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43.追放テイマーとあらたな聖剣
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気が付くと、真っ白な空間にふわふわと漂っていた。
あたたかくてやわらかくて、すごく不思議な感じ。
まるでふかふかの毛布にくるまっているみたい。
「目覚めなさい……。目覚めるのです。勇者よ!」
勇者様、誰かに呼ばれてますよ?
なんだか相手の人、必死そうですよ?
やっぱり大変な職業だよね、勇者って。
選ばなくてよかったぁ。
……ん?
……選ばなくて?
なんだろう。
すごく大事なことを忘れてる気がするんだけど。
「ちょっと、絶対聞こえてますよね? 無視しないでもらえませんかー?」
うーん。まぁ、いっか。
このままぬくぬくしていよう。
「もうずっーとずーっと呼びかけてるんですけど! いい加減気づいてください! 勇者ショコラ!」
突然目の前に、キラキラ輝く女性が現れた。
ふんわりとした金色の髪に、まぶしく光る輪。
背中には、真っ白な大きな羽根がついている。
マンガとかラノベに出てきそうな美少女天使って感じだよね。
「はぁはぁ、やっと気づいてくれましたね。もうどれだけ呼び続けたとおもってるんですか!」
「あー、えーと。確か女神エリ……」
「偉大なる女神エリエルです! 勇者なんだから、ちゃんと覚えてくださいよ!」
「え? あれ? 私魔王城から帰ってきて……そのあと……」
……。
…………。
目の前に転生の時の女神様がいるってことは。
なにもしてないのに、また死んだの?
勇者様に討伐されたとか?
ノー!
ノーだよコレ!
私はただ、田舎でのんびりスローライフを過ごしたかっただけなのに!
私は、やわらかい雲のような地面にひざまずくと、頭を抱え込んだ。
「安心してください。ここはアナタの夢の中ですよ」
女神エリエル様は、慈愛に満ちた微笑みで、私に手を差し伸べてきた。
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして、勇者ショコラ」
「……勇者?」
「ええ。アナタが新しい世界に転生してから、ずっと呼びかけていたのですよ?」
私は、女神さまの手をとると、ゆっくり立ちあがる。
呼びかけてたの? 私に?
「あの、女神様。勇者様に選ばれた人なら、別にいますよね?」
「いいえ。この世界の勇者はあなた一人です」
女神様は真剣な瞳で私を見つめている。
でもだって。
聖剣に選ばれた勇者様がいるのに、どういうことなの?
「選ばれたのはアナタです、勇者ショコラ」
女神様は、私の両手を握って可愛らしく微笑んだ。
どうしよう。
言ってることが全然わからなんだけど。
私の表情に気づいた女神様は、首を少し傾けてくすっと笑うと、両手を上にあげた。
「えいっ!」
、
広げた手のひらに光の粒のようなものがどんどん集まっていく。
これは……魔法?
集まった光は、長い棒のような形からどんどん変化していき、剣になっていく。
「さぁ、新しい聖剣です。今度こそアナタが持っていてくださいね」
「え?」
赤いさやが付いた細身の剣。
クルクルとリボンのようにピンク色の革ひものようなものがついてる。
持ち手のとろには、十字架とハートの模様。
……なにこのカワイイ剣。
「ショコラさんのイメージに聖剣を近づけてみました。これでもう間違って使う人はいませんね」
えええ!?
そんな嬉しそうな顔で手渡されても。
「女神様、聖剣って世界に一本しかないって言われてましたけど」
「ええ、その通りです。勇者が一人しかいないから、一本で十分ですよね?」
「でも、聖剣は既に勇者様が……」
私の言葉に、女神さまが胸を張って答える。
「ですから、たった今地上から回収して作り替えたんです! こんなこと初めてですよ!!」
……回収したの?
……勇者様が使っていた聖剣を?
「だって。ちゃんと聖剣は勇者様を選んでましたよ?」
「あれは、アナタに反応してたんです!」
「勇者様、聖剣から色んな技を出してましたし……」
「聖剣は持ち主の願いを読み取ります。アナタの願い通りに力を使ったんですよ」
考えてみたら、聖剣のテストの時に私の順番に割り込んできたんだよね、勇者様って。
その後すぐにパーティーを組んで……あれ?
確かにずっと一緒にいた気がする。
けど。
まさかそんな……。
「でしたら鞘から抜いてみてください。剣はアナタに反応しますよ?」
うーん?
女神様の言葉にゆっくりうなずくと、可愛らしいデザインの鞘から剣を引き抜く。
次の瞬間、細身の剣は美しい光を放ち始めた。
見る人を癒してくれるような不思議な光。
「うそ……これって……」
私は、呆然と手に持っている聖剣を見つめた。
勇者様のもっていた剣とは違って、細くてすごくオシャレになってるけど。
どうみても同じ光……だよね。
「うふふ。これでわかりましたか? それと、これ覚えてます?」
女神さまは、何もない空間から、ルーレットのようなものを取り出した。
大きな矢印が指している場所は『?』のマス。
――それって転生の時に使ったルーレット。
そうだ、そうだよ。
あのルーレットの結果は……えーと。
私が自分で選びたいって女神様に言った瞬間に、ルーレットがピタッと『?』で止まったんだよね。
「思い出しました? アナタがこの世界の勇者なんですよ。ショコラさん」
思い出したけど。
思い出したけどさ!
私、ちゃんと拒否しましたよね?!
あたたかくてやわらかくて、すごく不思議な感じ。
まるでふかふかの毛布にくるまっているみたい。
「目覚めなさい……。目覚めるのです。勇者よ!」
勇者様、誰かに呼ばれてますよ?
なんだか相手の人、必死そうですよ?
やっぱり大変な職業だよね、勇者って。
選ばなくてよかったぁ。
……ん?
……選ばなくて?
なんだろう。
すごく大事なことを忘れてる気がするんだけど。
「ちょっと、絶対聞こえてますよね? 無視しないでもらえませんかー?」
うーん。まぁ、いっか。
このままぬくぬくしていよう。
「もうずっーとずーっと呼びかけてるんですけど! いい加減気づいてください! 勇者ショコラ!」
突然目の前に、キラキラ輝く女性が現れた。
ふんわりとした金色の髪に、まぶしく光る輪。
背中には、真っ白な大きな羽根がついている。
マンガとかラノベに出てきそうな美少女天使って感じだよね。
「はぁはぁ、やっと気づいてくれましたね。もうどれだけ呼び続けたとおもってるんですか!」
「あー、えーと。確か女神エリ……」
「偉大なる女神エリエルです! 勇者なんだから、ちゃんと覚えてくださいよ!」
「え? あれ? 私魔王城から帰ってきて……そのあと……」
……。
…………。
目の前に転生の時の女神様がいるってことは。
なにもしてないのに、また死んだの?
勇者様に討伐されたとか?
ノー!
ノーだよコレ!
私はただ、田舎でのんびりスローライフを過ごしたかっただけなのに!
私は、やわらかい雲のような地面にひざまずくと、頭を抱え込んだ。
「安心してください。ここはアナタの夢の中ですよ」
女神エリエル様は、慈愛に満ちた微笑みで、私に手を差し伸べてきた。
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして、勇者ショコラ」
「……勇者?」
「ええ。アナタが新しい世界に転生してから、ずっと呼びかけていたのですよ?」
私は、女神さまの手をとると、ゆっくり立ちあがる。
呼びかけてたの? 私に?
「あの、女神様。勇者様に選ばれた人なら、別にいますよね?」
「いいえ。この世界の勇者はあなた一人です」
女神様は真剣な瞳で私を見つめている。
でもだって。
聖剣に選ばれた勇者様がいるのに、どういうことなの?
「選ばれたのはアナタです、勇者ショコラ」
女神様は、私の両手を握って可愛らしく微笑んだ。
どうしよう。
言ってることが全然わからなんだけど。
私の表情に気づいた女神様は、首を少し傾けてくすっと笑うと、両手を上にあげた。
「えいっ!」
、
広げた手のひらに光の粒のようなものがどんどん集まっていく。
これは……魔法?
集まった光は、長い棒のような形からどんどん変化していき、剣になっていく。
「さぁ、新しい聖剣です。今度こそアナタが持っていてくださいね」
「え?」
赤いさやが付いた細身の剣。
クルクルとリボンのようにピンク色の革ひものようなものがついてる。
持ち手のとろには、十字架とハートの模様。
……なにこのカワイイ剣。
「ショコラさんのイメージに聖剣を近づけてみました。これでもう間違って使う人はいませんね」
えええ!?
そんな嬉しそうな顔で手渡されても。
「女神様、聖剣って世界に一本しかないって言われてましたけど」
「ええ、その通りです。勇者が一人しかいないから、一本で十分ですよね?」
「でも、聖剣は既に勇者様が……」
私の言葉に、女神さまが胸を張って答える。
「ですから、たった今地上から回収して作り替えたんです! こんなこと初めてですよ!!」
……回収したの?
……勇者様が使っていた聖剣を?
「だって。ちゃんと聖剣は勇者様を選んでましたよ?」
「あれは、アナタに反応してたんです!」
「勇者様、聖剣から色んな技を出してましたし……」
「聖剣は持ち主の願いを読み取ります。アナタの願い通りに力を使ったんですよ」
考えてみたら、聖剣のテストの時に私の順番に割り込んできたんだよね、勇者様って。
その後すぐにパーティーを組んで……あれ?
確かにずっと一緒にいた気がする。
けど。
まさかそんな……。
「でしたら鞘から抜いてみてください。剣はアナタに反応しますよ?」
うーん?
女神様の言葉にゆっくりうなずくと、可愛らしいデザインの鞘から剣を引き抜く。
次の瞬間、細身の剣は美しい光を放ち始めた。
見る人を癒してくれるような不思議な光。
「うそ……これって……」
私は、呆然と手に持っている聖剣を見つめた。
勇者様のもっていた剣とは違って、細くてすごくオシャレになってるけど。
どうみても同じ光……だよね。
「うふふ。これでわかりましたか? それと、これ覚えてます?」
女神さまは、何もない空間から、ルーレットのようなものを取り出した。
大きな矢印が指している場所は『?』のマス。
――それって転生の時に使ったルーレット。
そうだ、そうだよ。
あのルーレットの結果は……えーと。
私が自分で選びたいって女神様に言った瞬間に、ルーレットがピタッと『?』で止まったんだよね。
「思い出しました? アナタがこの世界の勇者なんですよ。ショコラさん」
思い出したけど。
思い出したけどさ!
私、ちゃんと拒否しましたよね?!
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