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第一章 かずま
第6話 入部審査(1)
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パソコンでの入力が終わってから三分程度待つと、フローリングの部屋の更に奥の部屋から女子がぞろぞろと出てきた。その中の一人が部屋の中央にある椅子に腰かけた。茶色く染められた髪は長く、化粧もしているのか、とても中学生には見えなかった。体も僕よりも大きく見え、威圧感しか感じられなかった。
その両側に髪を青く染めた痩せ型の女子と、少し小柄な赤い髪の女子が立った。
「浅丘萌絵さん、登録ありがとう。それでは、これから、その付き人が我がサッカー部にふさわしい人間か見させてもらいます。それでは萌絵さんもこちらへ」
青い髪の女子はそう言うと、萌絵様に手招きした。萌絵様はフローリングの部屋に上がり、僕は土間のようなロッカールームに一人残された。
「では、これから入部審査を行います」
赤髪の女子が話し始めた。
「お前、名前は?」
そう聞かれた僕はとっさに答えた。
「桜川主馬です」
赤髪の子は首を傾げ、萌絵様を見た。
「違うでしょう! さっき教えた名前を言うの!」
「すみません。まだ、きちんと躾けてないものですから」
萌絵様は赤髪に頭を下げた。それを見た僕は、言いたくなかったが、あの名前を口にした。
「ビッツ……です」
「そう、ビッツね。付き人らしい良い名前です。ではビッツ、着ているものを脱いで……審査はそれからです」
僕はてっきりサッカーの技能でも見るのかと思ったら、またしても裸になれという命令だった。昨日は全部脱いでからステージに押し出されたが、今日は十五人くらいいる女子の前でのストリップだった。僕は女子達の視線を感じながら、上着とズボンを脱ぎ、パンツ一枚になった。
「早くそれも脱ぎなさい」
赤髪が叱るように催促してきた。
僕は躊躇いながら、パンツを脱いだ。
「ふっ、本当に名前通りね」
椅子に座っているボスらしき女子が、ボソッと言った。
僕が屈辱に耐えていると、青髪がどこからかテニスボールを出してきた。
「このボールを拾いなさい」
そう言うと僕の後方にボールを投げたので、僕はそれを拾い、青髪に渡した。
「手を使ってはダメ。口で拾うのよ。ほら、四つん這いになって」
青髪は、僕に犬のようにボールを拾ってこいと言っているのだ。その後、またボールが投げられたが、僕は動かなかった。そんな犬のような真似をするくらいなら、サッカー部に入れなくてもいい。そう思った。でも……
「何をしているの? 言われた通りになさい!」
萌絵様の激しいお叱りの言葉で、僕の体は反応し、ボールに向かった。
「遅い! もう一度!」
「ボールを渡したら、ちんちんポーズしなさい」
それは計七回も繰り返された。僕は女子の中傷に耐えながら、言われるまま犬になりきった。
「従順ではあるようね」
椅子の女子が右手をあげるとようやく終了した。
その両側に髪を青く染めた痩せ型の女子と、少し小柄な赤い髪の女子が立った。
「浅丘萌絵さん、登録ありがとう。それでは、これから、その付き人が我がサッカー部にふさわしい人間か見させてもらいます。それでは萌絵さんもこちらへ」
青い髪の女子はそう言うと、萌絵様に手招きした。萌絵様はフローリングの部屋に上がり、僕は土間のようなロッカールームに一人残された。
「では、これから入部審査を行います」
赤髪の女子が話し始めた。
「お前、名前は?」
そう聞かれた僕はとっさに答えた。
「桜川主馬です」
赤髪の子は首を傾げ、萌絵様を見た。
「違うでしょう! さっき教えた名前を言うの!」
「すみません。まだ、きちんと躾けてないものですから」
萌絵様は赤髪に頭を下げた。それを見た僕は、言いたくなかったが、あの名前を口にした。
「ビッツ……です」
「そう、ビッツね。付き人らしい良い名前です。ではビッツ、着ているものを脱いで……審査はそれからです」
僕はてっきりサッカーの技能でも見るのかと思ったら、またしても裸になれという命令だった。昨日は全部脱いでからステージに押し出されたが、今日は十五人くらいいる女子の前でのストリップだった。僕は女子達の視線を感じながら、上着とズボンを脱ぎ、パンツ一枚になった。
「早くそれも脱ぎなさい」
赤髪が叱るように催促してきた。
僕は躊躇いながら、パンツを脱いだ。
「ふっ、本当に名前通りね」
椅子に座っているボスらしき女子が、ボソッと言った。
僕が屈辱に耐えていると、青髪がどこからかテニスボールを出してきた。
「このボールを拾いなさい」
そう言うと僕の後方にボールを投げたので、僕はそれを拾い、青髪に渡した。
「手を使ってはダメ。口で拾うのよ。ほら、四つん這いになって」
青髪は、僕に犬のようにボールを拾ってこいと言っているのだ。その後、またボールが投げられたが、僕は動かなかった。そんな犬のような真似をするくらいなら、サッカー部に入れなくてもいい。そう思った。でも……
「何をしているの? 言われた通りになさい!」
萌絵様の激しいお叱りの言葉で、僕の体は反応し、ボールに向かった。
「遅い! もう一度!」
「ボールを渡したら、ちんちんポーズしなさい」
それは計七回も繰り返された。僕は女子の中傷に耐えながら、言われるまま犬になりきった。
「従順ではあるようね」
椅子の女子が右手をあげるとようやく終了した。
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