40 / 95
40.追放テイマーは逃げ出したい
しおりを挟む
「勇者様が国を乗っ取ったって、どういうことなの?」
「そうなのですわ、ショコラちゃぁぁん! あのクソ勇者ついに本性を現しましたわ!」
ちょっとミルフィナちゃん。
いくら勇者様でも、王女がクソって……。
彼女は、涙を浮かべて私に抱きついている。
いつもは、元気を周囲に振りまいているような笑顔いっぱいの子なのに。
ミルフィナちゃん……。
おもわずそっと彼女の頭を優しくなでた。
「で。なにがあったんです?」
私は目線を合わせないように、ベリル王子に聞いてみる。
顔が火照ってるのは、湯上りのせいだから。うん。
「あのさ、さっきのは事故だよね! それに驚いてほとんど見てないし!」
王子は真っ赤な顔で、両手を大きく振って否定している。
「入る前にノックすればよかったじゃないですか!」
「したよ! ちゃんと前足を使って!」
「普通に人の姿でノックすればよかったと思うの!」
王子と話している私の手を、突然ダリアちゃんがひっぱった。
「……ねぇ、お姉さま。なんでこの国の王子と王女がこの家に来てるの?」
「……え?」
はっ、そっか。
そうだよね。
王族が田舎の小さな家に来るなんて、普通におかしいよね。
うわぁぁ、ダメじゃん私。
すっかり今の暮らしになれちゃってるんだけど!
「……お姉さま?」
「あはは、えーとね?」
でもどうやって説明すればいいの?
うっかりテイムしちゃいました、なんていえないし……。
「それは、ショコラちゃんが私のご主人様だからですわ!」
ミルフィナちゃんは顔をあげると、真っ白な腕を大きく上にかざした。
キラキラと浮かび上がっているのは、テイマーが使役した証『調教紋』。
「くっ、負けないさ! 僕の調教紋はここに!」
「えええ?!」
ちょっと、なんで対抗意識を燃やしてるのよ!
私は、シャツをめくろうとする王子の手を、慌てて止めた。
「なにしてるんですか、王子!」
「いや……つい……」
「うふふ、わたくしの勝ちですわね、お兄様!」
「お姉さま……?」
うわぁぁぁ。
ダリアちゃんが遠い目で私たちの事を見てるんですけど!
「こ、これは違うのよ。そんなことより! 今は、王国のピンチな話ですよね?!」
「そ、そうだった! 大変なことになったんだ、ショコラ!」
「わたくしは悪くないですわよ! 全部あの勇者が悪いのですわ!」
「聞いてくれ、ショコラ。実は……」
王子は大きく深呼吸したあと。お城で起きた出来事を話してくれた。
**********
<<ベリル王子目線>>
魔王軍が南の国境を越えてから数日してから。
勇者パーティーは王都ハイビスへ到着した。
「ご苦労だった、勇者よ。まずはゆっくり旅の疲れをいやすがよい」
「そんなのはべつにいいんだよ、国王。使者からオレの提案聞いてくれた?」
勇者は周囲の声が聞こえないように、父上のいる玉座へ向かっていく。
「な、不敬であろう!」
「とりおさえろ!」
「静まれ!!」
父上は騒ぎ出す家臣たちにむけて手をかざすと、大きな声で制止した。
「勇者よ、その話は後々するとして、まずは共に魔王軍と戦おうではないか」
「いーや。褒賞が先でしょ。どうするんだよ。オレの話を受けるか、受けないのか?」
父上は動揺しながら目が泳いでいる。
勇者は一体何の話をしてるんだ?
「父上、勇者様。失礼します」
僕も慌てて玉座へ向かう。
「お、イケメンの王子さまじゃないか。悪いな、本来ならお前が次の王だったのに」
「どういことですか?」
「あははは。オレがさ、お前の妹をもらってやるっていってるんだよ。この国の王位と一緒にな」
「なんだと!!」
勇者のセリフに、玉座の間がざわめきだす。
「な、なにを言ってるんだ!」
「いくら勇者殿でも許せん!」
「早く取り押さえろ!」
「それじゃあ、どうするつもりだよ? オレがいなければ結局、この国は魔王に滅ぼされて終わりだろうが!」
その場に静寂が訪れる。
確かに今この国を救えるのは勇者だけなのかもしれない。
しかしこれでは……。
「ミルフィナよ、わかってくれ。この国の為なのだ……」
「父上! それではミルフィナがあまりにも!」
父上は、目線を落としながらミルフィナに顔を向ける。
「お父様。わたくしも王族に生まれた身。王国の為に命を捧げる覚悟はできておりますわ」
「おお、それでは……」
「ええ、もちろん……」
ミルフィナは、少し首を傾けると可愛らしい笑顔を作った。
「うふふ。死んでもゴメンですわ。わたくし好きな方がいますので」
「な、なんだと!」
「「「おおお」」」
玉座の間に再びざわめきが起こる。
「おいおい、国王様よ。お前の娘がおかしなことを言ってるんだけど?」
「ミルフィナよ、王族の務めを果たすのは今ぞ!」
「うふふ。務めを果たすのでしたら、お父様が勇者さまと結ばれればいいじゃありませんか?」
……。
…………。
わが妹よ、一体なにを言い出したんだ。
「ば、バカをいうな!」
父上は慌てて、両手を大きく振りかぶった。
「あら? この国で同性婚は認められてますもの。お母様が亡くなられてからずいぶん経ちましたし、もうよろしいのでは?」
「おいまて! 何をいってるんだ、あの姫様は!」
「勇者様、末永くお父様とお幸せに!」
ミルフィナは唇に人差し指を当てて、嬉しそうに微笑んだ。
「なるほど、それはいいアイデアですな!」
「さすがミルフィナ様だ!」
「あらたな王妃様に敬礼!」
城内では大きな拍手が沸き起こる。
「そ、そういうことなら、仕方ないか。のう、勇者よ」
「ふざけるな! どこの世界に王様と結婚する勇者がいるんだよ!」
「あら、お似合いですよわ?」
……なんだこのやり取りは。
……頭がおかしくなりそうだ。
「それに、私の大好きな人は、アナタよりずっと強いのですわ」
「ほう、勇者のオレより強いやつだと? 剣聖クロウのことか?」
「ちがいますわよ、もっと可愛らしくて素敵な方です」
「この世に、オレより強いものなどいない!」
勇者は伝説の聖剣をさやから抜くと、大きく上にかかげた。
聖なる光が剣から放たれ……ない。
なんだ、どうしたんだ?
「聖剣が光を失っているぞ……」
「どういうことだ……」
「まさか……勇者の力を失ったのでは……」
よく見ると勇者の顔色が悪い。
「今はたまたま、充電が切れてるんだよ。そんなことより、オレはミルフィナと結婚して王位を継ぐ! それ以外は認めない!」
「お断りですわ! わたしくはショコラちゃんと結婚するんですから!」
うぉい?
何を言ってるんだ、この妹は!
「ショコラ……ショコラって、ウチのパーティーにいた調教師のショコラか?」
「その通りですわ!」
ミルフィナは、自慢げに勇者を指さした。
「いやいや、女同士だろ! それに、なんであいつがオレより強いんだよ!」
「あら? 気づいてませんでしたの? ショコラちゃんの魔獣はアナタより強いですわよ?」
「魔獣? あいつの使役していたのは馬や鳥だぞ!」
「やめろ、ミルフィナ! それ以上は……」
僕は慌ててミルフィナに駆け寄る。
今、彼女の使役獣の話をするのはまずい気がする!
「ホントにおろかですわね。あの子たちはナイトメアに、雪狼、それとフェニックスですわ!」
うわぁぁ。
妹よ、なにしゃべってるんだよ!
この勇者、ただでさえ魅了の魔法を使ってショコラを狙ってたんだぞ!
「……は? あの馬や鳥がか?」
「はぁ、ホントに見る目がないですわね?」
勇者の顔が怪しげな笑顔を浮かべた。
「そうか……そうだったのか。アイツにそんな力が……知っていれば手放さなかったのに……」
「だから、アナタがいなくなっても王国は安泰ですわ。どうかお引き取りくださいませ」
「あははは、良いことを聞いたよ、ありがとう」
勇者は満足げにうなずくと、周囲の騎士たちを見渡した。
「おい、さっさとこいつらを捕まえろ。それとショコラをここに連れてくるんだ。魔王からこの国を守ってほしかったらな!」
**********
――――。
「うん、まぁ、そういうわけなんだ」
「えーと、今の話本当なんだよね?」
「ああ、残念ながら……王国はもう勇者のものと考えていい」
私はベリル王子の話を聞いて頭を抱えていた。
まずい。本気で頭が痛くなってきた。
なにこの、とんでも展開!
何故か私まで追われる身になってるし!!
「ショコラちゃん、あんな勇者一緒に倒しましょう!」
ミルフィナちゃんが瞳を潤ませながら、私の両手を握りしめてきた。
ノー!
ノーだよ!
とりあえず。
憧れの快適な田舎暮らしなスローライフ生活は消え去ったみたい……?
「そうなのですわ、ショコラちゃぁぁん! あのクソ勇者ついに本性を現しましたわ!」
ちょっとミルフィナちゃん。
いくら勇者様でも、王女がクソって……。
彼女は、涙を浮かべて私に抱きついている。
いつもは、元気を周囲に振りまいているような笑顔いっぱいの子なのに。
ミルフィナちゃん……。
おもわずそっと彼女の頭を優しくなでた。
「で。なにがあったんです?」
私は目線を合わせないように、ベリル王子に聞いてみる。
顔が火照ってるのは、湯上りのせいだから。うん。
「あのさ、さっきのは事故だよね! それに驚いてほとんど見てないし!」
王子は真っ赤な顔で、両手を大きく振って否定している。
「入る前にノックすればよかったじゃないですか!」
「したよ! ちゃんと前足を使って!」
「普通に人の姿でノックすればよかったと思うの!」
王子と話している私の手を、突然ダリアちゃんがひっぱった。
「……ねぇ、お姉さま。なんでこの国の王子と王女がこの家に来てるの?」
「……え?」
はっ、そっか。
そうだよね。
王族が田舎の小さな家に来るなんて、普通におかしいよね。
うわぁぁ、ダメじゃん私。
すっかり今の暮らしになれちゃってるんだけど!
「……お姉さま?」
「あはは、えーとね?」
でもどうやって説明すればいいの?
うっかりテイムしちゃいました、なんていえないし……。
「それは、ショコラちゃんが私のご主人様だからですわ!」
ミルフィナちゃんは顔をあげると、真っ白な腕を大きく上にかざした。
キラキラと浮かび上がっているのは、テイマーが使役した証『調教紋』。
「くっ、負けないさ! 僕の調教紋はここに!」
「えええ?!」
ちょっと、なんで対抗意識を燃やしてるのよ!
私は、シャツをめくろうとする王子の手を、慌てて止めた。
「なにしてるんですか、王子!」
「いや……つい……」
「うふふ、わたくしの勝ちですわね、お兄様!」
「お姉さま……?」
うわぁぁぁ。
ダリアちゃんが遠い目で私たちの事を見てるんですけど!
「こ、これは違うのよ。そんなことより! 今は、王国のピンチな話ですよね?!」
「そ、そうだった! 大変なことになったんだ、ショコラ!」
「わたくしは悪くないですわよ! 全部あの勇者が悪いのですわ!」
「聞いてくれ、ショコラ。実は……」
王子は大きく深呼吸したあと。お城で起きた出来事を話してくれた。
**********
<<ベリル王子目線>>
魔王軍が南の国境を越えてから数日してから。
勇者パーティーは王都ハイビスへ到着した。
「ご苦労だった、勇者よ。まずはゆっくり旅の疲れをいやすがよい」
「そんなのはべつにいいんだよ、国王。使者からオレの提案聞いてくれた?」
勇者は周囲の声が聞こえないように、父上のいる玉座へ向かっていく。
「な、不敬であろう!」
「とりおさえろ!」
「静まれ!!」
父上は騒ぎ出す家臣たちにむけて手をかざすと、大きな声で制止した。
「勇者よ、その話は後々するとして、まずは共に魔王軍と戦おうではないか」
「いーや。褒賞が先でしょ。どうするんだよ。オレの話を受けるか、受けないのか?」
父上は動揺しながら目が泳いでいる。
勇者は一体何の話をしてるんだ?
「父上、勇者様。失礼します」
僕も慌てて玉座へ向かう。
「お、イケメンの王子さまじゃないか。悪いな、本来ならお前が次の王だったのに」
「どういことですか?」
「あははは。オレがさ、お前の妹をもらってやるっていってるんだよ。この国の王位と一緒にな」
「なんだと!!」
勇者のセリフに、玉座の間がざわめきだす。
「な、なにを言ってるんだ!」
「いくら勇者殿でも許せん!」
「早く取り押さえろ!」
「それじゃあ、どうするつもりだよ? オレがいなければ結局、この国は魔王に滅ぼされて終わりだろうが!」
その場に静寂が訪れる。
確かに今この国を救えるのは勇者だけなのかもしれない。
しかしこれでは……。
「ミルフィナよ、わかってくれ。この国の為なのだ……」
「父上! それではミルフィナがあまりにも!」
父上は、目線を落としながらミルフィナに顔を向ける。
「お父様。わたくしも王族に生まれた身。王国の為に命を捧げる覚悟はできておりますわ」
「おお、それでは……」
「ええ、もちろん……」
ミルフィナは、少し首を傾けると可愛らしい笑顔を作った。
「うふふ。死んでもゴメンですわ。わたくし好きな方がいますので」
「な、なんだと!」
「「「おおお」」」
玉座の間に再びざわめきが起こる。
「おいおい、国王様よ。お前の娘がおかしなことを言ってるんだけど?」
「ミルフィナよ、王族の務めを果たすのは今ぞ!」
「うふふ。務めを果たすのでしたら、お父様が勇者さまと結ばれればいいじゃありませんか?」
……。
…………。
わが妹よ、一体なにを言い出したんだ。
「ば、バカをいうな!」
父上は慌てて、両手を大きく振りかぶった。
「あら? この国で同性婚は認められてますもの。お母様が亡くなられてからずいぶん経ちましたし、もうよろしいのでは?」
「おいまて! 何をいってるんだ、あの姫様は!」
「勇者様、末永くお父様とお幸せに!」
ミルフィナは唇に人差し指を当てて、嬉しそうに微笑んだ。
「なるほど、それはいいアイデアですな!」
「さすがミルフィナ様だ!」
「あらたな王妃様に敬礼!」
城内では大きな拍手が沸き起こる。
「そ、そういうことなら、仕方ないか。のう、勇者よ」
「ふざけるな! どこの世界に王様と結婚する勇者がいるんだよ!」
「あら、お似合いですよわ?」
……なんだこのやり取りは。
……頭がおかしくなりそうだ。
「それに、私の大好きな人は、アナタよりずっと強いのですわ」
「ほう、勇者のオレより強いやつだと? 剣聖クロウのことか?」
「ちがいますわよ、もっと可愛らしくて素敵な方です」
「この世に、オレより強いものなどいない!」
勇者は伝説の聖剣をさやから抜くと、大きく上にかかげた。
聖なる光が剣から放たれ……ない。
なんだ、どうしたんだ?
「聖剣が光を失っているぞ……」
「どういうことだ……」
「まさか……勇者の力を失ったのでは……」
よく見ると勇者の顔色が悪い。
「今はたまたま、充電が切れてるんだよ。そんなことより、オレはミルフィナと結婚して王位を継ぐ! それ以外は認めない!」
「お断りですわ! わたしくはショコラちゃんと結婚するんですから!」
うぉい?
何を言ってるんだ、この妹は!
「ショコラ……ショコラって、ウチのパーティーにいた調教師のショコラか?」
「その通りですわ!」
ミルフィナは、自慢げに勇者を指さした。
「いやいや、女同士だろ! それに、なんであいつがオレより強いんだよ!」
「あら? 気づいてませんでしたの? ショコラちゃんの魔獣はアナタより強いですわよ?」
「魔獣? あいつの使役していたのは馬や鳥だぞ!」
「やめろ、ミルフィナ! それ以上は……」
僕は慌ててミルフィナに駆け寄る。
今、彼女の使役獣の話をするのはまずい気がする!
「ホントにおろかですわね。あの子たちはナイトメアに、雪狼、それとフェニックスですわ!」
うわぁぁ。
妹よ、なにしゃべってるんだよ!
この勇者、ただでさえ魅了の魔法を使ってショコラを狙ってたんだぞ!
「……は? あの馬や鳥がか?」
「はぁ、ホントに見る目がないですわね?」
勇者の顔が怪しげな笑顔を浮かべた。
「そうか……そうだったのか。アイツにそんな力が……知っていれば手放さなかったのに……」
「だから、アナタがいなくなっても王国は安泰ですわ。どうかお引き取りくださいませ」
「あははは、良いことを聞いたよ、ありがとう」
勇者は満足げにうなずくと、周囲の騎士たちを見渡した。
「おい、さっさとこいつらを捕まえろ。それとショコラをここに連れてくるんだ。魔王からこの国を守ってほしかったらな!」
**********
――――。
「うん、まぁ、そういうわけなんだ」
「えーと、今の話本当なんだよね?」
「ああ、残念ながら……王国はもう勇者のものと考えていい」
私はベリル王子の話を聞いて頭を抱えていた。
まずい。本気で頭が痛くなってきた。
なにこの、とんでも展開!
何故か私まで追われる身になってるし!!
「ショコラちゃん、あんな勇者一緒に倒しましょう!」
ミルフィナちゃんが瞳を潤ませながら、私の両手を握りしめてきた。
ノー!
ノーだよ!
とりあえず。
憧れの快適な田舎暮らしなスローライフ生活は消え去ったみたい……?
1
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる