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第69話 ヴァロン帝国建国記念祭
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「うわぁー。人がいっぱいだぁー」
「きゅうきゅう」
ヴァロン帝国建国記念祭の一日目、俺たちは祭りを満喫するべく、帝都の大通りを歩いているが、どこを見ても人の山。
通常でも人が多いと感じるのに、これには辟易とする。
もちろん、うちの子たちを目にするのが初めての人が多く、いつもより視線を感じる。
それに、今日のティナはフィリアに髪を結ってもっているので、その可愛いさに磨きがかかっており、天使力を全開に振りまいている。
テトモコシロもティナにスカーフを巻いてもらい、ルンルンなので、周りにも愛想を振りまいている。
そう、うちの子たちは歩く癒し空間なのだ。
そんなうちの子たちは周りの視線など気にすることなく、大通りを練り歩いていく。
「ソラ。あのパン食べたい」
「にゃー」
「わふ」
「きゅー」
ティナが指さす方向には、パンというよりも、どちらかというとドーナツみたいな食べ物を売っている屋台があり、四人ほどの客が並んでいる。
その屋台のお姉さんはティナの声が聞こえたか、手を招いて俺たちを呼んでいるようだ。
「列に並んで買おうね」
「うんっ」
みんな揃って、列に並び、おとなしく順番が回ってくるのを待つ。
「こんにちは。お嬢ちゃん。それに従魔ちゃん。どれぐらい欲しいのかな?」
「こんにちは。えっと、ティナは一個と……テトちゃんは……」
「にゃ」
「わふ」
「きゅう」
「みんな二個ずつだから……」
「七個でいいかな?後ろの坊ちゃんも食べる?」
「うん。一個で」
「全部で八個、銀貨一枚と大銅貨六枚よ」
「はいっ」
ティナはティナ用の財布からお金を取り出し、お姉さんに渡していく。
なんでも、お祭りなのでティナがお金を払いたいらしい。
よくわからないけど、その方が楽しいとか。お金の勉強にもなるし、うちの天使のお願いは全力で肯定することに決めている。
一応俺が確認しているので、金額に間違いはない。
「ありがとっ」
ティナはお姉さんからドーナツを受け取り、テトモコシロには早速、口にくわえさせていく。
手のひらサイズのドーナツなんてテトモコシロにとってはペロリなんだけどね。
なぜか、テトモコシロは後で一個食べるというので、残りは俺が持っておく。
俺も食べてみるが、ドーナツ型の揚げパンに上に白い砂糖がかかっている甘いパンだ。
生地にも甘味を感じるので、やはり日本でのドーナツみたいなものだろう。
「次は何買おうかなー」
ティナを乗せたモコはどんどんと街中を進んでいく。祭りということで食べ物以外の露店も多く見られる。
ダンジョン産の武器を売っている露店や、変な壺などを売っているアンティークショップみたいな露店もある。
でも正直欲しいものはないな。アクセサリーや服などにあまり興味がないし、家具や食器なども必要がない。
それにネックレスはうちの子たち考案の最良の物があるし、他の物をつける気になどならん。
ティナはテトモコシロが食べたいと言った屋台の物を次々と買っていく。
あまり見たことがない蛇の丸焼きや、虫のようなものを甘く煮た物などを買って食べていく。
正直、食べず嫌いを発揮しそうだったが、食べてみるとおいしく完食できた。
蛇はさっぱりとした肉で焼き鳥のささみのような食感だった。
虫はほんとに辞退したかったがテトモコシロがおいしいと絶賛だったので食べると、日本で見られるみりんで甘く仕上げたおつまみのようなものだった。
祭りと言ってもやはり物を売っているだけで、輪投げ、くじなどのゲーム性を持った出し物はないみたいだ。
ティナはもともとあまり物欲がないので店で売られている物はいらなーいと、テトモコシロのお財布係を務めている。
売られている物には興味なしと、魔物の素材は宝物なのにな……
まあ、帝都に来てから観光兼ショッピングを済ませているので、日用品は結構あるし、服もおしゃれなものをフィリア監修の元ティナには買ってあげている。
うちの子たちは人の多さを嫌がることなく、祭りを楽しんでいるみたいだ。
そんな俺はというと、ただの見守り人とかしている。
まあ、大人になってからの祭りなんて結局こんなものなのかもしれない。
祭りという雰囲気を味わう、友達、彼女、家族との思いで作り。
そういったことを目当てに祭りに行くのかもしれない。
俺も日本では花火見に行くぐらいだったかな?
「ねえー、ソラ。あれなに?」
「んー。なんだろうね。なんかの劇かな?」
以前宣伝を行った公園には人だかりがあり、ステージ上には数人が目立つ格好で何かを話している。
「あれは毎年やっているヴァロン帝国建国の劇だよ。ヴァロン初代皇帝の冒険から始まり、ドラゴンと建国するお話だ」
「へー。どれぐらい前のお話しなんだ?」
「ヴァロン帝国となったのは千年ぐらい前だと言われているよ」
「ちなみにドラゴンの見た目とかは?」
「エメラルドグリーンの鱗を持つ大きなドラゴンだったとされているよ。建国から数代はこの帝国に守護竜としていたらしいが、突然消え去っていったらしい」
「なるほどね。おじさんありがと」
「おう、楽しめよ」
そういうとおじさんは大通りを歩いていく。
なんだ、一瞬ドラゴンと聞いてドーラかと思ったよ。
人間と冒険していたって聞いたし、その相手がこの国の皇帝なのかと。
でも、エメラルドグリーンって語られているなら違いそうだな。ドーラはどう見ても純白だ。
「ドーラのお友達っ?」
「ん-。そうかもね。知り合いに会いに行きたいって言ってた気がするし、そのエメラルドグリーンのドラゴンさんが友達かもね」
「ドーラ……元気かな?」
「心配しなくても元気だよ。ドーラが元気じゃなくなったらこの世界に危機が迫ってくるかもしれないぞー」
「こわーい」
少しちょけて、脅すようにティナに話したら、ティナは腕を抱いて怖がりだす。
「にゃっ」
ティナを守るように、俺とティナの間に立つテト。
いや、いじめてないじゃん。ちょっと脅しただけだよ。
「ごめんて、冗談だよ。今度、帝都から離れた時にドーラを呼んでみよっか」
「そうするー。ティナね。魔法うまくなった気がするんだー」
そう言って、杖を取り出して、魔法をうつポーズをする。
うんうん。天使だね。
ティナはクロエさんから教えてもらった方法で毎日疲れない程度にテトモコシロをマッサージしている。
練習というか、いつものルーティーンに魔力を込めるだけなので、ティナ的にも練習はつらくないみたいだ。
「きゅうきゅう」
ヴァロン帝国建国記念祭の一日目、俺たちは祭りを満喫するべく、帝都の大通りを歩いているが、どこを見ても人の山。
通常でも人が多いと感じるのに、これには辟易とする。
もちろん、うちの子たちを目にするのが初めての人が多く、いつもより視線を感じる。
それに、今日のティナはフィリアに髪を結ってもっているので、その可愛いさに磨きがかかっており、天使力を全開に振りまいている。
テトモコシロもティナにスカーフを巻いてもらい、ルンルンなので、周りにも愛想を振りまいている。
そう、うちの子たちは歩く癒し空間なのだ。
そんなうちの子たちは周りの視線など気にすることなく、大通りを練り歩いていく。
「ソラ。あのパン食べたい」
「にゃー」
「わふ」
「きゅー」
ティナが指さす方向には、パンというよりも、どちらかというとドーナツみたいな食べ物を売っている屋台があり、四人ほどの客が並んでいる。
その屋台のお姉さんはティナの声が聞こえたか、手を招いて俺たちを呼んでいるようだ。
「列に並んで買おうね」
「うんっ」
みんな揃って、列に並び、おとなしく順番が回ってくるのを待つ。
「こんにちは。お嬢ちゃん。それに従魔ちゃん。どれぐらい欲しいのかな?」
「こんにちは。えっと、ティナは一個と……テトちゃんは……」
「にゃ」
「わふ」
「きゅう」
「みんな二個ずつだから……」
「七個でいいかな?後ろの坊ちゃんも食べる?」
「うん。一個で」
「全部で八個、銀貨一枚と大銅貨六枚よ」
「はいっ」
ティナはティナ用の財布からお金を取り出し、お姉さんに渡していく。
なんでも、お祭りなのでティナがお金を払いたいらしい。
よくわからないけど、その方が楽しいとか。お金の勉強にもなるし、うちの天使のお願いは全力で肯定することに決めている。
一応俺が確認しているので、金額に間違いはない。
「ありがとっ」
ティナはお姉さんからドーナツを受け取り、テトモコシロには早速、口にくわえさせていく。
手のひらサイズのドーナツなんてテトモコシロにとってはペロリなんだけどね。
なぜか、テトモコシロは後で一個食べるというので、残りは俺が持っておく。
俺も食べてみるが、ドーナツ型の揚げパンに上に白い砂糖がかかっている甘いパンだ。
生地にも甘味を感じるので、やはり日本でのドーナツみたいなものだろう。
「次は何買おうかなー」
ティナを乗せたモコはどんどんと街中を進んでいく。祭りということで食べ物以外の露店も多く見られる。
ダンジョン産の武器を売っている露店や、変な壺などを売っているアンティークショップみたいな露店もある。
でも正直欲しいものはないな。アクセサリーや服などにあまり興味がないし、家具や食器なども必要がない。
それにネックレスはうちの子たち考案の最良の物があるし、他の物をつける気になどならん。
ティナはテトモコシロが食べたいと言った屋台の物を次々と買っていく。
あまり見たことがない蛇の丸焼きや、虫のようなものを甘く煮た物などを買って食べていく。
正直、食べず嫌いを発揮しそうだったが、食べてみるとおいしく完食できた。
蛇はさっぱりとした肉で焼き鳥のささみのような食感だった。
虫はほんとに辞退したかったがテトモコシロがおいしいと絶賛だったので食べると、日本で見られるみりんで甘く仕上げたおつまみのようなものだった。
祭りと言ってもやはり物を売っているだけで、輪投げ、くじなどのゲーム性を持った出し物はないみたいだ。
ティナはもともとあまり物欲がないので店で売られている物はいらなーいと、テトモコシロのお財布係を務めている。
売られている物には興味なしと、魔物の素材は宝物なのにな……
まあ、帝都に来てから観光兼ショッピングを済ませているので、日用品は結構あるし、服もおしゃれなものをフィリア監修の元ティナには買ってあげている。
うちの子たちは人の多さを嫌がることなく、祭りを楽しんでいるみたいだ。
そんな俺はというと、ただの見守り人とかしている。
まあ、大人になってからの祭りなんて結局こんなものなのかもしれない。
祭りという雰囲気を味わう、友達、彼女、家族との思いで作り。
そういったことを目当てに祭りに行くのかもしれない。
俺も日本では花火見に行くぐらいだったかな?
「ねえー、ソラ。あれなに?」
「んー。なんだろうね。なんかの劇かな?」
以前宣伝を行った公園には人だかりがあり、ステージ上には数人が目立つ格好で何かを話している。
「あれは毎年やっているヴァロン帝国建国の劇だよ。ヴァロン初代皇帝の冒険から始まり、ドラゴンと建国するお話だ」
「へー。どれぐらい前のお話しなんだ?」
「ヴァロン帝国となったのは千年ぐらい前だと言われているよ」
「ちなみにドラゴンの見た目とかは?」
「エメラルドグリーンの鱗を持つ大きなドラゴンだったとされているよ。建国から数代はこの帝国に守護竜としていたらしいが、突然消え去っていったらしい」
「なるほどね。おじさんありがと」
「おう、楽しめよ」
そういうとおじさんは大通りを歩いていく。
なんだ、一瞬ドラゴンと聞いてドーラかと思ったよ。
人間と冒険していたって聞いたし、その相手がこの国の皇帝なのかと。
でも、エメラルドグリーンって語られているなら違いそうだな。ドーラはどう見ても純白だ。
「ドーラのお友達っ?」
「ん-。そうかもね。知り合いに会いに行きたいって言ってた気がするし、そのエメラルドグリーンのドラゴンさんが友達かもね」
「ドーラ……元気かな?」
「心配しなくても元気だよ。ドーラが元気じゃなくなったらこの世界に危機が迫ってくるかもしれないぞー」
「こわーい」
少しちょけて、脅すようにティナに話したら、ティナは腕を抱いて怖がりだす。
「にゃっ」
ティナを守るように、俺とティナの間に立つテト。
いや、いじめてないじゃん。ちょっと脅しただけだよ。
「ごめんて、冗談だよ。今度、帝都から離れた時にドーラを呼んでみよっか」
「そうするー。ティナね。魔法うまくなった気がするんだー」
そう言って、杖を取り出して、魔法をうつポーズをする。
うんうん。天使だね。
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