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エミリアの決意
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次の日、約束の日に会えなかったお詫びにと珍しくヨハンから花が届いた。
「今更何なのかしら。」
五ヶ月の間、一度もお詫びの手紙もなかったというのに心境の変化でもあったのだろうか。
メイドに玄関でも応接間でもどこでも飾っておいてと渡した。
エミリアは良くない結果になるとしても白黒をはっきりつけたくなってしまう。そうしないと常にそれが気にかかり、不安になってしまう。
婚約者がいながら隠れて逢瀬をするくらいならさっさと婚約を解消すればいいし、約束を反故にしたことを後からこうして取り繕うとするくらいなら約束を守ればいい。
婚約の件も、さっさと解決したいと思っているが、両親に相談しても、今のところ様子を見ようというばかりだった。
エミリアの父は、商取引に関わる契約、法律や税金などその方面での縁を求めていた。それぞれの専門家に依頼すると高額になるため、この婚約を是が非でも成立させたいのだ。
確かに幼馴染と会っているだけでは不貞をしているとはいいがたい。婚約解消をしてエミリアに傷がつくことを心配してくれていることも分かる。しかしそれ以上にバランド家との縁を強く望んでいるのがバレバレだった。
次の顔合わせの日も前日になって、都合がつかなくなったと手紙が届いた。
「よし!ヨハン、よくやってくれたわ!」
エミリアは満足げにうなづいた。
今回の顔合わせもキャンセルされたら婚約解消、されなかったら様子を見ると決めていた。
これで悩むことなく婚約解消に向けて邁進するだけだ。婚約を解消することでやりたいことが出来るかもしれない。
「そうと決まれば、今日は一日ゆっくり買い物よ!」
出かける支度が整い、馬車を回すよう頼もうとしたところにヴィンセントが訪ねてきた。顔合わせの日に婚約者が約束を守るのかが心配だと見に来てくれた。本当は、もし一人でいたら慰めてくれるつもりだったようだ。
そして結果を伝えると、エミリアより怒ってくれた。
「いいの。今日、会わなかったら婚約解消しようと決めてたの。だからよかったと思ってる。」
強がりではないその様子にヴィンセントもほっとしたようだった。
「買い物に行くのだけれど、せっかくだから付き合ってくれる?」
「喜んで。」
ヴィンセントの馬車に乗せてもらって街に出た。
「平民の服?どうして?」
「私、もうすぐで卒業でしょう。卒業してしばらくしたら結婚する予定だったけど、こうなったからには外国に行きたいのよ。せっかく身につけたものが生かせるのよ。嬉しくて仕方ないの。」
エミリアの家は子爵だが、事業が好調でその辺の侯爵家よりも裕福なくらいである。事業の関連で父は他国との取引がある。
エミリアは父の仕事を間近で見て、話を聞いているうちにその国の文化や言語に興味を持つようになった。
今では三ヵ国の言葉が話せるようになったエミリア。父の事業を手伝いたかったが、結婚することが決まりその夢は封印していた。
「なるほど。貴族子女と分かると道中が危険だしな。」
「ええ。実際どうなるかわからないけど、一度くらいは行ってみたいと思っているの。」
二人は平民が日常で身につける服を販売している比較的安価な服飾店に入った。
何着かさっさと決めて購入すると、ヴィンセントはあきれたように
「もう少し悩むとか、選ぶとかないのか?」
「着られればなんでもいいから。」
エミリアが笑って、方向を変えると店の奥にまさかの婚約者を見つけてしまった。婚約者は噂のご令嬢と一緒だった。
「どうした?あ、あいつこの間の婚約者か?」
「ええ。」
「エミリアとの約束を反故にして何をしているんだ。」
同行の女性の服を選んでいるようだが、貴族がプレゼントするのにこの店でいいのか?と思うが関係ないことだ。
「行きましょうか。今日付き合ってくれたお礼にお昼をごちそうさせてね。」
「ああ。でも文句の一つでも言わなくていいのか?」
「必要ないわ。赤の他人になるのだもの。」
笑って出て行こうとしたときに焦った声が聞こえた。
「エミリア様!」
エミリアは一瞬顔をしかめたが聞こえなかった振りで店の外に出た。
「エミリア様!待って!」
外まで追いかけてこられたら仕方がない。今気が付いたように
「あら、ヨハン様ごきげんよう。いかがなされました?」
「いや、今日はすみませんでした。申し訳ありません。」
「ええ、問題ありませんわ。では。」
軽く頭を下げるとエミリアは歩き始める。
「え?ちょっと待って!」
ヨハンは慌ててエミリアたちの前に出る。
「あの、こ、こちらは?」
エミリアと一緒にいるヴィンセントが気になるようだが紹介するいわれもない。
「ヨハン様には関係のない方ですわ。」
ヨハンがさらに言いつのろうとしたとき、服飾店から女性が出てきた。
「ヨハン、一人にしないでよ。わたしとっても心細かったわ。」
そう言って、ヨハンの腕にしがみつく。
「ちょっと、人前でやめてくれよ。」
(人前じゃなければやってるんだな、この馬鹿どもは。)
エミリアとヴィンセントは顔を見合わせる。
「あら、この方たちはどちら様ですの?」
相手の令嬢の身分がどうかは知らないが、この店にいる以上自分より高位の令嬢とは思えない。自分もここで買い物したのだから指摘できる筋合いはないが、下位の者から上の者に尋ねる事ではない。わからない場合であれば自分がまず名乗ってから聞くのがマナーだ。
「エミリア様、いつか紹介しようと思っていた幼馴染のアイラです。こちらは私の婚や・・・」
「ああ!大変!私たち、先を急いでおりますの。ではごきげんよう。」
もうすぐ、解消するつもりなのに婚約者として紹介されたくもない。しかも浮気(?)相手に。
エミリアは朗らかにそう言い放ち、ヴィンセントと立ち去った。
それからのヴィンセントは機嫌が悪かった。
「なんであんな男が君の婚約者なんだ?」
「お父様が決めたのよ。申し込んでくださった中から、家にとって一番メリットがあるお方を。同等の家柄でしっかりしていて苦労しないで済むようにって、私のためなんて白々しく後付けで。」
「一番肝心な人柄が大問題じゃないか。」
「怒ってくれてありがとう。だからあちら有責で無事解消できるんじゃないかしら?」
「破棄して、慰謝料でも取ればいい。」
「あちらはその道のプロの集団だから。おかしなことになるよりはさっさと縁を切りたいの。」
「本当に婚約解消するつもりなんだ。」
ヴィンセントは嬉しそうに笑った。やっと機嫌が戻ったようだった。
二人して食事を楽しんだあと、異国の情報を知るために図書館に行ったりとずいぶんと遅くなった。ヴィンセントは馬車でエミリアを送り届け、門前から玄関までエスコートした。
「エミリア様!」
玄関からヨハンが飛び出してくる。
「は?」
さすがに驚いて、エミリアははしたない声を出してしまった。
ヴィンセントも目を丸くしている。
「こんな時間まで婚約者でもない男と出かけてどういうおつもりですか?私は心配で待っていたんですよ。」
(お前が言うな!)
またエミリアとヴィンセントの心の声が重なる。
「いくら婚約者とはいえ、先ぶれもなく屋敷に押し掛けるのはマナー違反ではありませんか。そもそも本日の約束を反故にされたのはヨハン様でございます。空いた時間を有意義に過ごすことのどこに問題がありましょう?」
「私が気にしているのは相手です。」
「ご心配なく。彼は幼馴染です。」
「幼馴染にしたって距離が近いのではありませんか?」
「あなたがいつも側に侍らしている幼馴染と同じです。」
「は、はべらすなどと!彼女はただの幼馴染でやましいことなど何もありません!」
「ええ。で・す・か・ら。私も幼馴染と申しております。気にされていたことが解消されてようございました。心置きなくお帰り下さいませ。」
「・・・。」
言い負かされ、言葉に詰まってしまったヨハンは、顔合わせをキャンセルしたことを再度詫び、肩を落として帰っていった。
エミリアは、執事と使用人たちに、これからは婚約者といえどもエミリア不在時に屋敷にいれないように言いつけた。婚約者扱いなどする必要がない相手なのだから。
「今更何なのかしら。」
五ヶ月の間、一度もお詫びの手紙もなかったというのに心境の変化でもあったのだろうか。
メイドに玄関でも応接間でもどこでも飾っておいてと渡した。
エミリアは良くない結果になるとしても白黒をはっきりつけたくなってしまう。そうしないと常にそれが気にかかり、不安になってしまう。
婚約者がいながら隠れて逢瀬をするくらいならさっさと婚約を解消すればいいし、約束を反故にしたことを後からこうして取り繕うとするくらいなら約束を守ればいい。
婚約の件も、さっさと解決したいと思っているが、両親に相談しても、今のところ様子を見ようというばかりだった。
エミリアの父は、商取引に関わる契約、法律や税金などその方面での縁を求めていた。それぞれの専門家に依頼すると高額になるため、この婚約を是が非でも成立させたいのだ。
確かに幼馴染と会っているだけでは不貞をしているとはいいがたい。婚約解消をしてエミリアに傷がつくことを心配してくれていることも分かる。しかしそれ以上にバランド家との縁を強く望んでいるのがバレバレだった。
次の顔合わせの日も前日になって、都合がつかなくなったと手紙が届いた。
「よし!ヨハン、よくやってくれたわ!」
エミリアは満足げにうなづいた。
今回の顔合わせもキャンセルされたら婚約解消、されなかったら様子を見ると決めていた。
これで悩むことなく婚約解消に向けて邁進するだけだ。婚約を解消することでやりたいことが出来るかもしれない。
「そうと決まれば、今日は一日ゆっくり買い物よ!」
出かける支度が整い、馬車を回すよう頼もうとしたところにヴィンセントが訪ねてきた。顔合わせの日に婚約者が約束を守るのかが心配だと見に来てくれた。本当は、もし一人でいたら慰めてくれるつもりだったようだ。
そして結果を伝えると、エミリアより怒ってくれた。
「いいの。今日、会わなかったら婚約解消しようと決めてたの。だからよかったと思ってる。」
強がりではないその様子にヴィンセントもほっとしたようだった。
「買い物に行くのだけれど、せっかくだから付き合ってくれる?」
「喜んで。」
ヴィンセントの馬車に乗せてもらって街に出た。
「平民の服?どうして?」
「私、もうすぐで卒業でしょう。卒業してしばらくしたら結婚する予定だったけど、こうなったからには外国に行きたいのよ。せっかく身につけたものが生かせるのよ。嬉しくて仕方ないの。」
エミリアの家は子爵だが、事業が好調でその辺の侯爵家よりも裕福なくらいである。事業の関連で父は他国との取引がある。
エミリアは父の仕事を間近で見て、話を聞いているうちにその国の文化や言語に興味を持つようになった。
今では三ヵ国の言葉が話せるようになったエミリア。父の事業を手伝いたかったが、結婚することが決まりその夢は封印していた。
「なるほど。貴族子女と分かると道中が危険だしな。」
「ええ。実際どうなるかわからないけど、一度くらいは行ってみたいと思っているの。」
二人は平民が日常で身につける服を販売している比較的安価な服飾店に入った。
何着かさっさと決めて購入すると、ヴィンセントはあきれたように
「もう少し悩むとか、選ぶとかないのか?」
「着られればなんでもいいから。」
エミリアが笑って、方向を変えると店の奥にまさかの婚約者を見つけてしまった。婚約者は噂のご令嬢と一緒だった。
「どうした?あ、あいつこの間の婚約者か?」
「ええ。」
「エミリアとの約束を反故にして何をしているんだ。」
同行の女性の服を選んでいるようだが、貴族がプレゼントするのにこの店でいいのか?と思うが関係ないことだ。
「行きましょうか。今日付き合ってくれたお礼にお昼をごちそうさせてね。」
「ああ。でも文句の一つでも言わなくていいのか?」
「必要ないわ。赤の他人になるのだもの。」
笑って出て行こうとしたときに焦った声が聞こえた。
「エミリア様!」
エミリアは一瞬顔をしかめたが聞こえなかった振りで店の外に出た。
「エミリア様!待って!」
外まで追いかけてこられたら仕方がない。今気が付いたように
「あら、ヨハン様ごきげんよう。いかがなされました?」
「いや、今日はすみませんでした。申し訳ありません。」
「ええ、問題ありませんわ。では。」
軽く頭を下げるとエミリアは歩き始める。
「え?ちょっと待って!」
ヨハンは慌ててエミリアたちの前に出る。
「あの、こ、こちらは?」
エミリアと一緒にいるヴィンセントが気になるようだが紹介するいわれもない。
「ヨハン様には関係のない方ですわ。」
ヨハンがさらに言いつのろうとしたとき、服飾店から女性が出てきた。
「ヨハン、一人にしないでよ。わたしとっても心細かったわ。」
そう言って、ヨハンの腕にしがみつく。
「ちょっと、人前でやめてくれよ。」
(人前じゃなければやってるんだな、この馬鹿どもは。)
エミリアとヴィンセントは顔を見合わせる。
「あら、この方たちはどちら様ですの?」
相手の令嬢の身分がどうかは知らないが、この店にいる以上自分より高位の令嬢とは思えない。自分もここで買い物したのだから指摘できる筋合いはないが、下位の者から上の者に尋ねる事ではない。わからない場合であれば自分がまず名乗ってから聞くのがマナーだ。
「エミリア様、いつか紹介しようと思っていた幼馴染のアイラです。こちらは私の婚や・・・」
「ああ!大変!私たち、先を急いでおりますの。ではごきげんよう。」
もうすぐ、解消するつもりなのに婚約者として紹介されたくもない。しかも浮気(?)相手に。
エミリアは朗らかにそう言い放ち、ヴィンセントと立ち去った。
それからのヴィンセントは機嫌が悪かった。
「なんであんな男が君の婚約者なんだ?」
「お父様が決めたのよ。申し込んでくださった中から、家にとって一番メリットがあるお方を。同等の家柄でしっかりしていて苦労しないで済むようにって、私のためなんて白々しく後付けで。」
「一番肝心な人柄が大問題じゃないか。」
「怒ってくれてありがとう。だからあちら有責で無事解消できるんじゃないかしら?」
「破棄して、慰謝料でも取ればいい。」
「あちらはその道のプロの集団だから。おかしなことになるよりはさっさと縁を切りたいの。」
「本当に婚約解消するつもりなんだ。」
ヴィンセントは嬉しそうに笑った。やっと機嫌が戻ったようだった。
二人して食事を楽しんだあと、異国の情報を知るために図書館に行ったりとずいぶんと遅くなった。ヴィンセントは馬車でエミリアを送り届け、門前から玄関までエスコートした。
「エミリア様!」
玄関からヨハンが飛び出してくる。
「は?」
さすがに驚いて、エミリアははしたない声を出してしまった。
ヴィンセントも目を丸くしている。
「こんな時間まで婚約者でもない男と出かけてどういうおつもりですか?私は心配で待っていたんですよ。」
(お前が言うな!)
またエミリアとヴィンセントの心の声が重なる。
「いくら婚約者とはいえ、先ぶれもなく屋敷に押し掛けるのはマナー違反ではありませんか。そもそも本日の約束を反故にされたのはヨハン様でございます。空いた時間を有意義に過ごすことのどこに問題がありましょう?」
「私が気にしているのは相手です。」
「ご心配なく。彼は幼馴染です。」
「幼馴染にしたって距離が近いのではありませんか?」
「あなたがいつも側に侍らしている幼馴染と同じです。」
「は、はべらすなどと!彼女はただの幼馴染でやましいことなど何もありません!」
「ええ。で・す・か・ら。私も幼馴染と申しております。気にされていたことが解消されてようございました。心置きなくお帰り下さいませ。」
「・・・。」
言い負かされ、言葉に詰まってしまったヨハンは、顔合わせをキャンセルしたことを再度詫び、肩を落として帰っていった。
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