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第四章:華燭の姫君
第41話 政略と決断
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──イルーシャ、俺はいずれおまえを抱く。
カディスからされた宣言。
彼にお世話になっているわたしには、もちろん拒否権なんかないんだろう。
これは、いつもの彼の愛情表現から来る言葉じゃない。わたしの容姿から来る無駄な争いを避ける意味もあるんだろう。
だから、彼のこの命令から逃げるのはただのわがままだ。
でも、そう分かっててもわたしは──
「陛下は酷うございますわ。イルーシャ様があんな目に遭ったばかりだというのに、そんなことをおっしゃるなんて」
泣いていたわたしから事情を根掘り葉掘り聞いてきたユーニスが普段カディス贔屓にも関わらず怒りを露わにした。
「わ、わたし、どうしたらいいのか分からないよ。本当はカディスの命令に従わなくちゃいけないんだろうけど、こんないきなり言われてもカディスのことそんなふうには見れないよ」
「イルーシャ様……」
みっともなくぼろぼろと涙をこぼすわたしをユーニスが気の毒そうに見てきた。
「……イルーシャ様、この件について他の求婚者様方がただ黙っているとは思えませんわ。ですからあまり気に病まれない方がいいですわ」
「……うん、ユーニスありがとう」
実際のところ、王であるカディスの命令にあの三人が異を唱えられるとは思わなかったけど、わたしは彼女の気遣いに慰められてハンカチで涙を拭いた。
それから、ユーニスが夕食をどうするか聞いてきたけど、いろんなことがありすぎてどうにも食欲がなかったので断った。
……今日は早めに寝てしまおう。ただの現実逃避かもしれないけど、わたしには今回の事は重すぎた。
わたしはユーニスに着替えを頼むと、早々にベッドに入った。
泣きながら眠りについたわたしは、また無意識に過去視を使っていたようだ。
王の執務室にカディスとキースがいて二人で話し込んでいるのが見えた。
「カディス、あの言い方は酷すぎるよ。今回の件で一番傷ついているのはイルーシャだよ。それを……」
「キース、黙れ」
カディスがキースの言葉を無理矢理遮る。
「さっきは引いたけど、聞けないね。イルーシャの意思を無視して事を進めるなんて絶対反対だ」
キースが強硬に言い張った。いくらキースでも立場が悪くならないだろうか。
「反対なのは、おまえがイルーシャを好きだからだろう? この件は個人的なものだけではなく国家の問題でもある。イルーシャがこのまま誰にも嫁することがなければ、いずれまた今回のような争いが起きるだろう」
ああ、やっぱりわたしは争いの種なんだ。ここはおとなしくカディスの言うとおりにしたほうがいいのかな……。
「ふうん、カディスは今のままでガルディアを守る自信がないんだ」
「……なんだと?」
キースの挑戦的な言いぐさにカディスが気色ばんだ。駄目だよ、キース。カディスを挑発しないで。
「イルーシャが争いの火種になるのを回避する方法なら、僕にもあるよ。僕が彼女を攫ってしまえばいいんだ。君がイルーシャを妃にしなくても、僕が傍にいれば争い事から彼女を守れる」
わたしを攫うってキース、なに言ってるの?
「キース! そんなことをすればたとえおまえだろうと容赦はしないぞ」
──ああ、二人ともお願いだからわたしのために仲違いしないで。
キースもそんなことしたら人生滅茶苦茶になっちゃうじゃない。わたし、彼にそんなことになってほしくないよ。
それに、わたしそんなふうに二人が争うほど、出来た人間じゃない。
「……分かってるよ。ただ、イルーシャを守るのは、君じゃなくてもいいってことだ。カディスのそれはただの嫉妬だよ。いきなり思ってもいないところでイルーシャを奪われたから悔しいんだろ?」
キースの言葉にカディスがぐっと詰まる。
「……確かにロアディールに嫉妬していないと言えば嘘になる。だがキース、それはおまえもだろう? おまえもイルーシャを汚した奴を殺してやりたいほど憎んでいるはずだ」
キースは溜息をつくと前髪をかきあげた。
「……そうだね。確かにあの王を自分の手で殺してやりたいと思ったよ。それをしなかったのは、ひとえにイルーシャが望まなかったからだ。イルーシャは人が死ぬのを良しとしないから」
「イルーシャは甘すぎる。いくら汚されたのが呪いのせいだとしても、そのきっかけを作ったのはロアディール自身だろう。奴がイルーシャを攫わなければ、今回のような事は起こっていなかった」
キースもその点に関してはカディスに同意のようで頷いていた。
「……ただ、イルーシャもウィルローに関してだけは、殺すことに反対しなかったね。まあ、あれだけのことをされれば殺したいほど憎いと思うだろうけど」
「奴はこれからもこの国に仕掛けてくるだろうな。ウィルローにとってはイルーシャは戦乱の為の絶好の餌になる。だから俺は命令を覆すことはせん」
「……結局は平行線なわけだ。でもねカディス、僕はイルーシャが首を縦に振らない限り納得しないよ。君が彼女の意にそまない事をするなら、僕は本当に彼女を攫ってもいいと思ってる」
「キース!」
──駄目だよ、キース。あなたは順風満帆な人生を約束された人なのに。それじゃ、あなたおたずね者になっちゃうよ。
彼にそんな道を踏み外した人生をわたしのためにしてほしくない。
やっぱり、わたしがカディスのものになるのが一番いい気がする。それで、すべてが丸く収まるならいいじゃない。
……そういえば、以前カディスに『おまえは政略というものが分かっていない』と言われたことがあったっけ。それがこういうことなのかもな、とわたしはなんとなく理解した。
日本でも、意にそまないことでも時にそれに従わなくちゃいけないことはたくさんあった。
でもわたし、この世界の王族の結婚に対して、すごく認識が甘かったんだ。
今回は子供を作るって大事だけど、国家レベルではこういう事も日常茶飯事として受け止めなきゃいけないんだろうな。
それからも二人の間で話し合いがあったようだけど、過去視はここで終わってしまい、わたしは深い眠りに引き込まれていった。
「久しぶりに庭園を散歩したいから、カディスに許可もらいたいんだけどいいかな?」
翌朝ゆっくり起き出したわたしは支度をし終えてからシェリーに聞いてみた。
「かしこまりました。陛下に窺って参りますわ」
心得たとばかりに頷いたシェリーはしばらくすると戻ってきた。……また反対されたかなあ。そう思ったのはわたしの杞憂だった。
「陛下は許可するとのことでしたわ。ただ陛下とキース様が同行することが条件でしたが」
……二人が同行ってことは、カディスの子供を作ることに関して、わたしの気持ちを確認しておこうってことなんだろうか?
これはわたしの決断を聞いてもらうちょうどいい機会かもしれないな。
「分かった、了承する。カディスにそう伝えて」
「かしこまりました」
再びシェリーがカディスのところに窺いに行く後ろ姿を眺めると、わたしはそっと溜息をついた。
そんなわけで、わたしは四季を無視した色々な花が咲き乱れ、花びらが風に舞う庭園に立っている。
「わあ、相変わらず綺麗だねー!」
カディスとキースを連れたって久しぶりに庭園を散策しに来たわたしは、思わずはしゃいだ声をあげた。
「そういえばおまえがここに来るのは久しぶりだったな。窮屈だったか?」
「そんなことない、って言うと嘘になるけど、まあ、警護上仕方なかったし」
ちょっと苦笑しながらわたしはカディスに返した。でもまあ、それでもちょっと過保護かなあって今でも思うけどね。
「こんな息抜きもさせてあげられなくて悪かったね。でも今度からなるべく君の意向を聞くようにするから」
……キースが謝ることはなんにもないのに。すまなそうに言ってくるキースにわたしは首を振った。
「ううん、キースが謝るようなことじゃないよ。キース、忙しいのにわたしが色々振り回しちゃったし、わたしこそごめんね。でも今度からわがまま言わないように努力するから、わがまま姫ってあだ名は返上させてね?」
わたしがキースに頭を下げて謝ってからいたずらっぽく笑いかけると、彼はちょっと苦笑した。
「うーん、それは今後の君の言動を見てみないとなんとも言えないけど」
「大丈夫、とは絶対言えないけど、わたし今後は少し落ち着くようにするから」
「おまえが落ち着く? それは無理じゃないか?」
……せっかく人が決断したっていうのに、カディス、あんたって人は。
思わずひきつりそうになる頬をわたしは髪の上から押さえた。風が出てきて髪が舞い上がるところだったのでちょうどよかったと言えばいいのか。
「本当だよ、無茶なわがまま言わないようにするし、勝手に出歩かない。……カディスの命令もちゃんと聞くよ」
失礼なことに多少疑わしそうにしていた二人がそこで固まった。
「おい、それは……」
「イルーシャ」
驚愕に瞳を見開いている二人に微笑むと、わたしは言った。
「わたしはカディスの命令を聞く。おとなしく子供を産むよ」
カディスからされた宣言。
彼にお世話になっているわたしには、もちろん拒否権なんかないんだろう。
これは、いつもの彼の愛情表現から来る言葉じゃない。わたしの容姿から来る無駄な争いを避ける意味もあるんだろう。
だから、彼のこの命令から逃げるのはただのわがままだ。
でも、そう分かっててもわたしは──
「陛下は酷うございますわ。イルーシャ様があんな目に遭ったばかりだというのに、そんなことをおっしゃるなんて」
泣いていたわたしから事情を根掘り葉掘り聞いてきたユーニスが普段カディス贔屓にも関わらず怒りを露わにした。
「わ、わたし、どうしたらいいのか分からないよ。本当はカディスの命令に従わなくちゃいけないんだろうけど、こんないきなり言われてもカディスのことそんなふうには見れないよ」
「イルーシャ様……」
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「……うん、ユーニスありがとう」
実際のところ、王であるカディスの命令にあの三人が異を唱えられるとは思わなかったけど、わたしは彼女の気遣いに慰められてハンカチで涙を拭いた。
それから、ユーニスが夕食をどうするか聞いてきたけど、いろんなことがありすぎてどうにも食欲がなかったので断った。
……今日は早めに寝てしまおう。ただの現実逃避かもしれないけど、わたしには今回の事は重すぎた。
わたしはユーニスに着替えを頼むと、早々にベッドに入った。
泣きながら眠りについたわたしは、また無意識に過去視を使っていたようだ。
王の執務室にカディスとキースがいて二人で話し込んでいるのが見えた。
「カディス、あの言い方は酷すぎるよ。今回の件で一番傷ついているのはイルーシャだよ。それを……」
「キース、黙れ」
カディスがキースの言葉を無理矢理遮る。
「さっきは引いたけど、聞けないね。イルーシャの意思を無視して事を進めるなんて絶対反対だ」
キースが強硬に言い張った。いくらキースでも立場が悪くならないだろうか。
「反対なのは、おまえがイルーシャを好きだからだろう? この件は個人的なものだけではなく国家の問題でもある。イルーシャがこのまま誰にも嫁することがなければ、いずれまた今回のような争いが起きるだろう」
ああ、やっぱりわたしは争いの種なんだ。ここはおとなしくカディスの言うとおりにしたほうがいいのかな……。
「ふうん、カディスは今のままでガルディアを守る自信がないんだ」
「……なんだと?」
キースの挑戦的な言いぐさにカディスが気色ばんだ。駄目だよ、キース。カディスを挑発しないで。
「イルーシャが争いの火種になるのを回避する方法なら、僕にもあるよ。僕が彼女を攫ってしまえばいいんだ。君がイルーシャを妃にしなくても、僕が傍にいれば争い事から彼女を守れる」
わたしを攫うってキース、なに言ってるの?
「キース! そんなことをすればたとえおまえだろうと容赦はしないぞ」
──ああ、二人ともお願いだからわたしのために仲違いしないで。
キースもそんなことしたら人生滅茶苦茶になっちゃうじゃない。わたし、彼にそんなことになってほしくないよ。
それに、わたしそんなふうに二人が争うほど、出来た人間じゃない。
「……分かってるよ。ただ、イルーシャを守るのは、君じゃなくてもいいってことだ。カディスのそれはただの嫉妬だよ。いきなり思ってもいないところでイルーシャを奪われたから悔しいんだろ?」
キースの言葉にカディスがぐっと詰まる。
「……確かにロアディールに嫉妬していないと言えば嘘になる。だがキース、それはおまえもだろう? おまえもイルーシャを汚した奴を殺してやりたいほど憎んでいるはずだ」
キースは溜息をつくと前髪をかきあげた。
「……そうだね。確かにあの王を自分の手で殺してやりたいと思ったよ。それをしなかったのは、ひとえにイルーシャが望まなかったからだ。イルーシャは人が死ぬのを良しとしないから」
「イルーシャは甘すぎる。いくら汚されたのが呪いのせいだとしても、そのきっかけを作ったのはロアディール自身だろう。奴がイルーシャを攫わなければ、今回のような事は起こっていなかった」
キースもその点に関してはカディスに同意のようで頷いていた。
「……ただ、イルーシャもウィルローに関してだけは、殺すことに反対しなかったね。まあ、あれだけのことをされれば殺したいほど憎いと思うだろうけど」
「奴はこれからもこの国に仕掛けてくるだろうな。ウィルローにとってはイルーシャは戦乱の為の絶好の餌になる。だから俺は命令を覆すことはせん」
「……結局は平行線なわけだ。でもねカディス、僕はイルーシャが首を縦に振らない限り納得しないよ。君が彼女の意にそまない事をするなら、僕は本当に彼女を攫ってもいいと思ってる」
「キース!」
──駄目だよ、キース。あなたは順風満帆な人生を約束された人なのに。それじゃ、あなたおたずね者になっちゃうよ。
彼にそんな道を踏み外した人生をわたしのためにしてほしくない。
やっぱり、わたしがカディスのものになるのが一番いい気がする。それで、すべてが丸く収まるならいいじゃない。
……そういえば、以前カディスに『おまえは政略というものが分かっていない』と言われたことがあったっけ。それがこういうことなのかもな、とわたしはなんとなく理解した。
日本でも、意にそまないことでも時にそれに従わなくちゃいけないことはたくさんあった。
でもわたし、この世界の王族の結婚に対して、すごく認識が甘かったんだ。
今回は子供を作るって大事だけど、国家レベルではこういう事も日常茶飯事として受け止めなきゃいけないんだろうな。
それからも二人の間で話し合いがあったようだけど、過去視はここで終わってしまい、わたしは深い眠りに引き込まれていった。
「久しぶりに庭園を散歩したいから、カディスに許可もらいたいんだけどいいかな?」
翌朝ゆっくり起き出したわたしは支度をし終えてからシェリーに聞いてみた。
「かしこまりました。陛下に窺って参りますわ」
心得たとばかりに頷いたシェリーはしばらくすると戻ってきた。……また反対されたかなあ。そう思ったのはわたしの杞憂だった。
「陛下は許可するとのことでしたわ。ただ陛下とキース様が同行することが条件でしたが」
……二人が同行ってことは、カディスの子供を作ることに関して、わたしの気持ちを確認しておこうってことなんだろうか?
これはわたしの決断を聞いてもらうちょうどいい機会かもしれないな。
「分かった、了承する。カディスにそう伝えて」
「かしこまりました」
再びシェリーがカディスのところに窺いに行く後ろ姿を眺めると、わたしはそっと溜息をついた。
そんなわけで、わたしは四季を無視した色々な花が咲き乱れ、花びらが風に舞う庭園に立っている。
「わあ、相変わらず綺麗だねー!」
カディスとキースを連れたって久しぶりに庭園を散策しに来たわたしは、思わずはしゃいだ声をあげた。
「そういえばおまえがここに来るのは久しぶりだったな。窮屈だったか?」
「そんなことない、って言うと嘘になるけど、まあ、警護上仕方なかったし」
ちょっと苦笑しながらわたしはカディスに返した。でもまあ、それでもちょっと過保護かなあって今でも思うけどね。
「こんな息抜きもさせてあげられなくて悪かったね。でも今度からなるべく君の意向を聞くようにするから」
……キースが謝ることはなんにもないのに。すまなそうに言ってくるキースにわたしは首を振った。
「ううん、キースが謝るようなことじゃないよ。キース、忙しいのにわたしが色々振り回しちゃったし、わたしこそごめんね。でも今度からわがまま言わないように努力するから、わがまま姫ってあだ名は返上させてね?」
わたしがキースに頭を下げて謝ってからいたずらっぽく笑いかけると、彼はちょっと苦笑した。
「うーん、それは今後の君の言動を見てみないとなんとも言えないけど」
「大丈夫、とは絶対言えないけど、わたし今後は少し落ち着くようにするから」
「おまえが落ち着く? それは無理じゃないか?」
……せっかく人が決断したっていうのに、カディス、あんたって人は。
思わずひきつりそうになる頬をわたしは髪の上から押さえた。風が出てきて髪が舞い上がるところだったのでちょうどよかったと言えばいいのか。
「本当だよ、無茶なわがまま言わないようにするし、勝手に出歩かない。……カディスの命令もちゃんと聞くよ」
失礼なことに多少疑わしそうにしていた二人がそこで固まった。
「おい、それは……」
「イルーシャ」
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「わたしはカディスの命令を聞く。おとなしく子供を産むよ」
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