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クワイエット・テラー
デウス・アグナの遣い Ⅲ
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「華麗に破壊するんだろ?あの怪物を」
マイカは頭がくらっとして、ヨロヨロとよろめきながら自分の座っているシートにもたれかかった。
「自分でさっき、そうかもしれないって言っていたじゃないか」
マイカは「そうだけど……」と消え入りそうな声で答えた。
「まあとりあえず休憩しよう」レインはそう言って、エアリアルクルーズを大型商業施設のようなビルの広いベランダに向かって降下していった。
そのベランダはマイカが先ほどまでいたマトリウム炉のバルコニーと同じように通路のようになっていて、一見カフェのような飲食店がズラリと並んでいた。全面ガラス張りでどのような内装なのか暗くてもよく分かった。
――ニューヨークかどっかのカフェみたい。
それがマイカの第一印象であった。しかし、よく見るとカウンターやテーブルはあるが、厨房やレジのような従業員が働くスペースはなくやや不自然に感じられた。
「ちょっと待っててね」
レインはエアリアルクルーズを停止させると、側面にぽっかり空いた穴から出ていき、誰もいなく暗い、並ぶカフェのような店のうちの一軒に入っていった。マイカも側面の穴に手を伸ばした。見えないクッションのような壁はなくなっていて、手は外へと伸ばすことができた。
――停まると消えるのかな?
マイカも少し外に出てみたくなった。大胆な行動はトラブルのもとだとも思ったが、少しでもこの世界の景色を目に焼き付けておきたいという気持ちがすでにこの時点では勝っていた。一応捕まっている身なので、レインの様子をうかがってこっそりと外に出る。
マイカはベランダに立って、びっしりと並ぶビルの景色を眺めた。ビルはどれも新しそうで、先鋭的なデザインに感じた。今は何も映っていないが、広告を映し出す大きいモニターもあちらこちらに見受けられる。
下方にはビルとビルを繋ぐ連絡橋も張り巡らされていた。暗くて厳かに見えるビル群も、ライトアップすればイルミネーションのように素敵なのだろうとマイカは思った。
――やっぱりここにも柵はないんだ。
本来なら、落ちたら死んでしまうという高さに柵がないのはあまりにも危険だと思うところだが、マイカには、あの例のシステムがここにも設置されているのだろうと勘繰った。
マイカは大胆にも、ベランダの縁に立って勢いよく両手を突き出してみた。
「あれっ?」
マイカの予想は外れた。両手は押し返されることなく、そのまま前の方に伸びていった。
マイカは、バランスを崩した。
「うわっとっと!」
両腕を振り回して、なんとか体勢を立て直し、後ろにバタンと尻もちをついた。マイカは肝を冷やした。へたりこんで茫然としていると、後ろで「ハハハ」というレインの笑い声が聞こえてきた。
「危なかったね。言っただろ?今は強制停電中だって。それに外出禁止令も出ているから、インレスは作動してないんだよ。」
このクッションのような触り心地の見えない柵をインレスというらしい。レインの話では、ソートエッジの住民は、Invisible Railing Systemの略でインレスと呼んでいるとのことであった。
「先に言ってくれればよかったのに」マイカは胸に手を当てて呼吸を整えた。
「そもそもインレスが作動していたら、ここにクルーズを停められないよ。」
レインはそう言って、マイカに瓶状の容器を手渡した。その瓶は見た目より軽く、プラスチックのような触感だった。その中には、青色の小さな球が敷きつめられている。マイカはその妙なくびれ方をした容器に見覚えがあった。
「あ!これさっきあそこで見た!」
マイカはそれが、マトリウム炉のバルコニーから見たビルの広告で宣伝されていた清涼飲料水だと気づいた。しかし、気になるのはそれの中身が液体ではなく、小さいラムネのような固形物で敷きつめられていることだった。コマーシャルでは炭酸飲料のようだったが、とマイカは思った。
「これって、お菓子?」
「そう見えるでしょ?でも、飲み物なんだよ。バルブをあけてごらん。」
マイカは、瓶の飲み口となっているバルブを、OPENと記されているほうへひねった。すると、中に敷きつめられていた球状の固形物が一気にはじけ、青白い光を放った。
「ひゃ!」
マイカは驚いて、瓶を握りつつも、反射的に手を伸ばして体から離した。マイカは、てっきりあのコマーシャルはコンピュータグラフィックのようなものによる演出だと思っていた。しかし、あのコマーシャルは一切の誇張もなかったのである。そして、一瞬にして、固形物は液体に変化し、泡が一気に瓶の底から上がってきてはじけた。
「お!いいリアクション!」レインは嬉しそうに言った。「はじめは俺も驚いたよ。これが楽しくてついつい買っちゃうんだよね。シュワシュワしたのは苦手だった?」
「ううん、そんなことない」
マイカは頭を振った。
「炭酸は好きだから」
マイカは、口をつけずにじっと、瓶の中の青い液体を見つめた。知らない世界の飲食物を口にするのは、マイカにとって少しためらいがあった。レインは、マイカが不審に思っているのを察してか、バルブをひねり、まず自分からぐいっと一口飲んで見せた。
「あー!うまい!」
レインはやや大げさにその飲料の美味しさをアピールした。マイカにもそれがわざとらしいと感じたが、さすがに飲まねば悪いと感じ、思い切ってバルブに口をつけ、謎の液体を喉に流し込んだ。
「うわっ!炭酸すごく強い!」
味は、甘みがだいぶ薄まった強炭酸のエナジードリンクのようだとマイカは感じた。舌がピリピリして、思わず口から舌を出した。
「お気に召さない?」
レインはやや残念そうな顔をして聞いた。マイカは舌をしまわずに、返事をした。
「ほんなほとないへど、なれるまでひかんがかかるかも……」
「……他のを買ってくるよ!」
そう言って、レインはまた店の方へくるっと体を向けた。
「いいよ!いいよ!」マイカが必死に呼びとめた。「これをいただくよ!気を遣ってくれてありがとう。」
「そう?ならいいけど。」
レインはどんな形であれ、マイカから礼を言われて気分が良かった。もう一度口に含んで、やはり辛さで舌を出しているマイカをじっと見て、レインはマイカの首についた拘束具のことを思い出した。
「あぁ、ごめんごめん!」と言って、レインはマイカの喉元の装置を指差した。
「これを付けたら普通、ひとりで歩くのもしんどいんだ。でもマイカは平然と動いていたからてっきり忘れていたよ。」
「そういえば、あんまり運動能力が低下したようには思えなかったけど……」
マイカは首をひねった。
「やっぱりマイカは俺たちとは違うんだね」
レインはマイカの肩に左手を優しく添えた。そして、右手の人差し指で喉元の装置を解除した。装着する時と同じように、ボタンひとつであっさりとそれは外れた。着けている感覚もなかったが、外れた感覚もなかった。
「これでよし」
レインの右手にはその装置が握られていた。マイカには拘束を解かれたという実感は全くなかったのだが、とりあえず「ありがとう」と礼を言った。
しかし、どうやらピンチからは脱したという安心感はあった。そのせいか、マイカは大事なことを思い出す。
「そうだ!時間!!」
マイカが唐突に声を張り上げた。レインはびっくりして、口に含んでいた飲み物を変に飲み込んでしまい、ゲホゲホと咳をした。
「私、ここに来てからどれぐらい経ってるのかな?」
急に動揺しはじめたマイカを見て、レインはただごとではないと感じた。
「うーん。」とレインは少し考えてから言った。「俺が、SOMMEの作戦本部でサバカのマトリウム炉に身元不明の侵入者が現れたって報告を聞いてからだったら、そろそろ1時間ぐらい経つんじゃないかな?」
マイカの顔がすうっと青ざめた。
「もうそんなに経つんだ……!」
「なにか問題でも?」
「私、そろそろ帰らないといけないと思うの!」マイカはうろたえながら言った。「その……デウスっていうのかもしれない人から言われた!1時間以上いるのは危険だって!」
「それはまずいな」
レインは目を丸くして、瓶に入っている残りを一気に飲み干した。
「それじゃあ、俺たちも向かうとしよう!ヒーローの出現を待つ最高潮の舞台へ!」
マイカは頭がくらっとして、ヨロヨロとよろめきながら自分の座っているシートにもたれかかった。
「自分でさっき、そうかもしれないって言っていたじゃないか」
マイカは「そうだけど……」と消え入りそうな声で答えた。
「まあとりあえず休憩しよう」レインはそう言って、エアリアルクルーズを大型商業施設のようなビルの広いベランダに向かって降下していった。
そのベランダはマイカが先ほどまでいたマトリウム炉のバルコニーと同じように通路のようになっていて、一見カフェのような飲食店がズラリと並んでいた。全面ガラス張りでどのような内装なのか暗くてもよく分かった。
――ニューヨークかどっかのカフェみたい。
それがマイカの第一印象であった。しかし、よく見るとカウンターやテーブルはあるが、厨房やレジのような従業員が働くスペースはなくやや不自然に感じられた。
「ちょっと待っててね」
レインはエアリアルクルーズを停止させると、側面にぽっかり空いた穴から出ていき、誰もいなく暗い、並ぶカフェのような店のうちの一軒に入っていった。マイカも側面の穴に手を伸ばした。見えないクッションのような壁はなくなっていて、手は外へと伸ばすことができた。
――停まると消えるのかな?
マイカも少し外に出てみたくなった。大胆な行動はトラブルのもとだとも思ったが、少しでもこの世界の景色を目に焼き付けておきたいという気持ちがすでにこの時点では勝っていた。一応捕まっている身なので、レインの様子をうかがってこっそりと外に出る。
マイカはベランダに立って、びっしりと並ぶビルの景色を眺めた。ビルはどれも新しそうで、先鋭的なデザインに感じた。今は何も映っていないが、広告を映し出す大きいモニターもあちらこちらに見受けられる。
下方にはビルとビルを繋ぐ連絡橋も張り巡らされていた。暗くて厳かに見えるビル群も、ライトアップすればイルミネーションのように素敵なのだろうとマイカは思った。
――やっぱりここにも柵はないんだ。
本来なら、落ちたら死んでしまうという高さに柵がないのはあまりにも危険だと思うところだが、マイカには、あの例のシステムがここにも設置されているのだろうと勘繰った。
マイカは大胆にも、ベランダの縁に立って勢いよく両手を突き出してみた。
「あれっ?」
マイカの予想は外れた。両手は押し返されることなく、そのまま前の方に伸びていった。
マイカは、バランスを崩した。
「うわっとっと!」
両腕を振り回して、なんとか体勢を立て直し、後ろにバタンと尻もちをついた。マイカは肝を冷やした。へたりこんで茫然としていると、後ろで「ハハハ」というレインの笑い声が聞こえてきた。
「危なかったね。言っただろ?今は強制停電中だって。それに外出禁止令も出ているから、インレスは作動してないんだよ。」
このクッションのような触り心地の見えない柵をインレスというらしい。レインの話では、ソートエッジの住民は、Invisible Railing Systemの略でインレスと呼んでいるとのことであった。
「先に言ってくれればよかったのに」マイカは胸に手を当てて呼吸を整えた。
「そもそもインレスが作動していたら、ここにクルーズを停められないよ。」
レインはそう言って、マイカに瓶状の容器を手渡した。その瓶は見た目より軽く、プラスチックのような触感だった。その中には、青色の小さな球が敷きつめられている。マイカはその妙なくびれ方をした容器に見覚えがあった。
「あ!これさっきあそこで見た!」
マイカはそれが、マトリウム炉のバルコニーから見たビルの広告で宣伝されていた清涼飲料水だと気づいた。しかし、気になるのはそれの中身が液体ではなく、小さいラムネのような固形物で敷きつめられていることだった。コマーシャルでは炭酸飲料のようだったが、とマイカは思った。
「これって、お菓子?」
「そう見えるでしょ?でも、飲み物なんだよ。バルブをあけてごらん。」
マイカは、瓶の飲み口となっているバルブを、OPENと記されているほうへひねった。すると、中に敷きつめられていた球状の固形物が一気にはじけ、青白い光を放った。
「ひゃ!」
マイカは驚いて、瓶を握りつつも、反射的に手を伸ばして体から離した。マイカは、てっきりあのコマーシャルはコンピュータグラフィックのようなものによる演出だと思っていた。しかし、あのコマーシャルは一切の誇張もなかったのである。そして、一瞬にして、固形物は液体に変化し、泡が一気に瓶の底から上がってきてはじけた。
「お!いいリアクション!」レインは嬉しそうに言った。「はじめは俺も驚いたよ。これが楽しくてついつい買っちゃうんだよね。シュワシュワしたのは苦手だった?」
「ううん、そんなことない」
マイカは頭を振った。
「炭酸は好きだから」
マイカは、口をつけずにじっと、瓶の中の青い液体を見つめた。知らない世界の飲食物を口にするのは、マイカにとって少しためらいがあった。レインは、マイカが不審に思っているのを察してか、バルブをひねり、まず自分からぐいっと一口飲んで見せた。
「あー!うまい!」
レインはやや大げさにその飲料の美味しさをアピールした。マイカにもそれがわざとらしいと感じたが、さすがに飲まねば悪いと感じ、思い切ってバルブに口をつけ、謎の液体を喉に流し込んだ。
「うわっ!炭酸すごく強い!」
味は、甘みがだいぶ薄まった強炭酸のエナジードリンクのようだとマイカは感じた。舌がピリピリして、思わず口から舌を出した。
「お気に召さない?」
レインはやや残念そうな顔をして聞いた。マイカは舌をしまわずに、返事をした。
「ほんなほとないへど、なれるまでひかんがかかるかも……」
「……他のを買ってくるよ!」
そう言って、レインはまた店の方へくるっと体を向けた。
「いいよ!いいよ!」マイカが必死に呼びとめた。「これをいただくよ!気を遣ってくれてありがとう。」
「そう?ならいいけど。」
レインはどんな形であれ、マイカから礼を言われて気分が良かった。もう一度口に含んで、やはり辛さで舌を出しているマイカをじっと見て、レインはマイカの首についた拘束具のことを思い出した。
「あぁ、ごめんごめん!」と言って、レインはマイカの喉元の装置を指差した。
「これを付けたら普通、ひとりで歩くのもしんどいんだ。でもマイカは平然と動いていたからてっきり忘れていたよ。」
「そういえば、あんまり運動能力が低下したようには思えなかったけど……」
マイカは首をひねった。
「やっぱりマイカは俺たちとは違うんだね」
レインはマイカの肩に左手を優しく添えた。そして、右手の人差し指で喉元の装置を解除した。装着する時と同じように、ボタンひとつであっさりとそれは外れた。着けている感覚もなかったが、外れた感覚もなかった。
「これでよし」
レインの右手にはその装置が握られていた。マイカには拘束を解かれたという実感は全くなかったのだが、とりあえず「ありがとう」と礼を言った。
しかし、どうやらピンチからは脱したという安心感はあった。そのせいか、マイカは大事なことを思い出す。
「そうだ!時間!!」
マイカが唐突に声を張り上げた。レインはびっくりして、口に含んでいた飲み物を変に飲み込んでしまい、ゲホゲホと咳をした。
「私、ここに来てからどれぐらい経ってるのかな?」
急に動揺しはじめたマイカを見て、レインはただごとではないと感じた。
「うーん。」とレインは少し考えてから言った。「俺が、SOMMEの作戦本部でサバカのマトリウム炉に身元不明の侵入者が現れたって報告を聞いてからだったら、そろそろ1時間ぐらい経つんじゃないかな?」
マイカの顔がすうっと青ざめた。
「もうそんなに経つんだ……!」
「なにか問題でも?」
「私、そろそろ帰らないといけないと思うの!」マイカはうろたえながら言った。「その……デウスっていうのかもしれない人から言われた!1時間以上いるのは危険だって!」
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