いまして。」
「あははっ。職業柄メリデメの話になると止まらなくなってしまうんだよ。でもそれ以外の話はからっきしでね。何を話していいのかわからないんだ。君の場合メンタルと体調を気にしたかったから、更に何を話していいかがわからなくなってね。つい無言になってしまった。」
「そうなんですね。でも俺メリデメ、結構興味あるんで、いくらでも話してください!」
「ほ、本当に?」
「はい!」
「ホントの本当に?」
「そんなに疑います?」
「いや、僕かなり語ってしまうから、みんな途中で飽きて聞いてくれないんだ。」
「いくらでも話してください!俺まじで興味あるんで!さ、俺のメリデメを解き明かしてください。」
「これを握ってもらえるかな?」
そういって渡されたのは、A4サイズくらいの透明な板だった。アクリルでできているような透明度だ。でも傷はついていない。アクリルであれば多少なり傷がついていると思うのだが。
「握ったあとは何すればいいですか?」
「そのまま5分位まってくれれば大丈夫だよ。直にわかる。」
透明だったアクリルが鮮やかな色を放った。薄めの黄色だ。板自体が光源のような薄い黄色を放っている。
「これはなんですか?」
「これはメリデメの系統を確認できるものだよ。板が放つ色によって大体の系統分けができる特殊なものだよ。」
「そんな物があるんですが?授業とかでは使ったことないんですけど。」
「そうだろうね。これは僕のメリデメで作ったものだからね。」
「え?では、水面さんは生成系ってことですか?」
「あ、そうか、僕のメリデメの説明をしていなかったね。そう僕は生成系のメリデメ保有者。デメリットは話せないけど、メリットは僕が想像可能なモノを手のひらサイズまでであれば生成することができるメリデメだね。」
「す、すごいメリデメですね。基本的に何でもできるんじゃないですか?」
「まぁ銃とか、小型爆弾とか想像ができて、手のひらに収まるものなら何でも作れるんだけど、デメリットがあるからね。そうそうには使わないよ。」
「そ、そうですよね。すみません。ちょっとロマンというか、憧れるようなメリデメだったので。」
「あははっ。ありがと。褒め言葉として受け取っておくよ。」
「あ、で、この光はなんなんですか?」
「その色は精神干渉系と操作系のハイブリットだね。枠として精神干渉系に分類されると思うよ。この板に触れると各系統に応じて光る色が決まっているんだよ。
能力強化系 は 赤
移動系 は 青
操作系 は 黄
精神干渉系 は 白
生成系 は 緑
特異系 は 黒っぽいなにか
ってところかな。そして君が放った色は薄い黄色。ほぼ光だね。精神干渉系がメインで操作系の素質もあるってところだよ。」
「え!!!2つの系統を持つことってできるんですか?」
「基本的には、保有者はみんな複数の系統を持っているんだよ。例えば水生成の生成系の場合、単に水を生成するだけでは、生成した水は地面に落ちて終わりでしょ。でも実際はそうじゃない。生成した水をいのままに操作していると思うんだ。これは操作系の系統も保有していないと意味がないって話だね。」
「なるほど・・・。では俺の母や父はどうなるんですか?」
「まず母親の水流操作は、操作系がメインの生成系に分類されると思う。デメリットは水分の1%を対価とする。って説明したと思うんだけど、これは生成系のデメリットの特徴と一致する。確か洗い物をするのに使ったことを有るのを見たことがあると言っていたね。」
「はい、数える程度ですが・・・。」
「おそらく水に似ている物質の生成も同時に行っていたと考えられる。」
「どういうことですか?」
「水だけで食器の汚れを落とすのは限界がある。つまり水流操作をすると同時に無意識に洗剤のような物質を生成したと考えられる。でもそれは洗い物をするときだけだそうね。」
「つまり複数の能力を行使できるのですか?」
「そうだよ。でも父親の座標指定型瞬間移動は少し特殊だね。これはおそらく移動型の1系統だと思うよ。実際に見たことがあるわけじゃないからなんとも言えないけどね。」
「そうなんですか?」
「移動系はそもそもが特殊なんだよね。実は数十年前までは移動系を除いた5つの系統だったんだよ。」
「え?世界基準が直近が変わったってことですか?」
「実はそうなんだよ。びっくりだよね。移動系は概念が違っていてね。元は生成系と操作系の複合と考えられてたんだよ。」
「どういうことですか?」
「今となっては瞬間移動できることが証明されたんだけど、その前までは移動させる物質を生成して、それを操作し瞬間移動先となるところで発現させることで瞬間移動を実現していると考えられてたんだ。」
「へぇー。そうだったんですね。」
「だから移動系はもともと2系統と思われていたモノを1系統にまとめたって感じなんだよね。だからといって本当に1系統ってわけじゃないよ。能力強化系の系統と同時に使われていると睨んでる。」
「と、いいますと?」
「ん~、今日はこの辺にしようか。今日は君のメリデメの実験を優先したいからね。」
「あ、そうでした。すみません、いろいろ勉強になってつい・・・。」
「いやいや、僕も楽しくてつい話し込んでしまったよ。」
「本当は話すのが好きなんですか?」
「え?」
「車内とか基本的に無口だったので、最初はよくわからなかったんですけど、話すと意外にも多くを語ってくださるので、実は話すのが好きなんじゃないかと思いまして。」
「あははっ。職業柄メリデメの話になると止まらなくなってしまうんだよ。でもそれ以外の話はからっきしでね。何を話していいのかわからないんだ。君の場合メンタルと体調を気にしたかったから、更に何を話していいかがわからなくなってね。つい無言になってしまった。」
「そうなんですね。でも俺メリデメ、結構興味あるんで、いくらでも話してください!」
「ほ、本当に?」
「はい!」
「ホントの本当に?」
「そんなに疑います?」
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