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クワイエット・テラー
青い希望 Ⅲ
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「げぇっ!」とヒクマがまず驚きの声をあげた。
その場にいた全員が目を見張った。根絶者の頭部を覆っていた石膏のような外皮はあとかたもなく剝がれおち、どす黒い肉の塊が完全に露出した。
そして、その漆黒の頭部には無数の赤色の球体が埋め込まれているようだった。いくつかの球体は破れ、そこからまさしくマグマから噴き出た溶岩のようにどろどろと橙色に光る液体が流れ落ちていた。
「な、なんだ……これは……!?」ロイスが声を震わせながら言った。「こいつはまだ生きているのか!?」
うろたえるロイスを落ち着かせるように、ルミナが答えた。
「あの様子では、おそらくまだ生きていると思われます……。しかし、かなりの損傷を受けているように見受けられますね。いずれにしろ、研究所からの報告を待つしかありません」
「もどかしいな。」
ロイスは奥歯をぎゅっと噛みしめ、正面モニターに釘付けになっていた。
メインモニターの前に、コンピュータを操作しているオペレーターの青年隊員がいる。
彼は、今回の作戦で、根絶者の性質と行動を分析し、そこから得られる情報を、作戦に反映させるという重要な役割を与えられている。名をアラヤといい、細身で一見頼りなく見えるが、非常に芯の通った好青年で、ルミナは非常に頼りにしていた。
ルミナは、そのアラヤに声をかける。
「どう?」
「なんとか頑張ってますけど……」とアラヤが苦笑いを浮かべながら答えた。「難しそうです。ワイヤーを通してのデータはほとんど研究所にもっていかれますから。……それでも、分かることは少ないでしょうね。こいつ、ほとんどオバケですよ。生体反応が全く探れやしない」
「あなたの印象では?」ルミナが尋ねる。
「残念ですが、まだ生きている可能性は高いでしょう。しかし、根絶者周辺の淀み反応は、明らかに下降しています。おそらくダメージはかなり大きいかと。……ただ、致命傷になったかどうかは判断しかねます」
「私たちの期待値を上回るほどではなかったというわけね」
ルミナは、依然として落ち着かない様子のロイスを横目に、落胆を表情に出さないよう努めた。
「とはいえ、まだ分かりません。研究所から発表される正式な結果を待ちましょう」
「そうね。でもみんな、状況がはっきりしなくてウズウズしているわ」
ヒクマやロイスの後ろに控えるSOMMEの隊員らの中にも、パメラ・ブライズが致命的な一撃になり得なかったのではと疑い始める者が出てきた。すぐにでも、トドメを刺しに出動すべきではないかという血気盛んな者もいたが、MIOから待機命令が出ているので、どうしようもない。
ミソノとレインも、何やらフロア内に流れ始めた不穏な空気を敏感に感じ取っていた。
「なに?あれはいったいどんな状態なの?」
ミソノが不安そうな表情を浮かべながらレインに言った。
「なんだか風向きが変わったみたいだな。」
レインも真剣な表情であたりを見回している。
「確かに、頭部の外皮を剥がしただけって感じだもんな。外皮を壊すだけなら、俺たちでもある程度は成功していたからな」
「そうだけど、じゃあパメラ・ブライズが効いてないってこと?」
「効いてないかどうかは分からないけど、期待はずれだった感は否めないんじゃないか?きっとみんなもそう思い始めてる。」
「だったら、また私たちの出番じゃない!?」
「いや、どうかな?」レインが神妙な面持ちで言った。
「どういうことよ?」ミソノがますます不安げな表情を見せる。
「MIOのことだから2発目があるんじゃないかな。」
レインがそう言うと、すぐさまミソノは「まさか!」と否定した。
「MIOは、起動は1度のみって宣言しているわ!住民向けの声明でもそれを何度も強調していたし!」
「天下のMIOがこのまま引き下がると思うか?」
レインのその言葉に、ミソノは反論できなかった。パメラ・ブライズの連発はマトリウム炉に膨大な負荷をかけることになる。その危険性から、二発目以降は許容できるものではないと研究所のほうからも公式に発表されていて、全住民がそのことを知っている。
それを押し切ってまで2度目の起動を強行することはMIOにとって、難しい選択のはずである。しかし、MIOにとって根絶者撃退は悲願だ。もしかしたら、やりかねない。レインやミソノだけではなく、他の多くの者もMIOをそのように捉えていた。
もどかしい空気が漂う中、フロア内にひとつのアナウンスが入った。しかし、それは皆が期待するMIOや研究所からの勝利の報告でも出撃の命令でもなかった。
「サバカのマトリウム炉51階バルコニーにて身元不明の一般人が侵入。」
とのことだった。フロア内は、その報告を受けて一瞬ざわつきを見せた。「こんなときに大それたことをする奴がいるもんだ」だの「どうせレジデュアルのネズミが入り込んだんだよ」だの、ほとんどの者が、この報告を軽視してそのようなことを口にした。
ヒクマも「バカが!」と侵入者に向けてなのか、侵入を許したセドレット・サバカ支部に向けてなのか分からないが、そう吐き捨てた。ロイスは、呆れて頭を振っている。ルミナは、アラヤと根絶者の様子を伺っていてそれどころではなかった。
「サバカって」とミソノがハッと気づいたようにレインに言った。「アンタが所属していた地区じゃない。まぁ、いい仕事してらっしゃること。」
レインは、黙り込み、何かを真剣に考えているようだった。ミソノは、皮肉が通じなかったのかと思い、改めてレインに声をかけた。
「何よ?今のは皮肉よ。バカ真面目に受け止めちゃった?」
「いや、ちがうんだ」とレインは声のトーンを抑えて答えた。「確かに、サバカはデリカシーのないむさくるしい男ばっかの支部だが、パメラ発射に備えて、マトリウム炉のセキュリティはしっかりしているはずだ。いくらレジデュアルの過激派でも51階バルコニーだなんて、あんなとこまで行けるとは思えない」
「そうかしら?万全なセキュリティとか言っておいて、サバカのマヌケさんが警備の隙をつかれたんじゃないの?」
ミソノはバカにするように言った。
「だとしても、おかしい。もし侵入の目的が、パメラ・ブライズ発射の抗議ならもっと早くに実行しなければ意味がない。なぜ、発射間際に侵入する必要があるんだ」
「さあ……。侵入に時間がかかったんじゃない?パメラ・ブライズが一般住民に知らされたのだってつい数日前じゃない?それに、あの人たちの考えることは私には到底理解できないわ。まあ、理解したくもないけど。」
ミソノは真面目に返答したのに、また黙り込んで考えるレインを見て、呆れてしまった。
「アンタね、今大事なのは根絶者よ!マヌケな古巣のことなんてどうでもいいでしょ!?切り替えなさい!」
ミソノの激しい口調にも動じず、レインは聞く耳もたないという様子だ。ミソノは諦めて、自分の世界に入ってしまったレインを放ってその場を離れた。
ミソノは、アラヤと何やらヒソヒソ話している、心もとなげな表情のルミナが気になった。
ミソノもルミナの大ファンであり、自ら盲信者と名乗るほどであった。ミソノはルミナから少し離れて様子を窺っていると、それに気づいたルミナのほうからミソノに声をかけた。
「ミソノ?」
「ルミナさん!」ミソノはルミナに声をかけられ、嬉しくて声を裏返らせて、駆け寄った。
「パメラ・ブライズは効いていないんですか?」
ミソノが憂わしげな表情で尋ねる。
「私たちにもよくわからないわ。」ルミナはやや無理矢理笑みを見せて答えた。「効いている感触はあるんだけど、確実なことは言えないのよ。今はとにかく効果があったと祈るしかないわね」
「私たちに再出動命令は出るのでしょうか?」
「そうね。その可能性も大いにあり得るわ。準備だけはきっちり怠らないようにね。」
ルミナはそう言ってから、「そういえばミソノ」と思い出したように付け足した。
「あなたとレインの活躍は私の耳にも入ってきているわ。頼りにしているからね!」
ミソノは敬愛するルミナに、唐突に褒められ、目をパチクリとさせた。
「え?・・・は、はい!ありがとうございます!」
ミソノが満面の笑みを浮かべているのとは対照的に、隣でイサゴージュの分析を継続していたアラヤの表情が次第に曇り始めていた。それにルミナが気づく。
その場にいた全員が目を見張った。根絶者の頭部を覆っていた石膏のような外皮はあとかたもなく剝がれおち、どす黒い肉の塊が完全に露出した。
そして、その漆黒の頭部には無数の赤色の球体が埋め込まれているようだった。いくつかの球体は破れ、そこからまさしくマグマから噴き出た溶岩のようにどろどろと橙色に光る液体が流れ落ちていた。
「な、なんだ……これは……!?」ロイスが声を震わせながら言った。「こいつはまだ生きているのか!?」
うろたえるロイスを落ち着かせるように、ルミナが答えた。
「あの様子では、おそらくまだ生きていると思われます……。しかし、かなりの損傷を受けているように見受けられますね。いずれにしろ、研究所からの報告を待つしかありません」
「もどかしいな。」
ロイスは奥歯をぎゅっと噛みしめ、正面モニターに釘付けになっていた。
メインモニターの前に、コンピュータを操作しているオペレーターの青年隊員がいる。
彼は、今回の作戦で、根絶者の性質と行動を分析し、そこから得られる情報を、作戦に反映させるという重要な役割を与えられている。名をアラヤといい、細身で一見頼りなく見えるが、非常に芯の通った好青年で、ルミナは非常に頼りにしていた。
ルミナは、そのアラヤに声をかける。
「どう?」
「なんとか頑張ってますけど……」とアラヤが苦笑いを浮かべながら答えた。「難しそうです。ワイヤーを通してのデータはほとんど研究所にもっていかれますから。……それでも、分かることは少ないでしょうね。こいつ、ほとんどオバケですよ。生体反応が全く探れやしない」
「あなたの印象では?」ルミナが尋ねる。
「残念ですが、まだ生きている可能性は高いでしょう。しかし、根絶者周辺の淀み反応は、明らかに下降しています。おそらくダメージはかなり大きいかと。……ただ、致命傷になったかどうかは判断しかねます」
「私たちの期待値を上回るほどではなかったというわけね」
ルミナは、依然として落ち着かない様子のロイスを横目に、落胆を表情に出さないよう努めた。
「とはいえ、まだ分かりません。研究所から発表される正式な結果を待ちましょう」
「そうね。でもみんな、状況がはっきりしなくてウズウズしているわ」
ヒクマやロイスの後ろに控えるSOMMEの隊員らの中にも、パメラ・ブライズが致命的な一撃になり得なかったのではと疑い始める者が出てきた。すぐにでも、トドメを刺しに出動すべきではないかという血気盛んな者もいたが、MIOから待機命令が出ているので、どうしようもない。
ミソノとレインも、何やらフロア内に流れ始めた不穏な空気を敏感に感じ取っていた。
「なに?あれはいったいどんな状態なの?」
ミソノが不安そうな表情を浮かべながらレインに言った。
「なんだか風向きが変わったみたいだな。」
レインも真剣な表情であたりを見回している。
「確かに、頭部の外皮を剥がしただけって感じだもんな。外皮を壊すだけなら、俺たちでもある程度は成功していたからな」
「そうだけど、じゃあパメラ・ブライズが効いてないってこと?」
「効いてないかどうかは分からないけど、期待はずれだった感は否めないんじゃないか?きっとみんなもそう思い始めてる。」
「だったら、また私たちの出番じゃない!?」
「いや、どうかな?」レインが神妙な面持ちで言った。
「どういうことよ?」ミソノがますます不安げな表情を見せる。
「MIOのことだから2発目があるんじゃないかな。」
レインがそう言うと、すぐさまミソノは「まさか!」と否定した。
「MIOは、起動は1度のみって宣言しているわ!住民向けの声明でもそれを何度も強調していたし!」
「天下のMIOがこのまま引き下がると思うか?」
レインのその言葉に、ミソノは反論できなかった。パメラ・ブライズの連発はマトリウム炉に膨大な負荷をかけることになる。その危険性から、二発目以降は許容できるものではないと研究所のほうからも公式に発表されていて、全住民がそのことを知っている。
それを押し切ってまで2度目の起動を強行することはMIOにとって、難しい選択のはずである。しかし、MIOにとって根絶者撃退は悲願だ。もしかしたら、やりかねない。レインやミソノだけではなく、他の多くの者もMIOをそのように捉えていた。
もどかしい空気が漂う中、フロア内にひとつのアナウンスが入った。しかし、それは皆が期待するMIOや研究所からの勝利の報告でも出撃の命令でもなかった。
「サバカのマトリウム炉51階バルコニーにて身元不明の一般人が侵入。」
とのことだった。フロア内は、その報告を受けて一瞬ざわつきを見せた。「こんなときに大それたことをする奴がいるもんだ」だの「どうせレジデュアルのネズミが入り込んだんだよ」だの、ほとんどの者が、この報告を軽視してそのようなことを口にした。
ヒクマも「バカが!」と侵入者に向けてなのか、侵入を許したセドレット・サバカ支部に向けてなのか分からないが、そう吐き捨てた。ロイスは、呆れて頭を振っている。ルミナは、アラヤと根絶者の様子を伺っていてそれどころではなかった。
「サバカって」とミソノがハッと気づいたようにレインに言った。「アンタが所属していた地区じゃない。まぁ、いい仕事してらっしゃること。」
レインは、黙り込み、何かを真剣に考えているようだった。ミソノは、皮肉が通じなかったのかと思い、改めてレインに声をかけた。
「何よ?今のは皮肉よ。バカ真面目に受け止めちゃった?」
「いや、ちがうんだ」とレインは声のトーンを抑えて答えた。「確かに、サバカはデリカシーのないむさくるしい男ばっかの支部だが、パメラ発射に備えて、マトリウム炉のセキュリティはしっかりしているはずだ。いくらレジデュアルの過激派でも51階バルコニーだなんて、あんなとこまで行けるとは思えない」
「そうかしら?万全なセキュリティとか言っておいて、サバカのマヌケさんが警備の隙をつかれたんじゃないの?」
ミソノはバカにするように言った。
「だとしても、おかしい。もし侵入の目的が、パメラ・ブライズ発射の抗議ならもっと早くに実行しなければ意味がない。なぜ、発射間際に侵入する必要があるんだ」
「さあ……。侵入に時間がかかったんじゃない?パメラ・ブライズが一般住民に知らされたのだってつい数日前じゃない?それに、あの人たちの考えることは私には到底理解できないわ。まあ、理解したくもないけど。」
ミソノは真面目に返答したのに、また黙り込んで考えるレインを見て、呆れてしまった。
「アンタね、今大事なのは根絶者よ!マヌケな古巣のことなんてどうでもいいでしょ!?切り替えなさい!」
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ミソノは、アラヤと何やらヒソヒソ話している、心もとなげな表情のルミナが気になった。
ミソノもルミナの大ファンであり、自ら盲信者と名乗るほどであった。ミソノはルミナから少し離れて様子を窺っていると、それに気づいたルミナのほうからミソノに声をかけた。
「ミソノ?」
「ルミナさん!」ミソノはルミナに声をかけられ、嬉しくて声を裏返らせて、駆け寄った。
「パメラ・ブライズは効いていないんですか?」
ミソノが憂わしげな表情で尋ねる。
「私たちにもよくわからないわ。」ルミナはやや無理矢理笑みを見せて答えた。「効いている感触はあるんだけど、確実なことは言えないのよ。今はとにかく効果があったと祈るしかないわね」
「私たちに再出動命令は出るのでしょうか?」
「そうね。その可能性も大いにあり得るわ。準備だけはきっちり怠らないようにね。」
ルミナはそう言ってから、「そういえばミソノ」と思い出したように付け足した。
「あなたとレインの活躍は私の耳にも入ってきているわ。頼りにしているからね!」
ミソノは敬愛するルミナに、唐突に褒められ、目をパチクリとさせた。
「え?・・・は、はい!ありがとうございます!」
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