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第1話 マジで眠いんです
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「あ、あなた様はっ。世界を救ったあの有名な勇者様ですか!?」
旅の途中で道沿いにあった村に立ち寄ると、入るやいなや俺はそこの村人に土下座された。
「魔王軍の残党が今もこの村を襲ってくるのです。どうかそのお力で退治して頂きたい!」
突然の土下座の理由はこうだった。
土下座する村人は年老いていて、着ている服もボロボロ。地面におでこがくっつきそうなほど頭を下げている。
「おい!俺たちの村に勇者様が来られたぞ!」
「なんですって。キャー!素敵!これでこの村も救われるのね!」
土下座する老人の声が大きかったので、すぐに勇者と呼ばれる俺が村に来たことが周囲に知られて騒ぎになり始めた。
駆けつけてきた村人たちは皆両手を挙げて喜び、泣き出すものまでいた。村の様子を見たところ荒れているし、毒のような匂いもする。きっと酷い状況で……それが解決する希望が見えたのが嬉しいのだろう。
俺がここへ来た目的もそうであった。俺は魔王軍の残党達を残さず退治する為に旅をしている――。
1ヵ月前に世界を救った。このままでは地上は魔物たちに支配されてしまうという危機的状況だったのだけれど、俺がその魔物たちの大将である魔王と、直属の幹部達を全て土に還した。
しかし、今も魔王の意志を継ぐ悪い奴らがこの世界にいる。王を失っても悪さをする魔物たち、かつて魔物に魂を売った人間。そいつらを懲らしめて、世界に完全な平和をもたらす為に俺は今も旅をしているという訳だ。
だから、村人たちの望みと俺の望みは一致している……。
でも、俺は口を開くとこう言った……、
「ごめんなさい。無理です」
歓喜の声が静まり返り、村人たちは目を丸くして俺に注目する。
「今……なんと?」
「もう1度言います。無理です」
「何故ですか!?その衣と腰に携える伝説の剣。あなたは勇者様なのでしょう?」
俺はそこで大きなあくびをする。我慢できなくて。そして、吐息交じりに続けて言った。
「確かに俺は勇者ですけど、眠いんでちょっと待っててもらっていいっすか?」
眠かったのだ。凄く。
とてもじゃないが魔物と戦うなんてできそうにない。だから助けたい気持ちはやまやまだけど、村人たちを押しのけて宿屋へ直行する。
それが、俺のふざけた人生の始まりだった――。
――ああ眠い。ああ、ああ眠い。ああ眠い。
頭の中ではそんな言葉が繰り返されていた。今の俺の中にある欲求は1に睡眠欲で、2に睡眠欲、3も4も睡眠欲で、5も6も睡眠欲だった。もちろんその先も全部睡眠欲。
とにかく眠い。ようやくベッドで寝れそうだと思うと、より眠気が襲ってくる。
何しろ3日3晩も寝ていない。この村に着くまでの直近3日間、俺はろくに目を閉じてもいなかった。そして、その前からもずっとほとんど眠れない日々を送っている。
そんな状態で動かす足はどうしようもなく、ふらついた。地面の土をしっかり踏み込めない。体が鉛のように重くて、それ以上にまぶたが重い。
けれど、もうすぐだ。もうすぐで俺はベッドにダイブできる。
睡眠欲しかない俺のぎらついた目は、容易に村の中からベッドが描かれた宿屋の看板を見つけていた――。
「眠いから待ってろって。それでも勇者かよっ!」
「報酬なら何でも差し上げます。お願いですから先に魔物を……」
一直線に宿屋を目指していると、後ろから非難の声が俺に届く。さっきの村人たちである。
人の疲れも知らないで勝手なこと言いやがって。俺は思った。
しかし、何も言い返したりはせず、無視をする。眠くて相手をするのがめんどくさい。
「おい!なんとか言えよ!」
「俺達を見殺しにする気か!」
まだ言ってくる村人がいたので、俺はそこで仕方なく少しだけ振り向く。
そして、自分の目を指差した。この目の下のくまを見て察してくれという意味だ。ついでに、舌も出して喉もカラカラなんだアピールもしてやった。頼むからこれで分かってくれ。俺が尋常ではないほどに疲れていることを。
悪いなと心の中で言って、願いながら前を向く。それなのに、背中に投げつけられるように聞こえる声はさっきよりも大きくなってしまった……。
泣き出してしまいそうな気持ちになる。俺はなんて可哀そうなんだろう……。
今の俺は本当に人生で1番疲れている。理由は単純に忙しいから。ここ最近の生活が余りにもハードで、ほとほとくたびれているのだ。
俺は1ヵ月と少し前に魔王を倒した。そんな俺を世界中の人が勇者だと称えた。しかし、俺に待っていたのは、前と変わらず魔物と戦い続ける日々だったんだ――。
魔王を倒せば他の魔物たちも全員一緒に消滅するか降伏して、一気に世界に平和が訪れる。勝手にそんなイメージを持っていたけど全くそんなことは無くて、むしろその逆だったと言えるかもしれない。
「魔王様の仇っ」だのなんだの言って、襲ってくるたくさんの魔物たち……。そいつらがまたしつこいのなんの……。寝る暇もないほどのペースであった。大小様々、強さも色々の魔物を倒せども倒せどもなかなかいなくなってくれない。
他にも、帰りの旅で町や村を訪れれば、近くの集落ではまだ魔物が出ていると言われ、行って戦えばまた魔物が出現するエリアを紹介される。向かっては戦い、向かっては戦いの繰り返しである。
おまけに魔王を倒した時には……。
「我はいずれ復活して……再び世界を闇で包むだろう……その時にお前はもう生きてはいない……お前の子孫どもはまず最初に殺してやる……」
そんなことを言われたものだから、夜寝ようとするとその言葉を思い出して不安になった。寝つきを悪くされてしまっていた。
魔王を倒して、以降も魔物と戦い続ける俺には富と名声は与えられたんだけど……それを堪能する休暇は与えられなくて。この旅が終われば平和な世界で遊んで暮らし、好きなだけ寝ることを夢見て旅を続けてきた俺には、ぶっちゃけその仕打ちはきつい。もう……勇者やめたい……。
そして先程、この村でも魔物が出ていると聞いた俺はもう無理だと思ったんだ。実は安眠を求めて人も魔物も少ないほうへ歩いて来た。そんな場所でも戦わなければならないなんて……1回時間を気にせず眠って全回復しないと体がもたない。そう限界を感じた。
だから今、こうして村人たちからの反対の声を遮るように宿屋の入り口のドアを閉めたのだ。
「しばらく泊めてください……1人です……」
ドアに付けられたベルの音に気づいて、奥から出てきた店主らしき男に言った。初老の口ひげが目立つ男だった。
「はい……って、あなたはもしや?」
「はい勇者ですこの村を救いに来ました1晩寝たら戦いに行くので部屋を用意してください」
「かしこまりました。ただちに!」
感情を込めずに一息で言い切ると、店主は奥の部屋へ走って行った。程無くして、鍵を持って戻ってきて、空いている部屋へ俺を案内する。
「ごゆっくりお過ごしください」
「どうも……」
空き部屋がいくつもあるボロい宿屋の一室。そんな場所だったけれど、俺はようやくゆっくり眠ることができる場所を手に入れた。
ってか、もう絶対に寝る。誰が何と言おうとも気が済むまで。
俺は着ていた装備を脱ぎ散らかした。特別な魔力を纏う世界に2つとない服も、かつて師から受け継いだ歴史のある剣も、その辺の床に投げ捨てる。丁寧に扱う余裕が無かった。
重いものを脱ぎ終えると、そのままベッドに倒れる。食事も風呂も後でいい。これ以上は立っていられない。
久々の柔らかい布団、その感触を味わう間もなく、わずか数秒で……俺は眠りに落ちた。
そして、次に目を覚ました時は、恐ろしい顔と恐ろしい状況が俺を待っていたんだ……。
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「魔王軍の残党が今もこの村を襲ってくるのです。どうかそのお力で退治して頂きたい!」
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土下座する村人は年老いていて、着ている服もボロボロ。地面におでこがくっつきそうなほど頭を下げている。
「おい!俺たちの村に勇者様が来られたぞ!」
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土下座する老人の声が大きかったので、すぐに勇者と呼ばれる俺が村に来たことが周囲に知られて騒ぎになり始めた。
駆けつけてきた村人たちは皆両手を挙げて喜び、泣き出すものまでいた。村の様子を見たところ荒れているし、毒のような匂いもする。きっと酷い状況で……それが解決する希望が見えたのが嬉しいのだろう。
俺がここへ来た目的もそうであった。俺は魔王軍の残党達を残さず退治する為に旅をしている――。
1ヵ月前に世界を救った。このままでは地上は魔物たちに支配されてしまうという危機的状況だったのだけれど、俺がその魔物たちの大将である魔王と、直属の幹部達を全て土に還した。
しかし、今も魔王の意志を継ぐ悪い奴らがこの世界にいる。王を失っても悪さをする魔物たち、かつて魔物に魂を売った人間。そいつらを懲らしめて、世界に完全な平和をもたらす為に俺は今も旅をしているという訳だ。
だから、村人たちの望みと俺の望みは一致している……。
でも、俺は口を開くとこう言った……、
「ごめんなさい。無理です」
歓喜の声が静まり返り、村人たちは目を丸くして俺に注目する。
「今……なんと?」
「もう1度言います。無理です」
「何故ですか!?その衣と腰に携える伝説の剣。あなたは勇者様なのでしょう?」
俺はそこで大きなあくびをする。我慢できなくて。そして、吐息交じりに続けて言った。
「確かに俺は勇者ですけど、眠いんでちょっと待っててもらっていいっすか?」
眠かったのだ。凄く。
とてもじゃないが魔物と戦うなんてできそうにない。だから助けたい気持ちはやまやまだけど、村人たちを押しのけて宿屋へ直行する。
それが、俺のふざけた人生の始まりだった――。
――ああ眠い。ああ、ああ眠い。ああ眠い。
頭の中ではそんな言葉が繰り返されていた。今の俺の中にある欲求は1に睡眠欲で、2に睡眠欲、3も4も睡眠欲で、5も6も睡眠欲だった。もちろんその先も全部睡眠欲。
とにかく眠い。ようやくベッドで寝れそうだと思うと、より眠気が襲ってくる。
何しろ3日3晩も寝ていない。この村に着くまでの直近3日間、俺はろくに目を閉じてもいなかった。そして、その前からもずっとほとんど眠れない日々を送っている。
そんな状態で動かす足はどうしようもなく、ふらついた。地面の土をしっかり踏み込めない。体が鉛のように重くて、それ以上にまぶたが重い。
けれど、もうすぐだ。もうすぐで俺はベッドにダイブできる。
睡眠欲しかない俺のぎらついた目は、容易に村の中からベッドが描かれた宿屋の看板を見つけていた――。
「眠いから待ってろって。それでも勇者かよっ!」
「報酬なら何でも差し上げます。お願いですから先に魔物を……」
一直線に宿屋を目指していると、後ろから非難の声が俺に届く。さっきの村人たちである。
人の疲れも知らないで勝手なこと言いやがって。俺は思った。
しかし、何も言い返したりはせず、無視をする。眠くて相手をするのがめんどくさい。
「おい!なんとか言えよ!」
「俺達を見殺しにする気か!」
まだ言ってくる村人がいたので、俺はそこで仕方なく少しだけ振り向く。
そして、自分の目を指差した。この目の下のくまを見て察してくれという意味だ。ついでに、舌も出して喉もカラカラなんだアピールもしてやった。頼むからこれで分かってくれ。俺が尋常ではないほどに疲れていることを。
悪いなと心の中で言って、願いながら前を向く。それなのに、背中に投げつけられるように聞こえる声はさっきよりも大きくなってしまった……。
泣き出してしまいそうな気持ちになる。俺はなんて可哀そうなんだろう……。
今の俺は本当に人生で1番疲れている。理由は単純に忙しいから。ここ最近の生活が余りにもハードで、ほとほとくたびれているのだ。
俺は1ヵ月と少し前に魔王を倒した。そんな俺を世界中の人が勇者だと称えた。しかし、俺に待っていたのは、前と変わらず魔物と戦い続ける日々だったんだ――。
魔王を倒せば他の魔物たちも全員一緒に消滅するか降伏して、一気に世界に平和が訪れる。勝手にそんなイメージを持っていたけど全くそんなことは無くて、むしろその逆だったと言えるかもしれない。
「魔王様の仇っ」だのなんだの言って、襲ってくるたくさんの魔物たち……。そいつらがまたしつこいのなんの……。寝る暇もないほどのペースであった。大小様々、強さも色々の魔物を倒せども倒せどもなかなかいなくなってくれない。
他にも、帰りの旅で町や村を訪れれば、近くの集落ではまだ魔物が出ていると言われ、行って戦えばまた魔物が出現するエリアを紹介される。向かっては戦い、向かっては戦いの繰り返しである。
おまけに魔王を倒した時には……。
「我はいずれ復活して……再び世界を闇で包むだろう……その時にお前はもう生きてはいない……お前の子孫どもはまず最初に殺してやる……」
そんなことを言われたものだから、夜寝ようとするとその言葉を思い出して不安になった。寝つきを悪くされてしまっていた。
魔王を倒して、以降も魔物と戦い続ける俺には富と名声は与えられたんだけど……それを堪能する休暇は与えられなくて。この旅が終われば平和な世界で遊んで暮らし、好きなだけ寝ることを夢見て旅を続けてきた俺には、ぶっちゃけその仕打ちはきつい。もう……勇者やめたい……。
そして先程、この村でも魔物が出ていると聞いた俺はもう無理だと思ったんだ。実は安眠を求めて人も魔物も少ないほうへ歩いて来た。そんな場所でも戦わなければならないなんて……1回時間を気にせず眠って全回復しないと体がもたない。そう限界を感じた。
だから今、こうして村人たちからの反対の声を遮るように宿屋の入り口のドアを閉めたのだ。
「しばらく泊めてください……1人です……」
ドアに付けられたベルの音に気づいて、奥から出てきた店主らしき男に言った。初老の口ひげが目立つ男だった。
「はい……って、あなたはもしや?」
「はい勇者ですこの村を救いに来ました1晩寝たら戦いに行くので部屋を用意してください」
「かしこまりました。ただちに!」
感情を込めずに一息で言い切ると、店主は奥の部屋へ走って行った。程無くして、鍵を持って戻ってきて、空いている部屋へ俺を案内する。
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「どうも……」
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ってか、もう絶対に寝る。誰が何と言おうとも気が済むまで。
俺は着ていた装備を脱ぎ散らかした。特別な魔力を纏う世界に2つとない服も、かつて師から受け継いだ歴史のある剣も、その辺の床に投げ捨てる。丁寧に扱う余裕が無かった。
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