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3話
しおりを挟む『よくぞ参られた。精霊の愛し子よ』
イケメン達の話によると、数十年に一度、月が二つ出る夜がある。
その日に異世界の人間が迷い込んでくる時があるらしく、ディーン王国は異世界人を『精霊の愛し子』と呼び保護するらしい。
その代わりとして異世界人はディーン王国の発展に役立つ知識を提供しなければいけないらしい。
異世界に来ても働かなきゃいけないなんて酷くない!?
っていうか超絶美少女なあたしを働かせるなんて、イケメン達は何を考えているの!?
バッカじゃないの?
・・・・・・幸いな事にあたしはキャバクラで働いていたから男を手懐けるなんて訳ないわ!!
という事で超絶美少女なあたしの魅力とキャバ嬢のテクを使って四人のイケメンを落とす事にしたの。
イケメン達には婚約者が居るのだけど『結婚するまでは・・・』とか言って手を繋ぐくらいしかしてないみたい。
手を繋ぐだけって子供かよ!?
これだから異世界は未だに中世なのよ!
まぁ・・・婚約者がお堅いおかげでイケメン達を落とせたから別にいいか!
キスとかそれ以上の事をさせただけでイケメン達は『愛の女神』とか『愛の天使』とか言ってチヤホヤしてくれるし♡
超絶美少女なあたしに宝石とかドレスとかを貢いでくれるし♡
しかも!
『アリエルと出会った事で私達は真実の愛というものを初めて知ったような気がする・・・』
『私達はアリエルがいないと生きていけない・・・』
『アリエルは私達の愛の女神だ』
イケメン達は婚約者に問題があると難癖を着けて婚約破棄した上で超絶美少女なあたしを花嫁にするんだって♡
婚約破棄されて傷物になっちゃった婚約者達に新たな結婚相手が見つからないから、超絶美少女なあたしのメイドとして雇ってあげるんだって言ってくれたわ!
イケメン達は本当のパパなんか足元にも及ばないイケメンだし♡
次期国王とか次期公爵とかだし♡
何と言っても金持ち♡
一生働かなくてもいいなんて人生の勝ち組って奴っしょ!!
これは超絶美少女なあたしだからこそ許される生き方♡
で、舞踏会か何かをしているから大広間っぽい場所には大勢の貴族達が居て、イケメン達は婚約者達に対してこう言ってくれたの。
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