乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました

そいみるくてぃー

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「髪の毛にお花いっぱいついてるのかわいい」
「でしょ?塔の上系」
「塔の上?」
「そーゆー話があるの。それのお姫様イメージの髪」
「ミズキの世界のお姫様も大変なんだね」

ノアが合流してかわいいかわいい誉めてくれる。そうだろ、かわいいだろ。ミシェルさんがしてくれたお花キラキラの魔法もかけてほしい。髪の毛に差しまくってる花がキラキラしてたらかわいいのに。あーあ。これなら髪の毛めっちゃブリーチして色いれてればよかった。あ、ノアに地毛に戻されたから意味がないんだった

「今日は早く寝なきゃね。明日朝から忙しいよ」
「お披露目のやつって夜じゃないの?」
「だからだよ。朝からもう目が回るような忙しさだとおもう」

今から恐ろしいわ。朝からそんなにすることあるの?やばくない?

「てか王子様御一行遅くない?ね、先生」
「不敬にあたりますよ」
「いや、遅刻とかないでしょ」

あたしとノアと先生は王子様御一行の到着を階段の上で待ち続けている。そう、さっきのノアが髪型を誉めるのもあれは場に耐えきれなくてノアが一生懸命話題を振り続けていたうちの1つだ。
王子様達がこない。遅刻だ遅刻。先生はふけーにあたるとか言ってたけど腕を組んでイライラしてるのはわかる。二の腕の筋肉めっちゃ目立ってるからやめたほうがいいとおもう。
ノアはノアで椅子を用意してくれたけど、先生は座る気配はないしあたしだけ座ってお茶飲んでる。
そもそも待たせるってなんだ?女の子だぞこっちはと思ったけどあたししかいなかった。先生は男だ。生物学上

「ねぇ先生、ノアと練習じゃダメ?」
「筆頭魔術師様は当日はミズキ様をエスコートできませんので練習にはなりませんわ。殿下とは身長も違いますから、筆頭魔術師様で慣れてしまわれては当日階段から転げ落ちて笑い者にされますわよ」
「ノア…変身とかできないの?王子さまに」
「できるわけないじゃん…」
「もー!ちょー暇。先生、ダンスの練習しようよ」
「私が?ミズキ様と?はっ、ご冗談を」

今鼻で笑ったよ先生。なんでも今は見た目は女性なんだから同性と踊ったって楽しくないとのことだ。自分の奥さんとは普通に踊るらしいけど。今日はロランかミシェルと踊れると思って気合いいれたドレスで来たらしい。確かにあたしの着てるドレスよりすごそう。なんでも奥さんが以前ファヴォリに依頼したドレスを勝手に着てるらしい。この胸筋が入るってことは先生の奥さんはなかなかの巨乳とみた

 「もう帰ろうよ。ダンスだって本番は絶対ノアと踊るんだし、ノアとだけ練習すればいいじゃん」
「おそらく殿下にも申し込まれますよ?」
「えー、ノアとジョエルと踊ったらもうおしまいでよくない?」
「なんのためにロラン様と練習なさったんです?ロラン様は殿下の護衛ですから本番で踊ることはないんですよ?」
「そうなの?」

自分踊らないのに練習に付き合ってくれてたとかどんだけいいやつなんだロランは。ちんこもでかいしすごいいいヤツ!押し倒されたり服破かれたりとかなければこっちから求婚したいくらい

「お茶も飲みすぎるとトイレいきたくなるしなー」
「行けばいいんじゃない?」
「ノアとか先生になら言えるけど王子様御一行には言いたくないよ」

あたしだって日本に帰ればまだ学生でも通用する年齢なのだ。この世界じゃ行き遅れだとしても。乙女なんだよ。それが彼氏でもなんでもないやつにトイレ行きたいからなんて言えるわけないじゃん

「はぁ…こーゆーときタバコ吸いたくなるけどもうやめるからなー」
「あら?ミズキ様は喫煙者だったの?」
「もうやめるから元だけど。こっちじゃ今までの買えないし、ミシェルが増やしてくれるって言ったけどせっかくやめるチャンスだからやめるの」

これだけ自分に言い聞かせてたらやめられるだろう。絶対にやめる。

「ミズキ、いつものはいいの?」
「いつもの?」
「うん、口寂しいのときの…」

これはかわいい。口寂しいからキスしてって言ったのを覚えているんだ。えーかわいいーノアかわいいー

「じゃあ目瞑るから。んー」

さすがに先生がいて恥ずかしいのか軽いキスだったけど「口寂しいのなおった?」ってかわいいノアに言われたらタバコ吸いたい欲求なんて一瞬でどっかいった

「ちょっと…人前でいちゃつかないでくださる?…筆頭魔術師様もそんなことなさるのね、意外だわ」
「かわいいでしょ?」
「悪女がいたいけな美青年を弄んでいるようにしか見えなくてよ」

ひどい。そんな風にみえているなんて。お似合いのカップルがいちゃついてるとかじゃなくて悪女!?こんなに幼女が好きそうなプリンセスみたいな格好をしているのに悪女!?心外
いたいけな青年と言われたノアは今更恥ずかしくなったのか俯いたけど、口寂しいと言えばキスをしてくれる。ほんとうにかわいい、ノアは


「お待たせいたしましたっ!」

扉が開いたと思ったら息を切らせたミシェルがそこにはいた。ピシッと撫で付けた髪が乱れているのを見るのは初めてだ。あっこの方が好き。隙がない完璧な男よりこっちのほうがいい

「あら、執事様。麗しい御髪が乱れておいでですわ」

先生恐るべし。めちゃくちゃ待たされてイライラしてたのに怒ることもなくミシェルの髪を気遣う。絶対に触れたラッキーくらい思ってそうだけど。
あたしにはあったかいお茶が出てたのにアイスティーを一瞬で用意して渡すところも先生恐るべし。そして気遣い。気遣いの女、女ではないから男?いや、性別?気遣いの人としよう。
呼吸を整えてアイスティーを一気したミシェルは椅子に腰かけたあたしの横に膝をついた

「ミズキ様、相当な時間お待たせしまったことを殿下にかわりお詫び申しあげます」

手の甲にキスされて許せ言われてもどうしたもんか。先生に目線を送るけど無視されてる。正確にはミシェルのことを見ているから、あたしからの視線なんて気にもとめてないだけだけど。
まぁ聞けば王子様は待ち合わせより随分早めにここにいたそうだが、陛下(王様のことだって)に呼ばれ時間に遅れるという連絡すらできなかったとのこと。ミシェルもタイミングを見計らっていたけど抜け出せなくてやっと部屋でた瞬間ミシェルが走って転移できる場所まで行ってとんできたらしい。だから息を切らせて髪が乱れた。

「ノア」
「何を言っても大丈夫だよ。ジョエル様もいないし殿下もいないから」
「ほんと?じゃあ…もう待ちくたびれたし明日大変みたいだから帰りたい」
「ミズキ様!なんのために練習なされたんです!?」

先生が必死だ。どうしても王子様御一行と一緒の空間にいたいらしい。幸せな先生だ。でもあたしが疲れたのも本当。待つことって今まであんまりなかったから疲れた。

「じゃあ階段はもうぶっつけにしない?もしくはミシェルでいいじゃん。本当はノアがいいけどここまで待ったし」
「まだいたか!」

扉が開いたと思ったら王子様が登場した。まだいたってなに?お前を待ってたんだよ。でも言ったらふけーだから言わない。ジョエルに怒られたくないから学んでる。

「お待ちしておりました殿下」

先生がカーテシーをしたからあたしも立ち上がってする。待ってたよ本当に。どんだけ待たせるんだよ

「明日の流れの確認だろ?ほらミズキ」
「は?」

ほらってなによほらって。どうしろと?
苛立ちが「は?」に出てたのが王子様以外わかったのか一瞬で空気が張りつめた。

「ミズキ様、殿下がエスコートしてくださるとのことですので腕に」
「そんなん言わなきゃわかんなくない?あたしミシェルでもロランでもないんだから言ってくれなきゃわかんないんだけど」
「ミズキ様っ!」

先生も焦ってるのは確実にふけーだからだろう。いや、だってそもそも遅れてきてごめんもないんだよ?おかしくない?王子様って謝ったら死ぬの?普通遅れてきたらごめんなさいが第一声じゃないの?
先生は若干怒ってるしノアは困ってるしなにこれ、あたしが悪いの?


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