公爵令嬢は婚約破棄を希望する

ごろごろみかん。

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お手紙 そのに

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「朝早くからごめんね、リア。どうしても聞きたいことがあって」

「だ、大丈夫よ……それよりアル。私着替えて」

「そのままでいいよ。えーと……ミーアだっけ。きみ、そこでそのまま控えていてくれない?僕はこのままリアと話すよ」

「えっ。で、ですがお嬢様は起きたばかり………」

「構わないよ。リアはいつだって可愛いから」

アルはしれっとそんなことを言うが言われた方としてはたまったもんじゃない。
それに可愛い可愛くないはこの際関係ないと思うの………!
でも可愛くないと言われるよりは可愛いって言われた方が嬉しいから黙っておく。
ミーアは困った顔をしていたが王太子には逆らえなかったのかそのまま扉の近くに控えた。
アルはそれとは反対に私の方に歩き出してきた。鋭利にも見えるその翡翠色の瞳で優しく私を見つめながらアルが言う。

「おはよう、リア。よく眠れた?」

「う、うん。………アルは?」

「うーん。あんまりかな。それよりリア。これ何?」

なんだかこの前も似たようなこといわれたわね………。
デジャブを覚えながら私もアルを見た。
そこには昨日出したばかりの私の手紙があった。も、もう届いたのね………王宮の郵便は早いのね。妙なところに感心しながら私はアルを見る。
ほぉ………いつ見ても顔がいい。お
兄様属性のお顔は素晴らしいわ。やっぱり一度でいいからお兄様って言わせてくださらないかしら。

「何って、お手紙よ?アル」

「……馬鹿なことを言う口はこれかな?」

「いたっ、痛いわアル!」

いきなりほっぺたをつままれて抗議する。
アルはほっそりとした、だけど私よりは長く骨ばった指で私の頬をつまむと「おお、伸びる」なんて言う。伸ばさないで!

「やめてったら!」

「それはこっちのセリフなんだけど?」

アルの手首を掴んでやめさせるとアルの真剣な瞳と目が合った。
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