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クワイエット・テラー
コールドアイズ Ⅱ
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「石の……じゃなくて、ガーゴイル?」
もう教室の風景ではないことは明白だった。視界が歪み始めてからあっという間だった。
マイカは闇の中に置かれていた。ガーゴイルの姿だけが、前方のちょうど教壇があったところに、かろうじて認識できた。
マイカはハッとした。
「もしかしてここって!?」
マイカは、ひょっとして例の場所に来てしまったのではと思い、全身に鳥肌が立った。しかし、すぐに確認した。自分の机を。自分は座っている。教室で自分の席についているのだと。
「ノートも、ペンも!」
マイカは、手さぐりで、机の上の物に触れ、そこがまだ教室なのだと確信した。マイカは少し安堵するも、依然としてそこにいるガーゴイルの存在のせいで、まだまだ油断はできなかった。
「なんで君がここにいるの……?」
マイカは机にしがみつきながら、ガーゴイルに声をかけた。ガーゴイルは、闇に身を隠すようにひっそりとそこに佇んでいる。
「帰って!あの世界に!……帰って!」
マイカは思わず罵声ともいえる言葉を浴びせた。愛らしく感じていたガーゴイルが今では、鬱陶しい存在になってしまっている。この石像は、使者なのだろうか?あの忌々しい怪物どもの!
だとしたら、愛着などもってはいけないものだったんだ……。
生温かい風が吹いてくる。窓は閉じていたはずだ。しかも、どんどんと強くなってきているようだ。マイカは、とっさに教科書とノートが飛ばされないように抑えた。
風に吹きつけられながら、ガーゴイルに向かって「帰って!帰って!」と繰り返し、叫んだ。その風は、マイカの「ここが教室である」という確信までも吹き飛ばそうとしていた。
しかし、だんだん激しくなっていくように思われた風は、突然気まぐれにぱったりと止んだ。前かがみになっていたため、後ろ髪が顔に垂れていた。マイカは、ボサボサになった髪を整える余裕などなかった。
風が止んだとたん、即座にあの思い出したくない振動を感じたからだ。机ごと小刻みに揺れる。これがだんだんと強い揺れに変わっていくのだとしたら、おそらく……。
マイカは戦慄した。
「夢じゃないのに!」とマイカは叫んだ。「ここは教室よ!おかしいじゃない!どうして来るの!?」
振動は無情にもマイカの体を揺さぶるほどになっていった。慌てて机にしがみつこうとする。だがその時、恐ろしいことに、唯一の頼みの綱までも奪われてしまっていることにマイカは気付いた。
「あれ?教科書?ノートは?……ていうか机もない!」
マイカは、いつの間にか、自分が机にしがみついてもいなく、椅子にも座っていなかった。自分が教室にいるという証拠。ここが夢などではなく、現実なのだという証拠。それらがいつの間にか消えていた。
ここはもうすでに、教室などではない!マイカのいる空間は、知らぬうちに、恐ろしく高度を上げたのだ。そして、あの闇渦巻く足場にすり替わった……!
マイカは床にへたり込んで、なすがままに揺られていた。もう逃げられない。すぐそこまで来ているのを感じる。昨晩の夢でその感覚はだいたい分かっている。
マイカは顔をゆっくりあげて、正面を見た。ガーゴイル越しに、巨大な漆黒の塊が飛びあがってくる映像がまだ脳裏に焼き付いている。マイカの頭の中で、強制されるように、その映像が繰り返し再生される。
――やだ……、やだ……、ちょっと……待って……!
ゆれの大きさがピークに達する。
そして、頭の中のイメージと、実際目に映しだされたものが完全に一致してしまう。
「キャア!!」マイカは悲鳴を上げた。
こうなることを半ば覚悟していたのに、マイカは心臓が口から飛び出そうなぐらい驚いた。
やはり昨晩と同じように、怪物の姿は影のように曖昧で、上半身だけを教室……、いやその踏みしめた足場のすぐ先にさらしている。
マイカは、へたり込んだまま立ち上がれずに、放心状態でそれを見つめた。左右に鋭く出っ張った頭部が見える。翼はない。
――最初に現れたヤツだ……。
振動は、すっかり止み、ハンマーヘッドの怪物もガーゴイルの背後でぴったりと動きを止めている。
「……止まった?」
ゆれは続き、そのまま二体目と三体目も現れるのかと思いきや、そうはならないようだ。場は不気味なほどに静寂に包まれている。高鳴る心臓の鼓動すら聞こえてきそうなほどだ。マイカは痛いほどに脈を打つ心臓を右手で押さえ、息を深く吸い込んだ。
「……お、お仲間は来ないの?」
マイカはそう言ってみせたが、その声は若干震えていた。マイカの虚勢をはった言葉遣いに対しても、怪物は全く反応せずじっとしている。
「もしかして、ひとりじゃ何にもできないわけ?」
マイカは憎しみを込めて言った。昨晩された仕打ちを思い出しながら。わめき立てるように言葉を投げつける。
「また私を海に突き落としたいの?卑劣ね!私に何の恨みがあるっていうわけ!?納得がいく説明をしてもらいたいわ!それから、海に落とすなりなんなりしてよ!」
マイカは恐怖心よりもだんだんと怒りの感情の方が強くなってきた。すると、震え上がっていた体も何とか起こすことができた。
「みんなはどうしたの?」マイカは怪物の影を睨みつけながら低い声で言った。「金髪のお姉さんも、フードの女の子も、青髪のあの子もあなたが奪ってしまったの?」
マイカの冷たい目に映る大きな影は、ほんの些細な揺らめきも見せない。
「奪ったのかって聞いてるのよ!」マイカはまぶたに涙をいっぱい溜めて叫んだ。
マイカは次々と怒号とも言える言葉を浴びせるが、どれもむなしく残響するばかりだった。やがて言葉が通じない相手なのだと悟り、マイカはただ荒く呼吸するばかりとなった。俯き、頬を伝わった涙が足場の床に落ちる。しかし、その粒が床に落ちる瞬間が分からない。それほど、暗闇はマイカの周辺を包んでいた。
顔を起こし、再び巨大な影を視界に入れたとき、マイカは目を見開き、息を飲んだ。あまりにもびっくりして、枯れた悲鳴を上げた。
「なに!?」
怪物の頭部中央にできた裂け目から、ひとつの大きな瞳のようなものが現れていた。その図体に似合わない、鮮やかな橙色の球体だ。その直径はマイカの身長よりもはるかに大きい。暗闇のせいで、それは余計に迫力があり、煌々と輝いてはいるが、不気味な存在感を放っている。
その虚ろな瞳は何かを探すように不規則にギョロギョロと動かし始めた。そして、マイカの姿をとらえたのか、マイカの方を向いて橙色の眼球は静止した。
マイカの体は無意識に跳ねあがる。
――見つかってしまった
という以外にこの状況を説明する言葉が見つからなかった。
マイカは足がすくんで動けない。まさに蛇に睨まれた蛙だ。これから何をされるのか。また海に落とされ、水責めの刑を与えられるのか。それとももっと別の拷問?
恐怖の波は不安や不快、絶望といったあらゆる負の感情も巻きこんで押し寄せて来る。マイカは、強気で叫んでいたさっきまでの自分が嘘のように感じられた。
そして、……強気な心など一握りも残らず消えていく。
「何をするつもり!?もうひどいことはやめて!お願い!」
精一杯の嘆願であった。それを、こんな化け物が聞き入れてくれるというのは考えにくい。今にも何をしでかすか分からない雰囲気だ。
だが、単眼の怪物は依然として不動の状態が続いた。恥を忍んで命乞いしたことが受け入れられたのか、そうでないのか判断がまるでつかない。
マイカもすっかり黙り込んでしまい、何もない時間が流れる。その不穏な静けさもまた、マイカを苦しめた。むしろ、マイカが恐怖で怯える姿を楽しむために、溜めを作っているようにも見えた。
その無の時間は、永遠に続くかのように思われた。しかし――
結局、次に場の静寂を破ったのは、どちらのほうでもなかった。
「マイカ!上!」
聞き慣れない声がマイカの耳に飛び込んでくる。あまりに緊迫感のある声であったため、声の主は誰かと思うよりも先に、マイカはまず真上を見上げた。
「なに!?」
暗闇を切り裂くように、光を発しながら何かが落ちてくる。ちょうどマイカの頭上をめがけてくるようであった。
もう教室の風景ではないことは明白だった。視界が歪み始めてからあっという間だった。
マイカは闇の中に置かれていた。ガーゴイルの姿だけが、前方のちょうど教壇があったところに、かろうじて認識できた。
マイカはハッとした。
「もしかしてここって!?」
マイカは、ひょっとして例の場所に来てしまったのではと思い、全身に鳥肌が立った。しかし、すぐに確認した。自分の机を。自分は座っている。教室で自分の席についているのだと。
「ノートも、ペンも!」
マイカは、手さぐりで、机の上の物に触れ、そこがまだ教室なのだと確信した。マイカは少し安堵するも、依然としてそこにいるガーゴイルの存在のせいで、まだまだ油断はできなかった。
「なんで君がここにいるの……?」
マイカは机にしがみつきながら、ガーゴイルに声をかけた。ガーゴイルは、闇に身を隠すようにひっそりとそこに佇んでいる。
「帰って!あの世界に!……帰って!」
マイカは思わず罵声ともいえる言葉を浴びせた。愛らしく感じていたガーゴイルが今では、鬱陶しい存在になってしまっている。この石像は、使者なのだろうか?あの忌々しい怪物どもの!
だとしたら、愛着などもってはいけないものだったんだ……。
生温かい風が吹いてくる。窓は閉じていたはずだ。しかも、どんどんと強くなってきているようだ。マイカは、とっさに教科書とノートが飛ばされないように抑えた。
風に吹きつけられながら、ガーゴイルに向かって「帰って!帰って!」と繰り返し、叫んだ。その風は、マイカの「ここが教室である」という確信までも吹き飛ばそうとしていた。
しかし、だんだん激しくなっていくように思われた風は、突然気まぐれにぱったりと止んだ。前かがみになっていたため、後ろ髪が顔に垂れていた。マイカは、ボサボサになった髪を整える余裕などなかった。
風が止んだとたん、即座にあの思い出したくない振動を感じたからだ。机ごと小刻みに揺れる。これがだんだんと強い揺れに変わっていくのだとしたら、おそらく……。
マイカは戦慄した。
「夢じゃないのに!」とマイカは叫んだ。「ここは教室よ!おかしいじゃない!どうして来るの!?」
振動は無情にもマイカの体を揺さぶるほどになっていった。慌てて机にしがみつこうとする。だがその時、恐ろしいことに、唯一の頼みの綱までも奪われてしまっていることにマイカは気付いた。
「あれ?教科書?ノートは?……ていうか机もない!」
マイカは、いつの間にか、自分が机にしがみついてもいなく、椅子にも座っていなかった。自分が教室にいるという証拠。ここが夢などではなく、現実なのだという証拠。それらがいつの間にか消えていた。
ここはもうすでに、教室などではない!マイカのいる空間は、知らぬうちに、恐ろしく高度を上げたのだ。そして、あの闇渦巻く足場にすり替わった……!
マイカは床にへたり込んで、なすがままに揺られていた。もう逃げられない。すぐそこまで来ているのを感じる。昨晩の夢でその感覚はだいたい分かっている。
マイカは顔をゆっくりあげて、正面を見た。ガーゴイル越しに、巨大な漆黒の塊が飛びあがってくる映像がまだ脳裏に焼き付いている。マイカの頭の中で、強制されるように、その映像が繰り返し再生される。
――やだ……、やだ……、ちょっと……待って……!
ゆれの大きさがピークに達する。
そして、頭の中のイメージと、実際目に映しだされたものが完全に一致してしまう。
「キャア!!」マイカは悲鳴を上げた。
こうなることを半ば覚悟していたのに、マイカは心臓が口から飛び出そうなぐらい驚いた。
やはり昨晩と同じように、怪物の姿は影のように曖昧で、上半身だけを教室……、いやその踏みしめた足場のすぐ先にさらしている。
マイカは、へたり込んだまま立ち上がれずに、放心状態でそれを見つめた。左右に鋭く出っ張った頭部が見える。翼はない。
――最初に現れたヤツだ……。
振動は、すっかり止み、ハンマーヘッドの怪物もガーゴイルの背後でぴったりと動きを止めている。
「……止まった?」
ゆれは続き、そのまま二体目と三体目も現れるのかと思いきや、そうはならないようだ。場は不気味なほどに静寂に包まれている。高鳴る心臓の鼓動すら聞こえてきそうなほどだ。マイカは痛いほどに脈を打つ心臓を右手で押さえ、息を深く吸い込んだ。
「……お、お仲間は来ないの?」
マイカはそう言ってみせたが、その声は若干震えていた。マイカの虚勢をはった言葉遣いに対しても、怪物は全く反応せずじっとしている。
「もしかして、ひとりじゃ何にもできないわけ?」
マイカは憎しみを込めて言った。昨晩された仕打ちを思い出しながら。わめき立てるように言葉を投げつける。
「また私を海に突き落としたいの?卑劣ね!私に何の恨みがあるっていうわけ!?納得がいく説明をしてもらいたいわ!それから、海に落とすなりなんなりしてよ!」
マイカは恐怖心よりもだんだんと怒りの感情の方が強くなってきた。すると、震え上がっていた体も何とか起こすことができた。
「みんなはどうしたの?」マイカは怪物の影を睨みつけながら低い声で言った。「金髪のお姉さんも、フードの女の子も、青髪のあの子もあなたが奪ってしまったの?」
マイカの冷たい目に映る大きな影は、ほんの些細な揺らめきも見せない。
「奪ったのかって聞いてるのよ!」マイカはまぶたに涙をいっぱい溜めて叫んだ。
マイカは次々と怒号とも言える言葉を浴びせるが、どれもむなしく残響するばかりだった。やがて言葉が通じない相手なのだと悟り、マイカはただ荒く呼吸するばかりとなった。俯き、頬を伝わった涙が足場の床に落ちる。しかし、その粒が床に落ちる瞬間が分からない。それほど、暗闇はマイカの周辺を包んでいた。
顔を起こし、再び巨大な影を視界に入れたとき、マイカは目を見開き、息を飲んだ。あまりにもびっくりして、枯れた悲鳴を上げた。
「なに!?」
怪物の頭部中央にできた裂け目から、ひとつの大きな瞳のようなものが現れていた。その図体に似合わない、鮮やかな橙色の球体だ。その直径はマイカの身長よりもはるかに大きい。暗闇のせいで、それは余計に迫力があり、煌々と輝いてはいるが、不気味な存在感を放っている。
その虚ろな瞳は何かを探すように不規則にギョロギョロと動かし始めた。そして、マイカの姿をとらえたのか、マイカの方を向いて橙色の眼球は静止した。
マイカの体は無意識に跳ねあがる。
――見つかってしまった
という以外にこの状況を説明する言葉が見つからなかった。
マイカは足がすくんで動けない。まさに蛇に睨まれた蛙だ。これから何をされるのか。また海に落とされ、水責めの刑を与えられるのか。それとももっと別の拷問?
恐怖の波は不安や不快、絶望といったあらゆる負の感情も巻きこんで押し寄せて来る。マイカは、強気で叫んでいたさっきまでの自分が嘘のように感じられた。
そして、……強気な心など一握りも残らず消えていく。
「何をするつもり!?もうひどいことはやめて!お願い!」
精一杯の嘆願であった。それを、こんな化け物が聞き入れてくれるというのは考えにくい。今にも何をしでかすか分からない雰囲気だ。
だが、単眼の怪物は依然として不動の状態が続いた。恥を忍んで命乞いしたことが受け入れられたのか、そうでないのか判断がまるでつかない。
マイカもすっかり黙り込んでしまい、何もない時間が流れる。その不穏な静けさもまた、マイカを苦しめた。むしろ、マイカが恐怖で怯える姿を楽しむために、溜めを作っているようにも見えた。
その無の時間は、永遠に続くかのように思われた。しかし――
結局、次に場の静寂を破ったのは、どちらのほうでもなかった。
「マイカ!上!」
聞き慣れない声がマイカの耳に飛び込んでくる。あまりに緊迫感のある声であったため、声の主は誰かと思うよりも先に、マイカはまず真上を見上げた。
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