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忠臣
更なる信頼
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筑前守が丹羽五郎左衛門の配下を名乗る男の吟味を始めてから一刻ほど経った頃、安治は筑前守に呼ばれた。
「甚内。お主の申すことの裏は取れたぞ。」
筑前守はそう言って、吟味の結果を安治に伝えた。
安治の推察どおり、石奉行の西尾小左衛門から丹羽五郎左衛門に大石が無くなったと訴えがあったようだ。そこで丹羽五郎左衛門は配下に状況の確認を命じた。配下の者たちも丹羽五郎左衛門の顔に泥を塗るわけにはいかないと、真相究明に躍起になっていたようだ。城普請にかかる石の手配は、ただでさえ困難を極める。ましてや、過去に類をみない壮大な城を築くというのであるから、石垣の石一つとっても並みの石では用をなさない。となれば、石奉行同様、大石を扱う縄張奉行が怪しいと思いたくなる。そこで、彼の者たちは、羽柴家に目をつけたのである。
彼の者たちが事情を尋ねようとした矢先、まさに人足たちが大石を運び出そうとしていた。彼の者たちも、羽柴家を疑っていたわけではなかった。あくまで事情を聞き出そうとしただけだった。しかし、人足たちからすれば言いがかりに違いない。何せ、自分たちが石切り場から死ぬ思いで切り出した大石だ。難癖をつけられる謂れはない。
こうして押し問答しているときに、安治が通りかかり、業を煮やしたあの男が縄を切り落としたのである。
「甚内、お主が捕らえたあの男、嘘は申しておらぬとみた。なればこそ、つくつく手にかけんでよかった。互いが互いの務めに忠実であったことが禍したのじゃからな。事情を聞けば、丹羽様のお咎めにはなるまい。とはいえ、城普請の最中に起きたことじゃ。然るべき申し開きはせねばならぬ。よいか、わしとともに丹羽様の詰め所に向かうぞ。あの男も連れてな。」
「畏まりました。」
安治は、筑前守の前に平伏した。
「面を上げよ。お主の機転、忠義、とくと拝ませてもらった。お主は、やはり“自慢の息子”じゃわい。」
筑前守は笑みをたたえて、安治の肩をポンと叩いた。
「甚内、あの男を呼んでまいれ。支度でき次第、すぐに向かうぞ。」
筑前守はそう言って、退席した。
安治は件の男を伴い、屋敷の外で筑前守を待った。程なくして、筑前守が近習を引き連れ姿を現した。
「甚内、これよりわしの使者として、丹羽様の元を訪ねよ。もちろん、彼の者の引渡も兼ねてな。既に、別の者に丹羽様宛の書状は持たせたが、詳細はお主から言上仕る様認めてある。丹羽様に事の次第を改めてお伝えせよ。馬廻衆とともに行ってまいれ。」
「承知仕りました。」
安治は、そう言うと近習が曳いてきた馬に跨った。そして件の男にも馬に乗るよう、目くばせした。
件の男の護衛は馬廻衆に任せ、安治は先頭に立ち、丹羽五郎左衛門の詰め所に向かった。
安土普請の総奉行の詰め所といっても、実は筑前守の詰め所とさして変わらなかった。城普請の間の仮住まい故、華美な屋敷にしても意味がないと考え、極力質素な屋敷にしようと考えたのであろう。その辺りの感覚は、筑前守と通じるものを感じさせた。
安治は、詰め所の門番に用向きを伝えた。門番は、ここでしばらく待つよう安治たちに指示し、建物の奥に消えていった。門番はすぐに戻り、全員屋敷に入るよう伝えた。
安治たちが屋敷に入ると、馬廻衆たちは別室で控えるよう門番に言われ、安治と件の男が広間に通された。
安治たちが広間で待っていると、一人の男が広間にやってきて、上段に着座した。
「お待たせした。丹羽五郎左衛門である。此度のこと大義であった。」
着座するなり、いきなり向こうから切り出してきた。
柴田修理と双璧をなす織田家筆頭格の男にしては、威圧感は全く感じられなかった、秀でた額に柔和な眼差し、仮に僧侶の恰好をしていれば、どこかの高僧と言っても不思議ではない風格を漂わせていた。
織田家中の中にも、このようなお方がおられるとは。安治は、正直驚いていた。この方が相手ならば、最初からこちらに来るべきだったかもしれぬとさえ思ったほどだ。
「丹羽様から直にお言葉を賜りましたこと、恐悦至極に存じ上げ奉ります。」
安治は、こういってから、一旦平伏した。
「脇坂殿。面を上げられよ。羽柴殿からの書状、拝見いたした。非礼を詫びるのはこちらの方である。ご海容の程、お願い申し上げる。」
安治は、さらに驚いた。確かに、此度の件は、丹羽の配下の早合点から起きたものだ。もちろん、その意味では丹羽側に落ち度がある。とはいえ、総奉行でもある丹羽が簡単に落ち度を認めてしまえば、総奉行としての管理不行き届きを問われかねない。その危険を冒してまで理非曲直を明らかにしようとする姿勢に、安治は胸を打たれた。
「恐れ入ります。手前どもこそ、力任せに事を収めようといたしましたこと、お詫びの仕様もございませぬ。」
こう言って、安治は改めて頭を下げた。
「脇坂殿、お気遣いは感謝するが、これはあくまで我が方の落ち度である。実を申せば、脇坂殿が羽柴殿の元に帰参してすぐに、西尾小左衛門の使者が飛んできたのじゃ。聞けば、大石が無くなったというのは、西尾の配下の勘違いであったようじゃ。人間ゆえ、思い違いもあるであろう。こういうこともあろうから、我が配下の者どもにも、事の次第をはっきりさせてから動けと申し渡してはおったのじゃが、奴らの使命感が誤った道に走らせてしまったようじゃ。羽柴殿の持ち場での狼藉ゆえ、手にかけられても止むを得ないところ、こうして怪我無くご放免いただいた。頭を下げなければならぬのは、こちらの方である。配下の者になり替わり、この五郎左、深くお詫び申し上げる。」
丹羽五郎左衛門は、そう言うなり、手を着いて頭を下げた。安治は、仰天した。織田家筆頭格の丹羽五郎左衛門が、己を非を詫びて、頭を下げているのだ。無論、羽柴家に対しての陳謝ではあるが、使者とはいえ身分の低い、安治相手に真摯に頭を下げるなど、到底考えられぬことであった。むしろ、このような行為は丹羽五郎左衛門の品位を落としかねない。それを恬淡とやってのける丹羽五郎左衛門に、安治はある種の畏怖さえ覚えた。
「丹羽様、畏れ多いことでございます。非礼をお詫び申し上げるのは、こちらの方でございます。確かに、羽柴家が仕切っている場にて狼藉、止めに入らねば主に対する不忠となります。さりながら、拙者が取り押さえた者が、丹羽様のご配下と聞いたにもかかわらず、拙者の狭い料簡にて、丹羽様の元ではなく、我が主の元に向かってしまいました。これでは、丹羽様を信用していないと申し上げているようなものでございます。ご無礼の段、深くお詫び申し上げる次第でございます。」
安治も咄嗟に手を着いた。正直、安治もここに来るまで、かようなことをするとは考えてもいなかった。しかし、丹羽五郎左衛門の態度を目の当たりにした今、それ以上の誠意をもってあたらねばならないという思いが、安治を動かした。
「脇坂殿、お気に召されるな。それにしても、羽柴殿は実に立派な配下をお持ちじゃ。脇坂殿の機転、我が配下どもに見習ってほしいものよ…。此度の件は、改めて羽柴殿に書状を認めるが、石奉行西尾およびこの五郎左の落ち度。羽柴殿には、大変なご迷惑をおかけした。もちろん、羽柴殿に咎は無い。引き続き、縄張り普請に精進してもらいたい。斯様、お伝え願いたい。」
「畏まりました。丹羽様のご厚情、厚く御礼申し上げ奉ります。」
安治は、心からの謝意を伝えるべく、再び平伏した。
「そなたのような配下を持つ羽柴殿は果報者であるのう。拙者は、別件があるゆえ、これにて失礼する。ゆっくり、休んでお帰りになるがよい。」
丹羽五郎座衛門は、静かに立ち上がり部屋を出ていった。丹羽五郎左衛門は、終始、安治への気遣いを絶やさなかった。このような生き様もあるのかと、安治はしばらく考えこんでしまった。
「甚内。お主の申すことの裏は取れたぞ。」
筑前守はそう言って、吟味の結果を安治に伝えた。
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こうして押し問答しているときに、安治が通りかかり、業を煮やしたあの男が縄を切り落としたのである。
「甚内、お主が捕らえたあの男、嘘は申しておらぬとみた。なればこそ、つくつく手にかけんでよかった。互いが互いの務めに忠実であったことが禍したのじゃからな。事情を聞けば、丹羽様のお咎めにはなるまい。とはいえ、城普請の最中に起きたことじゃ。然るべき申し開きはせねばならぬ。よいか、わしとともに丹羽様の詰め所に向かうぞ。あの男も連れてな。」
「畏まりました。」
安治は、筑前守の前に平伏した。
「面を上げよ。お主の機転、忠義、とくと拝ませてもらった。お主は、やはり“自慢の息子”じゃわい。」
筑前守は笑みをたたえて、安治の肩をポンと叩いた。
「甚内、あの男を呼んでまいれ。支度でき次第、すぐに向かうぞ。」
筑前守はそう言って、退席した。
安治は件の男を伴い、屋敷の外で筑前守を待った。程なくして、筑前守が近習を引き連れ姿を現した。
「甚内、これよりわしの使者として、丹羽様の元を訪ねよ。もちろん、彼の者の引渡も兼ねてな。既に、別の者に丹羽様宛の書状は持たせたが、詳細はお主から言上仕る様認めてある。丹羽様に事の次第を改めてお伝えせよ。馬廻衆とともに行ってまいれ。」
「承知仕りました。」
安治は、そう言うと近習が曳いてきた馬に跨った。そして件の男にも馬に乗るよう、目くばせした。
件の男の護衛は馬廻衆に任せ、安治は先頭に立ち、丹羽五郎左衛門の詰め所に向かった。
安土普請の総奉行の詰め所といっても、実は筑前守の詰め所とさして変わらなかった。城普請の間の仮住まい故、華美な屋敷にしても意味がないと考え、極力質素な屋敷にしようと考えたのであろう。その辺りの感覚は、筑前守と通じるものを感じさせた。
安治は、詰め所の門番に用向きを伝えた。門番は、ここでしばらく待つよう安治たちに指示し、建物の奥に消えていった。門番はすぐに戻り、全員屋敷に入るよう伝えた。
安治たちが屋敷に入ると、馬廻衆たちは別室で控えるよう門番に言われ、安治と件の男が広間に通された。
安治たちが広間で待っていると、一人の男が広間にやってきて、上段に着座した。
「お待たせした。丹羽五郎左衛門である。此度のこと大義であった。」
着座するなり、いきなり向こうから切り出してきた。
柴田修理と双璧をなす織田家筆頭格の男にしては、威圧感は全く感じられなかった、秀でた額に柔和な眼差し、仮に僧侶の恰好をしていれば、どこかの高僧と言っても不思議ではない風格を漂わせていた。
織田家中の中にも、このようなお方がおられるとは。安治は、正直驚いていた。この方が相手ならば、最初からこちらに来るべきだったかもしれぬとさえ思ったほどだ。
「丹羽様から直にお言葉を賜りましたこと、恐悦至極に存じ上げ奉ります。」
安治は、こういってから、一旦平伏した。
「脇坂殿。面を上げられよ。羽柴殿からの書状、拝見いたした。非礼を詫びるのはこちらの方である。ご海容の程、お願い申し上げる。」
安治は、さらに驚いた。確かに、此度の件は、丹羽の配下の早合点から起きたものだ。もちろん、その意味では丹羽側に落ち度がある。とはいえ、総奉行でもある丹羽が簡単に落ち度を認めてしまえば、総奉行としての管理不行き届きを問われかねない。その危険を冒してまで理非曲直を明らかにしようとする姿勢に、安治は胸を打たれた。
「恐れ入ります。手前どもこそ、力任せに事を収めようといたしましたこと、お詫びの仕様もございませぬ。」
こう言って、安治は改めて頭を下げた。
「脇坂殿、お気遣いは感謝するが、これはあくまで我が方の落ち度である。実を申せば、脇坂殿が羽柴殿の元に帰参してすぐに、西尾小左衛門の使者が飛んできたのじゃ。聞けば、大石が無くなったというのは、西尾の配下の勘違いであったようじゃ。人間ゆえ、思い違いもあるであろう。こういうこともあろうから、我が配下の者どもにも、事の次第をはっきりさせてから動けと申し渡してはおったのじゃが、奴らの使命感が誤った道に走らせてしまったようじゃ。羽柴殿の持ち場での狼藉ゆえ、手にかけられても止むを得ないところ、こうして怪我無くご放免いただいた。頭を下げなければならぬのは、こちらの方である。配下の者になり替わり、この五郎左、深くお詫び申し上げる。」
丹羽五郎左衛門は、そう言うなり、手を着いて頭を下げた。安治は、仰天した。織田家筆頭格の丹羽五郎左衛門が、己を非を詫びて、頭を下げているのだ。無論、羽柴家に対しての陳謝ではあるが、使者とはいえ身分の低い、安治相手に真摯に頭を下げるなど、到底考えられぬことであった。むしろ、このような行為は丹羽五郎左衛門の品位を落としかねない。それを恬淡とやってのける丹羽五郎左衛門に、安治はある種の畏怖さえ覚えた。
「丹羽様、畏れ多いことでございます。非礼をお詫び申し上げるのは、こちらの方でございます。確かに、羽柴家が仕切っている場にて狼藉、止めに入らねば主に対する不忠となります。さりながら、拙者が取り押さえた者が、丹羽様のご配下と聞いたにもかかわらず、拙者の狭い料簡にて、丹羽様の元ではなく、我が主の元に向かってしまいました。これでは、丹羽様を信用していないと申し上げているようなものでございます。ご無礼の段、深くお詫び申し上げる次第でございます。」
安治も咄嗟に手を着いた。正直、安治もここに来るまで、かようなことをするとは考えてもいなかった。しかし、丹羽五郎左衛門の態度を目の当たりにした今、それ以上の誠意をもってあたらねばならないという思いが、安治を動かした。
「脇坂殿、お気に召されるな。それにしても、羽柴殿は実に立派な配下をお持ちじゃ。脇坂殿の機転、我が配下どもに見習ってほしいものよ…。此度の件は、改めて羽柴殿に書状を認めるが、石奉行西尾およびこの五郎左の落ち度。羽柴殿には、大変なご迷惑をおかけした。もちろん、羽柴殿に咎は無い。引き続き、縄張り普請に精進してもらいたい。斯様、お伝え願いたい。」
「畏まりました。丹羽様のご厚情、厚く御礼申し上げ奉ります。」
安治は、心からの謝意を伝えるべく、再び平伏した。
「そなたのような配下を持つ羽柴殿は果報者であるのう。拙者は、別件があるゆえ、これにて失礼する。ゆっくり、休んでお帰りになるがよい。」
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