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第二章 それは自殺かそれとも他殺か
023
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気がつくと見慣れた天井が見えた。
そっか、急に眠気が襲ってきて、そのまま眠ってしまったんだっけ?
身体がとてつもなくダルい。
少し夢を見ていたような気がする。
夢の中では、亡くなったはずの母と出ていったはずの父と同じ食卓を囲んでいる夢。
メリデメなんてものがなかったら、こういう世界もあったのかもしれない。
二人とも夢の中で笑っていた気がする。
「起きたかい?」
そう声が聞こえ、顔を向ける。
声の主は水面さんだ。心配そうな目でこちらを見ている。
「すみません。急に眠気が来てそのまま寝てしまったんですね。」
「そうさせたのは僕のせいだからね。つばめくんが謝ることはないよ。」
「そうさせた?」
「うん。あ、まずはおめでとう。つばめくんのお陰で例の水のない溺死事件は解決したよ。」
「おめでとう?ですか?ていうか解決したんですね!早かったですね!」
すごい。たぶん寝ていたのは2時間程度だろう。
その間に事件を解決したのか。日本の警察はやっぱりすごいな。
「あははっ。はやくないよ。つばめくんはちょっと寝てただけって思ってる?」
「え?」
「つばめくんは1週間寝てたんだよ。」
「は?1週間ですか?1,2時間とかじゃなくてですか?」
水面さんはこんな冗談を言う人はないよな。
なら本当に1週間も寝ていたのか。それって異常じゃないか?
もしかして俺のデメリットの影響か?
たしかに常に使用状態って言われて、そのままだと死ぬとか言われて・・・
え、もしかしてこれ死後に見てる夢?
いやいやなわけないだろ。というか。
「お腹空きました。」
「あははっ。詳細は話す前にご飯にしようか。この件ずっとやってるね。」
「確かにそうですね。」
自分でもわかっていたが、食べようとしても食べられない。
1週間も寝ていたのだ。病人に近いだろう。
食欲はないことはないが、それ以前に気持ちが悪い。栄養失調のような状態なのだろう。
固形物より胃に流し込むことを目的として、液状のものや粥などが食べたい。
と、いうか身体に力が入らない。
「今日はゼリーとかにしようか。1週間なにも口にしていないんだ。急に胃に流し込むのはよくないだろう。」
「ありがとうございます。」
「あとは少し換気をしようか。って、この部屋には窓がないね。場所を変えようか。動ける?」
「はい。なんとか。」
水面さんに支えてもらいながら、俺はリビングに移動した。
ここなら陽の光が入る。窓を開けてもらい髪が軽く靡く程度の風が頬をなぞる。
心地が良い。寝ている間に汗を掻いて、汗臭く感じるかもとか思っていたけど、どうやらそうではないらしい。
汗をかくほどの水分が身体に残っていなかったのだろうか?
ま、いまはそんなことはいいか。
ゆっくりとソファに腰を下ろす。
「はい、これ。」
そういって水面さんはスポーツドリンクを渡してくれた。
「ありがとうございます。」
フタを開けるための力もそんなに残っていなかったが、なんとか開けて、喉に流し込む。
冷えたスポーツドリンクが喉を通るのがわかる。
「ゼリーかお粥、どっちがいい?」
水面さんが俺に問いかける。
心配してくれてるんだろうな。口調や仕草、行動から水面さんの優しさを感じられる。
俺は塩気と米を欲しさにお粥をお願いした。
と、いうか水面さんが作ってくれるのだろうか?なんて思っていたらパウチを温め始めた。やはり料理はしないらしい。
それでも俺のために何かをしてくれるのは、それだけで嬉しいものだ。
「ゆっくりよく噛んで食べてね。」
「ありがとうございます。」
俺は言葉どおりゆっくり口に運び、咀嚼を繰り返した。
パウチ食品にしては塩気が強い。おそらく水面さんが追加でいれてくれたのだろう。
「まだ食べられそう?」
「はい。温かいうどんとかが食べたいです。」
「あははっ。そういうと思ってたよ。もう来るんじゃないかな?」
「くる?」
水面さんがキッチンに目を向ける。
冷蔵庫の扉が一瞬光ったと思ったら、佐々木さんが突如として現れた。
確か移動系と言っていたな。発動しているのを見るのは初めてだ。
メリット発動時は光るのか。新たな発見だ。
それにしても佐々木さん、両手いっぱいに袋を抱えてる。
『火野くん。目が覚めたんだね!
大丈夫?しんどかったり、きつかったりしてない?
食べやすいものとか、栄養のあるものとかたくさん買ってきたよ。ささ、食べて食べて!」
そういうと佐々木さんはテーブルに両手いっぱいの服をを置いた。
袋の中身はすべてご飯らしい。
先ほど俺が食べたいといった温かいうどんもある。
二人とも俺が食べ終わるまで待ってくれてるらしい。
見られながら食事をするのはすこし恥ずかしいが、少し食べると胃が動き始めたのか、起き始めたのか、徐々に食欲が湧いてきた。
食べ続けてどのくらいが経過しただろうか。
空腹が満たされたころ、佐々木さんが口を開いた。
『火野くん。どう?体調は良くなってきた?』
「はい、おかげさまで。ありがとうございました。」
『どういたしまして。じゃあいきなりで申し訳ないんだけど、火野くんのメリデメは”Sランク”になったから、今後警察の方でも監視をさせていただくこととなりました。』
佐々木さんのその言葉に俺は思考回路が追いつかなかった。
1週間寝ていた間に何があったんだ?事件も解決して、さらに警察の監視下に置かれることになるなんて。
本当に何があったんだ???
そもそもランクってなんだ?俺マジでメリデメ発現してなかったから授業まともに聞いてないし。
「なんですか?ランクって」
「つばめくん?義務教育の範囲だよ?しっかりして!」
『まあまあ水面さん。目が覚めてまだ数時間しか経っていないんですから。朧げなんだと思いますよ。
ランクって言うのは、とぉーーーっても簡単にいうとメリデメの凄さのことだよ。下は”E”から上は”S”までの6段階。基本的にメリデメの成長でたどり着ける最高のランクがA”。”Sランク”は努力で到達できるものじゃないんだよ。』
「ま、そこの佐々木くんも”Sランク”なんだけどね」
『言わなくていいですよ。』
「いやいや、佐々木くんは異常なメリデメ保有者だからね。つばめくんも最終的には知ることになるよ。それが早まっただけだよ。」
メリデメの凄さとは何だ?
それでランクが決まる?
それに異常なメリデメ?どういう意味だ?
メリデメなんてすべてが異常なんじゃないのか?
「1つずつ確認させてください。
まず、メリデメの凄さとはなんですか?」
「凄さとは、悪く言えば利用価値。良く言えば貢献度合いかな。国にとってどれだけの貢献や利用価値があるかの指標になるものだよ。」
『基本的にはどんなに貢献出来ても”Aランク”留まりなんだけどね。例えばどんな薬でも調合・生成できるメリデメがあったとしてもそれはAランクなんだ。』
「どうしてですか?貢献度で言えばトップクラスでSランクのメリデメなんじゃないですか?」
どういうことだ?
貢献度でいえば、そのメリデメに勝るものはないんじゃないか?
そういえば利用価値って言っていたな。
それって・・・
『気がついた?』
「つばめくんには申し訳ないけど、利用価値っていうのは国にとって利用価値があるかどうかってことだよ。」
「では、薬の生成よりも、毒の生成の方がSランクになる可能性があるってことですか?」
『その通り!』
「なるほど。では水面さんもSランクなんですか?」
「あははっ。僕はEランクだよ。」
「は?どうしてですか?」
「言ったでしょ。1回しか同じ物質は生成出来ないんだよ。いくら国が望むような物質が生成出来たとしても、1回だけじゃね。」
「理解は出来ましたけど・・・。あまり納得はできないですね。ペアだったらいけたりするんですか?例えば物質のコピーができるようなメリデメとかがあれば・・・」
「もしどんなものでもコピーが生成できるようなメリデメがあれば速攻で拉致られるだろうね。」
「え?いないんですか?俺の同級生にコピーできるメリデメの保有者居ましたよ?」
「そうじゃないよ。コピーできるのは、その物質が何かわかっているモノのみなんだよ。つまり僕が生成したこの世に存在しない物質はその物質自体を理解できる者は居ないから、コピーのメリデメ保有者でもコピーは不可能ってことだよ。
現にその同級生くんがコピー出来ていたものは単体のモノだったんじゃないかな?それか簡素な作りのもの。」
「・・・プラスチックで作られた玩具とかだったと思います。」
「でしょ。」
「はい。納得できました。ありがとうございます。
次の質問です。Sランクになると警察の監視下に置かれるとのことですが、具体的にどうすればいいんですか?」
『ボクがお答えしましょう。
監視といっても水面さんみたいに監禁したり、行動を制限したりするわけではありません。』
「ちょっと佐々木くん。それじゃ僕が監禁しているみたいに聞こえるけど?」
佐々木さんはそんな水面さんの言葉を無視するかのように、続けて話した。
『監視下に置くという言葉には2つの意味があります。
1つ目は言葉とおりの意味で火野くんに監視員をつけて、君を危機から守る。
2つ目は火野くん自身が身を守れるようになるまで、稽古をつける。
この2つの意味だよ。
でも安心できるかわからないけど、火野くんの監視員はボクだよ。』
「佐々木さんが監視員?稽古?
すみません。話をするたびに謎が増えていきまして。
佐々木さんもSランクなんですよね?佐々木さんも監視されてるんじゃないんですか?」
「それは大丈夫。佐々木くんの監視員は僕だからね。」
「・・・はい?
ちょっと謎を増やさないでもらっていいですか?」
本当に混乱してきた。
これでも病み上がりなんだぞ・・・・。
意味がわからなくなってきた。監視対象が監視員を務めていいものなのか?
実を守るための稽古って、この間水面さんが言っていた助手になるための覚悟と繋がりがあるのだろうか?
知恵熱なのか、お腹いっぱいになったからか、まだ眠くなってきた、、、、な、、、。
そっか、急に眠気が襲ってきて、そのまま眠ってしまったんだっけ?
身体がとてつもなくダルい。
少し夢を見ていたような気がする。
夢の中では、亡くなったはずの母と出ていったはずの父と同じ食卓を囲んでいる夢。
メリデメなんてものがなかったら、こういう世界もあったのかもしれない。
二人とも夢の中で笑っていた気がする。
「起きたかい?」
そう声が聞こえ、顔を向ける。
声の主は水面さんだ。心配そうな目でこちらを見ている。
「すみません。急に眠気が来てそのまま寝てしまったんですね。」
「そうさせたのは僕のせいだからね。つばめくんが謝ることはないよ。」
「そうさせた?」
「うん。あ、まずはおめでとう。つばめくんのお陰で例の水のない溺死事件は解決したよ。」
「おめでとう?ですか?ていうか解決したんですね!早かったですね!」
すごい。たぶん寝ていたのは2時間程度だろう。
その間に事件を解決したのか。日本の警察はやっぱりすごいな。
「あははっ。はやくないよ。つばめくんはちょっと寝てただけって思ってる?」
「え?」
「つばめくんは1週間寝てたんだよ。」
「は?1週間ですか?1,2時間とかじゃなくてですか?」
水面さんはこんな冗談を言う人はないよな。
なら本当に1週間も寝ていたのか。それって異常じゃないか?
もしかして俺のデメリットの影響か?
たしかに常に使用状態って言われて、そのままだと死ぬとか言われて・・・
え、もしかしてこれ死後に見てる夢?
いやいやなわけないだろ。というか。
「お腹空きました。」
「あははっ。詳細は話す前にご飯にしようか。この件ずっとやってるね。」
「確かにそうですね。」
自分でもわかっていたが、食べようとしても食べられない。
1週間も寝ていたのだ。病人に近いだろう。
食欲はないことはないが、それ以前に気持ちが悪い。栄養失調のような状態なのだろう。
固形物より胃に流し込むことを目的として、液状のものや粥などが食べたい。
と、いうか身体に力が入らない。
「今日はゼリーとかにしようか。1週間なにも口にしていないんだ。急に胃に流し込むのはよくないだろう。」
「ありがとうございます。」
「あとは少し換気をしようか。って、この部屋には窓がないね。場所を変えようか。動ける?」
「はい。なんとか。」
水面さんに支えてもらいながら、俺はリビングに移動した。
ここなら陽の光が入る。窓を開けてもらい髪が軽く靡く程度の風が頬をなぞる。
心地が良い。寝ている間に汗を掻いて、汗臭く感じるかもとか思っていたけど、どうやらそうではないらしい。
汗をかくほどの水分が身体に残っていなかったのだろうか?
ま、いまはそんなことはいいか。
ゆっくりとソファに腰を下ろす。
「はい、これ。」
そういって水面さんはスポーツドリンクを渡してくれた。
「ありがとうございます。」
フタを開けるための力もそんなに残っていなかったが、なんとか開けて、喉に流し込む。
冷えたスポーツドリンクが喉を通るのがわかる。
「ゼリーかお粥、どっちがいい?」
水面さんが俺に問いかける。
心配してくれてるんだろうな。口調や仕草、行動から水面さんの優しさを感じられる。
俺は塩気と米を欲しさにお粥をお願いした。
と、いうか水面さんが作ってくれるのだろうか?なんて思っていたらパウチを温め始めた。やはり料理はしないらしい。
それでも俺のために何かをしてくれるのは、それだけで嬉しいものだ。
「ゆっくりよく噛んで食べてね。」
「ありがとうございます。」
俺は言葉どおりゆっくり口に運び、咀嚼を繰り返した。
パウチ食品にしては塩気が強い。おそらく水面さんが追加でいれてくれたのだろう。
「まだ食べられそう?」
「はい。温かいうどんとかが食べたいです。」
「あははっ。そういうと思ってたよ。もう来るんじゃないかな?」
「くる?」
水面さんがキッチンに目を向ける。
冷蔵庫の扉が一瞬光ったと思ったら、佐々木さんが突如として現れた。
確か移動系と言っていたな。発動しているのを見るのは初めてだ。
メリット発動時は光るのか。新たな発見だ。
それにしても佐々木さん、両手いっぱいに袋を抱えてる。
『火野くん。目が覚めたんだね!
大丈夫?しんどかったり、きつかったりしてない?
食べやすいものとか、栄養のあるものとかたくさん買ってきたよ。ささ、食べて食べて!」
そういうと佐々木さんはテーブルに両手いっぱいの服をを置いた。
袋の中身はすべてご飯らしい。
先ほど俺が食べたいといった温かいうどんもある。
二人とも俺が食べ終わるまで待ってくれてるらしい。
見られながら食事をするのはすこし恥ずかしいが、少し食べると胃が動き始めたのか、起き始めたのか、徐々に食欲が湧いてきた。
食べ続けてどのくらいが経過しただろうか。
空腹が満たされたころ、佐々木さんが口を開いた。
『火野くん。どう?体調は良くなってきた?』
「はい、おかげさまで。ありがとうございました。」
『どういたしまして。じゃあいきなりで申し訳ないんだけど、火野くんのメリデメは”Sランク”になったから、今後警察の方でも監視をさせていただくこととなりました。』
佐々木さんのその言葉に俺は思考回路が追いつかなかった。
1週間寝ていた間に何があったんだ?事件も解決して、さらに警察の監視下に置かれることになるなんて。
本当に何があったんだ???
そもそもランクってなんだ?俺マジでメリデメ発現してなかったから授業まともに聞いてないし。
「なんですか?ランクって」
「つばめくん?義務教育の範囲だよ?しっかりして!」
『まあまあ水面さん。目が覚めてまだ数時間しか経っていないんですから。朧げなんだと思いますよ。
ランクって言うのは、とぉーーーっても簡単にいうとメリデメの凄さのことだよ。下は”E”から上は”S”までの6段階。基本的にメリデメの成長でたどり着ける最高のランクがA”。”Sランク”は努力で到達できるものじゃないんだよ。』
「ま、そこの佐々木くんも”Sランク”なんだけどね」
『言わなくていいですよ。』
「いやいや、佐々木くんは異常なメリデメ保有者だからね。つばめくんも最終的には知ることになるよ。それが早まっただけだよ。」
メリデメの凄さとは何だ?
それでランクが決まる?
それに異常なメリデメ?どういう意味だ?
メリデメなんてすべてが異常なんじゃないのか?
「1つずつ確認させてください。
まず、メリデメの凄さとはなんですか?」
「凄さとは、悪く言えば利用価値。良く言えば貢献度合いかな。国にとってどれだけの貢献や利用価値があるかの指標になるものだよ。」
『基本的にはどんなに貢献出来ても”Aランク”留まりなんだけどね。例えばどんな薬でも調合・生成できるメリデメがあったとしてもそれはAランクなんだ。』
「どうしてですか?貢献度で言えばトップクラスでSランクのメリデメなんじゃないですか?」
どういうことだ?
貢献度でいえば、そのメリデメに勝るものはないんじゃないか?
そういえば利用価値って言っていたな。
それって・・・
『気がついた?』
「つばめくんには申し訳ないけど、利用価値っていうのは国にとって利用価値があるかどうかってことだよ。」
「では、薬の生成よりも、毒の生成の方がSランクになる可能性があるってことですか?」
『その通り!』
「なるほど。では水面さんもSランクなんですか?」
「あははっ。僕はEランクだよ。」
「は?どうしてですか?」
「言ったでしょ。1回しか同じ物質は生成出来ないんだよ。いくら国が望むような物質が生成出来たとしても、1回だけじゃね。」
「理解は出来ましたけど・・・。あまり納得はできないですね。ペアだったらいけたりするんですか?例えば物質のコピーができるようなメリデメとかがあれば・・・」
「もしどんなものでもコピーが生成できるようなメリデメがあれば速攻で拉致られるだろうね。」
「え?いないんですか?俺の同級生にコピーできるメリデメの保有者居ましたよ?」
「そうじゃないよ。コピーできるのは、その物質が何かわかっているモノのみなんだよ。つまり僕が生成したこの世に存在しない物質はその物質自体を理解できる者は居ないから、コピーのメリデメ保有者でもコピーは不可能ってことだよ。
現にその同級生くんがコピー出来ていたものは単体のモノだったんじゃないかな?それか簡素な作りのもの。」
「・・・プラスチックで作られた玩具とかだったと思います。」
「でしょ。」
「はい。納得できました。ありがとうございます。
次の質問です。Sランクになると警察の監視下に置かれるとのことですが、具体的にどうすればいいんですか?」
『ボクがお答えしましょう。
監視といっても水面さんみたいに監禁したり、行動を制限したりするわけではありません。』
「ちょっと佐々木くん。それじゃ僕が監禁しているみたいに聞こえるけど?」
佐々木さんはそんな水面さんの言葉を無視するかのように、続けて話した。
『監視下に置くという言葉には2つの意味があります。
1つ目は言葉とおりの意味で火野くんに監視員をつけて、君を危機から守る。
2つ目は火野くん自身が身を守れるようになるまで、稽古をつける。
この2つの意味だよ。
でも安心できるかわからないけど、火野くんの監視員はボクだよ。』
「佐々木さんが監視員?稽古?
すみません。話をするたびに謎が増えていきまして。
佐々木さんもSランクなんですよね?佐々木さんも監視されてるんじゃないんですか?」
「それは大丈夫。佐々木くんの監視員は僕だからね。」
「・・・はい?
ちょっと謎を増やさないでもらっていいですか?」
本当に混乱してきた。
これでも病み上がりなんだぞ・・・・。
意味がわからなくなってきた。監視対象が監視員を務めていいものなのか?
実を守るための稽古って、この間水面さんが言っていた助手になるための覚悟と繋がりがあるのだろうか?
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