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一月(弟)
#5
しおりを挟むでも、息が止まりそうなほど苦しい。この痛みが、現実味を帯びている。
麻緋はやっぱり男が好きなんだ……。
ショック過ぎて頭が働かない。自分が犯されている以上に、兄の豹変ぶりに動揺していた。
「千紘。今、指何本入ってると思う」
「二……本……?」
「残念。三本」
勢いよく中指で奥まで突かれ、魚のように仰け反る。
「初めてのわりには緩くて、いやらしいお尻だね。男に抱かれる才能ありそうで心配だな」
「んっ……やぁ……!」
今は痛みと闘っているわけで、気持ちよくなんかない。とにかく早く、早く終わってほしい。
「千紘は面白いもの好きだろ? せっかくだから昔みたいに玩具で遊ぼうか」
指を引き抜かれる。ほっとしたのも束の間、代わりに硬くて冷たい何かが宛てがわれる。それが体の中に食い込んできた。
「ひゃっ……!?」
長くて太いモノ。多分、男の性器をかたどった玩具だ。何でこんなもん持ってんのか理解不能だけど、今はそんなことを考えてる余裕はない。あまりの質量、痛みに喉が焼けそうなほど叫んだ。
「あ……うあっ、やっ……あさ、ひっ、抜いて!」
「まだ先っぽしか入ってないよ。これからだ」
麻緋は力を込める。その直後、ズブズブと中へそれが入り込んできた。
「ひいいっ!」
やばい。なんだこれ……!全身の毛穴から大量の汗が吹き出した気がする。もう、本当に後ちょっとで頭おかしくなりそう。
「千紘、これで終わりじゃないよ。ほら」
カチッという音が鳴る。その瞬間、中にある淫具が激しく震え出した。
「うああっ!! あっ、あああ!」
振動性のあるものらしく、容赦なく中で暴れた。その違和感はどう頑張っても耐えられるものではなかった。理性をかなぐり捨て、自ら腰を振る。
おかしくなる。でも何も見えない。
麻緋が今どんな表情をしてるのかもわからない。こんなみっともない姿の自分を笑ってるんだろうか。
悔しくて恥ずかしくて、死にたくなる。それなのに、麻緋の香りがするシーツに必死に顔を擦り付けている。
「……そろそろいいかな」
ズルっと、玩具を引き抜かれる。
やっと解放された……。
ホッとしたのも束の間、腰を掴まれ、高く上げられる。
「や、何……っ」
「大丈夫。そのまま力抜いてて」
おとなしく待ったのは本当に愚かだった。訪れる衝撃に再び絶叫する。
爆弾が中ではじけたようだ。また、何かが中に入り込んでくる。
怖い。苦しい。……嫌だ。嫌だ、来るな。俺の中に入ってこないで。
「きつっ……千紘、力抜けって……」
「む、むり……あっ」
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