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3章
38.過保護なんですよ
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「あー、退屈だ……」
ダミアンの部屋で過ごすように言い渡されてから、半日が経過した。約束通り、ダミアンは朝昼の食事を運んでくれた。
朝はトマトサンドで、昼はハムサンド。内心では、またサンドイッチか……とうんざりしていたけど、口には出さずにいた。
退屈凌ぎにとダミアンが本を貸してくれたため、午後は読書をして過ごしていた。しばらくは時間が潰せたが、ずっと部屋にこもっていると息が詰まってくる。
ダミアンも、常に部屋に留まっているわけではない。競技会の後始末があるからと、外出していた。
部屋の中をうろうろと歩き回りながら、僕は暇を持て余していた。
これがあと二日間も続くなんて地獄だ。ため息をついていると、コツンと窓に何かがぶつかる音がした。
なんだ? 気になって窓辺に近寄ると、もう一度コツンと何かがぶつかる。
あれは小石だ。誰かが小石を窓に投げているんだ。
窓を開けて二階から見下ろすと、ルーカス、クライド、フレッドの三人がこちらを見上げていた。
「みんな、どうして!?」
驚いて大声をあげると、三人は安堵したように顔を見合わせる。
「なんだ、元気そうじゃないか」
「体調を崩しているって寮長から聞かされていたから、心配していたんだよ」
ルーカスとフレッドが、声を張り上げながら呼びかける。いつも通りの三人の顔を見ると、妙に安心した。
「大袈裟なものじゃないから、あと二日もすれば出てこられると思うよ。それより、クライドも回復したようで良かったよ」
闇魔法の影響を受けたクライドも、今は元気そうだ。僕の呼びかけで、クライドは僅かに頬を緩めた。
「俺はもう大丈夫だ。心配をかけたな。代理でレースに出てくれたことも感謝している。まさか一位になるとはな」
「あれは、クライドの竜が優秀だったからだよ。僕は振り落とされないようにしがみついていただけ。最後は油断して落ちちゃったけど」
へへっとはにかむと、三人はおかしそうに笑いだした。「アレンらしいな」「あの時はヒヤヒヤしたよ」なんて声も聞こえてくる。
いつも通りの光景だ。三人と話しているだけで、鬱々とした気持ちが晴れていった。
だけど、ふと考えてしまう。真実を知られたら、三人ともこれまで通りには過ごせなくなるかもしれない。彼らが離れていくことを想像すると、ジクリと胸が痛んだ。
「これ以上は寮長に怒られそうだから、そろそろ戻るよ」
遠慮がちに三人に告げてから、僕は部屋の中に引っ込んだ。窓を閉めてから、小さくため息をつく。
これまでは真実を明かしたとしても、そう簡単に絆が壊れることはないと信じていた。話せばきっと分かり合える。そう楽観視していたけど、いざ真実を知らせるとなると及び腰になっていた。
今はまだ、真実を明かす時ではないのかもしれない……。
* * *
ソファでうたた寝をしていたら、いつの間にか窓の外が暗くなっていた。ふわぁっと欠伸をしながら立ち上がり、カーテンを閉める。すると、部屋の扉がノックされた。
「はい」
ダミアンが戻ってきたのか? 昼食時に戻ってきた時は、転移魔法でいきなり現れたものだから大声をあげて驚いてしまった。だから部屋の外に転移して、ノックする方針に変えたのかもしれない。
とはいえ確証は持てないから、ほんの少しだけ扉を開けて相手を確認する。扉の向こうには、意外な人物が立っていた。
「リオン? なんで?」
部屋にやって来たのは、弟のリオンだった。相手がリオンと分かり、僕は躊躇いなく扉を開ける。
「どうしたんだよ、急に? 何かあったのか?」
「兄さんが心配で様子を見にきたんだ。体調を崩して寝込んでいるって聞いたから」
やっぱりみんなには、僕は体調を崩したと伝えられていたのか。リオンにも心配をかけてしまって申し訳ない。
もう平気だと笑いながら伝えると、リオンはハッと息を呑んで僕の首元を指さす。
「兄さん、首輪が……」
リオンから指摘をされたところで、首元を押さえる。ルーカスたちには気付かれなかったけど、リオンには気付かれてしまったようだ。
「あー、えっと、実は昨日色々あって、首輪に付いていた魔石を割ってしまったんだ。それで、僕の魔力属性をみんなに知られないように、部屋に閉じこもっていることになって」
「そういうことだったんだね……」
リオンは驚いたように目を見開きながら、何度も頷いた。
「競技会の休息日の間に、寮長が対応策を考えてくれるみたいなんだ。それまでは、寮長の部屋でお世話になることになって」
「どうして寮長がそこまで……」
リオンが怪訝そうに疑問を口にする。その問いに、すぐには答えられなかった。
ダミアンが僕に特別な感情を抱いていることは、リオンに知らせるべきではない。それは、僕とダミアンの二人の問題だから。咄嗟に笑顔を取り繕って、誤魔化した。
「寮長、ああ見えて親切なんだよ。学園で僕が虐められないように、配慮してくれるみたい。ほら、寮内でトラブルが起こったら、ガーネット寮の評判も下がるだろうし」
もっともらしい言いわけを添えたが、リオンは口元に手を添えながら考え込んでいる。その姿を、ぎこちなく笑いながら見つめていると、リオンはゆっくりと顔を上げた。
「兄さん、提案があるんだ」
真面目な顔で話を切り出されるから身構えてしまう。
「な、なに?」
僅かな沈黙の後、リオンは意を決したように口を開いた。
「学園から去って、屋敷に戻ろう。ここでの暮らしは、兄さんに合っていなかったんだよ」
思いがけない提案に言葉を失う。目を見開いて立ち尽くしていると、リオンは目を伏せながら言葉を続けた。
「競技会の一件で、闇属性の魔導士に対する批判は、これまで以上に強くなった。シリル寮長のように、闇属性の魔導士を配下に置いて操ろうとする人間がいることも問題視されているんだ。もしもこの状況で、兄さんの魔力属性が判明したら、色々な憶測が飛び交うと思う」
「……憶測って?」
恐る恐る尋ねると、リオンは周囲を見渡した後、声を潜めて告げた。
「ダミアン寮長が、闇属性である兄さんを支配して、周囲を意のままに操ろうとしているとか」
そんな馬鹿げた話があるはずがない。ダミアンは、僕の魔法を利用しようとしたことはない。むしろ僕が悪さをしないように監視をしていたんだ。
ダミアンの人柄を知っていれば、でたらめな憶測だと片付けられるけど、実際に話が広まったらどう転ぶか分からない。ダミアンが、僕を犬として扱っていることは、学園内でも知れ渡っているのだから。
僕が傍にいるせいで、ダミアンの立場が悪くなると想像すると、目の前が真っ暗になる。呆然と立ち尽くしていると、リオンがそっと僕の手を握った。
「兄さん、屋敷に戻って穏やかに暮らそう。僕が領主になって、兄さんのことを一生面倒見るから」
リオンが、僕の身を案じてくれているのは分かる。それでも、一生リオンの世話になることは、どうにも受け入れがたかった。
「結局、兄さんを受け入れられるのは僕しかいないんだ。昔みたいに二人で穏やかに過ごそう。ねっ?」
リオンから顔を覗き込まれる。澄んだ青い瞳から、目を逸らしたくなった。
「……そんなことはない。寮長は、僕を受け入れてくれた」
「兄さん?」
リオンの青い瞳が揺らぐ。一度を吐き出すと、堤防が決壊したように思いがあふれ出した。
「寮長は僕の魔力属性を知っても、突き放さないでいてくれた。第一印象だって最悪だったし、悪役だと決めつけて追放されてもおかしくない立場だった。それでも寮長は、僕を学園に残してくれた。今だって、僕が学園に残れるように対策を考えてくれている」
僕を受け入れてくれるのは、リオンだけではない。少なくともダミアンは、僕を信じてくれた。だからこそ、簡単に希望を捨てたくない。
「退学なんてしたくない。僕は、この学園が好きなんだ。大切な友達だってできた。寮長とだって――」
離れたくない。その言葉は、寸でのところで飲み込んだ。目の前に、本人が現れたからだ。
「人の部屋の前で何を騒いでいる?」
ダミアンが低い声で威嚇すると、リオンはゆっくりと振り返る。ちらりと見えた青い瞳は、氷のように冷え切っていた。
二人は冷ややかに睨み合う。互いの出方を窺っているようだ。
この場で騒ぎを大きくするのは得策ではない。僕は慌てて二人の間に入った。
「リオンは、僕を心配して様子を見にきただけです。ここにいる経緯も説明しました」
状況を説明をした後に、僕はリオンの背中を押す。
「対策を立てたら、僕も部屋にも戻る。だから心配しないで」
これ以上、事を荒げたくない。ぐいぐいと背中を押すと、リオンは目を伏せながらも頷いた。
「……分かったよ」
納得してくれて良かった。僕は、小さくため息をついた。
リオンを見送った後、僕は部屋に戻る。ダミアンも続いて部屋に入ると、不機嫌そうに目を細めた。
「何か吹き込まれたのか?」
吹き込まれたなんて人聞きが悪い。僕は力なく笑いながら首を振る。
「いいえ、心配してくれただけです」
真実をぼかすと、ダミアンは眉を顰めながらこちらに詰め寄る。正面までやって来ると、そっと肩に触れられた。
「今の俺は、貴様の心の内が分からない。危険に晒されていても、瞬時に助けに行くことはできないんだ。だからこそ、周りで不審な動きをしている奴がいたら、すぐに報告しろ。いいな?」
命令口調ではあるが、心配されていることがひしひしと伝わってきた。
「……過保護なんですよ」
ダミアンの部屋で過ごすように言い渡されてから、半日が経過した。約束通り、ダミアンは朝昼の食事を運んでくれた。
朝はトマトサンドで、昼はハムサンド。内心では、またサンドイッチか……とうんざりしていたけど、口には出さずにいた。
退屈凌ぎにとダミアンが本を貸してくれたため、午後は読書をして過ごしていた。しばらくは時間が潰せたが、ずっと部屋にこもっていると息が詰まってくる。
ダミアンも、常に部屋に留まっているわけではない。競技会の後始末があるからと、外出していた。
部屋の中をうろうろと歩き回りながら、僕は暇を持て余していた。
これがあと二日間も続くなんて地獄だ。ため息をついていると、コツンと窓に何かがぶつかる音がした。
なんだ? 気になって窓辺に近寄ると、もう一度コツンと何かがぶつかる。
あれは小石だ。誰かが小石を窓に投げているんだ。
窓を開けて二階から見下ろすと、ルーカス、クライド、フレッドの三人がこちらを見上げていた。
「みんな、どうして!?」
驚いて大声をあげると、三人は安堵したように顔を見合わせる。
「なんだ、元気そうじゃないか」
「体調を崩しているって寮長から聞かされていたから、心配していたんだよ」
ルーカスとフレッドが、声を張り上げながら呼びかける。いつも通りの三人の顔を見ると、妙に安心した。
「大袈裟なものじゃないから、あと二日もすれば出てこられると思うよ。それより、クライドも回復したようで良かったよ」
闇魔法の影響を受けたクライドも、今は元気そうだ。僕の呼びかけで、クライドは僅かに頬を緩めた。
「俺はもう大丈夫だ。心配をかけたな。代理でレースに出てくれたことも感謝している。まさか一位になるとはな」
「あれは、クライドの竜が優秀だったからだよ。僕は振り落とされないようにしがみついていただけ。最後は油断して落ちちゃったけど」
へへっとはにかむと、三人はおかしそうに笑いだした。「アレンらしいな」「あの時はヒヤヒヤしたよ」なんて声も聞こえてくる。
いつも通りの光景だ。三人と話しているだけで、鬱々とした気持ちが晴れていった。
だけど、ふと考えてしまう。真実を知られたら、三人ともこれまで通りには過ごせなくなるかもしれない。彼らが離れていくことを想像すると、ジクリと胸が痛んだ。
「これ以上は寮長に怒られそうだから、そろそろ戻るよ」
遠慮がちに三人に告げてから、僕は部屋の中に引っ込んだ。窓を閉めてから、小さくため息をつく。
これまでは真実を明かしたとしても、そう簡単に絆が壊れることはないと信じていた。話せばきっと分かり合える。そう楽観視していたけど、いざ真実を知らせるとなると及び腰になっていた。
今はまだ、真実を明かす時ではないのかもしれない……。
* * *
ソファでうたた寝をしていたら、いつの間にか窓の外が暗くなっていた。ふわぁっと欠伸をしながら立ち上がり、カーテンを閉める。すると、部屋の扉がノックされた。
「はい」
ダミアンが戻ってきたのか? 昼食時に戻ってきた時は、転移魔法でいきなり現れたものだから大声をあげて驚いてしまった。だから部屋の外に転移して、ノックする方針に変えたのかもしれない。
とはいえ確証は持てないから、ほんの少しだけ扉を開けて相手を確認する。扉の向こうには、意外な人物が立っていた。
「リオン? なんで?」
部屋にやって来たのは、弟のリオンだった。相手がリオンと分かり、僕は躊躇いなく扉を開ける。
「どうしたんだよ、急に? 何かあったのか?」
「兄さんが心配で様子を見にきたんだ。体調を崩して寝込んでいるって聞いたから」
やっぱりみんなには、僕は体調を崩したと伝えられていたのか。リオンにも心配をかけてしまって申し訳ない。
もう平気だと笑いながら伝えると、リオンはハッと息を呑んで僕の首元を指さす。
「兄さん、首輪が……」
リオンから指摘をされたところで、首元を押さえる。ルーカスたちには気付かれなかったけど、リオンには気付かれてしまったようだ。
「あー、えっと、実は昨日色々あって、首輪に付いていた魔石を割ってしまったんだ。それで、僕の魔力属性をみんなに知られないように、部屋に閉じこもっていることになって」
「そういうことだったんだね……」
リオンは驚いたように目を見開きながら、何度も頷いた。
「競技会の休息日の間に、寮長が対応策を考えてくれるみたいなんだ。それまでは、寮長の部屋でお世話になることになって」
「どうして寮長がそこまで……」
リオンが怪訝そうに疑問を口にする。その問いに、すぐには答えられなかった。
ダミアンが僕に特別な感情を抱いていることは、リオンに知らせるべきではない。それは、僕とダミアンの二人の問題だから。咄嗟に笑顔を取り繕って、誤魔化した。
「寮長、ああ見えて親切なんだよ。学園で僕が虐められないように、配慮してくれるみたい。ほら、寮内でトラブルが起こったら、ガーネット寮の評判も下がるだろうし」
もっともらしい言いわけを添えたが、リオンは口元に手を添えながら考え込んでいる。その姿を、ぎこちなく笑いながら見つめていると、リオンはゆっくりと顔を上げた。
「兄さん、提案があるんだ」
真面目な顔で話を切り出されるから身構えてしまう。
「な、なに?」
僅かな沈黙の後、リオンは意を決したように口を開いた。
「学園から去って、屋敷に戻ろう。ここでの暮らしは、兄さんに合っていなかったんだよ」
思いがけない提案に言葉を失う。目を見開いて立ち尽くしていると、リオンは目を伏せながら言葉を続けた。
「競技会の一件で、闇属性の魔導士に対する批判は、これまで以上に強くなった。シリル寮長のように、闇属性の魔導士を配下に置いて操ろうとする人間がいることも問題視されているんだ。もしもこの状況で、兄さんの魔力属性が判明したら、色々な憶測が飛び交うと思う」
「……憶測って?」
恐る恐る尋ねると、リオンは周囲を見渡した後、声を潜めて告げた。
「ダミアン寮長が、闇属性である兄さんを支配して、周囲を意のままに操ろうとしているとか」
そんな馬鹿げた話があるはずがない。ダミアンは、僕の魔法を利用しようとしたことはない。むしろ僕が悪さをしないように監視をしていたんだ。
ダミアンの人柄を知っていれば、でたらめな憶測だと片付けられるけど、実際に話が広まったらどう転ぶか分からない。ダミアンが、僕を犬として扱っていることは、学園内でも知れ渡っているのだから。
僕が傍にいるせいで、ダミアンの立場が悪くなると想像すると、目の前が真っ暗になる。呆然と立ち尽くしていると、リオンがそっと僕の手を握った。
「兄さん、屋敷に戻って穏やかに暮らそう。僕が領主になって、兄さんのことを一生面倒見るから」
リオンが、僕の身を案じてくれているのは分かる。それでも、一生リオンの世話になることは、どうにも受け入れがたかった。
「結局、兄さんを受け入れられるのは僕しかいないんだ。昔みたいに二人で穏やかに過ごそう。ねっ?」
リオンから顔を覗き込まれる。澄んだ青い瞳から、目を逸らしたくなった。
「……そんなことはない。寮長は、僕を受け入れてくれた」
「兄さん?」
リオンの青い瞳が揺らぐ。一度を吐き出すと、堤防が決壊したように思いがあふれ出した。
「寮長は僕の魔力属性を知っても、突き放さないでいてくれた。第一印象だって最悪だったし、悪役だと決めつけて追放されてもおかしくない立場だった。それでも寮長は、僕を学園に残してくれた。今だって、僕が学園に残れるように対策を考えてくれている」
僕を受け入れてくれるのは、リオンだけではない。少なくともダミアンは、僕を信じてくれた。だからこそ、簡単に希望を捨てたくない。
「退学なんてしたくない。僕は、この学園が好きなんだ。大切な友達だってできた。寮長とだって――」
離れたくない。その言葉は、寸でのところで飲み込んだ。目の前に、本人が現れたからだ。
「人の部屋の前で何を騒いでいる?」
ダミアンが低い声で威嚇すると、リオンはゆっくりと振り返る。ちらりと見えた青い瞳は、氷のように冷え切っていた。
二人は冷ややかに睨み合う。互いの出方を窺っているようだ。
この場で騒ぎを大きくするのは得策ではない。僕は慌てて二人の間に入った。
「リオンは、僕を心配して様子を見にきただけです。ここにいる経緯も説明しました」
状況を説明をした後に、僕はリオンの背中を押す。
「対策を立てたら、僕も部屋にも戻る。だから心配しないで」
これ以上、事を荒げたくない。ぐいぐいと背中を押すと、リオンは目を伏せながらも頷いた。
「……分かったよ」
納得してくれて良かった。僕は、小さくため息をついた。
リオンを見送った後、僕は部屋に戻る。ダミアンも続いて部屋に入ると、不機嫌そうに目を細めた。
「何か吹き込まれたのか?」
吹き込まれたなんて人聞きが悪い。僕は力なく笑いながら首を振る。
「いいえ、心配してくれただけです」
真実をぼかすと、ダミアンは眉を顰めながらこちらに詰め寄る。正面までやって来ると、そっと肩に触れられた。
「今の俺は、貴様の心の内が分からない。危険に晒されていても、瞬時に助けに行くことはできないんだ。だからこそ、周りで不審な動きをしている奴がいたら、すぐに報告しろ。いいな?」
命令口調ではあるが、心配されていることがひしひしと伝わってきた。
「……過保護なんですよ」
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