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3話
しおりを挟む私の好みはどうでもいいとして・・・
中級貴族の男に負けてしまったプレイアブルキャラは某国民的RPGの王様のように、所持金の半分を取られて生き返った勇者に対するセリフを父親に言われた後、夫と共に中央から指定された国(地方)へと向かうの。
でね・・・夫と共に赴く国って実は都と比べたら食文化が遥かに豊かで進んでいるの!!
例えば東北地方だと牛タン・ずんだ餅・はらこ飯・きりたんぽ鍋等。
関東地方だと握り寿司・巻き寿司・鰻の蒲焼き・うな丼等。
東海地方だと手こね寿司・トンテキ・どて煮・味噌煮込みうどん等。
中国地方だと蕎麦・あなご飯・牡蠣等。
四国地方だと鯛めし・讃岐うどん・あん餅雑煮等。
九州地方だと馬刺し・いきなり団子・地鶏の炭火焼き・しゃぶしゃぶ・黒豚の味噌漬け等。
挙げるとキリがないけど、都と違って地方では『今日は風呂に入っていけない』とか『獣の肉を食べてはいけない』という風に占いとかに縛られていないから平気で口にしていたの。
・・・・・・平安時代に鰻の蒲焼きとかがないのに何で食べれるの?
平安時代は蒸し風呂なのに何で裸になって湯船に浸かるの?といった類のツッコミを入れるのは野暮でしかないわ。
だってゲームだから。
受領の妻になったプレイアブルキャラは自分以外の女を作らない一途な夫と共に領民の悩みを聞いて問題を解決したり、特産品を開発してそれを他国で売って金を稼いだり、源泉かけ流しの温泉や屋外等で激しいけどラブエッチをしたり、郷土料理を堪能したりという風に穏やかで幸せな生涯を送るの。
で、子孫達は武家政権の中心で活躍したり、戦国大名になるという───。
個人的にはこれってハッピーエンドじゃないの?と思うけど、実はゲーム的にはバッドエンド。
【華の苑~後宮に咲き乱れる花々~】は中宮、そして皇太后になる事を目的としたゲームだから受領の妻がバッドエンドなのは仕方ないわね。
中級貴族の求婚者を撃退した事で一安心と思ったら次は上級貴族の子息が文をよこすようになるの。
興味があれば女房を介して文を返すけど、興味がなければ無視する。
業を煮やした上級貴族の子息はプレイアブルキャラの屋敷まで夜這いに来て、それを撃退したら男は諦めてくれるけど、負けたら彼の妻になるしかないの。
・・・・・・尤も上級貴族の子息は中級貴族の求婚者と違って武術を極めていないから、育成次第では簡単に倒せるのだけどね。
上級貴族の子息がスライムだとすれば、プレイアブルキャラはレベルを上げ過ぎた勇者って感じ?
つまり立ち居振る舞い・和歌・手蹟・音楽だけを中心に育成して武芸方面を怠っていたら苦戦するって訳。
『おお、娘よ。あのような男に負けてしまうとは情けない』
上級貴族の子息に負けてしまったプレイアブルキャラは某国民的RPGの王様のように、所持金の半分を取られて生き返った勇者に対するセリフを父親に言われた後、夫の屋敷に引き取られるのだけど、夫は貴族の男としての常なのか、何人もの女を作っちゃうの。
そしてプレイアブルキャラは、『夫は上級貴族なのだから何人もの女を持つのは当たり前』という風に、周囲には鷹揚な態度を見せつつ内心の嫉妬を押さえ付ける一生を送る事になるの。
・・・・・・・・・・・・これ、どう考えてもバッドエンドじゃん。
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