42 / 95
42.追放テイマーは状況を整理したい
しおりを挟む
「「魔王!?」」
丘の上の小さな家に、王子とミルフィナちゃんの大きな声が響き渡る。
私は、頭を抱えてうずくまっていた。
……。
…………。
ノー!
ノーだよ!
勇者様が国をのっとるとか。
ウチの子達が、魔獣だとか。
昨日から色んなことがあり過ぎて、頭が付いていかないんだけど!!
「ショコラ、本当なのか? こいつがあの魔王だって?」
「ショコラちゃん離れてください、危険ですわ!」
「その通りだ、人間よ。わかったら、わが主人より離れて立ち去るがよい!」
……あ。
……その話を口留めするの忘れてた。
おそるおそる振り返ると、ベリル王子とミルフィナちゃんが呆然とした表情をしている。
「もしかして……」
「ショコラちゃん……まさか……」
「我がご主人様に気軽に声をかけるな、人間風情が。特にその金髪は話すの禁止だからな!」
魔王シャルル様は、不機嫌そうに王子を指さした。
「いやだってさ。もしかして魔王を調教したってこと?」
「本当に魔王……ですわよね?」
「ふっ、よかろう。オレとご主人様との愛の証をみせてやろうぞ!」
魔王シャルル様は満足げにうなずくと、シャツのボタンをはずしていく。
「ちょっと、ストップ!」
なんですぐ脱ごうとするのよ!
私は慌てて、彼の腕を両手でつかむ。
「うあぁ、マイヒロイン! だ、大胆なんだね」
「大胆というか、なんで脱ごうとするんですか!」
魔王様は、真っ赤な顔で口元を押さえる。
少女漫画にこんなシーンがあった気がする。
なんだか……カッコいい……。
「くっ。負けるわけには! 僕の調教紋を見るがいいさ!」
「わたくしも負けられません!」
なんでそこで対抗しようとするのよ!
「もう! お願いだからやめて!!」
私の言葉に、三人の動きがピタッと止まった。
調教紋が強い輝きを放っている。
「これは……ショコラの感情だよな?」
「今、マイヒロインの気持ちが流れ込んで来たぞ……これが調教紋ってやつなのだな?」
「うわぁ、ショコラちゃんと感情を共有できるなんて、幸せですわぁ」
なんなのこれ。
私は、再び頭を抱えてうずくまった。
**********
「えーと、状況を整理します!」
私は立ち上がると、大きな声で話しかけた。
広い空間に私の声が響き渡る。
ちらっと壁をみると、高そうな絵画ときれいな絨毯が飾られている。
豪華な暖炉には魔法の火がともされていて、部屋の中はとてもあたたかい。
「ははは。そんなことより、どうであろう。わが城の居心地は。なんならずっと一緒に住んでもいいの……だぞ……」
魔王シャルル様は、私の声を遮って自慢した後、何故か真っ赤な顔をしてうつむいた。
「うふふ。魔王様よく頑張りました。主様、いかがでしょう? このままこのお城で暮らしてみませんか?」
「そうでござるな。我々は大歓迎でござるぞ!」
水の魔性メルクルさんと、土の魔性ドルドルトさんが嬉しそうに笑顔を向けてくる。
まさか、ドルドルトさんまで本物だったなんて。
コスプレ好きの、ゆかいなオジサンだと思ってたのに。
「なるほど。これでやっと理解できました」
さすがアレス様!
きっとこの会話でなにか気づいたのね。
「なりきりコスプレイヤーにみせかけて、我々を欺くとは……。この賢者アレス、一生の不覚ですよ……」
「いや、この男が何を言ってるのかわからないのだが?」
「ふふふ、魔王よ。ごまかさなくて平気ですよ」
賢者アレス様はメガネをくいっと上にあげると、手をテーブルの上に組んで魔王をにらみつけた。
「あなた方の世界征服とはつまり、コスプレの普及だったのですね!」
……。
…………。
アレス様。
それ本気で言ってます?
「言っていただければ、私も魔王軍に協力していましたよ!」
「アレス、アンタバカなの! シャルル様がそんなことの為に世界征服するわけないでしょ!」
「賢者アレス、さすがにそれはないんじゃないかな?」
「アレス様って意外におちゃめな方ですわね~」
一斉に突っ込む、うちの輸送パーティーメンバー。
ダリアちゃん、ベリル王子。それから、ミルフィナちゃん。
「わかりますよ! わが同士、魔王よ! 真っ赤なローブを着たショコラさん……本当に可愛かった……」
アレス様は、うっとりとした表情でどこか遠くを眺めている。
「なぁ、マイヒロイン。こいつ本当に賢者なんだよね?」
「魔王様。口調が戻ってますよ」
「我が主よ、真にこいつは賢者であろうな?」
「あはは、たまに変なんですよ、賢者様……」
だめだ。
全然話が進まない。
「もう! いいから話を整理させてください!」
私は、テーブルを両手で叩くとあらためて部屋にいるメンバーを見渡した。
「王国が勇者様に乗っ取られたのは間違いないんですよね?」
「ああ、グランデル王国は既に奴のものだ……」
ベリル王子は悔しそうに拳を握りしめた。
「そうね。今朝の勇者新聞にも載っていたわ」
メルクルさんが、テーブルに新聞を広げる。
そこに書かれていたのは、王子から聞いた内容と同じものだった。
『勇者様、ミルフィナ姫と電撃結婚! 新たな王となる』
『尚、第二王妃である冒険者ショコラが行方不明。目撃情報求む!』
『ベリル王子が魔王軍と内通して謀反を計画?! 王国騎士団が目下捜索中』
「な、な。わたくし承諾してませんわ! 浮気なんてしてませんわよ!」
ミルフィナちゃんは席から立ち上がると、私に抱きついてきた。
……あはは。
……王子は反逆者になってるし、私いつの間にか第二王妃なんだけど……。
ノー!
私は思わずその場にしゃがみ込んだ。
「安心していいよ。すでに魔王軍がフォルト村の守備にまわってる。キミには指一本だって触れさせないから」
見上げると、黒髪の美青年が優しい瞳で私を見つめている。
卑怯だよ。
ホントにすごく……カッコいい。
……あれ?
今、フォルト村を魔王軍が守備してるって言ったよね?
「魔王様! デレデレしないでください。あと言葉遣い」
「ふははは、フォルト村は既に我が手中にある。人間の軍隊なぞ入っては来れぬぞ!」
「フォルト村を既に占領したというのか! 村人達はどうしたんだ!!」
ベリル王子が、怒りの表情で魔王の襟元を掴んだ。
「いや、特になにもしていないぞ?」
「……え?」
「魔王領でござるから、警備のための魔王軍が駐留するでござるよ。街の安全を守るでござる」
「うふふ。あと税金の納め先が我が主様になりますわね。でも公共事業や福祉事業は平等におこなっておりますわよ?」
――あれ?
魔王軍ってなんだかこう、人類を虐殺的な感じじゃないの?
ベリル王子もぽかんとした表情をしている。
「魔物も人間も仲良く! 平和で楽しく暮らそう! これが魔王軍のキャッチコピーであるぞ!」
魔王様の言葉に、四天王の二人が大きく拍手をする。
「そ、それでな。マイヒロイン。ここに魔王ランドのチケットが二枚あるのだ。よかったら一緒に……」
「うわぁ、魔王様! 私一緒に行きたいです!」
ダリアちゃんが目を輝かせながら魔王様を見つめている。
「三枚、ちょうど三枚あったのだ。よければ、我が主とダリアちゃん三人で!」
「本当ですか、嬉しい!」
「ちょ、ちょっと、ダリアちゃん!?」
なんだか魔王も魔王軍も思ってたのと違う。
違うんだけど!!
「ふざけるな! ショコラは僕の妃になる予定なんだ。魔王の手など借りなくても平気だ!」
「そうですわ! ショコラちゃんはわたくしの嫁ですのよ!」
「何をいうか! 彼女はこの魔界の王であるぞ!」
「そんな予定はありません! みんな落ち着いてください!」
憧れのスローライフってなんだっけ?
少なくとも。
今の状況とは違うと思うんだけど!?
丘の上の小さな家に、王子とミルフィナちゃんの大きな声が響き渡る。
私は、頭を抱えてうずくまっていた。
……。
…………。
ノー!
ノーだよ!
勇者様が国をのっとるとか。
ウチの子達が、魔獣だとか。
昨日から色んなことがあり過ぎて、頭が付いていかないんだけど!!
「ショコラ、本当なのか? こいつがあの魔王だって?」
「ショコラちゃん離れてください、危険ですわ!」
「その通りだ、人間よ。わかったら、わが主人より離れて立ち去るがよい!」
……あ。
……その話を口留めするの忘れてた。
おそるおそる振り返ると、ベリル王子とミルフィナちゃんが呆然とした表情をしている。
「もしかして……」
「ショコラちゃん……まさか……」
「我がご主人様に気軽に声をかけるな、人間風情が。特にその金髪は話すの禁止だからな!」
魔王シャルル様は、不機嫌そうに王子を指さした。
「いやだってさ。もしかして魔王を調教したってこと?」
「本当に魔王……ですわよね?」
「ふっ、よかろう。オレとご主人様との愛の証をみせてやろうぞ!」
魔王シャルル様は満足げにうなずくと、シャツのボタンをはずしていく。
「ちょっと、ストップ!」
なんですぐ脱ごうとするのよ!
私は慌てて、彼の腕を両手でつかむ。
「うあぁ、マイヒロイン! だ、大胆なんだね」
「大胆というか、なんで脱ごうとするんですか!」
魔王様は、真っ赤な顔で口元を押さえる。
少女漫画にこんなシーンがあった気がする。
なんだか……カッコいい……。
「くっ。負けるわけには! 僕の調教紋を見るがいいさ!」
「わたくしも負けられません!」
なんでそこで対抗しようとするのよ!
「もう! お願いだからやめて!!」
私の言葉に、三人の動きがピタッと止まった。
調教紋が強い輝きを放っている。
「これは……ショコラの感情だよな?」
「今、マイヒロインの気持ちが流れ込んで来たぞ……これが調教紋ってやつなのだな?」
「うわぁ、ショコラちゃんと感情を共有できるなんて、幸せですわぁ」
なんなのこれ。
私は、再び頭を抱えてうずくまった。
**********
「えーと、状況を整理します!」
私は立ち上がると、大きな声で話しかけた。
広い空間に私の声が響き渡る。
ちらっと壁をみると、高そうな絵画ときれいな絨毯が飾られている。
豪華な暖炉には魔法の火がともされていて、部屋の中はとてもあたたかい。
「ははは。そんなことより、どうであろう。わが城の居心地は。なんならずっと一緒に住んでもいいの……だぞ……」
魔王シャルル様は、私の声を遮って自慢した後、何故か真っ赤な顔をしてうつむいた。
「うふふ。魔王様よく頑張りました。主様、いかがでしょう? このままこのお城で暮らしてみませんか?」
「そうでござるな。我々は大歓迎でござるぞ!」
水の魔性メルクルさんと、土の魔性ドルドルトさんが嬉しそうに笑顔を向けてくる。
まさか、ドルドルトさんまで本物だったなんて。
コスプレ好きの、ゆかいなオジサンだと思ってたのに。
「なるほど。これでやっと理解できました」
さすがアレス様!
きっとこの会話でなにか気づいたのね。
「なりきりコスプレイヤーにみせかけて、我々を欺くとは……。この賢者アレス、一生の不覚ですよ……」
「いや、この男が何を言ってるのかわからないのだが?」
「ふふふ、魔王よ。ごまかさなくて平気ですよ」
賢者アレス様はメガネをくいっと上にあげると、手をテーブルの上に組んで魔王をにらみつけた。
「あなた方の世界征服とはつまり、コスプレの普及だったのですね!」
……。
…………。
アレス様。
それ本気で言ってます?
「言っていただければ、私も魔王軍に協力していましたよ!」
「アレス、アンタバカなの! シャルル様がそんなことの為に世界征服するわけないでしょ!」
「賢者アレス、さすがにそれはないんじゃないかな?」
「アレス様って意外におちゃめな方ですわね~」
一斉に突っ込む、うちの輸送パーティーメンバー。
ダリアちゃん、ベリル王子。それから、ミルフィナちゃん。
「わかりますよ! わが同士、魔王よ! 真っ赤なローブを着たショコラさん……本当に可愛かった……」
アレス様は、うっとりとした表情でどこか遠くを眺めている。
「なぁ、マイヒロイン。こいつ本当に賢者なんだよね?」
「魔王様。口調が戻ってますよ」
「我が主よ、真にこいつは賢者であろうな?」
「あはは、たまに変なんですよ、賢者様……」
だめだ。
全然話が進まない。
「もう! いいから話を整理させてください!」
私は、テーブルを両手で叩くとあらためて部屋にいるメンバーを見渡した。
「王国が勇者様に乗っ取られたのは間違いないんですよね?」
「ああ、グランデル王国は既に奴のものだ……」
ベリル王子は悔しそうに拳を握りしめた。
「そうね。今朝の勇者新聞にも載っていたわ」
メルクルさんが、テーブルに新聞を広げる。
そこに書かれていたのは、王子から聞いた内容と同じものだった。
『勇者様、ミルフィナ姫と電撃結婚! 新たな王となる』
『尚、第二王妃である冒険者ショコラが行方不明。目撃情報求む!』
『ベリル王子が魔王軍と内通して謀反を計画?! 王国騎士団が目下捜索中』
「な、な。わたくし承諾してませんわ! 浮気なんてしてませんわよ!」
ミルフィナちゃんは席から立ち上がると、私に抱きついてきた。
……あはは。
……王子は反逆者になってるし、私いつの間にか第二王妃なんだけど……。
ノー!
私は思わずその場にしゃがみ込んだ。
「安心していいよ。すでに魔王軍がフォルト村の守備にまわってる。キミには指一本だって触れさせないから」
見上げると、黒髪の美青年が優しい瞳で私を見つめている。
卑怯だよ。
ホントにすごく……カッコいい。
……あれ?
今、フォルト村を魔王軍が守備してるって言ったよね?
「魔王様! デレデレしないでください。あと言葉遣い」
「ふははは、フォルト村は既に我が手中にある。人間の軍隊なぞ入っては来れぬぞ!」
「フォルト村を既に占領したというのか! 村人達はどうしたんだ!!」
ベリル王子が、怒りの表情で魔王の襟元を掴んだ。
「いや、特になにもしていないぞ?」
「……え?」
「魔王領でござるから、警備のための魔王軍が駐留するでござるよ。街の安全を守るでござる」
「うふふ。あと税金の納め先が我が主様になりますわね。でも公共事業や福祉事業は平等におこなっておりますわよ?」
――あれ?
魔王軍ってなんだかこう、人類を虐殺的な感じじゃないの?
ベリル王子もぽかんとした表情をしている。
「魔物も人間も仲良く! 平和で楽しく暮らそう! これが魔王軍のキャッチコピーであるぞ!」
魔王様の言葉に、四天王の二人が大きく拍手をする。
「そ、それでな。マイヒロイン。ここに魔王ランドのチケットが二枚あるのだ。よかったら一緒に……」
「うわぁ、魔王様! 私一緒に行きたいです!」
ダリアちゃんが目を輝かせながら魔王様を見つめている。
「三枚、ちょうど三枚あったのだ。よければ、我が主とダリアちゃん三人で!」
「本当ですか、嬉しい!」
「ちょ、ちょっと、ダリアちゃん!?」
なんだか魔王も魔王軍も思ってたのと違う。
違うんだけど!!
「ふざけるな! ショコラは僕の妃になる予定なんだ。魔王の手など借りなくても平気だ!」
「そうですわ! ショコラちゃんはわたくしの嫁ですのよ!」
「何をいうか! 彼女はこの魔界の王であるぞ!」
「そんな予定はありません! みんな落ち着いてください!」
憧れのスローライフってなんだっけ?
少なくとも。
今の状況とは違うと思うんだけど!?
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。
樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。
ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。
国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。
「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
『捨てられシスターと傷ついた獣の修繕日誌』~「修理が遅い」と追放されたけど、DIY知識チートで壊れた家も心も直して、幸せな家庭を築きます
エリモコピコット
ファンタジー
【12/6 日間ランキング17位!】
「魔法で直せば一瞬だ。お前の手作業は時間の無駄なんだよ」
そう言われて勇者パーティを追放されたシスター、エリス。
彼女の魔法は弱く、派手な活躍はできない。 けれど彼女には、物の声を聞く『構造把握』の力と、前世から受け継いだ『DIY(日曜大工)』の知識があった。
傷心のまま辺境の村「ココン」に流れ着いた彼女は、一軒のボロ家と出会う。 隙間風だらけの壁、腐りかけた床。けれど、エリスは目を輝かせた。
「直せる。ここを、世界で一番温かい『帰る場所』にしよう!」
釘を使わない頑丈な家具、水汲み不要の自動ポンプ、冬でもポカポカの床暖房。
魔法文明が見落としていた「手間暇かけた技術」は、不便な辺境生活を快適な楽園へと変えていく。
やがてその温かい家には、 傷ついた銀髪の狼少女や、 素直になれないツンデレ黒猫、 人見知りな犬耳の鍛冶師が集まってきて――。
「エリス姉、あったか~い……」「……悔しいけど、この家から出られないわね」
これは、不器用なシスターが、壊れた家と、傷ついた心を修繕していく物語。 優しくて温かい、手作りのスローライフ・ファンタジー!
(※一方その頃、メンテナンス係を失った勇者パーティの装備はボロボロになり、冷たい野営で後悔の日々を送るのですが……それはまた別のお話)
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる