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第4章、 それぞれの戦い
私が転生した理由Σ(゜Д゜)
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ーー 私が死ぬ前の記憶。
せっかくの家族旅行だというのに、私と弟はゲームに夢中になっていた。
「 ゲームばかりしてないで、景色を楽しんだらどうなの?」
「 チラッと見たよ」
「 僕も」
「 あなた達は全く、 どうしてこうなのかしら」
お母さんは呆れたように言うけど、楽しそうに微笑んでいた。
「 まあまあ、いいじゃないか。僕とゆかりさんだけで楽しもう」
「 それもそうね。英助さん」
にっこり。
はいはい、ごちそうさま。
二人だけの世界を楽しみたいなら、 二人だけで旅行をすればいいのに。 なぜか家族旅行というものにこだわっていた。
よく分からなかったけど、失ってから初めて その大切さに気がついた。
当たり前だと思っていた、ふれあいや会話がかけがえのないものだったんだ。
「 お姉ちゃん、ついにだね」
「 ついにだよ」
お母さんとお父さんのイチャラブを邪魔したら、お小遣いが減らされてしまう。
私と弟の勇は、『 フェアリーガーデン』というスマホゲームを楽しんでいた。
協力プレイで 、ダークネスフェアリードラゴンという裏ボスを撃破。 それがついに50回目。 隠しイベントの 発動条件を達成したのである。
小学生の勇は もちろんのこと、私まで子供のようにワクワクしていた。
通常のイベントでは、アンジェリカはエリスリーナを生き返らせようとする。 しかし、彼女はすでに別の世界に転生しているという設定で、 その願いは叶わなかった。
仕方なく他へのお願いを叶えることになる。
隠しイベントでは、エリスリーナを生き返らせることができるかもしれないらしい。
12歳の頃にタイムリープして、 魔王に 洗脳される前のフェアリードラゴンを育てる。 フェアリーライトドラゴンに 成長させることができたら、 エリスリーナは闇堕ちせずに隠しキャラとして仲間になった。
昨日の敵は今日の友。 よくあるパターンだけど、 それなりに楽しめた。
「 今の......エリスちゃんにとってはそうだよね?」
「えっ?」
ゲーム画面のアンジェリカが私に話しかけてきた。
「 最近のスマホゲームはすごいね」
「 今のエリスちゃん......エリナちゃんにとってはそうだよね。...... 幸せ?」
アンジェリカは質問を続けた。
しつこいな。 ひょっとして、質問に答えないといつまでも続くのだろうか。
仕方ないから、適当に答えよ。
「 大好きな家族と 旅行してるんだから、とっても幸せだよ」
「 友達とは仲良くしてる?」
「 それは......」
あまりにも答えづらい質問だったから、 一瞬だけ答えに詰まってしまった。
「 一番の親友はアンジェリカかな」
「 嬉しい! だったら、一緒にいようね」
「 そうだね」
ゲームに対して、何を真剣に答えているんだろう。馬鹿馬鹿しい。 そうは思いつつも、 答えずにはいられなかった。
すると......。
「 その願い叶えてやろう。曲解されるが、な」
ダークネスフェアリードラゴンが[フェアリーウィッシュ]を 発動した。
辺り一面がまばゆい光に包まれ......。
「 目がくらんで何も見えない!?」
事故が起きて、 私とその家族は死んだ。
あっけない突然の別れ。
大好きだった人たちとの永遠の別れ。
ショックのあまり忘れてしまっていたのだろうか。
私は気がついたら 、エリスリーナ=バージェスに 転生していた。
せっかくの家族旅行だというのに、私と弟はゲームに夢中になっていた。
「 ゲームばかりしてないで、景色を楽しんだらどうなの?」
「 チラッと見たよ」
「 僕も」
「 あなた達は全く、 どうしてこうなのかしら」
お母さんは呆れたように言うけど、楽しそうに微笑んでいた。
「 まあまあ、いいじゃないか。僕とゆかりさんだけで楽しもう」
「 それもそうね。英助さん」
にっこり。
はいはい、ごちそうさま。
二人だけの世界を楽しみたいなら、 二人だけで旅行をすればいいのに。 なぜか家族旅行というものにこだわっていた。
よく分からなかったけど、失ってから初めて その大切さに気がついた。
当たり前だと思っていた、ふれあいや会話がかけがえのないものだったんだ。
「 お姉ちゃん、ついにだね」
「 ついにだよ」
お母さんとお父さんのイチャラブを邪魔したら、お小遣いが減らされてしまう。
私と弟の勇は、『 フェアリーガーデン』というスマホゲームを楽しんでいた。
協力プレイで 、ダークネスフェアリードラゴンという裏ボスを撃破。 それがついに50回目。 隠しイベントの 発動条件を達成したのである。
小学生の勇は もちろんのこと、私まで子供のようにワクワクしていた。
通常のイベントでは、アンジェリカはエリスリーナを生き返らせようとする。 しかし、彼女はすでに別の世界に転生しているという設定で、 その願いは叶わなかった。
仕方なく他へのお願いを叶えることになる。
隠しイベントでは、エリスリーナを生き返らせることができるかもしれないらしい。
12歳の頃にタイムリープして、 魔王に 洗脳される前のフェアリードラゴンを育てる。 フェアリーライトドラゴンに 成長させることができたら、 エリスリーナは闇堕ちせずに隠しキャラとして仲間になった。
昨日の敵は今日の友。 よくあるパターンだけど、 それなりに楽しめた。
「 今の......エリスちゃんにとってはそうだよね?」
「えっ?」
ゲーム画面のアンジェリカが私に話しかけてきた。
「 最近のスマホゲームはすごいね」
「 今のエリスちゃん......エリナちゃんにとってはそうだよね。...... 幸せ?」
アンジェリカは質問を続けた。
しつこいな。 ひょっとして、質問に答えないといつまでも続くのだろうか。
仕方ないから、適当に答えよ。
「 大好きな家族と 旅行してるんだから、とっても幸せだよ」
「 友達とは仲良くしてる?」
「 それは......」
あまりにも答えづらい質問だったから、 一瞬だけ答えに詰まってしまった。
「 一番の親友はアンジェリカかな」
「 嬉しい! だったら、一緒にいようね」
「 そうだね」
ゲームに対して、何を真剣に答えているんだろう。馬鹿馬鹿しい。 そうは思いつつも、 答えずにはいられなかった。
すると......。
「 その願い叶えてやろう。曲解されるが、な」
ダークネスフェアリードラゴンが[フェアリーウィッシュ]を 発動した。
辺り一面がまばゆい光に包まれ......。
「 目がくらんで何も見えない!?」
事故が起きて、 私とその家族は死んだ。
あっけない突然の別れ。
大好きだった人たちとの永遠の別れ。
ショックのあまり忘れてしまっていたのだろうか。
私は気がついたら 、エリスリーナ=バージェスに 転生していた。
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