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第3章 王都防衛編
第91話 攻勢1・緑&黄色ゾンビ戦
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赤、青、橙色の三体のゾンビを倒した後、俺はすぐに残り四体の敵へ向けて鎧兵を移動させた。
「グルル……」
それを察知した緑ゾンビが低い唸り声を上げながら森に溶け込むように透明になった。
「緑が消えた! 注意しろ!」
「了解!」
トマティナ達の返事を聞きつつ、俺は緑の動きに集中する。焦る必要はない。なぜなら消えても足跡は残るし、足音は聞こえるからだ。
一旦、緑には少人数の兵をぶつける。その間に後方にいる“黄色ゾンビ”を狙う。
こうすることで緑は回復タイプの黄色ゾンビを守ることに意識を割かれてミスを誘えると考えたからだ。
がしかし。突如として緑の足元に爆弾でも投下されたような砂煙が上がった。
「なんだ!?」
俺は脳をフル稼働させて状況を確認する。木々の折れる音と落ちる葉を見て上を見上げた。
「跳んだのか!?」
再び爆音、振動、砂煙。黄色ゾンビの近くの鎧兵部隊が踏みつけられてペシャンコになっていた。
「クソ、考えたな……!」
透明な状態で跳ぶことで足音を消し、位置を分からなくしたか。枝や葉が散乱して大体の位置は予測できるが、瞬時に判断するのは難しい。
小癪な手を……どうする……?
俺の思考を許さないように緑ゾンビがまた大ジャンプした。
「チッ、それなら!」
俺は突貫の策で部隊を細かく分ける。被害を少なくするためだ。その時だった。
「オオオオ!」
森の奥から雑魚巨獣の群れがやってきた。こんな時に……!
「援護頼む!」
「任せて!」
トマティナがアーチャー隊を近くへ。ゾンビの血液付きの矢で群れを凌ぐ。
しかし、黄色ゾンビが近付いてきて無数の触手を伸ばして回復。
マジかよ……! 別のゾンビの血液を使って殺しても回復はできるのか。
どうするか考えていると、緑ゾンビによりアーチャー隊を踏み潰される。
クッ……このままではジリ貧。攻め込まれる前にどうにかしなければ。
間を空けず、緑ゾンビが跳躍した。あーうぜぇ。てめぇはテンション高めのバッタかよ。
そう何度もやられてたまるか。もうお前の動きのパターンは分かったぜ。
今までの足跡の爪先の方向でどういう行動心理で跳んだか分かる。それは当然、黄色の援護。
つまり、黄色を攻撃しているヤツを優先的に狙うということ。それなら俺は攻撃部隊を一個に絞ればいいだけだ。
部隊を一ヶ所に集めて突撃させる。
緑ゾンビは予想通り、黄色を狙った部隊へ向かっているのが葉っぱや枝の揺れで分かった。
緑が兵の上へ着地。刹那、爆発。
部隊になけなしのスライムボム改を持たせて地雷代わりにしたのだ。
緑の足首が吹き飛び、膝をつく。
「今ならば!」
しかし、黄色ゾンビがすかさず回復に近寄ってくる。
「クッ、早い……!」
どうにか鎧兵を壁にして進行を阻止しようとした、瞬間。
「シロ様、お任せくださいな」
オイチの声がして黄色ゾンビの方を見ると、周りにある雑魚巨獣の死体がモゾモゾと動いているのが確認できた。
その正体は“鎧モグラ”だった。なるほど。気付かれないように地面に穴を掘り、下から死体の中に入って伏兵を潜ませていたのか。
いつの間に。隠すのが上手いな。さすが俺の屋敷に潜んでいただけのことはある。
素直に感心していると、鎧モグラの後ろから出てきた鎧兵が黄色ゾンビの頭に爆弾を放った。
それを横目に俺も膝をつきっぱなしの緑ゾンビへ攻撃。
ほぼ同時に両ゾンビの頭部が爆発四散。
二頭のゾンビは断末魔の叫びを上げる間もなく絶命した。
「よし! なんとかやった!」
これで緑&黄色討伐だ。残るは二頭。
「グルル……」
それを察知した緑ゾンビが低い唸り声を上げながら森に溶け込むように透明になった。
「緑が消えた! 注意しろ!」
「了解!」
トマティナ達の返事を聞きつつ、俺は緑の動きに集中する。焦る必要はない。なぜなら消えても足跡は残るし、足音は聞こえるからだ。
一旦、緑には少人数の兵をぶつける。その間に後方にいる“黄色ゾンビ”を狙う。
こうすることで緑は回復タイプの黄色ゾンビを守ることに意識を割かれてミスを誘えると考えたからだ。
がしかし。突如として緑の足元に爆弾でも投下されたような砂煙が上がった。
「なんだ!?」
俺は脳をフル稼働させて状況を確認する。木々の折れる音と落ちる葉を見て上を見上げた。
「跳んだのか!?」
再び爆音、振動、砂煙。黄色ゾンビの近くの鎧兵部隊が踏みつけられてペシャンコになっていた。
「クソ、考えたな……!」
透明な状態で跳ぶことで足音を消し、位置を分からなくしたか。枝や葉が散乱して大体の位置は予測できるが、瞬時に判断するのは難しい。
小癪な手を……どうする……?
俺の思考を許さないように緑ゾンビがまた大ジャンプした。
「チッ、それなら!」
俺は突貫の策で部隊を細かく分ける。被害を少なくするためだ。その時だった。
「オオオオ!」
森の奥から雑魚巨獣の群れがやってきた。こんな時に……!
「援護頼む!」
「任せて!」
トマティナがアーチャー隊を近くへ。ゾンビの血液付きの矢で群れを凌ぐ。
しかし、黄色ゾンビが近付いてきて無数の触手を伸ばして回復。
マジかよ……! 別のゾンビの血液を使って殺しても回復はできるのか。
どうするか考えていると、緑ゾンビによりアーチャー隊を踏み潰される。
クッ……このままではジリ貧。攻め込まれる前にどうにかしなければ。
間を空けず、緑ゾンビが跳躍した。あーうぜぇ。てめぇはテンション高めのバッタかよ。
そう何度もやられてたまるか。もうお前の動きのパターンは分かったぜ。
今までの足跡の爪先の方向でどういう行動心理で跳んだか分かる。それは当然、黄色の援護。
つまり、黄色を攻撃しているヤツを優先的に狙うということ。それなら俺は攻撃部隊を一個に絞ればいいだけだ。
部隊を一ヶ所に集めて突撃させる。
緑ゾンビは予想通り、黄色を狙った部隊へ向かっているのが葉っぱや枝の揺れで分かった。
緑が兵の上へ着地。刹那、爆発。
部隊になけなしのスライムボム改を持たせて地雷代わりにしたのだ。
緑の足首が吹き飛び、膝をつく。
「今ならば!」
しかし、黄色ゾンビがすかさず回復に近寄ってくる。
「クッ、早い……!」
どうにか鎧兵を壁にして進行を阻止しようとした、瞬間。
「シロ様、お任せくださいな」
オイチの声がして黄色ゾンビの方を見ると、周りにある雑魚巨獣の死体がモゾモゾと動いているのが確認できた。
その正体は“鎧モグラ”だった。なるほど。気付かれないように地面に穴を掘り、下から死体の中に入って伏兵を潜ませていたのか。
いつの間に。隠すのが上手いな。さすが俺の屋敷に潜んでいただけのことはある。
素直に感心していると、鎧モグラの後ろから出てきた鎧兵が黄色ゾンビの頭に爆弾を放った。
それを横目に俺も膝をつきっぱなしの緑ゾンビへ攻撃。
ほぼ同時に両ゾンビの頭部が爆発四散。
二頭のゾンビは断末魔の叫びを上げる間もなく絶命した。
「よし! なんとかやった!」
これで緑&黄色討伐だ。残るは二頭。
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