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4、悪役令嬢なんて無茶ぶりもいいところですよ
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「 何の勝負をするんですか?」
魔法バトルは勘弁してもらいたいです。 死んでしまう可能性がありますからね。
回復魔法は万能ではないのですよ。
「 魔法勝負はしませんわ」
「 フレンダは 魔力のコントロールが甘いからね」
フレンダの 言葉に、 ミシェルが茶々を入れてきました。
「う、 うるさいですわ! 魔力は私が一番高いですのよ」
「 魔法勝負は私の勝ちだったけどね」
フレンダとミシェルも戦ったわけですか。
段々わかってきました。
ヒロイン全員がそれぞれ一対一で戦って、 勝ち星が多い人から順に 攻略対象者を選ぶことができるというわけですね。
フレンダがもう一度私を指差してきます。
「 カミーラ、私とじゃんけんで勝負よ!」
「あ、はい」
なんだか拍子抜けですね。
剣と魔法の世界だから、 本格的なバトルをさせられるかと心配しましたよ。
学生だし前世の記憶があるから、 自重なされたのでしょう。
でも勝負がじゃんけんとは、ギャップがありすぎて可愛いらしいですね。 思わず笑いそうになりましたよ。
「ププッ! 私には剣の勝負で負けたものね」
「きゃはは! 私に角交換振り飛車で挑むとは 片腹痛いよ」
レセリアとエチカは 、小馬鹿にしたように笑っています。
「 角交換型振り飛車って何ですか?」
「 将棋の戦法のことだよ」
えっ?
この世界に将棋があるんですか??
「 そんなことはどうでもよろしいのですわ。 さっさと構えるのですわ!」
フレンダは、むっとした表情で拳を突き出してきます。
じゃんけんですからね。 私も手をグーにしてみせます。
「「 最初はグー、じゃんけんぽん!」」
私はグーで、フレンダはチョキを出しました。 私の勝ちのようです。
「 せっかく勝ったんですけど、私は辞退したいのですが・・・・・・」
ゲームでならともかく、現実で好きな人はいませんからね。
「 私は・・・・・・たく ありませんわ・・・・・・」
なんということでしょう。 フレンダが泣き出したではありませんか。
私には分からないけど、 フレンダにはよほど好きな人がいるのでしょう。
やはり、是が非でも私が辞退するしかありませんね。
「 私は悪役令嬢になんか、なりたくありませんわ!」
はい?
今、何て言いました?
フレンダが悪役令嬢ですか。
ゲームではそうなる可能性がありますけど、 わざわざ意図的にそうする理由が あるとは思いませんよ。
悪役令嬢はゲームを盛り上げるための演出のために存在するのです。
「 悪役令嬢は現実に必要ないんじゃないですか?」
「 何言ってるの。必要でしょう!」
私が首をかしげると、 なぜかミシェルが力説して きました。
「 悪役令嬢の 妨害を乗り越えてこそ、攻略対象との愛が生まれるのよ!」
障害があるほど恋は盛り上がるとはよく言ったものです。 でも、平凡な日常の中でも 恋に落ちるものは恋に落ちるものですよ。 逆にどんな障害があっても、 いや障害があるからこそ うまくいかない結果になることもあるのです。
何か違和感のようなものを感じます。
他のヒロイン達は皆乙女ゲームの感覚で、 恋に恋しているだけなのではないでしょうか。
この世界を現実として捉えているような感じが全くしないのです。
私は 、フレンダの肩に手をそっと起きました。
「 悪役令嬢なんかしなくてもいいですよ」
「 私の演出がなくても、余裕で攻略対象者たちを落とせるとおっしゃりたいのですわね!」
拡大解釈が過ぎますよ!?
「 こうなったら、悪役令嬢としてあなたに意地悪して差し上げますわ!」
「 ドレスをズタズタに切り裂いたり、階段から突き落としたりするんですか?」
私はどんな意地悪されるのか 予想して、 定番の例を挙げて みました。
すると、 フレンダは怯えたように震えだします。
「 そんな恐ろしいことを考え出せるなんて、 フローラは悪魔なのですわね!?」
「 悪役令嬢の定番じゃないですか」
「そ、 そんな恐ろしいことできませんわ」
フレンダは根がいい子なんですね。 この子に悪いことはできません。
・・・・・・ そういえば、『 マジカルクインテット』は 全年齢向けで、 悪役令嬢となったヒロインは小学生のような悪口しか言ってなかったですね。
最初の方は気を張っていたのでしょうね。 フレンダは人の悪口さえ言えないことでしょう。
「 悪いことなんてしなくていいんですよ」
私は優しく微笑んで見せました。
「 本当ですの?」
「ええ、 本当です」
「 ありがとう存じます」
フレンダの満面の笑みは、 天使でした。
妹がいたらこんな感じなのでしょうか。 是非とも仲良くなりたいものです。
他の3人は私を睨みつけているので、 友達になるのはしばらく難しそうですけどね。
魔法バトルは勘弁してもらいたいです。 死んでしまう可能性がありますからね。
回復魔法は万能ではないのですよ。
「 魔法勝負はしませんわ」
「 フレンダは 魔力のコントロールが甘いからね」
フレンダの 言葉に、 ミシェルが茶々を入れてきました。
「う、 うるさいですわ! 魔力は私が一番高いですのよ」
「 魔法勝負は私の勝ちだったけどね」
フレンダとミシェルも戦ったわけですか。
段々わかってきました。
ヒロイン全員がそれぞれ一対一で戦って、 勝ち星が多い人から順に 攻略対象者を選ぶことができるというわけですね。
フレンダがもう一度私を指差してきます。
「 カミーラ、私とじゃんけんで勝負よ!」
「あ、はい」
なんだか拍子抜けですね。
剣と魔法の世界だから、 本格的なバトルをさせられるかと心配しましたよ。
学生だし前世の記憶があるから、 自重なされたのでしょう。
でも勝負がじゃんけんとは、ギャップがありすぎて可愛いらしいですね。 思わず笑いそうになりましたよ。
「ププッ! 私には剣の勝負で負けたものね」
「きゃはは! 私に角交換振り飛車で挑むとは 片腹痛いよ」
レセリアとエチカは 、小馬鹿にしたように笑っています。
「 角交換型振り飛車って何ですか?」
「 将棋の戦法のことだよ」
えっ?
この世界に将棋があるんですか??
「 そんなことはどうでもよろしいのですわ。 さっさと構えるのですわ!」
フレンダは、むっとした表情で拳を突き出してきます。
じゃんけんですからね。 私も手をグーにしてみせます。
「「 最初はグー、じゃんけんぽん!」」
私はグーで、フレンダはチョキを出しました。 私の勝ちのようです。
「 せっかく勝ったんですけど、私は辞退したいのですが・・・・・・」
ゲームでならともかく、現実で好きな人はいませんからね。
「 私は・・・・・・たく ありませんわ・・・・・・」
なんということでしょう。 フレンダが泣き出したではありませんか。
私には分からないけど、 フレンダにはよほど好きな人がいるのでしょう。
やはり、是が非でも私が辞退するしかありませんね。
「 私は悪役令嬢になんか、なりたくありませんわ!」
はい?
今、何て言いました?
フレンダが悪役令嬢ですか。
ゲームではそうなる可能性がありますけど、 わざわざ意図的にそうする理由が あるとは思いませんよ。
悪役令嬢はゲームを盛り上げるための演出のために存在するのです。
「 悪役令嬢は現実に必要ないんじゃないですか?」
「 何言ってるの。必要でしょう!」
私が首をかしげると、 なぜかミシェルが力説して きました。
「 悪役令嬢の 妨害を乗り越えてこそ、攻略対象との愛が生まれるのよ!」
障害があるほど恋は盛り上がるとはよく言ったものです。 でも、平凡な日常の中でも 恋に落ちるものは恋に落ちるものですよ。 逆にどんな障害があっても、 いや障害があるからこそ うまくいかない結果になることもあるのです。
何か違和感のようなものを感じます。
他のヒロイン達は皆乙女ゲームの感覚で、 恋に恋しているだけなのではないでしょうか。
この世界を現実として捉えているような感じが全くしないのです。
私は 、フレンダの肩に手をそっと起きました。
「 悪役令嬢なんかしなくてもいいですよ」
「 私の演出がなくても、余裕で攻略対象者たちを落とせるとおっしゃりたいのですわね!」
拡大解釈が過ぎますよ!?
「 こうなったら、悪役令嬢としてあなたに意地悪して差し上げますわ!」
「 ドレスをズタズタに切り裂いたり、階段から突き落としたりするんですか?」
私はどんな意地悪されるのか 予想して、 定番の例を挙げて みました。
すると、 フレンダは怯えたように震えだします。
「 そんな恐ろしいことを考え出せるなんて、 フローラは悪魔なのですわね!?」
「 悪役令嬢の定番じゃないですか」
「そ、 そんな恐ろしいことできませんわ」
フレンダは根がいい子なんですね。 この子に悪いことはできません。
・・・・・・ そういえば、『 マジカルクインテット』は 全年齢向けで、 悪役令嬢となったヒロインは小学生のような悪口しか言ってなかったですね。
最初の方は気を張っていたのでしょうね。 フレンダは人の悪口さえ言えないことでしょう。
「 悪いことなんてしなくていいんですよ」
私は優しく微笑んで見せました。
「 本当ですの?」
「ええ、 本当です」
「 ありがとう存じます」
フレンダの満面の笑みは、 天使でした。
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他の3人は私を睨みつけているので、 友達になるのはしばらく難しそうですけどね。
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