クラス M

東門 大

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第一章 かずま

第7話 入部審査(2)

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「次は体力です。両手を頭において、スクワットをしなさい。義貴ヨシキ様がヤメと言われるまで続けるのですよ」

 それがどんなに滑稽な姿なのかは容易に想像できた。僕はしばらくためらっていたが、それでもスクワットを始めた。
 
 僕の想像通り、スクワットするたびにペニスも上下し、女子達は大笑いした。さらに耐えられなかったのは、上下する刺激で勃起してしまったことだった。

「ポークビッツがウインナーになった」誰かが言うと、さらに笑いが起きた。

 僕は女子達の蔑んだ視線に耐えられず、目を閉じてスクワットを続けた。

「目を閉じてはダメよ」

 赤髪の厳しい言葉で、僕は仕方なく目を開けた。

 何度も続けるうち、僕の体に異変が起きた。もちろん一つは、脚に限界がきたこと。そしてもう一つは刺激されたあそこも限界がきたということだった。

「ヤメ」と言われるのを心待ちにしながら、それでもスクワットを続けた。

 女子達は笑いながら、僕のちんちんスクワットを見続けていた。

「私を見なさい」

 義貴と呼ばれる人の声が聞こえた。その女性ーー義貴はシャツのボタンをはだけ、大きな胸を僕に見せてきた。

 その瞬間、僕のペニスは本当の限界を迎えた。女子達の前でスクワットをしながら、白いものを周りにばら撒いた。

「あらあら、壊れたホースみたい」

 義貴が言うので、全員が笑った。

 僕は、快感と情けなさと屈辱感で感情がグチョグチョになりながら、それでも脚を動かした。女子の笑い声と視線が僕の心に突き刺さり、涙と鼻水で、顔もグショグショになった。

「もういいわ。ヤメ」

 義貴からようやく許しが出た。僕はフラフラになって、その場に倒れたが、女子達は笑いながら奥の部屋へ入っていった。

「おめでとう。浅丘さん。歓迎するわ」という義貴の声と、

「シャワー浴びなさい。それと、こぼした白い物は拭いておくのよ」という赤髪の声が聞こえた。
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