32 / 44
クワイエット・テラー
デウス・アグナの遣い Ⅱ
しおりを挟む
マイカは作倉の特徴を自分なりに伝えてみた。
「デウスがどんな人かなんて、こっち側の人間には知る由もないことだよ。デウスは現実世界に生きているからね」
「そうなんだ……」
マイカは言ってみて損したと思いながら、外の景色に目をやった。すると、遠くにもくもくと黒い煙が立ち上がっているのを見つけた。マイカはそれを視界に入れた瞬間ギョッとした。一瞬、あの悪夢が脳裏に蘇り、全身に鳥肌がたつ。
マイカはネガティブなイメージを振り払い、おそるおそる黒い煙の発生源を辿っていくと、見覚えのある建物があった。それは、ついさっきまでマイカがいたマトリウム炉と同じ建物だった。さっきまでいたそれとは違うようだが。
「あそこ!火事みたい!」
マイカは燃えているマトリウム炉の方を指差して言った。レインがその方向に視線を向けた。
「あ~あ、あの爆発音はあれか!派手にぶっ飛んだなぁ!」
「ば、爆発したの……!?」
「この島を管理するお偉いさん方が少々無茶をしちゃったみたいだね」レインはおどけて言った。「もしかしたら、爆発するのが、さっき俺たちがいた建物だったかもしれなかったんだ。マイカはラッキーだよ。」
「そんな……」マイカはまた違う怖さで鳥肌がたった。
レインはニヤけた顔を、キリッとさせて言った。
「もう俺たちソートエッジの手は出し尽くした。あとはマイカにかかっているんだ」
「私に……」
マイカは返事に窮していると、急に体にGがかるのを感じた。
機体が降下し始めたのだ。先行の5台が下方に広がるビル群の中に入っていったので、レインもそれに続く。
6台のエアリアルクルーズは、隙間などほとんどないと思われた非常に狭いビルの谷間を通過していく。マイカは灯りが灯らない暗い高層ビル群の隙間に飲み込まれてしまいそうな感覚を覚えた。
「今は真夜中なの?」
「ソートエッジに昼も夜もないよ」レインは鼻で笑ったようだった。
「なにそれ?」マイカは首をかしげて言った。
マイカはレインが禅問答をしかけているのか、本気で言っているのか分からなかった。ソートエッジという言葉に対しても突っ込みたいところだが、それはおそらくこの世界のことを指しているのだろうと類推できた。マイカとしても「なにそれ?」を無駄撃ちしたくないところである。
「本当は昼と夜はあったんだけどね。」レインは昔を懐かしむように話した。「根絶者がソートエッジに姿を現してから、昼はなくなってしまったんだ。それ以来ずっと夜のままだ」
マイカはレインの話を黙って聞いている。
「でもソートエッジは眠らない。根絶者が現れる前だって、昼も夜も関係なくこの街は活気で溢れていたんだ。今だって本来は皆活動をしている時間帯だ。つまり今も本当なら、君の言う夜なんかじゃないんだよ。」
「でも真っ暗だよ。この都市は活動的とは言い難いわ」
「作戦中は、強制的に停電になるんだよ。仕方がないさ」
「そうなんだ」
マイカはとりあえず納得がいく形でこの話題を終えて安心した。そして、エアリアルクルーズのライトが照らす灯りを頼りに、高層ビルが立ち並ぶ景色を眺めた。高速で移り変わる景色の中に、マイカは見覚えのある文字を見つけた。マイカは興奮気味にレインに言う。
「今、カタカナでラーメンって書いてあった!」
「ラーメンが好きなのか?」レインはプッと吹き出した。「あいにく今日はどこも休業日だよ。こんなときに呑気に営業しているラーメン屋があるもんか」
「なんだか急に日本的なものがでてきたから!」とマイカは言い返した。
「日本?」レインは興味深そうにマイカのつぶやきに反応した。「今、日本って言った?ジャパンの日本?」
「そうだけど……!もしかして、ここは日本なの?」マイカは食い入るように尋ねた。
「ここは日本じゃないよ。でもソートエッジが建設されたときは日本の文化にかなり影響を受けたと言われているよ」
「えっ……」
マイカが絶句していると、レインが会話を先へ進めた。
「やっぱりマイカは日本人なんだ。実は俺のルーツも日本にあるんだよ!まあ、そりゃそうだろっていう話なんだけどね」
マイカはレインが何を言っているのか全然理解できなかった。わかることといえば、この世界に「日本」という概念が存在するということだ。そしてこのソートエッジなる世界が自分のいる現実世界とつながっている可能性も生じてきた。
この調子でもっとこの世界についての情報を集めたいが、マイカは頭の整理がつかなく、何をどのように聞いていいかわからなかった。トンチンカンな質問をして、レインに不信感をさらに与えてしまうのもいかがなものかとも思った。
「どうりで少し日本人っぽく見えた」
マイカは話を合わせるように、返事をした。
「やっぱり分かった?レインって名前はちょっとややこしかったかな?本当は、名前も日本テイストな名前が良かったんだけどね!」
「サトシとかシゲルとか?」
「お、なかなかいいセンスしてるね!」
案外レインにウケたので、マイカは「ふふっ」と声を出して笑った。マイカは焦ってこの世界を知ろうとするより、こうしていたほうが、円滑に事が運ぶのではないかと思えてきた。
会話が弾んできたところで、機内のスピーカーから、サバカ支部の主任セドレット、カーラの声が聞こえてきた。マイカにとっては不快な声であるが、あの独特な口調が嫌でも耳についてしまう。
どうやら、セドレット本部から緊急の出動要請を受けたらしい。
「2発目のパメラ・ブライズで完全に動きを止めていたらしいんだけどね。なんだか復活の兆しが見えてきたらしいのよ。そのことがどうしてかわかんないんだけど、レジデュアルの連中にバレたんですって」
レインは「なんですって!」とわざとらしく驚いたフリをした。
「さらに厄介なことに、一部の過激派が、作戦区域になだれ込んだらしいのよね。一部といってもかなりの数らしいんだけど。とにかく、レジデュアル鎮圧にサバカ支部にも出動要請が入ったわ。」
「主任、……それで、俺は?」
「アンタは、参加しなくていいわ」とカーラは不機嫌そうに言った。「その小娘をサバカ支部に連れて行きなさい。そいつは騒ぎたいだけのアホどもとワケがちがうからね。」
マイカは、スピーカーに向かって、ムッとした表情で舌をベッと出した。
「わかりました。任せてください。」レインはニヤリとして言った。
「しっかり頼むわよ。ただ……」
「ただ?」
「上にアンタのことを聞かれたら、アタシはアンタをかばいきれないからね!」
カーラは強い口調で、念を押した。
「大丈夫です。俺が無理矢理手伝ったんですから。主任は何の責めを負う必要もありません。」
「もちろんそうよ!」
通信はブチっという音がして途切れた。そして、その直後、先行していた5台はアクロバティックに機体を翻して、進行方向の反対側へと変えた。SOMMEが、根絶者イサゴージュの侵攻に応戦している要塞都市の方向だ。
「さあ、これで自由にデートができるね」
レインはフロントガラスの隅に映し出された機体後方の映像を見て、サバカ支部のエアリアルクルーズ5台が見えなくなるのを確認して言った。
「いいの?」
「いいもなにも、このまま捕まっちゃったら、どうしようもないだろ?」
「それはそうだけど……、これからどうするの?」
マイカがそう言うと、レインはエアリアルクルーズを徐々に減速させた。
「だから、デートさ」
レインが振り返り、マイカの顔を見て言った。レインは相変わらずニヤニヤしていて、口元が緩んでいた。
「デートって……」
マイカには、レインの発言が冗談なのか本気なのかよく分からなかった。マイカの表情に不安と困惑が見てとれると、レインは慌てて言い添えた。
「そんな顔しないでよ。傷つくなあ。君をあの怪物のもとまで連れて行くまでのデートだよ」
マイカはレインのなにげない言葉に、マイカの表情はますます曇っていく。同時に、胸を締め付けられるような感覚を覚える。デートという軽い言葉に油断していた。まさかそう繋がるとは、とマイカは急に息苦しさを感じ始めた。
「ちょっと待って。私をあの怪物のところに連れていってどうするの!?」
マイカは操縦席のシートをガシッと掴む。その手はワナワナと震えていた。それを感じとったレインは、首を少し傾げて言った。
「華麗に破壊するんだろ?あの怪物を」
「デウスがどんな人かなんて、こっち側の人間には知る由もないことだよ。デウスは現実世界に生きているからね」
「そうなんだ……」
マイカは言ってみて損したと思いながら、外の景色に目をやった。すると、遠くにもくもくと黒い煙が立ち上がっているのを見つけた。マイカはそれを視界に入れた瞬間ギョッとした。一瞬、あの悪夢が脳裏に蘇り、全身に鳥肌がたつ。
マイカはネガティブなイメージを振り払い、おそるおそる黒い煙の発生源を辿っていくと、見覚えのある建物があった。それは、ついさっきまでマイカがいたマトリウム炉と同じ建物だった。さっきまでいたそれとは違うようだが。
「あそこ!火事みたい!」
マイカは燃えているマトリウム炉の方を指差して言った。レインがその方向に視線を向けた。
「あ~あ、あの爆発音はあれか!派手にぶっ飛んだなぁ!」
「ば、爆発したの……!?」
「この島を管理するお偉いさん方が少々無茶をしちゃったみたいだね」レインはおどけて言った。「もしかしたら、爆発するのが、さっき俺たちがいた建物だったかもしれなかったんだ。マイカはラッキーだよ。」
「そんな……」マイカはまた違う怖さで鳥肌がたった。
レインはニヤけた顔を、キリッとさせて言った。
「もう俺たちソートエッジの手は出し尽くした。あとはマイカにかかっているんだ」
「私に……」
マイカは返事に窮していると、急に体にGがかるのを感じた。
機体が降下し始めたのだ。先行の5台が下方に広がるビル群の中に入っていったので、レインもそれに続く。
6台のエアリアルクルーズは、隙間などほとんどないと思われた非常に狭いビルの谷間を通過していく。マイカは灯りが灯らない暗い高層ビル群の隙間に飲み込まれてしまいそうな感覚を覚えた。
「今は真夜中なの?」
「ソートエッジに昼も夜もないよ」レインは鼻で笑ったようだった。
「なにそれ?」マイカは首をかしげて言った。
マイカはレインが禅問答をしかけているのか、本気で言っているのか分からなかった。ソートエッジという言葉に対しても突っ込みたいところだが、それはおそらくこの世界のことを指しているのだろうと類推できた。マイカとしても「なにそれ?」を無駄撃ちしたくないところである。
「本当は昼と夜はあったんだけどね。」レインは昔を懐かしむように話した。「根絶者がソートエッジに姿を現してから、昼はなくなってしまったんだ。それ以来ずっと夜のままだ」
マイカはレインの話を黙って聞いている。
「でもソートエッジは眠らない。根絶者が現れる前だって、昼も夜も関係なくこの街は活気で溢れていたんだ。今だって本来は皆活動をしている時間帯だ。つまり今も本当なら、君の言う夜なんかじゃないんだよ。」
「でも真っ暗だよ。この都市は活動的とは言い難いわ」
「作戦中は、強制的に停電になるんだよ。仕方がないさ」
「そうなんだ」
マイカはとりあえず納得がいく形でこの話題を終えて安心した。そして、エアリアルクルーズのライトが照らす灯りを頼りに、高層ビルが立ち並ぶ景色を眺めた。高速で移り変わる景色の中に、マイカは見覚えのある文字を見つけた。マイカは興奮気味にレインに言う。
「今、カタカナでラーメンって書いてあった!」
「ラーメンが好きなのか?」レインはプッと吹き出した。「あいにく今日はどこも休業日だよ。こんなときに呑気に営業しているラーメン屋があるもんか」
「なんだか急に日本的なものがでてきたから!」とマイカは言い返した。
「日本?」レインは興味深そうにマイカのつぶやきに反応した。「今、日本って言った?ジャパンの日本?」
「そうだけど……!もしかして、ここは日本なの?」マイカは食い入るように尋ねた。
「ここは日本じゃないよ。でもソートエッジが建設されたときは日本の文化にかなり影響を受けたと言われているよ」
「えっ……」
マイカが絶句していると、レインが会話を先へ進めた。
「やっぱりマイカは日本人なんだ。実は俺のルーツも日本にあるんだよ!まあ、そりゃそうだろっていう話なんだけどね」
マイカはレインが何を言っているのか全然理解できなかった。わかることといえば、この世界に「日本」という概念が存在するということだ。そしてこのソートエッジなる世界が自分のいる現実世界とつながっている可能性も生じてきた。
この調子でもっとこの世界についての情報を集めたいが、マイカは頭の整理がつかなく、何をどのように聞いていいかわからなかった。トンチンカンな質問をして、レインに不信感をさらに与えてしまうのもいかがなものかとも思った。
「どうりで少し日本人っぽく見えた」
マイカは話を合わせるように、返事をした。
「やっぱり分かった?レインって名前はちょっとややこしかったかな?本当は、名前も日本テイストな名前が良かったんだけどね!」
「サトシとかシゲルとか?」
「お、なかなかいいセンスしてるね!」
案外レインにウケたので、マイカは「ふふっ」と声を出して笑った。マイカは焦ってこの世界を知ろうとするより、こうしていたほうが、円滑に事が運ぶのではないかと思えてきた。
会話が弾んできたところで、機内のスピーカーから、サバカ支部の主任セドレット、カーラの声が聞こえてきた。マイカにとっては不快な声であるが、あの独特な口調が嫌でも耳についてしまう。
どうやら、セドレット本部から緊急の出動要請を受けたらしい。
「2発目のパメラ・ブライズで完全に動きを止めていたらしいんだけどね。なんだか復活の兆しが見えてきたらしいのよ。そのことがどうしてかわかんないんだけど、レジデュアルの連中にバレたんですって」
レインは「なんですって!」とわざとらしく驚いたフリをした。
「さらに厄介なことに、一部の過激派が、作戦区域になだれ込んだらしいのよね。一部といってもかなりの数らしいんだけど。とにかく、レジデュアル鎮圧にサバカ支部にも出動要請が入ったわ。」
「主任、……それで、俺は?」
「アンタは、参加しなくていいわ」とカーラは不機嫌そうに言った。「その小娘をサバカ支部に連れて行きなさい。そいつは騒ぎたいだけのアホどもとワケがちがうからね。」
マイカは、スピーカーに向かって、ムッとした表情で舌をベッと出した。
「わかりました。任せてください。」レインはニヤリとして言った。
「しっかり頼むわよ。ただ……」
「ただ?」
「上にアンタのことを聞かれたら、アタシはアンタをかばいきれないからね!」
カーラは強い口調で、念を押した。
「大丈夫です。俺が無理矢理手伝ったんですから。主任は何の責めを負う必要もありません。」
「もちろんそうよ!」
通信はブチっという音がして途切れた。そして、その直後、先行していた5台はアクロバティックに機体を翻して、進行方向の反対側へと変えた。SOMMEが、根絶者イサゴージュの侵攻に応戦している要塞都市の方向だ。
「さあ、これで自由にデートができるね」
レインはフロントガラスの隅に映し出された機体後方の映像を見て、サバカ支部のエアリアルクルーズ5台が見えなくなるのを確認して言った。
「いいの?」
「いいもなにも、このまま捕まっちゃったら、どうしようもないだろ?」
「それはそうだけど……、これからどうするの?」
マイカがそう言うと、レインはエアリアルクルーズを徐々に減速させた。
「だから、デートさ」
レインが振り返り、マイカの顔を見て言った。レインは相変わらずニヤニヤしていて、口元が緩んでいた。
「デートって……」
マイカには、レインの発言が冗談なのか本気なのかよく分からなかった。マイカの表情に不安と困惑が見てとれると、レインは慌てて言い添えた。
「そんな顔しないでよ。傷つくなあ。君をあの怪物のもとまで連れて行くまでのデートだよ」
マイカはレインのなにげない言葉に、マイカの表情はますます曇っていく。同時に、胸を締め付けられるような感覚を覚える。デートという軽い言葉に油断していた。まさかそう繋がるとは、とマイカは急に息苦しさを感じ始めた。
「ちょっと待って。私をあの怪物のところに連れていってどうするの!?」
マイカは操縦席のシートをガシッと掴む。その手はワナワナと震えていた。それを感じとったレインは、首を少し傾げて言った。
「華麗に破壊するんだろ?あの怪物を」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
七日後に神罰が落ちる。上層部は「下を切り捨てろ」と言った——私は全員を逃がす
蒼月よる
ファンタジー
七日後、この港に神罰が落ちる。
追放された元観測士イオナだけが、その事実を知っていた。
しかも災害は自然現象ではない——誰かが、意図的に引き起こそうとしている。
港の上層部はすでに手を打っていた。「下層区画を緩衝被害区として切り捨てる」秘密契約。被害を最小限に見せかけ、体制を守る冷徹な計画だ。
イオナは元護送隊長ガルム、荷運び組合長メラとともに動き出す。
犯人を暴き、証拠を公開し、住民を逃がし、工廠を止める——すべてを七日で。
被害を「選ぶ」管理か、全員を「残す」運用か。
追放観測士の、七日間の港湾カウントダウン・サスペンス。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる