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1章 波乱の五日間
3話 謎
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「おい、早く城に入れ。」
背後から男の声がした。アマトとミタマの顔がこわばる。
「聞こえているのか。」
「聞こえてるよ。2人ともまたな。」
「うん、またね。」
「約束、絶対だよ。」
もう一度頭を撫で、ゆっくり門の方に向かった。
門をくぐると、広い入り口に、1人の老執事が立っていた。
「ロイルと申します。ついてきてください。」
この人、隙がない。皇族の執事は武芸も優れないといけないのだろうか。
ロイルさんが歩き始め、コツコツコツと靴音だけが廊下に響く。
そういや、衝撃的すぎて考えてなかったけど、皇族の護衛って、本当なんだな。
「先ほどの男、西門長クランム・グットンと言いまして、元は貴族なんです。」
急にロイルさんが語り出す。
聞いてないけど、なんて言える空気ではない。黙って聞くことにする。
「子供たちはクランムのこと怖がっていたでしょう。」
「そうですね。ロイルさんは何か知ってるんですか。」
ロイルさんは少し黙った。
「あの2人を狙っている人たちがいるんですよ。実験体としてね。」
実験隊として?
戦争はもう終わっているはず。軍部は何か企んでいるのか。
「狙っているのは彼もですけどね。」
何かを呟くとロイルさんは立ち止まった。部屋についたようだ。
「ここで着替えてください。私は部屋の前で待ちます。」
「その前に一つ。なんで俺に話したんですか。」
「なぜでしょう。何か期待してるんですかね。」
「はぁ。」
「早く着替えてください。食事会が始まってしまいます。」
もっと聞きたかったがロイルさんの催促もあり部屋の中に入る。
中はクローゼットと鏡のみ。クローゼットには甲冑が置いてあった。
久々に着る甲冑に戦場を思い出す。
「早かったですね。それでは行きましょう。」
再びコツコツという音だけが廊下に響く。10分ほど歩いて、ロイルさんは大きな扉の前に止まった。
「ここで食事会が行われます。」
そっと紙を渡してくる。
「あなたが護衛する方は第三皇女であられるツル皇女です。」
「ツル皇女ですか。」
「はい。まだ食事会には余裕があるので、渡した紙をよく読んでいてください。」
はい、と返事をしようと前を向いたがすでに姿はなかった。
紙には簡単な食事会の流れが書いてあった。
食事会の目的はツル皇女の9歳の誕生祝い。
時間は2時間ほど。参加者は皇帝と第一皇子、第一皇女、ツル皇女の4人のみ。(護衛を除く)
俺はこの後扉の前にやってくるツル皇女を、護衛する。
書かれていたのはこれだけだった。
俺が雇われた理由はまだわからないが、今は仕事に専念しよう。
20分後、徐々に他の護衛騎士たちが集まってきた。
彼らは扉の横に並び始めたので、俺も目立たないよう端に並ぶ。
「リタリー陛下のおなーり!」
どこからか聞こえた声。一斉に騎士たちは膝まずく。
そしてコツコツコツ、続いてガシャガシャと何人かが通り過ぎる。
「ゲニス皇子のおなーり!」
次も1人通り過ぎた後、騎士たちが通り過ぎる。
「デラート皇女のおなーり!」
先ほどと同じように通り過ぎた後、横の騎士達が立ち上がり、ついていく。
「ツル皇女のおなーり!」
コツコツというよりトコトコと音が近づき、目の前で止まる。
「初めまして。」
顔を上げるとそこには、思っていたよりずっと小さなお姫様が立っていた。
「お初にお目にかかります。カイン、とお呼びください。」
俺は跪いたまま深くゆっくりお辞儀をする。
「いい名前ね。カイン、行きましょう。」
そして俺からしたらゆっくり、ツル皇女からすれば早い速度で進んでいく。
部屋は広く、30を超える護衛たちを入れえてもなお広い。
他の皇子、皇女は10人ずついるのに、なぜかツル皇女の護衛は俺だけ。嫌がらせか?
そんなことを考えていると、一つ空いている席の前で皇女が立ち止まった。
席についたようだ。
「・・・・・。」
「カイン、椅子に座らせて。」
体より大きな椅子にどうやって座るのかと眺めていたら、睨まれた。
俺は何も言わずツル皇女をそっと持ち上げ椅子に乗せる。
彼女が座ったのを合図に、食事会が始まった。
食事会は、異常と言えるほど静かだった。
誰1人として言葉を発さず、ただただ豪華な食事を丁寧に口に運んでいく。
ツル皇女も見事な作法で食事を進めている。そういう決まりでもあるのだろう。
ある程度時間が経ち、皆が食べ終えた頃、リタリー陛下が口を開いた。
「ゲニス、随分と久しぶりだな。北の統治には慣れてきたか。」
「えぇ。叔父様の助けもあり、なんとか。」
「そうかそうか。デラートも魔法の研究はうまくいっているか。」
「はい、お父様。もう少しで魔族を無力化できる道具ができそうです。」
天才学者デラート。先の大戦で使われた兵器の半分を開発した若き皇女。
戦場では『人類の狂気』と言われるほど、多くの魔族が彼女の兵器で死んでいる。
「ほう。2人とも、いずれは世界を変える英雄になるな。」
「大袈裟ですよ。」
「そうです。」
「そうかな?はっはっは!」
リタリー陛下は嬉しそうに体を揺らす。反対に、その様子を見てツル皇女は少し顔を歪めた。
自分の誕生日に自分だけ褒められず、座っているなんてどれほどの苦痛だろうか。
その後も、ツル皇女を放っておいてずっと2人を褒める王。
俺は、皇帝が何をしたいのか、全くわからなかった。
背後から男の声がした。アマトとミタマの顔がこわばる。
「聞こえているのか。」
「聞こえてるよ。2人ともまたな。」
「うん、またね。」
「約束、絶対だよ。」
もう一度頭を撫で、ゆっくり門の方に向かった。
門をくぐると、広い入り口に、1人の老執事が立っていた。
「ロイルと申します。ついてきてください。」
この人、隙がない。皇族の執事は武芸も優れないといけないのだろうか。
ロイルさんが歩き始め、コツコツコツと靴音だけが廊下に響く。
そういや、衝撃的すぎて考えてなかったけど、皇族の護衛って、本当なんだな。
「先ほどの男、西門長クランム・グットンと言いまして、元は貴族なんです。」
急にロイルさんが語り出す。
聞いてないけど、なんて言える空気ではない。黙って聞くことにする。
「子供たちはクランムのこと怖がっていたでしょう。」
「そうですね。ロイルさんは何か知ってるんですか。」
ロイルさんは少し黙った。
「あの2人を狙っている人たちがいるんですよ。実験体としてね。」
実験隊として?
戦争はもう終わっているはず。軍部は何か企んでいるのか。
「狙っているのは彼もですけどね。」
何かを呟くとロイルさんは立ち止まった。部屋についたようだ。
「ここで着替えてください。私は部屋の前で待ちます。」
「その前に一つ。なんで俺に話したんですか。」
「なぜでしょう。何か期待してるんですかね。」
「はぁ。」
「早く着替えてください。食事会が始まってしまいます。」
もっと聞きたかったがロイルさんの催促もあり部屋の中に入る。
中はクローゼットと鏡のみ。クローゼットには甲冑が置いてあった。
久々に着る甲冑に戦場を思い出す。
「早かったですね。それでは行きましょう。」
再びコツコツという音だけが廊下に響く。10分ほど歩いて、ロイルさんは大きな扉の前に止まった。
「ここで食事会が行われます。」
そっと紙を渡してくる。
「あなたが護衛する方は第三皇女であられるツル皇女です。」
「ツル皇女ですか。」
「はい。まだ食事会には余裕があるので、渡した紙をよく読んでいてください。」
はい、と返事をしようと前を向いたがすでに姿はなかった。
紙には簡単な食事会の流れが書いてあった。
食事会の目的はツル皇女の9歳の誕生祝い。
時間は2時間ほど。参加者は皇帝と第一皇子、第一皇女、ツル皇女の4人のみ。(護衛を除く)
俺はこの後扉の前にやってくるツル皇女を、護衛する。
書かれていたのはこれだけだった。
俺が雇われた理由はまだわからないが、今は仕事に専念しよう。
20分後、徐々に他の護衛騎士たちが集まってきた。
彼らは扉の横に並び始めたので、俺も目立たないよう端に並ぶ。
「リタリー陛下のおなーり!」
どこからか聞こえた声。一斉に騎士たちは膝まずく。
そしてコツコツコツ、続いてガシャガシャと何人かが通り過ぎる。
「ゲニス皇子のおなーり!」
次も1人通り過ぎた後、騎士たちが通り過ぎる。
「デラート皇女のおなーり!」
先ほどと同じように通り過ぎた後、横の騎士達が立ち上がり、ついていく。
「ツル皇女のおなーり!」
コツコツというよりトコトコと音が近づき、目の前で止まる。
「初めまして。」
顔を上げるとそこには、思っていたよりずっと小さなお姫様が立っていた。
「お初にお目にかかります。カイン、とお呼びください。」
俺は跪いたまま深くゆっくりお辞儀をする。
「いい名前ね。カイン、行きましょう。」
そして俺からしたらゆっくり、ツル皇女からすれば早い速度で進んでいく。
部屋は広く、30を超える護衛たちを入れえてもなお広い。
他の皇子、皇女は10人ずついるのに、なぜかツル皇女の護衛は俺だけ。嫌がらせか?
そんなことを考えていると、一つ空いている席の前で皇女が立ち止まった。
席についたようだ。
「・・・・・。」
「カイン、椅子に座らせて。」
体より大きな椅子にどうやって座るのかと眺めていたら、睨まれた。
俺は何も言わずツル皇女をそっと持ち上げ椅子に乗せる。
彼女が座ったのを合図に、食事会が始まった。
食事会は、異常と言えるほど静かだった。
誰1人として言葉を発さず、ただただ豪華な食事を丁寧に口に運んでいく。
ツル皇女も見事な作法で食事を進めている。そういう決まりでもあるのだろう。
ある程度時間が経ち、皆が食べ終えた頃、リタリー陛下が口を開いた。
「ゲニス、随分と久しぶりだな。北の統治には慣れてきたか。」
「えぇ。叔父様の助けもあり、なんとか。」
「そうかそうか。デラートも魔法の研究はうまくいっているか。」
「はい、お父様。もう少しで魔族を無力化できる道具ができそうです。」
天才学者デラート。先の大戦で使われた兵器の半分を開発した若き皇女。
戦場では『人類の狂気』と言われるほど、多くの魔族が彼女の兵器で死んでいる。
「ほう。2人とも、いずれは世界を変える英雄になるな。」
「大袈裟ですよ。」
「そうです。」
「そうかな?はっはっは!」
リタリー陛下は嬉しそうに体を揺らす。反対に、その様子を見てツル皇女は少し顔を歪めた。
自分の誕生日に自分だけ褒められず、座っているなんてどれほどの苦痛だろうか。
その後も、ツル皇女を放っておいてずっと2人を褒める王。
俺は、皇帝が何をしたいのか、全くわからなかった。
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