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第百十七話
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邪神の話をギルドが公表してから冒険者たちの士気が上がっている。それは良いのだが怪我人が増えていると言う。まだ、冒険者を引退するほどの怪我人は出ていないが、ちょっとまずい気がする。
リュートはミントとシーネを鍛えながら自分の戦力アップも考えている。エリシアは通常運転だ。
まだ邪神の子に対抗する方法は見つかっていない。今の所まだ魔物が強化された感は無いので第一弾って所だろう。時間に余裕があると思いたい。
ちなみに今日は久しぶりに休みを取っている。エリシアが気を張ってばかりでは体がもたないとミントとシーネを連れて商店街に買い物に来ている。4人で商店を冷かしながら歩いていると。ジャガイモが目に入った。そう言えばこの世界にもジャガイモはあったんだよな。でも、あまりジャガイモの料理って食べた事ない気がするぞ。
「なあ、ジャガイモってどうやって食べるんだ?」
「あれはパンが買えない時の代用品だな。」
エリシアが答える。ミントとシーネも頷いている。この大陸ではジャガイモの地位は低いらしい。とりあえず大きめの物を10個程購入する。10個で銅貨2枚だった。安いな。
「何に使うんですか?」
シーネに聞かれたので、まあ、ちょっとねと誤魔化して置く。
歩いていると結構惣菜店の様な店もあって。こまごまと買っているとアイテムボックスの中にかなりの量が溜まっている。今日の夕飯これで足りるんじゃないかな?と思って居ると。エリシアが肉がガッツリ食べたいと言うのでまだ時間的に早いが食堂へと入った。
ここの所冒険者が獲物を大量に狩っているので肉の値段が下がっているらしい。どこの食堂も肉をメインのメニューをお勧めにしている。
この食堂のお勧めは煮込みらしい。何の肉かは良く解らないがビーフシチューの様に野菜と肉が形が無くなるほどじっくり煮込んである。ナイフが要らないほど軟らかく煮こまれた肉は塩味だが複雑な味がした。多分野菜の旨味が良い仕事をしているのだろう。
冷えたエールが欲しくなる味だ。そう思ったら既にエリシアが4人前注文していた。何故か4人分のエールが俺の前に並ぶ。シーネさんあなたは自分で冷やしましょうね。とは言えず。4人分のエールを冷やす。
時間が早い事と総菜を沢山購入したのでパンは注文しなかった。それでも肉は結構重たく腹にずっしりと来る。
腹ごなしついでに帰りも商店街をぶらぶらと散歩しながら帰る。家についてもまだ明るかった。
「どうする?まだ明るいけど?」
「そうね、夕食にはまだ早いからワインでも飲みましょう。」
ほろ酔いのエリシアが言う。
「まだ飲むのか?ミントとシーネは?」
「頂きます。」
あ、飲むのね。じゃあ俺はアレを作りますか。
3人にワインを出してからキッチンへと向かう。
ジャガイモを綺麗に洗い皮が付いたまま薄切りにする。更に細切りの物も用意し水にさらして置く。油をフライパンに多めに注ぎ温めているうちに、ジャガイモの水気を十分に切る。熱くなった油に薄切りのジャガイモを1枚ずつ丁寧に入れて行く。きつね色になったら網に取り。紙を敷いた皿に盛る。塩を振って完成。次は細切りを揚げて行く。その間にリビングへ出来立てのポテチを持って行く。
フライドポテトが完成し、さあ食べようかとリビングに行くと、ポテチが無かった。
「あれ?もう食べたの?」
「あれは何なのだ?」
「ジャガイモだけど?これもジャガイモだよ。」
そう言ってフライドポテトを出す。3人の手が一斉に伸びる。俺も食べようと手を伸ばしたら。空のグラスが差し出された。どうやらワインのお替りらしい。ワインのお替りを3人分用意している間にフライドポテトが無くなった。
仕方が無いので総菜を出して、ワインを飲もうとしたら、フライドポテトをもう一回作ってくれと言われた。
幸か不幸かジャガイモを多めに買って居た。
フライドポテトにはエールの方が合うぞと言ったら冷えたエールも要求される。結局飲み過ぎた3人は次の日の朝二日酔いに悩まされるのであった。
「リュート頼む~」
「兄貴~」
3人に懇願されてリカバリーを掛けてあげる。アルコールも一応毒だからな。
10分もすると稽古を始めている。元気な子たちだ。この子たちを守る為にも頑張らないとな。
最近リュートは一人で考え込むことが多い。エリシアもそう言う時は放って置いてくれる。今も稽古をエリシアに任せリュートは一人で考え事をしている。
邪神の子に対する対抗手段は未だに思いつかないし。神様の宿題の答えも謎だ。本来なら5年の猶予があったらしいが、それも2年で終わってしまった。創造魔法を封印するのは間違いだと言われた。俺は創造魔法をどう使えば良い?
答えの無い自問自答を繰り返す。何時も堂々巡りだ。何かきっかけがあれば、何かヒントがあれば、答えに繋がるかもしれない。きっと、神様の言葉の中に何かがあったはずだ。思い出せ。
そう言えばこの世界に勇者が存在する事は否定しなかった。そしてリュートの事を神候補と言った。なんだろう?何か引っ掛かりを感じる。
勇者、勇者って何のために居るんだ?ギルドマスターなら何か知ってるかな?
とりあえずギルドへ行ってみる。まだ、昼前なので空いている。まず、受付嬢に話を聞いてみるか。
「ちょっと時間あるか?」
「大丈夫ですけど、依頼じゃないんですか?」
「勇者について知りたいんだが、現時点で勇者っているのか?」
「現時点では勇者は確認されていませんね。」
「じゃあ、過去に確認された勇者って何をしたんだ?」
「過去と言うと80年位前ですね。王都に勇者が現れました。その時は確か王都に3匹のドラゴンが現れて、王都滅亡の危機と言われていたのを勇者が救ったらしいです。」
「ほう?1人でドラゴン3匹を相手にしたのか?」
「いや、勇者側も5人のパーティーだったはずです。」
「詳しいな。」
「この話は舞台にもなっていますし。親が子供に寝物語として聞かせるので大抵の人が知っていますよ。」
なるほどな、確かエリシアが国を救った勇者のレベルが120とか言ってたな。そうかレベルだ。引っ掛かっていたのは俺のレベルだ。勇者の方じゃない。
「話は変わるが、レベルって今まで最高幾つ位なんだ?」
「レベルですか?あまり人に話さないので詳しくは知りませんが、Sランクで80位と言われています。なんでも100を超えると亜神になると言う噂もあります。」
「ほう?ちなみに亜神って現れた事あるのか?」
「ここ300年以内の記録にはありませんね。」
「ありがとう参考になったよ。」
そう言ってギルドの酒場に行きエールを注文する。
勇者のレベルは120、俺のレベルはその倍近い230だ。100を超えると亜神になるなら勇者も亜神になっているはずだ。だとすると、一度亜神になった俺のレベルが230って事は亜神になる数値は200辺りか?神様は言っていた。一度失敗した事に意味があると。つまり1度亜神になった人間にしか分からない何かがあると言う事だ。
それはなんだ?魔力量か?勇者のレベルから行くと魔力量は200万程度?神様は一度取り上げた魔力を返してくれた。ここに何か意味があるはずだ。現在の俺はレベルが230で魔力量が700万オーバー。だが亜神にはなっていない。
仮説だが一度亜神になった物は亜神になりにくくなるのでは無いだろうか?だとすれば神様の行動にも色々と頷ける点が出て来る。
しかし、仮説を検証するのは危険だ。どうすれば良い?
おそらく通常の魔法ならいくら使っても大丈夫だろう。問題は創造魔法だな。創造魔法は神の魔法だと神様も言って居た。しかし、創造魔法の使い方が今回の戦いのカギとなるとも。
改めてみると、とんでもない数値だ。人間の物では無いと言われてもおかしくない。それでも今の俺では倒せないと言う邪神の子、どれだけの戦闘力なのだろう?
そう言えばこの領都サームには図書館があったはずだ。そこへ行けば何かヒントが見つかるかもしれない。
ギルドを出て図書館へと向かう。もっと早くに行くべきだった。
図書館は基本無料だが、銅貨5枚払えば希少本も見放題だと言われたので、銅貨5枚払って希少本のある2階へ向かう。
とりあえず、興味を惹かれた物を片っ端からアイテムボックスを通し賢者の叡智に記憶させる。40冊ほどコピーした所で1階に降り無難な本を掴んで席に座り読む振りをして賢者の叡智で検索を掛ける。邪神や亜神、レベル、魔力量と言った単語で検索を掛けて行くと興味深い文献があった。
亜神より落ち人の身になった男が後に賢者になったと言う話だ。賢者とは魔法使いの事だと考えて良いだろう。亜神になって理性を失わずに人の世界に戻る方法があると言う事か?
まさに今の俺の状態がこれだ。この男がその後どうなったかは書かれていないが、そう言う現象が過去にあったと残されている事に意味がありそうだ。
その他にはめぼしい情報は無かったので図書館を後にする。
リュートはミントとシーネを鍛えながら自分の戦力アップも考えている。エリシアは通常運転だ。
まだ邪神の子に対抗する方法は見つかっていない。今の所まだ魔物が強化された感は無いので第一弾って所だろう。時間に余裕があると思いたい。
ちなみに今日は久しぶりに休みを取っている。エリシアが気を張ってばかりでは体がもたないとミントとシーネを連れて商店街に買い物に来ている。4人で商店を冷かしながら歩いていると。ジャガイモが目に入った。そう言えばこの世界にもジャガイモはあったんだよな。でも、あまりジャガイモの料理って食べた事ない気がするぞ。
「なあ、ジャガイモってどうやって食べるんだ?」
「あれはパンが買えない時の代用品だな。」
エリシアが答える。ミントとシーネも頷いている。この大陸ではジャガイモの地位は低いらしい。とりあえず大きめの物を10個程購入する。10個で銅貨2枚だった。安いな。
「何に使うんですか?」
シーネに聞かれたので、まあ、ちょっとねと誤魔化して置く。
歩いていると結構惣菜店の様な店もあって。こまごまと買っているとアイテムボックスの中にかなりの量が溜まっている。今日の夕飯これで足りるんじゃないかな?と思って居ると。エリシアが肉がガッツリ食べたいと言うのでまだ時間的に早いが食堂へと入った。
ここの所冒険者が獲物を大量に狩っているので肉の値段が下がっているらしい。どこの食堂も肉をメインのメニューをお勧めにしている。
この食堂のお勧めは煮込みらしい。何の肉かは良く解らないがビーフシチューの様に野菜と肉が形が無くなるほどじっくり煮込んである。ナイフが要らないほど軟らかく煮こまれた肉は塩味だが複雑な味がした。多分野菜の旨味が良い仕事をしているのだろう。
冷えたエールが欲しくなる味だ。そう思ったら既にエリシアが4人前注文していた。何故か4人分のエールが俺の前に並ぶ。シーネさんあなたは自分で冷やしましょうね。とは言えず。4人分のエールを冷やす。
時間が早い事と総菜を沢山購入したのでパンは注文しなかった。それでも肉は結構重たく腹にずっしりと来る。
腹ごなしついでに帰りも商店街をぶらぶらと散歩しながら帰る。家についてもまだ明るかった。
「どうする?まだ明るいけど?」
「そうね、夕食にはまだ早いからワインでも飲みましょう。」
ほろ酔いのエリシアが言う。
「まだ飲むのか?ミントとシーネは?」
「頂きます。」
あ、飲むのね。じゃあ俺はアレを作りますか。
3人にワインを出してからキッチンへと向かう。
ジャガイモを綺麗に洗い皮が付いたまま薄切りにする。更に細切りの物も用意し水にさらして置く。油をフライパンに多めに注ぎ温めているうちに、ジャガイモの水気を十分に切る。熱くなった油に薄切りのジャガイモを1枚ずつ丁寧に入れて行く。きつね色になったら網に取り。紙を敷いた皿に盛る。塩を振って完成。次は細切りを揚げて行く。その間にリビングへ出来立てのポテチを持って行く。
フライドポテトが完成し、さあ食べようかとリビングに行くと、ポテチが無かった。
「あれ?もう食べたの?」
「あれは何なのだ?」
「ジャガイモだけど?これもジャガイモだよ。」
そう言ってフライドポテトを出す。3人の手が一斉に伸びる。俺も食べようと手を伸ばしたら。空のグラスが差し出された。どうやらワインのお替りらしい。ワインのお替りを3人分用意している間にフライドポテトが無くなった。
仕方が無いので総菜を出して、ワインを飲もうとしたら、フライドポテトをもう一回作ってくれと言われた。
幸か不幸かジャガイモを多めに買って居た。
フライドポテトにはエールの方が合うぞと言ったら冷えたエールも要求される。結局飲み過ぎた3人は次の日の朝二日酔いに悩まされるのであった。
「リュート頼む~」
「兄貴~」
3人に懇願されてリカバリーを掛けてあげる。アルコールも一応毒だからな。
10分もすると稽古を始めている。元気な子たちだ。この子たちを守る為にも頑張らないとな。
最近リュートは一人で考え込むことが多い。エリシアもそう言う時は放って置いてくれる。今も稽古をエリシアに任せリュートは一人で考え事をしている。
邪神の子に対する対抗手段は未だに思いつかないし。神様の宿題の答えも謎だ。本来なら5年の猶予があったらしいが、それも2年で終わってしまった。創造魔法を封印するのは間違いだと言われた。俺は創造魔法をどう使えば良い?
答えの無い自問自答を繰り返す。何時も堂々巡りだ。何かきっかけがあれば、何かヒントがあれば、答えに繋がるかもしれない。きっと、神様の言葉の中に何かがあったはずだ。思い出せ。
そう言えばこの世界に勇者が存在する事は否定しなかった。そしてリュートの事を神候補と言った。なんだろう?何か引っ掛かりを感じる。
勇者、勇者って何のために居るんだ?ギルドマスターなら何か知ってるかな?
とりあえずギルドへ行ってみる。まだ、昼前なので空いている。まず、受付嬢に話を聞いてみるか。
「ちょっと時間あるか?」
「大丈夫ですけど、依頼じゃないんですか?」
「勇者について知りたいんだが、現時点で勇者っているのか?」
「現時点では勇者は確認されていませんね。」
「じゃあ、過去に確認された勇者って何をしたんだ?」
「過去と言うと80年位前ですね。王都に勇者が現れました。その時は確か王都に3匹のドラゴンが現れて、王都滅亡の危機と言われていたのを勇者が救ったらしいです。」
「ほう?1人でドラゴン3匹を相手にしたのか?」
「いや、勇者側も5人のパーティーだったはずです。」
「詳しいな。」
「この話は舞台にもなっていますし。親が子供に寝物語として聞かせるので大抵の人が知っていますよ。」
なるほどな、確かエリシアが国を救った勇者のレベルが120とか言ってたな。そうかレベルだ。引っ掛かっていたのは俺のレベルだ。勇者の方じゃない。
「話は変わるが、レベルって今まで最高幾つ位なんだ?」
「レベルですか?あまり人に話さないので詳しくは知りませんが、Sランクで80位と言われています。なんでも100を超えると亜神になると言う噂もあります。」
「ほう?ちなみに亜神って現れた事あるのか?」
「ここ300年以内の記録にはありませんね。」
「ありがとう参考になったよ。」
そう言ってギルドの酒場に行きエールを注文する。
勇者のレベルは120、俺のレベルはその倍近い230だ。100を超えると亜神になるなら勇者も亜神になっているはずだ。だとすると、一度亜神になった俺のレベルが230って事は亜神になる数値は200辺りか?神様は言っていた。一度失敗した事に意味があると。つまり1度亜神になった人間にしか分からない何かがあると言う事だ。
それはなんだ?魔力量か?勇者のレベルから行くと魔力量は200万程度?神様は一度取り上げた魔力を返してくれた。ここに何か意味があるはずだ。現在の俺はレベルが230で魔力量が700万オーバー。だが亜神にはなっていない。
仮説だが一度亜神になった物は亜神になりにくくなるのでは無いだろうか?だとすれば神様の行動にも色々と頷ける点が出て来る。
しかし、仮説を検証するのは危険だ。どうすれば良い?
おそらく通常の魔法ならいくら使っても大丈夫だろう。問題は創造魔法だな。創造魔法は神の魔法だと神様も言って居た。しかし、創造魔法の使い方が今回の戦いのカギとなるとも。
改めてみると、とんでもない数値だ。人間の物では無いと言われてもおかしくない。それでも今の俺では倒せないと言う邪神の子、どれだけの戦闘力なのだろう?
そう言えばこの領都サームには図書館があったはずだ。そこへ行けば何かヒントが見つかるかもしれない。
ギルドを出て図書館へと向かう。もっと早くに行くべきだった。
図書館は基本無料だが、銅貨5枚払えば希少本も見放題だと言われたので、銅貨5枚払って希少本のある2階へ向かう。
とりあえず、興味を惹かれた物を片っ端からアイテムボックスを通し賢者の叡智に記憶させる。40冊ほどコピーした所で1階に降り無難な本を掴んで席に座り読む振りをして賢者の叡智で検索を掛ける。邪神や亜神、レベル、魔力量と言った単語で検索を掛けて行くと興味深い文献があった。
亜神より落ち人の身になった男が後に賢者になったと言う話だ。賢者とは魔法使いの事だと考えて良いだろう。亜神になって理性を失わずに人の世界に戻る方法があると言う事か?
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