乙女ゲームの余り物たちと結婚させられるために異世界から召喚されました

そいみるくてぃー

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午前中はロランとノアと一緒にルネさんの奥さんに相談に行った。なんでも魔女と呼ばれているそうで、ロランのラッキースケベ体質について聞きに行ったのだ。妊婦さんにこんなこと相談してしまって申し訳ない。
まぁわかったことは今日はなかった。相変わらず神がかったラッキースケベを引き起こすくらいで。後日笑っちゃうような対処法を言われたけれど、それはまた今度。



今はジョエルもノアも仕事でいないので、ミシェルが一緒にいてくれている。さっきまではマチアスさんもいた。ドレスが出来上がったからだ。コルセットの締め具合やヘアの確認まで様々だった。ミシェルパパも来てくれたけど、当日は王様とお妃様の支度があるからあたしの手伝いはない。あたしはミシェルにやってもらうことになってる。王子様はいいのかと問えば、叔父がかわりにやりますのでと。自分の主人よりぽっと出の女を選んじゃうあたり忠誠心なんてあってないようなものなのだろう。

「長さはどうします?」
「ちょっと短くしようかな。長すぎると不便なんだよね」
「まぁその服では問題ないかもしれませんが、ドレスですと邪魔でしょうね」
「そうなの!でも…うーん…手キレイに見える長さにして、おねがい」
「かしこまりました」

手元にあるのはネイル用品とドレスのレースのはぎれ。このレースをモチーフに3Dネイルに施そうとするんだからいいネイリストだ。

ネイルをしてもらってる間はどうでもいい話ばっかりしてる。ここに来る前のあたしの話だ。聞いても面白くないだろうにちゃんと聞いてくれる。勉強のことは聞かれてもさっぱりだったけど。化粧やショッピング、仕事のことや友人のこと。喋りながら懐かしくなった。あっ、ホームシック。

「それで私との約束は覚えてらっしゃいますか?」

きた、多分彼にとって今日の目的はヘアメイクの打ち合わせでもなくネイルでもない、異世界お仕事体験なのだ。ホームシックなんて一瞬で吹き飛んだ。
遊技場のところにお酒も用意してありますから、着替えて来てくださいねと。システムはヒナ様になんとなく聞いておりますと。中学生がなんでおっパブのシステムなんてわかるんだろうって謎だったけど今日日スマホでいくらでもAVみれるわ、絶対本番なんてしないけど。

ネイルも終わって服を着替えるために衣装部屋に行く。うん、フリッフリの服とか裾長いやつばっかり着てたからなんて貧相なものだろうって久々に見た制服をみて思う。あとこの安っぽいエナメル。尻尾なんて安全ピンだから!スナップボタンがとれて縫えないから安全ピンで留めてた。あーあ、これならちゃんと店長に言って新しいのもらっとけばよかった。Tバックはいて網タイツはいて、ヌーブラはいいか。どうせおっぱい出すし。そこにバニースーツ、首には襟もどきと手首にカフスをつけて、頭にうさみみ。カバンに入っててよかった。仕事中にはいていたハイヒールは店に置いててないからこっちで買ってもらったハイヒールを履いて、いつもより赤めの濃いリップを塗ったらいざ出陣。黒服もいないし同僚も誰もいない、とんでもないイケメンを一人で相手にするのだ。なんだろう久々に緊張するかも。

「おまたせしましたー、みおぴょんでーす、よろしくー」

音楽もなにもないまさに戦場に一人乗り込んだ。みおぴょんは源氏名。みーぴょんが先にいたからみおぴょん。

「40分指名ですね、延長はできないの。でもありがとー、お兄さんのことなんて呼んだらいいの?」

スマホのタイマーつけてやった。止めなきゃ多分延々とするであろうこの男に、ちゃんと時間があるということを知らせるのだ。
とりあえず呆気にとられてるので普通に名前を呼んであげた。

「嘘。ねぇミシェル、本当はハッスルじゃないとダメなんだけど、今日は初めてでしょ?ずーっとお触りOKでいいよ」

お酒作るなんてキャバ時代のときにやったくらいだわって思ったら用意されてたのがあたしの好きなシャンパンだった。ラッキー。マドラーとか使わなくていいやつじゃん。しかももう栓抜いてくれてる。こっちに来てから自分でグラスに注ぐなんて酔っぱらって手酌する以外は初めて。お姫様みたいな扱いされてたんだな。とりあえずグラスを渡して乾杯したらすぐキスされた。あぁ、キスOKなことは知ってるのね。

「膝の上、乗ってもいい?」

返事なんて聞かなくてもいいと思うから跨がって首に腕回してキスした。口開かないからディープキスはダメだと思ってるんだと思う。いや、おっぱい触ってしゃぶれるんだからディープキスだめとかないだろ。キスしながら舌で唇をなぞればおずおずと口を開いてくれた。開いてからはもう夢中で舌を絡めてくる。BGMもない静かな空間の中艶かしい音だけが響く。

「おねがい、さわって」

自分で胸元を晒して彼の手を誘導する。一瞬戸惑った顔をしたけれど、ほんとに一瞬だった。まぁ揉まれる。男の人って本当におっぱい好きだと思う。ぐにぐに揉まれて時折キスされる。すぐしゃぶってこないところは好感が持てる。網タイツはこれしかないから破いたら怒るけど。

「ミズキ」
「なに?」
「好きとは、仕事でも言えませんか?」

言ってほしいのだと思う。確かに軽いノリでなら言えるけれど、こんな二人きりで上半身さらけ出してる状態で真面目に好きと言ってほしいなんて言うのは正直無理。営業ならって思ったりもしたけど、そもそも今はこれでお金稼いでるんじゃないから営業かける必要もない。

「なんで?」

その間も手の動きは止まらない。

「客としてでもいいんです、貴女の口から聞きたい」
「…客じゃなくない?」
「……」
「いや、だって」

言おうとしたら向こうはしゃぶりついてきた。答える気がないってことだ。いや、客じゃないんだって、お金払ってもらってないから。職業体験だから。
こんな回りくどいことしないで普通に言ってくれたらいいのに。ノアだってジョエルだってミシェルのことは歓迎するみたいだから結婚はまだ考えられなくても、付き合うくらいなら全然いいのに。

「どちらかと言えば陥没気味ですか?完全にじゃないけど。乳首も大きくないし長さもなくていいですね」

人が気にしていることを平気で口にするのはどうかと思う。でも乳首長いよりいいと思ってるからいい。乳首長めの同僚に「授乳のとき乳首長い方がいいんだよー」って言われてちょっとイラっとしたのを思い出した。だらしない乳首のくせに。くそっ
歯は立てるけど痛くはなく、ちょうどいい快楽が体を駆け巡る。吸ったり甘噛みされたり転がされたり、声はもう抑えられない。緩急のついた責めとはまさにこのことだろう。
でもこれが仕事だと思ったらかなり当たり客な気がする。顔もいいし無理矢理下は触ってこないし、ちんこ出してこないし、痛くもしない。優良客だ。あーあ、こっちに来る前に客だったら絶対持ち帰ってた。色恋営業とかじゃなくガチ恋してるはず。でもあたし今人妻だから無理だなー。

あと5分のバイブが鳴って、そのことを伝えたら、ただ抱き締められた。え、意外。

「こんな形であなたとキスをしたり体を触らせてもらうのは卑怯でした…」

そんなこと言いながらもキスはめちゃくちゃしてくるのおかしいと思う。卑怯とか言ってるけど卑怯でしかない。

「父や叔父が貴女と会ってると伺って、なにか失礼なことがないかと不安で」

お前と付き合えって脅されてるんだよって言えたらいいのに、反論も許さないのか、自分が喋ったらキスしてくるあたり策士。これはわかってて申し訳なさそうにしてるなコイツ。身内も身内だけど、本人のほうがよっぽどアレだ。

テーブルの上に置いてた、もはやほぼなんの役にも立たないスマホ(電池残量ないやばい死ぬ)がバイブで知らせてくれて1セットが無事終わった。おしぼり用意してもらってたからおっぱい拭いてバニースーツを上げて胸をしまった。

「はい、じゃあノアかジョエルが呼びに来るまで飲もう」

せっかく用意してもらったんだからお酒はありがたく頂戴する。

「さわってもいいんですか?」
「うーん…さっきのプレイはダメだけど軽くならいいんじゃない?」

セクハラだと思えばいいや。
さっきまでグラスに入っていたままだったシャンパンを一気に飲んで、シャンパンクーラーに突っ込んであったやつを新たにいれる。

「はい、乾杯」

グラスとグラスを合わせて一口飲んだら、ミシェルの肩に頭を寄せた。なにも言わないで肩に手が回ってくるのもいい感じだ。

「ねぇ、どうしてそんなに結婚したいの?」

一番の疑問だった。ミシェルのお父さんも叔父さんも結婚結婚言うけど、子どもほしいだけなら正直結婚までいかなくてもなんとかなる気がする。娼婦さんだっているんだし、なんとでもなるんじゃないだろうか?

「…はじめてなんです」
「なにが?童貞じゃないんでしょ?ヒナとヤってたってヒナからの手紙?あれは本?に書いてあったよ」
「そうです!童貞ではありませんし、経験も少なくはありませんよ!」

変な言い方をしてしまったのか、ムキになって非チェリー主張されてしまった。申し訳ない。別に童貞をからかうつもりなんて一切ないのに。現にノアは童貞だった。

「本気で女性を好きになったのがはじめてなんです」
「ヒナは?」
「あれは殿下のためでもありました。まぁ若かったのでヤることはヤりましたけど、ちゃんと避妊もしていましたし、そもそもタイプではなかったので」

とんでもない失礼なことを言っているのではないのだろうか、この男は。
王子様のために好きでもない女とセックスしてたって?スゲーなちゅーせーしん。もしかしてロランも?いや、ロランはミシェルよりは普通の人だと思いたい。打算的なものがあったとしても…下半身に忠実だっただけとは正直ヒナもかわいそうだから思いたくはなかった。中3?高1?くらいの年齢なら仕方ないの?性欲にまみれたサルみたいなもんだから?

「あなたが好きなんですミズキ。殿下や仕事、すべてがどうでもよくなるくらい貴女のことしか見えないんです」
「やばいよ、眼科いけば?」
「そういったふざけた話ではないんです!」

わかっているからふざけて返すしかできないのだ。恥ずかしい、恥ずかしすぎる。今となってはこんなバカみたいな格好で、とんでも美人に本気で告白されてるなんて逆にこっちが恥ずかしい。

「好きです、いや、むしろ愛しています」
「だからやめてー!はずかしい!」
「一度でもいいんです、了承していただければ」

肩に回された手に力は入ってるし逃げ出せない。とりあえずお酒一口、とかも言えない空気。あーもうはずかしい!この世界来てからこんなに真面目に告白されるの?ノアとジョエルはどちらかと言えばあたしが選んだんだけど、ロランはもう押し負けたし、ミシェルも…もういいか。うん、ただ付き合うだけだし!こんなハラハラさせられるくらいなら付き合う!たかが彼氏!後戻りもできる!よしっ!

「わかった!わかったから!付き合う!」

そう言った瞬間、ソファに押し倒されてキスされてた。そりゃもう熱烈に。

「ミズキ、帰りますよ」

声がした方を見ればジョエルが来た。メシアだメシア、救世主。いつもはどちらかと言えば悪魔とかサタン的なのに今日はメシア。

「片付けは頼みましたよわミシェル。ミズキ、お風呂に入ってゆっくりしましょう。今夜はずっと一緒にいられますよ」

あー、上から下までみられてる。この制服、ノアが楽しみにしてたけど、ジョエルが先っぽい。





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