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第七章:記憶の狭間に漂う姫君
第82話 奥底からの声
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「イルーシャ……」
絶句していた金髪の青年が絶望を思わせるような苦しげな顔で呻くようにわたしの名を呼んだ。
……申し訳ないけれど、それでもわたしの記憶には彼の姿は見つからない。
「なにを言っているイルーシャ。キースだぞ? 俺の従弟で魔術師師団長の」
……カディスの従弟でそんな要職に就いているのなら、覚えていないわけはないのだけれど……。
「……ごめんなさい。どうしても思い出せないわ」
わたしが首を横に振ると、キースが仕方なさそうに瞳を閉じると自嘲するような笑みを浮かべた。
「まあ、無理もないね。僕は君にとって悪い魔法使いだから」
「……悪い魔法使い?」
それを聞いて、伝説になっている五百年前にわたしを長き眠りにつかせた魔法使いを思い出す。
「ひょっとして、五百年前のことを言っているの? あの時わたしに魔法をかけたのはトゥルティエールのレーゼスという魔法使いよ」
それを聞いて、キースが驚いたように目を瞠った。
「イルーシャ、それは違う。実際に君を眠りにつかせたのは僕だ」
「え……」
思ってもいないキースの言葉にわたしは呆然とした。
──愛するアークからわたしを引き離したのがこの人? どうして?
「け、けれど、わたしがアークの妃だったのはここから五百年も昔の話でしょう? 既に終わったはずの過去に干渉してあなたになんの利点があるの? それに手がかりもなしにそんな過去に遡ることが可能とは思えないわ」
わたしが震えながらもそう言うと、皆がわたしの顔を凝視した。
……え、なに? なにか変なことを言ったかしら?
「おまえ……キースのこと以外にも記憶がおかしくないか? 今のおまえの言いようだと、アークリッド王に出会ったのが俺たちよりも前と取れるが」
「え……そうじゃないの?」
カディスが不審そうに眉を寄せて問うてくる。それにわたしは自分の信じていたものが根本から覆されるような気がして、思わず震えてしまった。
そこへリイナがパンパンと手を叩いて思考を中断させてくれたので、混乱でどうにかなりそうだったわたしは正直ほっとした。
「皆様、立ち話もなんですし、今お茶をお持ちしますわ。イルーシャ様もなにもお口にされてないのですから軽食をお持ちしますね」
……そう言われてみれば、確かにお腹はとてもすいている。
「ええ、お願い」
わたしが頷くと既に準備してあったのか、パンにハムやチーズを挟んだものや、マフィンなどがすぐに食卓に並んだ。でもそれは、一人分には多すぎて、明らかにカディス達の分も入っていた。
「カディス達も食事を取ってなかったの?」
「……うん、まあね」
「さすがにおまえが三日も目を覚まさないとなると、あの時の再現かと気が気でなかったものだからな」
わたしの前に座ったカディスとキースが卵のサンドイッチと鶏肉と野菜のパニーノをそれぞれ手にとって食している。
数日寝たきりだったわたしは胃のことも考えて、生クリームとベリーのジャムを添えたスコーンにすることにした。
「イルーシャ、もっと食べろ」
今度はローストビーフのパニーノに手を出したカディスがすばらしい勢いでそれを消費していく。
わたしはカディスが先程言った「あの時」というのが気になっていたけれど、カディスに食事を促されて、それを口に出す機会を失ってしまった。
「ごめんなさい。残念だけど、起き抜けだから、そんなに食べられないわ」
それでもハムとチーズのサンドイッチを無理に詰め込んだわたしはもうそこでお腹がいっぱいになってしまった。
「……まあ、病人だったしね。後で薬湯を作ってくるよ。それで食欲も出てくると思う」
「あ、ありがとう」
真摯な顔でキースにそう言われて、わたしはなぜか気後れしてしまった。
……それにしても、この人がわたしをアークと引き離した張本人だなんて本当なのかしら。いくら優れた魔法使いでも過去に遡ってくるなんて難しいと思うのだけれど。
コクのあるミルクティーを飲みつつそう思っていると、二人の男性はテーブルに出ていた軽食を綺麗に平らげていた。
「……それで、君の記憶を照合したいんだけど、君がここで最初に合ったのは庭師だった。それは間違いないかい?」
キースの確認にわたしは頷いた。確かあの時、庭師はわたしの姿を見て腰を抜かしていたはず。まあ、伝説だった妃がいきなり姿を現したら幽霊の類と間違えられても仕方がない。
「それで城に向かっている途中で魔術師師団副団長のロズアルに保護されたのよね」
「それは違う。その後に君に会ったのは僕のはずだ。君がロズアルに会ったのはそれからだいぶ後になってからだよ。そしてその時の君はイルーシャになっている自覚がなくて、自分はユーキだと名乗ったんだ」
「え……」
目覚めてからそんなに初期に会ったのなら、わたしがキースのことを覚えていないのは確かにおかしい。それがなぜ、他の人物に記憶がすり替わっているのだろう。
それに今キースが言ったことも気にかかる。
わたしがアークの妃として目覚めたのならば、いくらその記憶があったとしても普通はイルーシャと名乗るはずだ。
「わ、わたしは五百年前に原田由希の意識を持って目覚めたはずだわ」
「それは違うぞ、イルーシャ。城の者に証言させてもいいが、ここで目覚めたおまえは俺に古の王妃らしくない暴言を吐いたんだからな」
「ぼ、暴言……?」
カディスの言葉にわたしは自分の記憶をひっくり返す。……そう言えば、そんなことを言った気がする。
「……あなたのことを暴君と言ったのは本当に悪かったわ」
彼が国王として政務に追われているのは知っている。そんな彼に一時の感情でそんなことを言ってしまったのは王族の者としても考えが足りなかった。
けれど、わたしが謝罪を口にしても彼は「都合の悪いことは忘れているんだな」と言ってきた。……それはどういうこと?
わたしがよく分からないながらもカディスの顔を見つめていると、彼はとんでもないことを言ってきた。
「おまえは俺のことを馬鹿王と言ったことはすっかり忘れているようだな」
「ば……っ!?」
あまりといえばあまりのことに、わたしは絶句するしかなかった。
確かにあの時のカディスはとても感じが悪かったけれど、そんなことを国王である彼に言ったの?
「し、信じられないわ」
わたしは若干青ざめて首を横に振った。
「……だったら、城の者に証言させるが?」
幾分楽しそうに、カディスがテーブルに頬杖をついて笑った。
「い、いえ、遠慮しておくわ」
過去のわたしがそんな古の王妃らしくない行動をとっていたなんて知りたくもないし、アークにも申し訳ない。
「……それで、イルーシャ。おまえがこの城の何人かに求婚されているのは覚えているか?」
「ああ、それなら覚えているわ。あなたと騎士団団長のヒューイとブラッドレイでしょう」
カディスの質問にそう答えた途端にキースがつらそうに顔をしかめた。……そんな顔をされると、彼にとても悪いことをしているような気になる。
「……君は本当に僕のことを忘れてしまったんだね。一応僕も君に求婚していたんだけど」
自嘲するような笑みを浮かべてキースにそう言われた途端に、なぜか心臓がどきりと跳ねた。
「……?」
どきどきする胸を押さえながら、わたしはなんとなくだけれど、迂闊に彼に近づいてはいけないような気がしてきた。
それにかなり近くにいたはずの人物なのに、彼に対する記憶が全く抜け落ちているのもそれを証明しているような感じがする。
わたしのそんな動揺を二人は幸い気がつかなかったようで、更に質問を重ねてきた。
「それで、おまえの披露式典を行ったのは覚えているか?」
「ええ、国民に歓迎されてとても嬉しかったわ。舞踏会で先のハーメイ国王に執拗に迫られたのは心底辟易したけれど。……そういえば、あの後病死されてハーメイは代替わりしたのよね?」
首を傾げながらそう言うと、カディスとキースはお互いの顔を見合わせた。
……なにか変なことを言ったかしら。
「……ああ、そうだ。イルーシャの言うとおりだ」
「うん」
それでもどこかほっとした様子も見えて、わたしは更に不思議に思う。
……なにかこのことであったのかしら。
けれど、わたしは舞踏会での先のギリング王の失礼な振る舞いしか思い出せないし。
このことについて他の誰かに聞いてみた方がいいのかと思うけれども、心の奥底でそれを制止する声がした気がして、わたしは無理矢理それから目を逸らすことにした。
それでも呪縛のようにどこかで声が聞こえるような気がする。
──ソウ。
ソノコトハ、忘レナクテハイケナイヨ。
アノコトモ思イ出シタラ、オマエハコワレテシマウカラ。
絶句していた金髪の青年が絶望を思わせるような苦しげな顔で呻くようにわたしの名を呼んだ。
……申し訳ないけれど、それでもわたしの記憶には彼の姿は見つからない。
「なにを言っているイルーシャ。キースだぞ? 俺の従弟で魔術師師団長の」
……カディスの従弟でそんな要職に就いているのなら、覚えていないわけはないのだけれど……。
「……ごめんなさい。どうしても思い出せないわ」
わたしが首を横に振ると、キースが仕方なさそうに瞳を閉じると自嘲するような笑みを浮かべた。
「まあ、無理もないね。僕は君にとって悪い魔法使いだから」
「……悪い魔法使い?」
それを聞いて、伝説になっている五百年前にわたしを長き眠りにつかせた魔法使いを思い出す。
「ひょっとして、五百年前のことを言っているの? あの時わたしに魔法をかけたのはトゥルティエールのレーゼスという魔法使いよ」
それを聞いて、キースが驚いたように目を瞠った。
「イルーシャ、それは違う。実際に君を眠りにつかせたのは僕だ」
「え……」
思ってもいないキースの言葉にわたしは呆然とした。
──愛するアークからわたしを引き離したのがこの人? どうして?
「け、けれど、わたしがアークの妃だったのはここから五百年も昔の話でしょう? 既に終わったはずの過去に干渉してあなたになんの利点があるの? それに手がかりもなしにそんな過去に遡ることが可能とは思えないわ」
わたしが震えながらもそう言うと、皆がわたしの顔を凝視した。
……え、なに? なにか変なことを言ったかしら?
「おまえ……キースのこと以外にも記憶がおかしくないか? 今のおまえの言いようだと、アークリッド王に出会ったのが俺たちよりも前と取れるが」
「え……そうじゃないの?」
カディスが不審そうに眉を寄せて問うてくる。それにわたしは自分の信じていたものが根本から覆されるような気がして、思わず震えてしまった。
そこへリイナがパンパンと手を叩いて思考を中断させてくれたので、混乱でどうにかなりそうだったわたしは正直ほっとした。
「皆様、立ち話もなんですし、今お茶をお持ちしますわ。イルーシャ様もなにもお口にされてないのですから軽食をお持ちしますね」
……そう言われてみれば、確かにお腹はとてもすいている。
「ええ、お願い」
わたしが頷くと既に準備してあったのか、パンにハムやチーズを挟んだものや、マフィンなどがすぐに食卓に並んだ。でもそれは、一人分には多すぎて、明らかにカディス達の分も入っていた。
「カディス達も食事を取ってなかったの?」
「……うん、まあね」
「さすがにおまえが三日も目を覚まさないとなると、あの時の再現かと気が気でなかったものだからな」
わたしの前に座ったカディスとキースが卵のサンドイッチと鶏肉と野菜のパニーノをそれぞれ手にとって食している。
数日寝たきりだったわたしは胃のことも考えて、生クリームとベリーのジャムを添えたスコーンにすることにした。
「イルーシャ、もっと食べろ」
今度はローストビーフのパニーノに手を出したカディスがすばらしい勢いでそれを消費していく。
わたしはカディスが先程言った「あの時」というのが気になっていたけれど、カディスに食事を促されて、それを口に出す機会を失ってしまった。
「ごめんなさい。残念だけど、起き抜けだから、そんなに食べられないわ」
それでもハムとチーズのサンドイッチを無理に詰め込んだわたしはもうそこでお腹がいっぱいになってしまった。
「……まあ、病人だったしね。後で薬湯を作ってくるよ。それで食欲も出てくると思う」
「あ、ありがとう」
真摯な顔でキースにそう言われて、わたしはなぜか気後れしてしまった。
……それにしても、この人がわたしをアークと引き離した張本人だなんて本当なのかしら。いくら優れた魔法使いでも過去に遡ってくるなんて難しいと思うのだけれど。
コクのあるミルクティーを飲みつつそう思っていると、二人の男性はテーブルに出ていた軽食を綺麗に平らげていた。
「……それで、君の記憶を照合したいんだけど、君がここで最初に合ったのは庭師だった。それは間違いないかい?」
キースの確認にわたしは頷いた。確かあの時、庭師はわたしの姿を見て腰を抜かしていたはず。まあ、伝説だった妃がいきなり姿を現したら幽霊の類と間違えられても仕方がない。
「それで城に向かっている途中で魔術師師団副団長のロズアルに保護されたのよね」
「それは違う。その後に君に会ったのは僕のはずだ。君がロズアルに会ったのはそれからだいぶ後になってからだよ。そしてその時の君はイルーシャになっている自覚がなくて、自分はユーキだと名乗ったんだ」
「え……」
目覚めてからそんなに初期に会ったのなら、わたしがキースのことを覚えていないのは確かにおかしい。それがなぜ、他の人物に記憶がすり替わっているのだろう。
それに今キースが言ったことも気にかかる。
わたしがアークの妃として目覚めたのならば、いくらその記憶があったとしても普通はイルーシャと名乗るはずだ。
「わ、わたしは五百年前に原田由希の意識を持って目覚めたはずだわ」
「それは違うぞ、イルーシャ。城の者に証言させてもいいが、ここで目覚めたおまえは俺に古の王妃らしくない暴言を吐いたんだからな」
「ぼ、暴言……?」
カディスの言葉にわたしは自分の記憶をひっくり返す。……そう言えば、そんなことを言った気がする。
「……あなたのことを暴君と言ったのは本当に悪かったわ」
彼が国王として政務に追われているのは知っている。そんな彼に一時の感情でそんなことを言ってしまったのは王族の者としても考えが足りなかった。
けれど、わたしが謝罪を口にしても彼は「都合の悪いことは忘れているんだな」と言ってきた。……それはどういうこと?
わたしがよく分からないながらもカディスの顔を見つめていると、彼はとんでもないことを言ってきた。
「おまえは俺のことを馬鹿王と言ったことはすっかり忘れているようだな」
「ば……っ!?」
あまりといえばあまりのことに、わたしは絶句するしかなかった。
確かにあの時のカディスはとても感じが悪かったけれど、そんなことを国王である彼に言ったの?
「し、信じられないわ」
わたしは若干青ざめて首を横に振った。
「……だったら、城の者に証言させるが?」
幾分楽しそうに、カディスがテーブルに頬杖をついて笑った。
「い、いえ、遠慮しておくわ」
過去のわたしがそんな古の王妃らしくない行動をとっていたなんて知りたくもないし、アークにも申し訳ない。
「……それで、イルーシャ。おまえがこの城の何人かに求婚されているのは覚えているか?」
「ああ、それなら覚えているわ。あなたと騎士団団長のヒューイとブラッドレイでしょう」
カディスの質問にそう答えた途端にキースがつらそうに顔をしかめた。……そんな顔をされると、彼にとても悪いことをしているような気になる。
「……君は本当に僕のことを忘れてしまったんだね。一応僕も君に求婚していたんだけど」
自嘲するような笑みを浮かべてキースにそう言われた途端に、なぜか心臓がどきりと跳ねた。
「……?」
どきどきする胸を押さえながら、わたしはなんとなくだけれど、迂闊に彼に近づいてはいけないような気がしてきた。
それにかなり近くにいたはずの人物なのに、彼に対する記憶が全く抜け落ちているのもそれを証明しているような感じがする。
わたしのそんな動揺を二人は幸い気がつかなかったようで、更に質問を重ねてきた。
「それで、おまえの披露式典を行ったのは覚えているか?」
「ええ、国民に歓迎されてとても嬉しかったわ。舞踏会で先のハーメイ国王に執拗に迫られたのは心底辟易したけれど。……そういえば、あの後病死されてハーメイは代替わりしたのよね?」
首を傾げながらそう言うと、カディスとキースはお互いの顔を見合わせた。
……なにか変なことを言ったかしら。
「……ああ、そうだ。イルーシャの言うとおりだ」
「うん」
それでもどこかほっとした様子も見えて、わたしは更に不思議に思う。
……なにかこのことであったのかしら。
けれど、わたしは舞踏会での先のギリング王の失礼な振る舞いしか思い出せないし。
このことについて他の誰かに聞いてみた方がいいのかと思うけれども、心の奥底でそれを制止する声がした気がして、わたしは無理矢理それから目を逸らすことにした。
それでも呪縛のようにどこかで声が聞こえるような気がする。
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