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23.王妃は納得する
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そう思いながら馬車を降りたところ、なぜか見覚えのある景色が広がっていた。
「ここって、ムニーラ領?」
「あぁ、そうだ」
「な、何で?ホスミシン領が中継地点のはずでは」
「俺が5日前に変更させたんだ。ムコーラ領はホスミシン領の隣だし、あまり支障はないと判断した。王妃も体調が万全ではないから、信頼できる家族の元で休養しろ」
「ありがとうございます。でも…、ホスミシン公爵家は良いのですか?宿泊の用意をしてくれているでしょう?」
「今、あの家に俺たちをもてなすほどの余裕はない。それに俺が近づくべきじゃない」
あぁ、なるほど…。
ホスミシン家では娘モネの嫁入りを準備するのに多忙ってことか…。
王家との結婚は確かに大変だ。
俺の時も尋常じゃないくらい忙しかった。
つまり俺への気遣いと見せかけて、本当は愛人への優しさだったのか。
それだと合点がいく。
一瞬期待してしまった俺が馬鹿だった。
実家であるムニーラ邸に到着すると、両親と使用人たちが敬々しく俺たちを迎えてくれる。
「はるばる遠いところまでようこそおいで下さいました。国王陛下、王妃様」
「本日は1泊させていただきます、義父上」
「義父上なんて、そんな!減相もないです!がははっ!」
「ここって、ムニーラ領?」
「あぁ、そうだ」
「な、何で?ホスミシン領が中継地点のはずでは」
「俺が5日前に変更させたんだ。ムコーラ領はホスミシン領の隣だし、あまり支障はないと判断した。王妃も体調が万全ではないから、信頼できる家族の元で休養しろ」
「ありがとうございます。でも…、ホスミシン公爵家は良いのですか?宿泊の用意をしてくれているでしょう?」
「今、あの家に俺たちをもてなすほどの余裕はない。それに俺が近づくべきじゃない」
あぁ、なるほど…。
ホスミシン家では娘モネの嫁入りを準備するのに多忙ってことか…。
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俺の時も尋常じゃないくらい忙しかった。
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それだと合点がいく。
一瞬期待してしまった俺が馬鹿だった。
実家であるムニーラ邸に到着すると、両親と使用人たちが敬々しく俺たちを迎えてくれる。
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