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第2章 新天地編
第68話 新天地カーナ1・シラユッキとテンソ
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スフィンクスとサラマンダーを倒し、ゲブラー火山が落ち着いたところを見届けた後、俺達は新天地カーナへと向かっていた。
「もうすぐですよ」
遊牧民族族長代理テンソがやつれた顔で言った。長旅で疲れたんだな……いや、元々こういうコウモリっぽい細い顔だったわ。
それはともかく長い旅だった。とても長く濃厚で苦しかった。でも、それもやっと終わりだ。
ただもし、新天地がなければどうなるか。族長イドテアやテンソが嘘をついていて、何らかの罠があったらどうしよう。
しかし、そんな疑念を晴らすように新天地らしき大樹が姿を見せた。
テンソの言っていた通り、掘り起こした切り株のような形をしている。幻想的にたとえるなら神の手に包まれているような印象だ。
葉や枝はなく、剥き出しになった木の根だけが周辺に張り巡らされている。根には全ての巨獣を拒絶するような無数の棘があり、それが逆に人に取って安全地帯であると示してくれている。
俺本体率いる先行部隊が巨獣の通れそうもない根の間を抜けて、いよいよ内部に入る。
「これは……!」
視界を埋め尽くすほどの大草原が広がっていた。虫や小動物が元気に動き回っていて巨獣の影は一つもない。
楽園というものが存在するならばこんな姿をしているのだろうと思わせるくらい理想の世界が広がっていた。
俺は後続のテンソ達と合流して奥へと進んだ。木々の隙間を抜けると遊牧民の移動式住居がいくつも点在していた。
「……イドテア様?」
白い民族衣装に身を包んだ成人女性が目を丸くして言った。
「ああ、ただいま。心配かけたな」
「おお! イドテア様だ!」
女子供、老人、怪我した男などが集まって騒がしくなる。
「あの、彼らは?」
聖騎士団の方に視線が集まる。
「なんてことはない。ただの英雄さ」
ドヤ顔。イドテアさんってちょっと中二病入ってるよな。そこがいいんだけど。
「詳しいことは夜に話そう。元気のある者は今宵の宴の準備を手伝ってくれ。祝いの席だ、食料を大盤振る舞いして豪勢に行こうじゃないか」
歓声が上がる。やっとまともな食事にありつけそうだ。
それからあっという間に夜になり、宴が始まる。キャンプファイアーのように中心にかがり火を焚いて、それを人々が囲み、各々楽しげに過ごしていた。
俺本体は団長ゼロの鎧を着て密かに参加していた。死ぬほど美味い魚料理を食べていると、リンゴ農家のシラユッキさんが隣に座ってきた。
「あら、綺麗なお口ですわね」
あ、マズイ。俺のナイスガイな口元を見られた。
「あはは、ありがとうございます」
「声も少し高いような?」
う、確かにゼロは低めにボイスチェンジしているからな。中々目敏いな。
「宴で興奮しているからか声が上擦っているのでしょう」
「体も縮みましたの?」
おい、タブーに触れるなよ。鎧兵は戦闘の時、大きめに設定しているから俺本体にはサイズが合わない。だから着る時は小さめに調整しているのだ。つーか、狼を問い詰める赤ずきん並みに聞いてくるな。
「なんだか今日はやけに聞きたがりますね」
「申し訳ないですわー。何だか気分が高揚しているのかも知れませんわ」
長い黒髪を耳に掛けながら顔を近づけてくる。美人だ。視点を下げると胸が見えそうになっていた。うおお!
「お顔、見せて欲しいですわ」
よーし、見せちゃおうかな! ……ハッ! 何を言ってるんだ俺は。危ない危ない。思わず愚行に走るところだった。
「ダメです。騎士団の掟なので」
頬を膨らませるシラユッキさん。かわいい。
「残念ですわ。恐らくまたいつか会うと思いますからその時に見せてもらう事にしましょう。ついでに真実を話して差し上げますわー」
真実? まさか俺の魔法について何か知っているのだろうか。……分からない。残念ながらこれ以上追求しても今は知ることができないのだろう。彼女については最初から最後まで謎だった。分かったことといえば、ちょっとおっぱい大きそうだなということだけだった。
その後、シラユッキさんは俺に新天地へ連れてきたことへのお礼を言って、妖艶な笑顔を浮かべながら向こうへ行ってしまった。
宴は民族楽器と民族舞踊が披露されて盛り上がっていた。シラユッキと七人の執事も楽しげに輪に混ざっている。
俺も楽しく見守っていると族長代理テンソがやってきた。
「ゼロ殿、少しよろしいですか?」
「えぇもちろん」
席を立ち、人気のない場所へ移動した。
「きちんとお礼を伝えたくて。新天地まで連れて来ていただきありがとうございました。それと謝らせてください。マルクト王国の貧民街で話した時、嫌味なことを言ってしまいました。すみませんでした」
深々と頭を下げる。
「気にしないでください。あの時は命懸けで王国にたどり着いた後でしたから、結果を出そうと必死だったのでしょう」
テンソは頭を上げて申し訳なさそうな顔で笑った。
「寛大な心をお持ちの方々で助かります。ところでですが、よかったら一緒に新天地を開拓しませんか? 貴方がたが居てくれたら心強いです」
「辞めておきます。それよりイドテア殿との仲が深まるのを遠くから応援しておきますよ」
「どっひゃー! なななな何で族長が出てくるんですか! どっひゃー!」
顔を真っ赤にしたテンソ。
ホント分かりやすく変わっちまったなお前。まぁこれのお陰で親しみが湧いて、信頼しようかなという気持ちにさせられたから良かったよ。
「次に来訪した時は進展していることを楽しみにしてます」
「意地悪な方だ。……でも頑張ります」
そしてテンソと果実酒を飲み交わし、少しして宴へと戻った。
「もうすぐですよ」
遊牧民族族長代理テンソがやつれた顔で言った。長旅で疲れたんだな……いや、元々こういうコウモリっぽい細い顔だったわ。
それはともかく長い旅だった。とても長く濃厚で苦しかった。でも、それもやっと終わりだ。
ただもし、新天地がなければどうなるか。族長イドテアやテンソが嘘をついていて、何らかの罠があったらどうしよう。
しかし、そんな疑念を晴らすように新天地らしき大樹が姿を見せた。
テンソの言っていた通り、掘り起こした切り株のような形をしている。幻想的にたとえるなら神の手に包まれているような印象だ。
葉や枝はなく、剥き出しになった木の根だけが周辺に張り巡らされている。根には全ての巨獣を拒絶するような無数の棘があり、それが逆に人に取って安全地帯であると示してくれている。
俺本体率いる先行部隊が巨獣の通れそうもない根の間を抜けて、いよいよ内部に入る。
「これは……!」
視界を埋め尽くすほどの大草原が広がっていた。虫や小動物が元気に動き回っていて巨獣の影は一つもない。
楽園というものが存在するならばこんな姿をしているのだろうと思わせるくらい理想の世界が広がっていた。
俺は後続のテンソ達と合流して奥へと進んだ。木々の隙間を抜けると遊牧民の移動式住居がいくつも点在していた。
「……イドテア様?」
白い民族衣装に身を包んだ成人女性が目を丸くして言った。
「ああ、ただいま。心配かけたな」
「おお! イドテア様だ!」
女子供、老人、怪我した男などが集まって騒がしくなる。
「あの、彼らは?」
聖騎士団の方に視線が集まる。
「なんてことはない。ただの英雄さ」
ドヤ顔。イドテアさんってちょっと中二病入ってるよな。そこがいいんだけど。
「詳しいことは夜に話そう。元気のある者は今宵の宴の準備を手伝ってくれ。祝いの席だ、食料を大盤振る舞いして豪勢に行こうじゃないか」
歓声が上がる。やっとまともな食事にありつけそうだ。
それからあっという間に夜になり、宴が始まる。キャンプファイアーのように中心にかがり火を焚いて、それを人々が囲み、各々楽しげに過ごしていた。
俺本体は団長ゼロの鎧を着て密かに参加していた。死ぬほど美味い魚料理を食べていると、リンゴ農家のシラユッキさんが隣に座ってきた。
「あら、綺麗なお口ですわね」
あ、マズイ。俺のナイスガイな口元を見られた。
「あはは、ありがとうございます」
「声も少し高いような?」
う、確かにゼロは低めにボイスチェンジしているからな。中々目敏いな。
「宴で興奮しているからか声が上擦っているのでしょう」
「体も縮みましたの?」
おい、タブーに触れるなよ。鎧兵は戦闘の時、大きめに設定しているから俺本体にはサイズが合わない。だから着る時は小さめに調整しているのだ。つーか、狼を問い詰める赤ずきん並みに聞いてくるな。
「なんだか今日はやけに聞きたがりますね」
「申し訳ないですわー。何だか気分が高揚しているのかも知れませんわ」
長い黒髪を耳に掛けながら顔を近づけてくる。美人だ。視点を下げると胸が見えそうになっていた。うおお!
「お顔、見せて欲しいですわ」
よーし、見せちゃおうかな! ……ハッ! 何を言ってるんだ俺は。危ない危ない。思わず愚行に走るところだった。
「ダメです。騎士団の掟なので」
頬を膨らませるシラユッキさん。かわいい。
「残念ですわ。恐らくまたいつか会うと思いますからその時に見せてもらう事にしましょう。ついでに真実を話して差し上げますわー」
真実? まさか俺の魔法について何か知っているのだろうか。……分からない。残念ながらこれ以上追求しても今は知ることができないのだろう。彼女については最初から最後まで謎だった。分かったことといえば、ちょっとおっぱい大きそうだなということだけだった。
その後、シラユッキさんは俺に新天地へ連れてきたことへのお礼を言って、妖艶な笑顔を浮かべながら向こうへ行ってしまった。
宴は民族楽器と民族舞踊が披露されて盛り上がっていた。シラユッキと七人の執事も楽しげに輪に混ざっている。
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「えぇもちろん」
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